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凶星の申し子
凶悪の始まり
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妖精憑きだとばらされ、俺は手首と足首に枷をつけられ、部屋に閉じ込められた。それまで、普通に使えた妖精が使えないどころか、姿もうっすらとしか見えない。
「悪い女だ」
捕まっても、親父は俺に暴力はしない。部屋に閉じ込め、いつもの通り、口づけをして、愛撫して、俺を気持ちよくさせる。
親父に触れられると、体が喜んだ。離れて、嫌悪感はあったが、それだけだ。
「ん、もっと」
それどころか、口づけを俺からせがんでいた。重い枷だから、親父に手を伸ばしたり出来ない。声で訴えるしかない。
久しぶりに触れられ、頭のしんから喜んだ。ちょっとしたことも嬉しくて、せがんでしまう。
そうして、とうとう、親父は下半身に触れる。
「少しずつ、馴らしていこう」
「い、いやっ!!」
だけど、俺は痛みの記憶が強くて、身をよじって拒否した。
「痛いには、いやっ!!」
ものすごく痛かった。血だって流れた。だいたい、あんなこと、好きでやるのは可笑しい。
後から思い出せば、貧民の綺麗目な男だったら、ああいう身売りをしているな、と理解はした。だけど、実際に受けてみて、それを商売にすることなど、俺は全力で拒否する。あんな痛い目に、あって、血だって流れて、いいことなんてない!!
だけど、枷が重い。何より、親父はもう容赦してくれない。
上手に、俺の両手両足を動けなくして、親父は俺の下半身に触れる。
普段は排泄物を出すためのところだ。そこに、薬を塗りこんだ指を押し込まれる。
親父の指二本がぐっといれられる。本来なら、内側から外側に出されるものだ。それを逆にされて、しかも、太い指二本に、痛みすら感じた。
「痛い痛い痛い痛い!」
我慢出来なくて、悲鳴をあげる。そんな俺の口を親父が口づけで塞ぎ、指をさらに深く挿入し、中で動かす。
「あっ」
とんでもなく感じる所に触れ、俺は甘い声をあげた。
愛撫なんて可愛いものだ。奥の、感じるところを強く指で突かれ、撫でられをされると、拒否感がなくなっていく。
「やぁ、そこ、おかしくなる」
ダメだ。そこをどんどんと突かれ、身もだえし、何かが全身を駆け巡る。入口は痛かったりするけど、それも、どんどんと緩くなってくる。痛みがなくなってきて、快楽が体を駆け巡る。
「あ、ああ、あ、あああ、ああああああああー-----!!!」
とんでもない声があがる。我慢出来ない。とんでもない絶頂に、声が出てしまう。きっと、この声は外にまで響いてるかもしれない。どうしよう、レーリエットに聞こえているかもしれない。
全身を激しく痙攣させ、声がこれ以上、出ないように手で塞ぎたいけど、枷が重くてできない。
「やぁ、もう、やめてぇ」
なのに、容赦なく親父は指を動かして、愛撫してくる。体を舐めまわし、愛撫し、下半身への指の数が増やされる。増やされたら、苦痛で辛いというのに、すぐに声をあげてしまう。
「もっと馴らさないとな。ほら、これをいつかは入れるんだ」
親父は俺に剛直を握らせる。とんでもない太さと長さに、俺は手をひっこめた。あんなのをいれるというのだ。ただで済まない。
「サツキも、最初は随分と馴らしてからしたな。それでも、最初は酷く痛がったな」
「や、やだ」
「だが、すぐに馴れた。すぐに、気持ちよくなる」
ごりっと奥をえぐるように指を動かされる。親父の太くて長い指が、奥をえぐるような感じがする。
「や、もう、やだぁ」
小刻みに小さな絶頂が続く。止まらない。こんなものを受け続けていて、おかしくなってくる。
「ほら、もっと緩くしないと」
「もう、いってる!! もう、やだぁ!!!」
叫ぶように言ってやると、親父は口づけで黙らせる。舌を入れられ、一方的な蹂躙だ。俺はそれに答える余裕なんてない。息苦しくて、それがさらに、下半身に挿入される親父の指を強く締めてしまう。それを感じて、親父は嬉しそうに笑い、容赦なく指を動かす。もう、指三本でも、痛いなんて感じない。
意識がある限り、親父の行為は止まらなかった。
目を覚ませば、親父は隣りで眠っていた。俺を腕に抱きしめているが、深く眠っているようで、離れられる。
俺は部屋の中を適当に探れば、枷を外すための鍵は簡単に見つかる。親父もわかっていない。妖精は導いてくれる。
両手両足の枷はこうして、簡単に外れた。親父も妖精憑きだとわかっていながら、対策が甘い。俺自身も、よくわかっていないけど。
普通に妖精が見えるようになった。ついでに、話も出来る。
『殺しちゃおうよ』
妖精って、綺麗な顔してるのに、容赦ないこというよな。俺は、そんなこと囁く妖精を軽く指ではじいた。
「俺が妖精憑きって、どっかの貴族にバレたんだ。親父は大事な俺の後ろ盾だ。上手につかわないとな」
逃げている間、それなりに考えていた。親父の保護下で、俺たち兄弟姉妹は、かなり恵まれていたと思う。そのお陰で、俺は妖精憑き、とバラされながらも、親父の保護下にいる。普通ならば、貴族の持ち物に落とされてもおかしくないのだ。
貴族は、俺が妖精憑きだとバラして、俺の身柄を親父に要求したのだ。親父とは、それなりにいい関係を保っていたかったので、俺を隠すような真似はしなかった。俺が見つからない限り、親父は使えない狂気だ。だけど、親父はとんでも強いので、力づくでの排除が出来なかったので、手順を踏むしかなかった。
妖精憑き、と聞いた親父は、しかし、俺を手放さなかった。それどころか、見つかった妖精憑きは貴族に渡す口約束をして、その場をおさめてしまった。
俺は仕方ないので、家族への妖精の保護をそのままに、逃げるのをやめた。だけど、外には出る。
服を着て、部屋を出る。しばらく歩けば、待ち構えていたナナキが俺に抱きついてきた。
「ルキエル様!!」
「ナナキ、ちょっと見ない間に、大きくなったな」
成長期だろう。ナナキは急に成長していた。俺が逃げている間に、随分と背が高く、体もがっしりしてきた。そんなナナキに抱きしめられ、俺は違う声をあげそうになる。親父に愛撫されすぎたな。ナナキ相手でも、何か衝動が動かされる。
俺はナナキを離す。
「お兄ちゃん!!」
なのに、続いて妹のレーリエットが体当たりみたいに抱きついてきた。レーリエットは、そこまで成長していない。抱きついてきたので、俺は抱き上げた。
「俺の良心!!」
むしろ、俺から抱きしめる。レーリエットには、妙な衝動は感じない。レーリエットを抱きしめると、何か癒される感じがする。
「ルキエル、大人しく部屋に戻りなさい!!」
俺の監視役にされたのだろう。姉リンネットが俺の腕をつかんだ。だけど、俺はまだまだ、力があるから、リンネットの手なんか、簡単に振り払ってしまえる。
「こんなトコに寝てばっかりいるなんて、うんざりだ。息抜きに外に行くだけだよ」
「アンタが逃げて、大変なことになったのよ!! 貧民街総出で、アンタを探すことになったんだから!!!」
「だったら、俺の身代わりに、姉貴がなればよかっただろう。そうすれば、俺は用無しだ」
最初は姉リンネットが親父に襲われていた。それを助けたばかりに、俺がお袋の身代わりとなったのだ。
「なんで、アタシがそんなことしないといけないのよ!! アンタ、あんに喜んでたじゃない。アンタの声、外まで聞こえてたんだから。あんなに喜んでいて、逃げるなんてね」
外にまで、あんな声が響いていたという事実に、レーリエットを離してしまう。俺の良心にまで、あんな恥ずかしい声が聞かれてたんだ。
その事実を突きつけられて、俺は居たたまれない。このまま、親父の元に閉じこもりたくなる。
「ルキエル様、行きましょう!!」
俺が逃げようと、後ずさるも、ナナキが俺の腕をつかんで引っ張っていく。
「待ちなさい!!」
「外に出るだけよ!! 邪魔しないで!!!」
俺を取り戻そうとするリンネットを体の小さいレーリエットが止めた。リンネットは容赦なくレーリエットを振り払った。それを見て、俺は一瞬、頭が真っ白になる。
気づいたら、リンネットが吹っ飛んでいた。俺の妖精が、リンネットを攻撃したのだ。
これが、俺の意思で、人に向かって妖精に攻撃させたのは、初めてのことだった。
呆然となる。妖精は、人に攻撃出来るという事実を、今更、知った。これまで、家族に妖精を付けてはいたが、それは、ちょっとした危険回避程度だ。怪我をさせるようなことは、出来るとは思っていなかった。
ナナキに引っ張られるままに、外に連れ出される。
久しぶりの貧民街の空気に触れた。普通に歩いて行っても、何かが変わったとは思えない。
「おい、ルキエル!!」
俺とそう歳の変わらない貧民の男が、俺の肩を乱暴につかんできた。
「テメェのせいで、俺たちまで、大変な目にあったんだぞ!!」
「そうなんだ」
他人事のように返してしまう。途端、俺は殴られた。
逆らっても親父は暴力をふるわない。それよりも、快楽攻めだ。だから、久しぶりの痛みだった。随分と軟禁されていたから、体力も随分と落ちたようだ。呆気なく、俺は吹き飛ばされた。
「貴様、ルキエル様の顔を!?」
随分と成長したナナキが俺に代わって、貧民の男につかみかかる。だけど、経験値が足りないんだよな。いくら成長したって、ナナキの経験値が足りない。簡単に吹き飛ばされてしまう。
俺はすぐに体を起こして、ナナキの前に立つ。
「久しぶりにやられた。ちょっと会わないうちに、偉くなったな」
集団で俺の前に立つ貧民の男たち。俺のせいで、色々とやらされて、腹が立ったんだろうな。俺も同じようになるから、仕方がない。
「しばらく見ないうちに、随分と、女みたいになったな」
「煩い!!」
そうじゃないかな、なんて俺も思っていたけど、いざ、言われちゃうと、傷つくよ!!
だけど、俺の態度は軽い。それが、俺の姿勢だ。
「この人数で、勝てると思ってるのか?」
「んー、勝てるかどうかではなく、この痛みは、久しぶりでいいな」
頬の痛みは、俺に現実を気づかされる。この痛みは、俺が男だと思い出させてくれる。
「その見た目で、父親に可愛がられてるんだってな」
「気にしてるんだよ!!」
「あの父親がいなけりゃ、お前なんて、大した奴じゃない!!」
そういうなり、多勢に無勢となった。俺は一人、相手は集団だ。だけど、俺は一方的に蹂躙されてやらない。ちょっと、鍛錬から離れたけど、不思議と、体は動く。何より、痛みが、正気つかせてくれた。
散々、殴られたけど、いい勝負だった。俺の顔やら体やらが、随分と痛い目にあったけど、引き分けには持ち込めた。
そして、久しぶりの外を満喫して帰ってみれば、親父がものすごく怖い顔で出迎えてくれた。
「ルキエル、誰にやられた」
顔をしたたかやられたから、俺が”ルキエル”だと親父は認識してくれた。もう、この方法で、俺は逃げよう。
「誰だっていいじゃん。ちょっと離れてる間に、妙な手勢が出てきたんだよ。ちゃんと痛い目にあわせてやったから、大丈夫だって」
「誰にやられたんだ!!」
「いたいっ!」
容赦なく腕を掴む親父だが、俺が痛がると、すぐに手を緩める。
「もういいじゃん。俺も男だ。強くいたい。今度は、勝つから!!」
笑って言ってやる。俺のことを”ルキエル”と認識しているから、今のうちに離れようとする。なのに、親父は容赦なく俺を抱き上げる。
そして、俺はいつもの夫婦の寝室に連れて行かれる。
「お、親父?」
「そんな怪我をして。もう外には出るな」
「………」
どっちの扱いなのか、読めないので、俺は無言となる。迂闊なことを言って、大変なこととなってしまう。
実際、俺が逃げた時、兄ライホーンはぼろ雑巾のように殴られたと聞いた。ライホーンの協力を姉リンネットが密告したんだ。あの女、性根腐ってるな。
俺が見るからに不機嫌な顔をすると、親父は俺の前に跪き、腰のあたりで抱きしめてくる。
「お前がいなくなったとわかった時は、生きた心地がしなかった。サツキに続いて、ルキエルまで失うなんて」
「………次は、気を付けるから。そうだ、妖精憑きの力の使い方、練習したい!! きっと、役に立つよ」
「………妖精憑きだってこと、周りにはいうんじゃないぞ」
「う、うん」
親父にそう言われては、俺も大人しくするしかない。一応、俺のことは”ルキエル”と認識している。
だけど、親父の中で大事な家族は、お袋と俺だけだ。兄ライホーンも、姉リンネットも、弟ロイドも、あの可憐で可愛い妹レーリエットでさえ、親父にとっては、大事な家族ではなかった。その事実に気づいてしまうと、俺は迂闊に動けなくなる。気を付けないと、俺の弱点といっていいレーリエットに何が起こるかわからない。
親父は、また、あの枷を両腕両足につける。鍵を隠しているが、妖精使えば、すぐに見つけられるんだけどな。
重い枷で、俺はベッドから動けなくなる。親父はそんな俺の姿に満面の笑みだ。俺の上に圧し掛かってきた。もう、俺は”サツキ”だ。
俺の服は、全て、脱がせやすいものに変えられていた。一応、男物だけど、簡単に素っ裸にされてしまう。重い枷が、俺をベッドに縫い付けた。どうにか起きたくても、起きられない。
いつもの口づけから、愛撫が始まる。その行為にはすっかり慣れてしまっていた。嫌悪感もない。受け入れてしまえば、気持ち良いものだ。それを一方的に受け入れていると、親父はもう、容赦なく、俺の下半身に手を伸ばす。
「や、やだっ」
抵抗なんて小さいものだ。俺がちょっと身を捩っても、それだけだ。親父は指に薬を塗って、俺の下半身につっこんだ。
最初は二本だ。こういうのって、本当は一本からだろうが!? だけど、親父ははやく剛直を俺の中に挿入したいので、ゆっくり段階なんか踏んでられない。俺の下半身が痛みではなく、喜びとなった時、容赦なく、突っ込むだろう。
ずるっ、と指が挿入される。ちょっととっかかりで痛いと感じた。まだ、緩くなっていないから、引っかかりとかも感じるのだろう。無理に指を出し入れするのではなく、しばらく、俺が気持ち良い、と感じる所に指の先をあてて、俺を喜ばせる。
「やっ、そこ、もう」
ちょっとこすられるだけで、頭がしびれるほどの快楽が駆け巡る。覚悟して構えていたけど、実際に触れられると、もう、体が喜んでしまう。一度、受けてしまったのだ。この快楽は忘れられない。
「ここがいいか」
「あ、うん、そこぉ」
一度、受け入れてしまえば、もう、抵抗なんてしない。だって、抵抗なんて意味がない。それだったら、この状況を楽しんだほうがましというものだ。大人しくしていれば、悪くない扱いだ。
だけど、親父の剛直を見ると、その先は遠慮したい。あんなものを挿入されて、無事でいられるとは思えない。これをどうにか回避するために、しばらくは、痛むふりをしていればいい。
指は、どうしても最初の挿入が痛い。それが表情に出てしまう。本数を増やされると、苦しくて、痛いのだ。それなのに、奥を指で優しく撫でられると、ぞくぞくとした快楽が駆け巡る。
俺が身もだえ、喜ぶ様を親父は目を細めて眺めて、喜んでいる。どんどんと、俺が親父の行為を受け入れ、抵抗すらしなくなってきた。それどころか、求めるように俺のほうから口づけしていく。もっと欲しいと腰を動かせば、親父は指を抜く。
「あ、どうし、て」
「今日は、ここまでだ」
「そんなっ!」
中途半端なところで止められた。これまで、俺が満足するまでされた行為を止められた。俺は重い枷を持ち上げ、親父の背中に腕と足を絡める。
「もっと、もっと!!」
「やることがある」
なのに、親父は俺をベッドに投げ捨て、部屋を出ていく。
「や、どうして!?」
体がうずく。もっとと縋りたいけど、部屋から出られない。気づいたら、服がなくなっていた。体の奥がうずいて、動くに動けない。
大人しく待つしかなかった。うずく体をどうにかする方法を俺は思いつかない。全て、親父の手でされていた。だから、親父を待つしかない。
ベッドの上で震えて、親父の帰りを待った。それは、長い時間かに思えた。
外がちょっと騒がしかった。兄ライホーンが何か叫んでいる。その騒ぎは、どんどんと俺がいる寝室にやってくる。
俺は慌てて、適当な布で体を隠した。ちょっと遅かったら、俺の素っ裸を晒すこととなったな。危ない危ない。
親父は、昼間、俺を殴った貧民を引きずるように連れてきた。一体、誰が教えたんだろうな、と親父の後ろを見てみれば、姉リンネットが笑っていた。お前っ、また、告げ口したのか!?
貧民の男は、俺の前に放り投げられる。貧民の男は、ベッドの上で布一枚でいる俺を見て、呆然となる。
「お前、なんて恰好してんだよ」
「逃げろ!!」
俺はそう叫ぶしかない。殺気が膨れ上がった。
貧民の男はわかっていない。ただ、支配者である親父の子どもを痛みつけただけだ。それは、よくある話だ。貧民といえども、親が子どもの喧嘩に出ることはない。
「よくも、ルキエルの顔に傷をつけたな!!」
だけど、この狂った男は、俺だけは、出てくるんだ。
親父の愛剣が一閃する。
呆然としていた貧民の男は、何もわかっていなかった。抵抗も何もせず、貧民の男の首が宙を舞う。それを俺は目の前で見てしまって、頭のどこかがおかしくなった。
気づいたら、部屋がとんでもないこととなっていた。物という物が何かで切り裂かれたように壊されていた。
親父は、そんな中で、無数の傷を体のあちこちに受けながら、俺を抱きしめた。
視界の端で、表情のない生首が転がる。
「あ、ああ、あああああー------!!!!」
妖精が暴走するのが見える。この部屋の惨状と、親父の傷は、俺がやったんだ。それがまた、起きようとしている。
だけど、不発になる。たぶん、妖精憑きとしての力を使い過ぎたのだろう。急に眠気に襲われて、そのまま、眠ってしまった。
「悪い女だ」
捕まっても、親父は俺に暴力はしない。部屋に閉じ込め、いつもの通り、口づけをして、愛撫して、俺を気持ちよくさせる。
親父に触れられると、体が喜んだ。離れて、嫌悪感はあったが、それだけだ。
「ん、もっと」
それどころか、口づけを俺からせがんでいた。重い枷だから、親父に手を伸ばしたり出来ない。声で訴えるしかない。
久しぶりに触れられ、頭のしんから喜んだ。ちょっとしたことも嬉しくて、せがんでしまう。
そうして、とうとう、親父は下半身に触れる。
「少しずつ、馴らしていこう」
「い、いやっ!!」
だけど、俺は痛みの記憶が強くて、身をよじって拒否した。
「痛いには、いやっ!!」
ものすごく痛かった。血だって流れた。だいたい、あんなこと、好きでやるのは可笑しい。
後から思い出せば、貧民の綺麗目な男だったら、ああいう身売りをしているな、と理解はした。だけど、実際に受けてみて、それを商売にすることなど、俺は全力で拒否する。あんな痛い目に、あって、血だって流れて、いいことなんてない!!
だけど、枷が重い。何より、親父はもう容赦してくれない。
上手に、俺の両手両足を動けなくして、親父は俺の下半身に触れる。
普段は排泄物を出すためのところだ。そこに、薬を塗りこんだ指を押し込まれる。
親父の指二本がぐっといれられる。本来なら、内側から外側に出されるものだ。それを逆にされて、しかも、太い指二本に、痛みすら感じた。
「痛い痛い痛い痛い!」
我慢出来なくて、悲鳴をあげる。そんな俺の口を親父が口づけで塞ぎ、指をさらに深く挿入し、中で動かす。
「あっ」
とんでもなく感じる所に触れ、俺は甘い声をあげた。
愛撫なんて可愛いものだ。奥の、感じるところを強く指で突かれ、撫でられをされると、拒否感がなくなっていく。
「やぁ、そこ、おかしくなる」
ダメだ。そこをどんどんと突かれ、身もだえし、何かが全身を駆け巡る。入口は痛かったりするけど、それも、どんどんと緩くなってくる。痛みがなくなってきて、快楽が体を駆け巡る。
「あ、ああ、あ、あああ、ああああああああー-----!!!」
とんでもない声があがる。我慢出来ない。とんでもない絶頂に、声が出てしまう。きっと、この声は外にまで響いてるかもしれない。どうしよう、レーリエットに聞こえているかもしれない。
全身を激しく痙攣させ、声がこれ以上、出ないように手で塞ぎたいけど、枷が重くてできない。
「やぁ、もう、やめてぇ」
なのに、容赦なく親父は指を動かして、愛撫してくる。体を舐めまわし、愛撫し、下半身への指の数が増やされる。増やされたら、苦痛で辛いというのに、すぐに声をあげてしまう。
「もっと馴らさないとな。ほら、これをいつかは入れるんだ」
親父は俺に剛直を握らせる。とんでもない太さと長さに、俺は手をひっこめた。あんなのをいれるというのだ。ただで済まない。
「サツキも、最初は随分と馴らしてからしたな。それでも、最初は酷く痛がったな」
「や、やだ」
「だが、すぐに馴れた。すぐに、気持ちよくなる」
ごりっと奥をえぐるように指を動かされる。親父の太くて長い指が、奥をえぐるような感じがする。
「や、もう、やだぁ」
小刻みに小さな絶頂が続く。止まらない。こんなものを受け続けていて、おかしくなってくる。
「ほら、もっと緩くしないと」
「もう、いってる!! もう、やだぁ!!!」
叫ぶように言ってやると、親父は口づけで黙らせる。舌を入れられ、一方的な蹂躙だ。俺はそれに答える余裕なんてない。息苦しくて、それがさらに、下半身に挿入される親父の指を強く締めてしまう。それを感じて、親父は嬉しそうに笑い、容赦なく指を動かす。もう、指三本でも、痛いなんて感じない。
意識がある限り、親父の行為は止まらなかった。
目を覚ませば、親父は隣りで眠っていた。俺を腕に抱きしめているが、深く眠っているようで、離れられる。
俺は部屋の中を適当に探れば、枷を外すための鍵は簡単に見つかる。親父もわかっていない。妖精は導いてくれる。
両手両足の枷はこうして、簡単に外れた。親父も妖精憑きだとわかっていながら、対策が甘い。俺自身も、よくわかっていないけど。
普通に妖精が見えるようになった。ついでに、話も出来る。
『殺しちゃおうよ』
妖精って、綺麗な顔してるのに、容赦ないこというよな。俺は、そんなこと囁く妖精を軽く指ではじいた。
「俺が妖精憑きって、どっかの貴族にバレたんだ。親父は大事な俺の後ろ盾だ。上手につかわないとな」
逃げている間、それなりに考えていた。親父の保護下で、俺たち兄弟姉妹は、かなり恵まれていたと思う。そのお陰で、俺は妖精憑き、とバラされながらも、親父の保護下にいる。普通ならば、貴族の持ち物に落とされてもおかしくないのだ。
貴族は、俺が妖精憑きだとバラして、俺の身柄を親父に要求したのだ。親父とは、それなりにいい関係を保っていたかったので、俺を隠すような真似はしなかった。俺が見つからない限り、親父は使えない狂気だ。だけど、親父はとんでも強いので、力づくでの排除が出来なかったので、手順を踏むしかなかった。
妖精憑き、と聞いた親父は、しかし、俺を手放さなかった。それどころか、見つかった妖精憑きは貴族に渡す口約束をして、その場をおさめてしまった。
俺は仕方ないので、家族への妖精の保護をそのままに、逃げるのをやめた。だけど、外には出る。
服を着て、部屋を出る。しばらく歩けば、待ち構えていたナナキが俺に抱きついてきた。
「ルキエル様!!」
「ナナキ、ちょっと見ない間に、大きくなったな」
成長期だろう。ナナキは急に成長していた。俺が逃げている間に、随分と背が高く、体もがっしりしてきた。そんなナナキに抱きしめられ、俺は違う声をあげそうになる。親父に愛撫されすぎたな。ナナキ相手でも、何か衝動が動かされる。
俺はナナキを離す。
「お兄ちゃん!!」
なのに、続いて妹のレーリエットが体当たりみたいに抱きついてきた。レーリエットは、そこまで成長していない。抱きついてきたので、俺は抱き上げた。
「俺の良心!!」
むしろ、俺から抱きしめる。レーリエットには、妙な衝動は感じない。レーリエットを抱きしめると、何か癒される感じがする。
「ルキエル、大人しく部屋に戻りなさい!!」
俺の監視役にされたのだろう。姉リンネットが俺の腕をつかんだ。だけど、俺はまだまだ、力があるから、リンネットの手なんか、簡単に振り払ってしまえる。
「こんなトコに寝てばっかりいるなんて、うんざりだ。息抜きに外に行くだけだよ」
「アンタが逃げて、大変なことになったのよ!! 貧民街総出で、アンタを探すことになったんだから!!!」
「だったら、俺の身代わりに、姉貴がなればよかっただろう。そうすれば、俺は用無しだ」
最初は姉リンネットが親父に襲われていた。それを助けたばかりに、俺がお袋の身代わりとなったのだ。
「なんで、アタシがそんなことしないといけないのよ!! アンタ、あんに喜んでたじゃない。アンタの声、外まで聞こえてたんだから。あんなに喜んでいて、逃げるなんてね」
外にまで、あんな声が響いていたという事実に、レーリエットを離してしまう。俺の良心にまで、あんな恥ずかしい声が聞かれてたんだ。
その事実を突きつけられて、俺は居たたまれない。このまま、親父の元に閉じこもりたくなる。
「ルキエル様、行きましょう!!」
俺が逃げようと、後ずさるも、ナナキが俺の腕をつかんで引っ張っていく。
「待ちなさい!!」
「外に出るだけよ!! 邪魔しないで!!!」
俺を取り戻そうとするリンネットを体の小さいレーリエットが止めた。リンネットは容赦なくレーリエットを振り払った。それを見て、俺は一瞬、頭が真っ白になる。
気づいたら、リンネットが吹っ飛んでいた。俺の妖精が、リンネットを攻撃したのだ。
これが、俺の意思で、人に向かって妖精に攻撃させたのは、初めてのことだった。
呆然となる。妖精は、人に攻撃出来るという事実を、今更、知った。これまで、家族に妖精を付けてはいたが、それは、ちょっとした危険回避程度だ。怪我をさせるようなことは、出来るとは思っていなかった。
ナナキに引っ張られるままに、外に連れ出される。
久しぶりの貧民街の空気に触れた。普通に歩いて行っても、何かが変わったとは思えない。
「おい、ルキエル!!」
俺とそう歳の変わらない貧民の男が、俺の肩を乱暴につかんできた。
「テメェのせいで、俺たちまで、大変な目にあったんだぞ!!」
「そうなんだ」
他人事のように返してしまう。途端、俺は殴られた。
逆らっても親父は暴力をふるわない。それよりも、快楽攻めだ。だから、久しぶりの痛みだった。随分と軟禁されていたから、体力も随分と落ちたようだ。呆気なく、俺は吹き飛ばされた。
「貴様、ルキエル様の顔を!?」
随分と成長したナナキが俺に代わって、貧民の男につかみかかる。だけど、経験値が足りないんだよな。いくら成長したって、ナナキの経験値が足りない。簡単に吹き飛ばされてしまう。
俺はすぐに体を起こして、ナナキの前に立つ。
「久しぶりにやられた。ちょっと会わないうちに、偉くなったな」
集団で俺の前に立つ貧民の男たち。俺のせいで、色々とやらされて、腹が立ったんだろうな。俺も同じようになるから、仕方がない。
「しばらく見ないうちに、随分と、女みたいになったな」
「煩い!!」
そうじゃないかな、なんて俺も思っていたけど、いざ、言われちゃうと、傷つくよ!!
だけど、俺の態度は軽い。それが、俺の姿勢だ。
「この人数で、勝てると思ってるのか?」
「んー、勝てるかどうかではなく、この痛みは、久しぶりでいいな」
頬の痛みは、俺に現実を気づかされる。この痛みは、俺が男だと思い出させてくれる。
「その見た目で、父親に可愛がられてるんだってな」
「気にしてるんだよ!!」
「あの父親がいなけりゃ、お前なんて、大した奴じゃない!!」
そういうなり、多勢に無勢となった。俺は一人、相手は集団だ。だけど、俺は一方的に蹂躙されてやらない。ちょっと、鍛錬から離れたけど、不思議と、体は動く。何より、痛みが、正気つかせてくれた。
散々、殴られたけど、いい勝負だった。俺の顔やら体やらが、随分と痛い目にあったけど、引き分けには持ち込めた。
そして、久しぶりの外を満喫して帰ってみれば、親父がものすごく怖い顔で出迎えてくれた。
「ルキエル、誰にやられた」
顔をしたたかやられたから、俺が”ルキエル”だと親父は認識してくれた。もう、この方法で、俺は逃げよう。
「誰だっていいじゃん。ちょっと離れてる間に、妙な手勢が出てきたんだよ。ちゃんと痛い目にあわせてやったから、大丈夫だって」
「誰にやられたんだ!!」
「いたいっ!」
容赦なく腕を掴む親父だが、俺が痛がると、すぐに手を緩める。
「もういいじゃん。俺も男だ。強くいたい。今度は、勝つから!!」
笑って言ってやる。俺のことを”ルキエル”と認識しているから、今のうちに離れようとする。なのに、親父は容赦なく俺を抱き上げる。
そして、俺はいつもの夫婦の寝室に連れて行かれる。
「お、親父?」
「そんな怪我をして。もう外には出るな」
「………」
どっちの扱いなのか、読めないので、俺は無言となる。迂闊なことを言って、大変なこととなってしまう。
実際、俺が逃げた時、兄ライホーンはぼろ雑巾のように殴られたと聞いた。ライホーンの協力を姉リンネットが密告したんだ。あの女、性根腐ってるな。
俺が見るからに不機嫌な顔をすると、親父は俺の前に跪き、腰のあたりで抱きしめてくる。
「お前がいなくなったとわかった時は、生きた心地がしなかった。サツキに続いて、ルキエルまで失うなんて」
「………次は、気を付けるから。そうだ、妖精憑きの力の使い方、練習したい!! きっと、役に立つよ」
「………妖精憑きだってこと、周りにはいうんじゃないぞ」
「う、うん」
親父にそう言われては、俺も大人しくするしかない。一応、俺のことは”ルキエル”と認識している。
だけど、親父の中で大事な家族は、お袋と俺だけだ。兄ライホーンも、姉リンネットも、弟ロイドも、あの可憐で可愛い妹レーリエットでさえ、親父にとっては、大事な家族ではなかった。その事実に気づいてしまうと、俺は迂闊に動けなくなる。気を付けないと、俺の弱点といっていいレーリエットに何が起こるかわからない。
親父は、また、あの枷を両腕両足につける。鍵を隠しているが、妖精使えば、すぐに見つけられるんだけどな。
重い枷で、俺はベッドから動けなくなる。親父はそんな俺の姿に満面の笑みだ。俺の上に圧し掛かってきた。もう、俺は”サツキ”だ。
俺の服は、全て、脱がせやすいものに変えられていた。一応、男物だけど、簡単に素っ裸にされてしまう。重い枷が、俺をベッドに縫い付けた。どうにか起きたくても、起きられない。
いつもの口づけから、愛撫が始まる。その行為にはすっかり慣れてしまっていた。嫌悪感もない。受け入れてしまえば、気持ち良いものだ。それを一方的に受け入れていると、親父はもう、容赦なく、俺の下半身に手を伸ばす。
「や、やだっ」
抵抗なんて小さいものだ。俺がちょっと身を捩っても、それだけだ。親父は指に薬を塗って、俺の下半身につっこんだ。
最初は二本だ。こういうのって、本当は一本からだろうが!? だけど、親父ははやく剛直を俺の中に挿入したいので、ゆっくり段階なんか踏んでられない。俺の下半身が痛みではなく、喜びとなった時、容赦なく、突っ込むだろう。
ずるっ、と指が挿入される。ちょっととっかかりで痛いと感じた。まだ、緩くなっていないから、引っかかりとかも感じるのだろう。無理に指を出し入れするのではなく、しばらく、俺が気持ち良い、と感じる所に指の先をあてて、俺を喜ばせる。
「やっ、そこ、もう」
ちょっとこすられるだけで、頭がしびれるほどの快楽が駆け巡る。覚悟して構えていたけど、実際に触れられると、もう、体が喜んでしまう。一度、受けてしまったのだ。この快楽は忘れられない。
「ここがいいか」
「あ、うん、そこぉ」
一度、受け入れてしまえば、もう、抵抗なんてしない。だって、抵抗なんて意味がない。それだったら、この状況を楽しんだほうがましというものだ。大人しくしていれば、悪くない扱いだ。
だけど、親父の剛直を見ると、その先は遠慮したい。あんなものを挿入されて、無事でいられるとは思えない。これをどうにか回避するために、しばらくは、痛むふりをしていればいい。
指は、どうしても最初の挿入が痛い。それが表情に出てしまう。本数を増やされると、苦しくて、痛いのだ。それなのに、奥を指で優しく撫でられると、ぞくぞくとした快楽が駆け巡る。
俺が身もだえ、喜ぶ様を親父は目を細めて眺めて、喜んでいる。どんどんと、俺が親父の行為を受け入れ、抵抗すらしなくなってきた。それどころか、求めるように俺のほうから口づけしていく。もっと欲しいと腰を動かせば、親父は指を抜く。
「あ、どうし、て」
「今日は、ここまでだ」
「そんなっ!」
中途半端なところで止められた。これまで、俺が満足するまでされた行為を止められた。俺は重い枷を持ち上げ、親父の背中に腕と足を絡める。
「もっと、もっと!!」
「やることがある」
なのに、親父は俺をベッドに投げ捨て、部屋を出ていく。
「や、どうして!?」
体がうずく。もっとと縋りたいけど、部屋から出られない。気づいたら、服がなくなっていた。体の奥がうずいて、動くに動けない。
大人しく待つしかなかった。うずく体をどうにかする方法を俺は思いつかない。全て、親父の手でされていた。だから、親父を待つしかない。
ベッドの上で震えて、親父の帰りを待った。それは、長い時間かに思えた。
外がちょっと騒がしかった。兄ライホーンが何か叫んでいる。その騒ぎは、どんどんと俺がいる寝室にやってくる。
俺は慌てて、適当な布で体を隠した。ちょっと遅かったら、俺の素っ裸を晒すこととなったな。危ない危ない。
親父は、昼間、俺を殴った貧民を引きずるように連れてきた。一体、誰が教えたんだろうな、と親父の後ろを見てみれば、姉リンネットが笑っていた。お前っ、また、告げ口したのか!?
貧民の男は、俺の前に放り投げられる。貧民の男は、ベッドの上で布一枚でいる俺を見て、呆然となる。
「お前、なんて恰好してんだよ」
「逃げろ!!」
俺はそう叫ぶしかない。殺気が膨れ上がった。
貧民の男はわかっていない。ただ、支配者である親父の子どもを痛みつけただけだ。それは、よくある話だ。貧民といえども、親が子どもの喧嘩に出ることはない。
「よくも、ルキエルの顔に傷をつけたな!!」
だけど、この狂った男は、俺だけは、出てくるんだ。
親父の愛剣が一閃する。
呆然としていた貧民の男は、何もわかっていなかった。抵抗も何もせず、貧民の男の首が宙を舞う。それを俺は目の前で見てしまって、頭のどこかがおかしくなった。
気づいたら、部屋がとんでもないこととなっていた。物という物が何かで切り裂かれたように壊されていた。
親父は、そんな中で、無数の傷を体のあちこちに受けながら、俺を抱きしめた。
視界の端で、表情のない生首が転がる。
「あ、ああ、あああああー------!!!!」
妖精が暴走するのが見える。この部屋の惨状と、親父の傷は、俺がやったんだ。それがまた、起きようとしている。
だけど、不発になる。たぶん、妖精憑きとしての力を使い過ぎたのだろう。急に眠気に襲われて、そのまま、眠ってしまった。
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