魔法使いの悪友

shishamo346

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凶星の申し子

凶星

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 貴族はわざわざ、馬車で俺を家まで送り届けてくれた。外は暗く、馬を走らせるには、危険だ。だから、家まで時間がかかる。
 俺は、以前から、どうしても知りたかったことを貴族に質問する。
「親父は、どうして、お袋を皇帝のハーレムに送ったんだ?」
 表向きは、金に目がくらんだ、という話だ。しかし、親父はお袋を亡くして、気狂いで俺を身代わりにするのは、おかしな話だ。
 この貴族は、親父よりも、お袋と繋がりがあるように感じる。俺のことを見て、”サツキに似てきた”なんていうのだ。普通は、”母親に似てきた”という。そのちょっとした引っかかりに、俺は、この貴族は何か知っているような気がした。
 体まで繋げたのだ。貴族はもう、隠し事をしない。
「君の父親は、元は、王国騎士団でかなりの地位にあったんだ」
 親父の過去を聞くのは、初めてのことだった。
「貧民じゃなかったのか!?」
 てっきり、親父は生まれも育ちも貧民だと思っていたので、驚いた。
「いや、貧民だ。騎士団は、実力があればなれるものだ。君の父親は、貧民でありながら、実力でのし上がったんだ。そして、君の母親は貴族令嬢だ。それは、知っているね」
「それは、お袋から聞いてた。確か、騙されて、貧民になったって」
「そう、騙されたんだ。サツキは、婚約者に騙され、生家を乗っ取られてしまったんだ。そして、そのまま落ちぶれた」
「それが、どうして、親父と夫婦になったんだ?」
 接点がないように思われた。騎士団と貴族令嬢は、繋がりがあるようだが、親父が貧民という身分だと、まず、ない。貴族令嬢が貧民を相手にするはずがない。
「君の父親の一目惚れだよ。サツキが落ちぶれると、あの男は元凶である婚約者を顔の形が崩れるまで殴り、騎士団をやめた。そして、落ちぶれたサツキを保護し、囲ったんだ」
「そんな、小説みたいなことが」
「その後のことは、小説みたいにはいってないだろうな。君だって、受けてみればわかるだろう。あの男は貧民だ。貧民の愛し方しか出来ない。無理矢理だろうな。実際、君もそうなんだろう」
「うーん、どうだろう」
 確かに、最初は衝動からだ。痛い目にあった。しかし、落ち着けば、優しくなった。お袋が好きだったらしい食べ物を持ってきたり、囲われているが、痛いことはしないように、優しく、だけど、快楽攻めして、どんどんと俺を堕としていった。
 同じことをお袋にもしたのだろう。実際に受けている俺は、そう感じた。
「私には、貧民の愛し方はわからない。だから、サツキを皇帝のハーレムに送ったと聞いた時は驚いた。あの男が、サツキを手放すはずがないんだ。他人の目に晒すことすら我慢ならないというのに」
 貴族は親父のことをよく知っていた。
「そんなに、親父はお袋のことを大事にしていたのに、どうして」
 だから、この疑問が残る。俺は、親父のお袋への愛を、身代わりになって受けている。ちょっとした我儘を親父は笑って許してくれる。絶対に、俺には暴力をふるわない。
「そこは、君が上手に聞き出してみればいい。君は、あの男にとって、サツキだ。私から見ても、君はサツキに似ているよ」
「いや、妹のほうが」
「見たが、可愛すぎるな。サツキは綺麗な感じだ。君も、妖精憑きだからか、綺麗な感じなんだ。サツキの子の中で、君が一番、サツキに似ている」
「もしかして、あんたもお袋のこと」
「いやいや、そういう勘ぐりはしないでくれ! それはない。君はね、身にまとう空気が人を狂わせるんだ。それなのに、突然、無邪気となる。目が離せなくなるんだ」
「よくわからない」
「わからなくていい。ほら、到着だ。あの男が君を待っている」
 家の前には、夜遅くまで戻ってこない俺を親父が待ち構えていた。今日は、親父の相手をしたくないな。
 俺は恐る恐る、馬車から降りた。
「遅かったな」
「なかなか、魅力的な道具がいっぱいで、選ぶのが大変だった」
 御者が気をきかせて、道具が入った箱を持ってきてくれる。親父はそれを一瞥するだけだ。見たって、親父には道具の良し悪しなんてわからない。
「今日はこれだけだけど、後で、いっぱい、持ってきてくれるって」
 御者から箱を受け取るのだけど、重かった。う、体力つけたい。
 俺が箱を持ってよろけるから、親父が持ってくれた。
「そうか。良かったな」
「すごく、良かった」
 親父には絶対に言えないことをしてしまったが、あのたくさんの道具が収納された倉庫は、本当に良いものだった。思い出すだけで、嬉しくなる。
「すまない、遅くまで引き留めてしまって」
 わざわざ貴族が馬車から降りて、親父に謝る。
 それには、親父は目を丸くして驚く。貴族が俺のために謝るから、そりゃ、驚くよな。俺も、さすがにそれはまずいな、と感じる。距離感を持たないといけないってのに。
「いや、俺が居座ったから。ここまで送ってくれて、ありがとう」
「また、来なさい。もっと、道具を集めておこう」
「ありがとう」
 道具には目がない。ものすごく嬉しいので、ついつい笑顔になってしまう。
 貴族が俺のことを優しく見つめてくる。これは、まずい感じだ。俺は親父に抱きついて、貴族に背中を向けた。俺のほうから距離をとらないといけないな。
「また行くのか!?」
 親父としては、一度きりの話だった。また、貴族の屋敷に行く話になって、不機嫌になる。
「もっと、色々と話を聞きたいだけだ。随分と、道具に詳しいから、勉強になる」
 さすが貴族。いい言い訳をペラペラと口にする。道具のことなんて、これっぽっちも話してないよな。
 だけど、親父は信じた。顔を苦渋に歪ませる。
「あまり遅くまで付き合わせるな。さっさと戻してくれ」
「ああ、わかった」
 呆気なく、親父の許可がおりてしまう。
 こうして、俺は月に一回から二回、貴族の屋敷にお邪魔することとなった。




 道具が来ると、基本、俺は親父を相手にしない。道具に夢中になるからだ。だけど、その日はそういうわけにはいかなかった。
 俺は道具を部屋に置いて、親父の私室に行く。
 親父は、俺が来るなんて思ってもいなかった。一人寂しく、酒なんか飲んでいたのだ。俺が来て、驚いて、固まった。
「どうして」
「そういう気分だから。聞きたいことがある」
 俺は親父に抱きついて、甘えるように胸に頬を寄せる。
「どうして、私を手放したの?」
 聞き方を間違えないようにした。
 お袋がハーレムに行ったのは、表向きは親父の意向だ。しかし、実際は、お袋の意思かもしれないのだ。だから、どちらともとれる質問をあえてした。
 親父の体が小刻みに震える。怒りなのか、恐怖なのか、わからない。顔を見ればわかることだが、俺はあえて見ない。親父の胸に顔をうずめたまま、答えを待った。
「いつか、俺は、負けるだろう。そうなったら、サツキはどうなる? ガキどもは、生まれた時から貧民だ。あいつらは大丈夫だ。だが、サツキは、貴族令嬢だ。だから、皇帝のハーレムに送った。あそこなら、何があっても安全だと思ったんだ」
 答えは、思ったよりも単純だった。親父は、お袋を守ろうとして、あえて、皇帝のハーレムに送っただけだ。
 確かに、貧民街は危険だ。貴族令嬢では、頼りとなる親父がいなければ、生きていけないかもしれない。
 だけど、お袋は馴染もうとしていた。言葉遣いを乱暴にして、だけど、兄貴、姉貴、俺には、一定の教育を施して、貧民にしては、優位に立てる物の見方が出来るようにしてくれた。
 何より、お袋は、親父のことを愛していた。ハーレムに送られる時、お袋は親父に縋っていた。何を話していたのかは、よく覚えていない。聞こえなかったんだろう。だけど、お袋が受けた親父の行為を俺が受けてみれば、わかる。不器用なりに、親父なりに、お袋を保護し、貧民でありながらも、お袋のために色々と尽くしたんだ。まあ、男なので、どうしても、やることはやってしまったが、そこは仕方がない。貧民とか、平民とか、貴族とか、どんなに取り繕ったって、男なんだ。
 嫌いだったら、笑ったりしない。
 嫌いだったら、子育てなんかしない。
 嫌いだったら、大人しく囲われたりしない。
 親父はわかっていない。親父がダメでも、俺たち子どもが、お袋を守るだろう。兄貴なんか見てみろ。お袋の教育のせいで、今でも、俺を救おうとしている。
 俺だって、そうだ。親父が負けたって、俺がお袋を守るだろう。レーリエットのように、お袋を守った。
 だけど、生まれも育ちも貧民の親父は、貧民としての常識に縛られ、貧民ゆえの答えに縛られ、お袋を手放すしかなかった。
「俺が、貧民であるばかりに!!」
 俺を抱きしめて泣く親父。俺はただ、されるがままだ。頭が冷えてきた。あまりにバカげた答えに、笑ってしまう。
「なんだ、殺され損か」
 わざと、そう言ってやる。親父は俺を離して、涙で汚れた顔を見せる。
「サ、サツキ?」
「殺され損だ。私は死んでも、ここは、何も変わっていない」
「い、いや、皇帝に復讐を」
「いつ?」
「っ!?」
 親父はもう、俺で満足している。復讐なんて、もう必要がない。だって、俺という身代わりがいるんだ。
 昼間は、俺を可愛い息子として愛し、夜は愛する妻として愛し、満足している。お袋がいなくても、親父は満たされている。
 ガクガクと震える親父。その事実に気づいて、色々な感情が渦巻いているのだろう。俺から離れ、頭を抱えてうずくまる。
「復讐をしないなら、もう、ここには来ない」
 はっきりと言ってやる。俺は、もう、親父に抱かれない。必要ないだろう、もう。
「い、いやだ! 復讐する!! 必ず、復讐してやる!!!」
「いつですか?」
「皇帝の守りが強固だ。せめて、あの皇帝が城を出てくれれば」
 それは、俺も思っていた。皇帝は城から出てこない。
 城には、様々な魔法が施されている。数回、妖精を近づけてみたが、入ることすら出来なかった。それほど、強固な守りだ。そして、得たいの知れない守りもある。
 魔法使いだ。同じ妖精憑きであるが、魔法使いは、あの強固な魔法が施された城の中でも妖精を使えるという。その実力のため、暗殺も密偵も、全て失敗するのだ。
 城に入る方法はあるだろう。しかし、情報がないため、迂闊なことが出来ない。だから、親父も手が出せないのだ。いくら貧民生まれの貧民育ちの親父でも、そこまで考えなしなことはしない。
 俺に縋る親父。見ていて、弱弱しい。あんなに力強く、俺をおさえこみ、蹂躙しているというのに、今の親父は、小さく見えた。
 だから、俺は優しく笑って、親父に口づけする。
「待ってます」
「あ、ああ!! 必ず、皇帝ラインハルトを殺してやる!!!」
 そうして、俺は、事あるごとに、親父に囁いてやった。




 古い夢を見た。もう、昔っから、男を弄んでばかりだな。
 起きれば、何もない部屋だ。ちょっと前までは、修理が終わった道具が山積みだったというのに、それも、いつの間にか、元妖精のナナキか、最高位妖精カーラーンが、運び出してくれたんだろう。
 妖精の女王との戦いの後は、五年間も眠ってしまったが、一度、覚醒すれば、一週間から一か月寝ては、一日二日起きる、という生活が続いた。こんなに寝てるから、もっと大きく成長してもいいはずなんだが、食べるものも食べず、ただ、寝ているだけなので、成長なんてない。
 高位妖精たちは、俺の体の中で満足しているみたいで、大人しくしている。だけど、俺の体には、お前ら、きついんだな。だから、寝ちゃうんだ。
 もう、外にも壊れた道具は置かれていない。あんだけ頑張ったんだから、もう出てこないだろう。
「ろくな死に方をしないはずだったんだが」
 貴族も、親父も、道連れにして、処刑されるつもりだった俺は、筆頭魔法使いハガルの気まぐれで生き残った。
 感謝はしない。生き残ったって、その先なんか、考えていなかったんだ。ハガルにとっては、好意だが、俺にとっては、余計なお世話だ。今も、そう思っている。
 ちょっと、妖精の力で外を見てやれば、あのガキが、しつこく、妖精の力で封鎖された部屋の前に立っている。部屋から見れば、ドアがあるが、あのガキの前では、ただの壁だ。
「余計なことしやがって」
 本当に、余計なことだ。誰が、頼んだってんだ。
 俺は、子どもなんかいらなかった。
 俺は、子どもには会いたいとも思っていなかった。
 この閉じられた世界で、大好きな道具いじりさえしていれば、十分だったんだ。なのに、誰の悪戯か、この部屋に、あのガキが入ってきたんだ。
 でも、仕方がない。ガキを一目見て、わかってしまう。神がやったことだ。俺の気持ちなんて、関係ない。
 あのガキには、物凄い神の加護が備わっていた。あんなのの前では、妖精の力なんてカスだ。あのガキが望めば、部屋にだって、簡単に入れてしまう。
 だけど、もう、入れない。もう、壊れた道具はない。貧民街全てにいきわたった道具は、隠し持たれた妖精憑きがいる限り、俺が死んだ後も、壊れることはない。そう、仕向けたんだ。
 目を覚ます度に、やっていることがある。
 一つは、遺書を書き直すこと。起きた時、きっと、気分は変わっている。だから、起きる度に、遺書を書いていた。
 一つは、筆頭魔法使いハガルへの手紙だ。あいつな、物凄く心配になるんだ。何かに縋ってないと生きていけない奴なんだ。だから、起きた時には、当たり障りのない手紙を送ってやる。きっと、俺という存在も、ハガルにとっては、生きるために大事なんだ。
「カーラーン」
 呼べば、最高位妖精カーラーンはすぐに姿を見せる。
「ほら、ハガルに渡してくれ」
「ハガルも喜ぶ」
「そうだ、手紙を貰って嬉しいだろう。だったら、俺に手紙を書くように、ハガルに言ってこい!!」
「筆頭魔法使いは忙しいんだ」
「片手間だろう!! だいたい、帝国全てを使って遊んでる奴が、忙しいもくそもないだろう」
 起きた時に、妖精に報告させれば、ハガルの悪名が出るは出るは。お前、城の中で大人しくしていればいいってのに、理由をつけては外に出ると、色々とやってくれる。まだ、違法店をつぶして回っているだけだが、それでも、質が悪すぎる。
「そういうお前は、何も聞かないんだな」
 カーラーンは俺を責めるように見てくる。
「俺だけで手一杯だからな」
 堂々と開き直ってやる。
 いつまでたっても、俺は身内のことも、外のことも、何一つ聞かない。カーラーンがわざわざ、そう言ってくれるけど、俺は聞かない。
 聞く資格がない。
 筆頭魔法使いハガルの策略により捕縛された俺は、自分のことばかり考えていて、身内のことも、俺を可愛がってくれた貴族のことも、王都の貧民街のことも、何一つ、聞かなかった。そんな薄情な俺が、今更、聞きたがってはいけないんだ。
 また、眠くなってきた。俺は慌てて、ベッドに行こうとするが、足に力が入らない。そのまま、床に転がってしまう。
「ちょっと待っていろ」
「カーラーン、いいから。このまま寝る。しつこくいうが、俺が寿命を迎える頃には、俺から妖精を盗るんだぞ」
「随分と先の話だな」
「お前が、妖精の王になるんだ」
「言われなくても、私は妖精の王になる」
「そうだよな。お前は俺の願いなんかなくっても、妖精の王になるんだよな」
「だが、私だけではなれないから、貴様の妖精はありがたくいただいてやる」
「………ありがとう」
 カーラーンも、随分とひねくれている。だけど、そう言ってもらえると、俺も気持ちが軽くなる。
「聞いたぞ。俺のこと、最低最悪な父親だって、言ったんだってな」
「事実だろう!! お前は最低最悪だ。散々、人のことを魅了しておいて、お前は気分一つで捨てるんだ」
「勝手に自滅してってるだけだ。俺のことが好きだって奴らは、何故か、自滅していってる。親父も我慢出来なくて自滅した。あの貴族だって、親父の復讐に付き合ったから、自滅したんだ。海の貧民街に来てからは、あれだ、俺の気分を悪くすることを言うから、捨てただけだ」
「本当に性悪だな」
「それは確かに、そうだな。なんでこうなったんだろうな」
 眠っていると、過去のことを回想してしまう。元凶は俺だな。
「あの敵勢力だった男のことは、本当は、どう思っていた?」
 体目当てで付き合った男タリムのことだ。
「体目当てだ」
「敵だと知ってたんだろう」
「コクーン爺さんは神の加護が強いよな。そのお陰か、タリムは俺に不用意な一言を言ってくれた。だから、捨てた」
 同じ答えだ。誰に聞かれても、俺は同じことしか言えない。
「お前を誘拐してまで手に入れようとした貴族のことは、どう思っていた?」
 金がダメなら力づくで、とやってくれた貴族のことだ。
「体が足りなかったな。まず、それ以前だ」
「誘拐を依頼した貴族だと知っていたんだろう」
「複数の男に抱かれていた俺には、あの貴族の閨事は、あればいい程度だ。金で割り切っていればいいのに、不用意な一言を言った。だから、捨てた」
 これも変わらない。
「お前のことを随分と口説いていた騎士のことは、どう思っていた?」
 コクーン爺さんに憧れて、と言いながら、貴族に情報を流していた騎士ユーリのことだ。
「あれは、熱烈だったな」
「それなのに、何故、捨てたんだ!?」
「愛してる、なんて口にしたからだ」
「………なんだ、それ」
 俺が捨てた男どもは皆、愛してる、なんて口にした。
「吐き気がする。何が愛してるだ。親父は、俺を抱いて、いつも言っていた。”愛してる、サツキ”と。俺を抱いて、お袋への愛の言葉を囁いてきた。それを聞く度に、気持ち悪くなった。俺が満足しなくても、閨事を途中でやめてやった。そうしていたら、親父も”愛してる”なんて言わなくなった」
 俺がこうなったのは、全て、親父のせいだ。逃げたのに、連れ戻され、二度と逆らえないように、香で動けない俺を快楽漬けにしてくれた。
 呆然となるカーラーン。そして、思い返して、気づいたのだろう。俺の口から”愛してる”なんて聞いたことがないことに。
「ふざけたことを言ってるから、捨てたんだ。何が愛だ。バカバカしい。人を裏切っておいて、力づくで蹂躙しておいて、それを愛で誤魔化して、免罪符にして、吐き気がする!!」
 だけど、過去の夢を見て、ふと、気づくこともある。
「だけど、親父の復讐に巻き込まれた、あの貴族は、一度も、俺には愛を囁かなかったな」
 俺のご機嫌をとろうと、色々としてくれた。だけど、軽々しく、愛を語ったりはしなかった。
「あの男は、惜しいことをした」
 過去を振り返って、そう思った。
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