魔法使いの悪友

shishamo346

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伯爵の後悔

終わらない復讐

 会う度に、サツキは綺麗だと思わされた。復讐して、嫌がらせして、としているのに、全身全霊で王都の貧民街の支配者アルロに大事に、大切に、愛されて、サツキは幸せを享受していた。
 私は私で、サツキの復讐にちょっと手伝うくらいで、何もしていない。私の用事は、おもに王都の貧民街の支配者アルロだ。サツキはそのついでに、ちょっと手土産を渡して、世間話をする程度だ。
 出来るなら、復讐から手をひかせたかった。もう十分、やっただろう。サツキは結果的に、幸せだ。誰も言い出せないのだろう。子どもたちはわからない。夫であるアルロは貧民だから、価値観が違う。貴族はというと、アルロに用があるだけで、サツキには興味なんてない。
 だから、私から言ってやるしかなかった。
「私がいうことではないが、もう、復讐から手をひいたらどうだ」
 五人目の子の離乳が終わる頃だった。サツキは子育てが上手だった。子どもたちは、皆、サツキを手伝っていた。まだ、手のかかる赤ん坊を子どもたちみているという。
 子どもに聞かせる話ではないので、人払いをさせたのだが、サツキはもっと違う話と想像していて、目を丸くしていた。
「また、マルクス様から、そのようなことをいうとは、実は、不治の病とかですか?」
「私がまともなことを言っておかしいか!?」
「聞きましたよ。わたくしの生家の元使用人に散々なことをしていると。他にも、色々とやっているそうですね。新聞を見て驚きました。わたくしが隠していた事が表沙汰にされているのですから、アルロに調べさせました」
 もう、アルロはサツキの手先だな。すっかり、サツキの手のひらに転がされている。側で聞いているアルロは平然としている。それが当然なのだ。むしろ、使ってもらって、喜んでいる。
「余計なことをして。あんなことされたら、わたくしは可哀想な令嬢になってしまうではないですか。それは詰まらない話です」
「実際に、可哀想だろう!!」
「バカバカしい。よくある話です。父、義母、義妹、婚約者の下手な芝居に付き合ってあげただけです。わたくしが本気になれば、彼らなんかもっと前に排除出来ていましたよ」
「強がりを」
「簡単です。ちょっといい感じの貴族出の騎士に泣きつけば、全て表沙汰です。体には虐待のあとがしっかりついていたのですから、さっさと行って、表沙汰にしてやっても良かったのですよ。ですが、それでは詰まらないですし、母の親戚筋が無傷です。だから、もっともっと被害が広がるように、人脈を確実に得られる貴族の学校に通う頃まで我慢してあげたのですよ」
「………」
 本当に、とんでもない女だ。話せば話すほど、手に負えない女だ、と思い知らされる。この女は、復讐で遊んでいるのだ。遊びだから、自らの不幸話はあってはならない。
「アルロはすごいのですよ。体にあった傷跡を妖精の塗り薬で綺麗に消してくれたんです。これまでに、ここまでしてくれた男は、アルロだけです。わたくしを見守って、馬に乗せて、探して、囲ってくれたのは、アルロだけです!」
「女として幸せなら、もう、復讐はやめなさい。私だからいうんだ。こういうのはな、最後、幸せになった者が勝ちなんだ」
「そうですね。分割統治も決まって、領地は酷いものですものね。あんなに仲良しこよしだった親戚筋も、今では敵同士。ざまあみろです」
「まだ、復讐したい相手はいるのか?」
 アルロはサツキに使われて喜ぶ男だ。不安なんだ。サツキは今、幸福だと言っても、アルロは信じない。貧民だから、役割を求める。
 この男を黙らせないといけないが、方法がない。アルロとは、一度、二人で話さなければならないな。この時、そう思わされた。
 サツキは少し考えるように黙り込んだ。サツキは物凄く頭がいい。わずかの間だが、生徒会の役員を一緒にしていただけだが、よくわかる。そして、人の機微に敏感だ。だから、人を操ることも簡単だ。
「少し、貴族どもがおかしな動きをしていますね。そこが気になります。アルロ、気を付けてください。イヤな予感がします」
「他には?」
「六人目は、もう少し後がいいですね」
「私を目の前にして、いうことではないだろう!?」
「復讐をやめろと言ったのは、マクルス様でしょう。だから、違うことに目を向けるのです。最後に幸せになった者が勝ちなんでしょう?」
「………そうだ」
 艶やかに笑うサツキに、私はついつい見惚れてしまった。
 こうして、やっと、サツキは復讐をやめた。




 私は、いつも決断が遅すぎる。気づいたら、サツキは兄たち貴族の策略に嵌り、皇帝のハーレムに送られた。兄は私に向かって、笑っていうのだ。
「あの女、いつも邪魔ばかりして。貧民の女のくせに、小賢しすぎるから、邪魔だったんだ。これで、少しは貧民も使いやすくなったな」
 その話を聞いてすぐ、私は皇族ルイに縋った。皇帝のハーレムは秘密裡に作られたものだ。知るものは少ない。私のように、後ろ暗い仕事をする貴族は、ハーレムに入る見目麗しい女を集めるために使われたので、知っているだけだ。
 皇帝のハーレムに入った者は、生きて外には出られない。
 契約書では、出られるような書き方をされる。だが、万が一、死んだ場合は、平民だったら十年は遊んで暮らせるような額の見舞金が支払われることとなっている。これは、見方を変えれば、殺して、金で解決する、ということだ。
 ハーレムに入れたばかりだ。私は約束もなく、無理矢理、ルイに面談を押し込んだ。そして、ルイは私に言われて、初めて、サツキがハーレムに入っていることを知ったのだ。
「サツキを助けてやってくれ!! やっと、復讐をやめさせたんだ」
 私は地べたに座り込んで、頭を押し付けて、頼んだ。もう、ルイしか手段がなかった。いくら私でも、城の奥深くは手が出せない。
「そんなことをするな!? まさか、サツキが生きていると知っているとは。知っていたなら、僕にも言ってくれればいいのに」
「ルイだって、秘密にしてただろう!? サツキから全て聞いた」
「本当に、あの女は性悪だな!! 僕のことまで話したなんて」
「お前はバカか。死の偽装が出来るのだったら、皇族であるお前が関わっている、と私だって勘づく。そこまでサツキは読んだから、話したんだ。性悪じゃない。お前がバカなんだ!!!」
「皇族に向かって、バカはないだろう!!」
「バカなんだから、仕方がないだろう!! ほら、さっさとサツキを助け出せ!!!」
「皇族に命令って」
「頼んでるんだ!!!」
「頼む言い方じゃない!!」
 そんなバカっぽい口論をしたが、ルイは次の日には、皇帝ラインハルトに頼み込んで、ハーレムに行ったのだ。しかし、サツキは出るのを拒否した。
「あの女は諦めろ。もう、復讐ばかりだ。今度は、夫を陥れた貴族に復讐してやる、なんて言ってるぞ」
「あの男も、何故、サツキを手放したんだ!? あんなに甘やかして、囲って、可愛がって、子どもなんか五人もいるんだぞ。会う度に、綺麗になった」
「………」
 ルイも、久しぶりに会ったサツキを見て、同じことを思ったのだろう。サツキは、子ども五人も産んだというのに、物凄く綺麗になっていった。若返っているわけではない。取り戻している感じだ。
 女としての幸せを受け、過去に得られなかったものを取り戻し、サツキは本来あるべき姿に戻っていたのだろう。あれこそが、サツキの本来の姿なのだ。
「もう無理だ。ラインハルトにもお願いして、説得してもらったが、サツキは聞き入れなかった。契約はされているし、魔法使いの制約まで受けている。何より、ラインハルトはせっかく手元に来たサツキを利用したいのだろうな。すでに、サツキにいいように操られていた」
「まさか、体を使ってか」
 ギリギリと歯ぎしりしてしまう。サツキが知る男はアルロのみである。アルロでさえ、悔しいというのに、皇帝というだけで、サツキに手を出せるというのだから、悔しいし、怒りを感じる。
「あー、そこは、心配ない。ラインハルトの手にはおえない女だ。ラインハルトが言ってた」
「お前、まさか、聞いたのか!?」
「勝手に言ってきたんだ。とんでもない女だな、と愚痴ってた。ハーレムに行っても、サツキは変わらないということだ」
「………」
 微妙だ。想像がつかない。
 皇帝ラインハルトは、かなりの女好きである。ハーレムを作ったのだって、女遊びを好きなだけするためである。孫までいるというのに、元気な男だ。
 ハーレムがある限りは、サツキが死ぬ心配はない。ハーレムはあらゆるものから守られている。何せ、皇帝が気晴らしに使う場所だ。一番、無防備になるといっていい。とんでもない守りの壁が作られているはずだ。
 むしろ、そう言われて、アルロはサツキを手放したのかもしれない。金でなびくような男ではない。
 皇族ルイがサツキに会ったのは、それが最後だった。皇帝ラインハルトは、二度と、皇族をハーレムに入れることはなかった。
 別に、独り占めにしていたからではない。ハーレムは、誰もが予想出来ないほど早く、解体されたからだ。




 サツキがハーレムにいたのは、たった三年である。三年で解体され、中にいた女たちは、全て、皇帝ラインハルトの手によって殺された。
 私がサツキの死を知ったのは、アルロからだ。その頃には、なかなか城にも行けなかったため、皇族ルイとの面談をしていなかった。だから、ハーレム解体の情報も知らなかったのだ。
 王都の貧民街の支配者アルロから呼び出された。仕事を頼みに私から行くことはあるが、呼び出されることはなかった。アルロは、私のことを嫌っていた。
 珍しいことだ、と行ってみれば、大変な現場だ。兄が無残な姿となって、地べたに転がっているのだ。もう息もしていない。その傍らで、すっかり様変わりしたアルロがいた。
「サツキが死んだ」
「そんな、聞いてない!?」
 本当に知らなかった。聞いてもいなかった。だから、驚いた。何かあったら、また、皇族ルイに頼み込もう、とさえ考えていたのだ。
 私が驚愕している姿に、アルロは表情をなくす。私も兄のように、余計なことを言うものと思っていたのだろう。
 そんなことよりも、私は、むちゃくちゃな姿となった兄を見下ろした。
「また、私は、遅かった」
 兄の死を目の前にして、私は後悔ばかり募る。
 アルロは何も言わない。私が悔しくて泣いているのを呆然と見ている。
「私のせいだ。もっと、もっと、もっと!! もっとはやく、このクズを殺して、家を継いでいれば、サツキは死ななかった!!!」
 思い返せば、いつだって、兄を殺すことは出来た。成人して、父の暗部を引き継いだのだ。兄は本当に跡継ぎでありながら、失敗ばかりだ。その後始末を父は私に押し付けた。
 何故、父は私に兄の尻ぬぐいをさせたのか? 期待していたのだ。私が兄を殺してのし上がってくるのを!!!
「なのに、私はいつも、二番手でいい、家臣だ、領地のために、と言い訳ばかりして、肝心の惚れた女一人救えなかった!!!」
「サツキは、そんなこと、望んでいなかった」
 珍しく、アルロは仕事以外のことを口にする。私の勝手な叫びを聞くだけで、黙っているものと思っていた。だから、驚いた。
「サツキは、貴様のその、優しさを誉めていた。あのどうしようもない兄を支える貴様が良かったんだ」
「そんな、優しくない。私は、サツキが思っているよりも、もっと後ろ暗いことばかりしている。人だって、平気で殺している」
「そんなこと、サツキに教えていない」
 アルロなりに、思いやって、私の所業を黙っていてくれた。そんなことをしているなんて、私は知らなかった。それよりも、アルロの情報収集能力が思ったよりも高いことに、驚かされる。アルロは優秀なんだ。ただ、人に使われての優秀さなんだ。
 アルロは慰めているわけではない。ただ、真実を言っているだけだ。それを聞いて、私は落ち着いた。それは、アルロもだろう。
 私とアルロは、事の元凶である兄を見下ろす。
「お前は俺に命じればいい。汚れ仕事は、全て、俺がやってやる。今後、こういうのがいたら、俺に頼め。それが、サツキの望みだ」
「あなたも、貴族の仕事は私を通して受けてください。私を通さない仕事は、二度と受けないように。きたら、私に言ってください。排除してやります」
 兄の死から、私とアルロは、奇妙な関係となった。

 アルロが兄を殺してくれたことで、私は色々と吹っ切れた。アルロは命じればいい、と言ってくれたが、私なりに色々とけじめをつけなければならない。
 兄の通り魔に襲われたような死により、跡取り問題が出てきた。兄には、まだまだ未熟な子がいる。だけど、優秀な私もいる。当主は年寄ながら健在である。
 家臣も二分する。兄の子派、私派と二分してしまった。また、これか。
 兄の子である甥は、葬儀の後、おもちゃのような武器を持って、私に斬りかかってきた。もちろん、避けたが、ちょっと怪我をさせられる。
「危ないですよ」
「避けるな、人殺しが!!」
 甥はまた攻撃してくるので、仕方なく、私は武器を取り上げる。ちょっと揺さぶっただけで、甥は尻もちをついて泣き出す。
「何てことするのですか!? この子まで殺す気ですか!!」
 兄の妻がわけのわからないことを言ってくる。
「私が怪我をさせられたのに、それはないでしょう。この武器は義姉上の子が持ってきたものですよ。人に向かって振り回さないでください。危ない」
「大怪我すれば良かったのよ、この人殺し!!」
「………」
 なるほど、兄の妻は、子どもに、私が兄を殺した、と吹き込んでいるのか。
 私は溜息しか出ない。
「兄は通り魔にやられて死んだんですよ」
「あなたが人を雇って、殺させたのでしょう!! そうに決まっています」
「してないのに」
 全く、これっぽっちもしてないというのに、完全な濡れ衣である。殺したのは、サツキの夫アルロだ。殺された理由なんて、頭の悪い兄のせいである。私は本当に、これっぽっちも関係ないのだ。
 なんてこと、口が裂けても言えないので、言い訳はしない。
 だが、礼儀がなっていないので、甥の頭を掴むと、無理矢理、床に押し付ける。
「人に刃物を向けたんだから、謝罪しろ」
「子どもがやったことに、乱暴ですよ!!」
「怪我したのは私です。謝罪は当然でしょう。それすら出来ないようなガキは、我が家では許されない」
 実際、そうなのだ。当主である父は、こういうことには厳しいのだ。
 兄はあれほど、父に折檻までされたというのに、残念な大人となったんだけどな。あれはもう、生まれ持っての性格だ。
 私が容赦しないので、兄の妻は、短剣を抜き放ち、私に向かってきた。
 仕方がないので、私は、まだ大した抵抗も出来ない甥を盾にしてやる。
 気づいた時には、兄の妻は、我が子の胸を短剣で深く刺していた。
「ど、どう、して」
 涙を少し流して、甥は息絶えた。
「え、そ、そんな、つもりは」
 短剣を手放しても、もう遅い。私が甥を離すと、甥はばったりと倒れた。床がわずかに血で汚れる。
「酷いな、義姉上、我が子を殺すなんて」
「あなたが子どもを盾にしたから!!」
「あなたは子どもの頃に、こうやって、使用人の子どもを殺したんですよね。あなたの実家から聞きました。手が付けられなくて、大変だったとか。その時は、子どもでしたし、相手は平民の子でしたから、隠されましたが、今回は違いますね。だって、跡取り候補ですから」
 私は笑顔で言ってやる。刺したのは、兄の妻なのは、それなりの人が見ている。
「また、大変なことを仕出かしてくれたな」
 そこに、現当主の父がやってきた。父も見てたんだな。止めろよ。
 孫が死んだというのに、父は冷たく見下ろしている。この父も、出来の悪い者に対しては容赦ないよな。とっくの昔に見限ってたんだな。
 色々な意味で震える兄の妻。我が子を殺し、大事な跡取りを殺したのだ。しかも、現当主である父は、私の味方だ。
「マクルスはなかなか結婚出来なさそうだから、万が一の跡取りとなるはずだったのにな。残念なことだ。誰か、城に通達しろ。母親の気が触れて、跡取りである我が子を殺したと」
「マクルスのせいです!! わたくしは、マクルスを殺そうとして、そしたら」
「どちらにしても、跡取りを殺すつもりだったんだな。お家乗っ取りを企んだのか。そう証言すればいい。どちらにしても、お前は死罪だ」
「そ、そんなの、おかしい!! わたくしは何も悪くない!!!」
 兄の妻が叫んでいるが、味方はいない。兄の息子の派閥であった家臣たちは軒並み、いなくなっていた。兄の妻は、罪人として、牢屋に連れて行かれた。




 王都の貧民街の一角に行く。そこに、見覚えのある者たちが拘束されていた。皆、縋るように私を見上げている。
「甥と義姉上の始末は終わった。実家のほうも、黙っている確約をとっている」
 アルロにそういう。懸念材料は兄の妻の実家だが、そこにとっては、いないほうがいい存在だった。結婚した時も、随分と喜んでいたな。
 残るのは、死んだ兄に、そして、今は兄の息子に味方する家臣たちだ。
「あの兄にサツキをハーレムにいれることを入れ知恵した奴らだ」
 いくら兄でも、サツキをハーレムに封じ込めよう、なんて考えもしない。邪魔なら殺したほうが簡単なのだ。ただ、それをした場合、アルロの怒りを買って、大変なことになる。
 アルロの怒りを買わず、かつ、サツキを排除する方法としてハーレムを提案したのは、家臣たちだ。失敗するかもしれない、この企みは、たまたま、成功してしまったのだ。
 家臣たちだって、半分は冗談のような話だった。万が一、ハーレムに封じ込め出来たら、程度でアルロを騙して、契約させて、サツキを連れて行ったのだ。
 皇帝ラインハルトにだって、好みがある。子ども五人も産んだサツキを受け入れるなんて、誰も思ってもいなかった。むしろ、あの王都の貧民街の支配者が囲い込む女は、さぞや年増だろう、なんて笑い話にしていたのだ。
 ところが、実際に出てきたサツキは、子ども五人を産み育てたなんて思えないほど綺麗な女だった。だから、成功してしまったのだ。
「サツキの恨みは、全て、アルロの手で晴らせ」
 私がそう言ってやると、アルロは無言で武器をふるった。

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