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破滅-二人目
貴族の遊び
ちょっとした遊びのつもりで、目障りな女を皇帝に殺させた。貧民は本当に面白いほど騙される。
王都の貧民の支配者が最近、使い辛い、と苦情が出ていた。別に私は気にしない。使い方は一つではない。しかし、王都の貧民の支配者と仲良くしている伯爵の弟マクルスが目障りだった。
王都の貧民の支配者は貧民のくせに愛妻家だ。絶対に表に妻を出さない。大事に平民地区にある屋敷に妻を囲っているという。この妻を見たことがある者はいない。見張りをつけても、あの屋敷から出るのは、支配者のみである。まれに、支配者の子が出てくるが、支配者の妻が表に出ることはない。昼も夜も、大事に囲われている女が入れ知恵をしているのでは、という噂がたった。
見たこともない女である。何者なのかわからない女よりも、伯爵の弟マクルスのほうを警戒するべきだ。あの男は、貴族の学校でも入学から卒業までずっと首席であった。跡を継いで伯爵となった兄のほうは、ともかく失敗ばかりだが、その尻ぬぐいを全てしたのは弟のマクルスである。あまりにも才能と能力が高いため、兄弟仲が悪いが、マクルスはきちんと立場をわきまえ、ダメな兄に逆らわない。
これほど能力が高いマクルスと王都の貧民の支配者は随分と仲がいいという。むしろ、入れ知恵をしているのは、マクルスだろう。
私は、マクルスと王都の貧民の支配者を仲違いするために、見たことのない王都の貧民の支配者の妻を皇帝のハーレムに入れる契約を騙すように結ばせた。
実際に動いたのは、マクルスの兄である伯爵だ。伯爵は私に言われるままに王都の貧民の支配者と話、契約を結ばせたのだ。
表向きには、妻を売ったと噂された。実際は、王都の貧民の支配者は、妻に安全でいい暮らしをさせるために、皇帝のハーレムにいれたのだ。
皇帝ラインハルトは、物凄い女好きで有名だ。手をつけた女は星の数ほどいるといわれている。それほどの女好きだが、きちんと後始末もする。手をつけた女は、貴族だろうと、平民だろうと、貧民だろうと、皆、皇帝の手によって殺される。もちろん、女の身内は金で口を閉ざされる。こうして、皇帝が手をつけた女の末路は下っ端の貴族、平民、貧民は知らない。
王都の貧民の支配者は妻が最後、皇帝の手によって殺されることを知らなかった。知っていれば、絶対にハーレムにはいれない。それほどの溺愛ぶりだったという。
そして、皇帝ラインハルトは、王都の貧民の支配者は妻がハーレムに入って、たった一年で、ハーレムを解体した。ハーレムにいた女たちは全て、生きて出られなかった。
それから、伯爵の弟だったマクルスは、兄を通り魔に殺害されたことで、伯爵となった。
妻を失った王都の貧民の支配者は、今回の企みに関わった者たち全てに復讐した。だが、私の元には王都の貧民の支配者は復讐に来なかった。てっきり来るかと思っていたが、私の関わりを調べきれなかったようだ。結局、私は生き残った。
伯爵マクルスは、兄が首謀者といっていい。てっきり、マクルスも王都の貧民の支配者に復讐されるかと見ていれば、むしろ、仲良くなった。王都の貧民の支配者はマクルスの犬に成り下がった。全ての仕事をマクルスを通して受けることにしたのだ。
予想外のことは起こってしまったが、暇つぶしだ。だから、私は気にしない。ただ、マクルスは目障りに感じた。
貴族の学校でマクルスの存在を知ってからずっと、目障りだった。
皇帝ラインハルトが崩御して、皇族も貴族も大変なこととなっていた。私は表向きは大した貴族ではない。侯爵という立場だが、表だって活動はしない。逆に裏の力を強めていた。だから、伯爵マクルスとは、どうしても敵対していた。
それほど目障りな伯爵マクルスも、病死した。皇帝ラインハルトが崩御する前後でだ。その頃は、帝国に逆らう勢力が、ラインハルト襲撃をはかって、多くの捕縛者を出した。実行犯の中には貴族もいたという。
てっきり、マクルスは帝国に処刑された、と私は思っていた。マクルスは随分と王都の貧民の支配者と仲が良かった。王都の貧民の支配者は皇帝ラインハルトを恨んでいるのは有名だ。マクルスは王都の貧民の支配者を手伝って、襲撃に加わったと思われた。その頃のマクルスは、何かに憑りつかれているのではないか、というほど、何かに情熱を向けていたからだ。
実際のところはわからない。マクルスは死んでも、優秀な跡継ぎの養子が、しっかり伯爵家を引き継いでいた。マクルスよりも、跡継ぎオクトのほうが厄介だった。すっかり皇族と仲良しとなっていた。縁を結んだのはマクルスだが、オクトは皇族の犬となっていた。だから、何かと私の邪魔もしてくれた。
ちょっとイライラしていたところに、妙な噂を耳にした。
たまたま、海の聖域付近の街に行った時のことだ。
「あの、皇帝襲撃を失敗した王都の貧民の支配者の娼夫が、貧民街の娼館で男娼をしているという噂がある」
ちょっとした会合で、そんな噂話を聞いた。
王都の貧民の支配者、そこに興味が出た。皇帝に復讐するほど、妻を愛していた男に、娼夫がいたという。嘘のような話だ。
貧民だ。そう言って、自らの価値を高めて、騙しているのだろう。信じていなかった。
本当に、興味本位で、私は海の貧民街にある娼館に足を運んだ。
貧民街は馴れている。私は貧民街で子どもの妖精憑きを見つけては、拷問して、洗脳して、手勢としていた。だから、亡き伯爵マクルスとは敵対していたのだ。伯爵オクトは表向きはどこにでもいる貴族だが、裏では、妖精殺しの技を持って、妖精憑きを洗脳し、子飼いとしていた。私は、マクルスには、随分と妖精憑きを奪われたし、殺されもした。
私もまた、それなりに知られている。貧民街に行っても、逆らう者はいない。私自身もそれなりに実力があるから、襲撃されても、無傷で戻れる自信がある。
噂の男娼は、貧民街の中でも、お行儀のいい娼館で客待ちをしていた。見た目がとても綺麗な男だった。よく笑い、口も悪い。
だが、隙がない。
線の細い、か弱い感じの男だが、隙が全くなかった。だからだろう。私の視線に気づいて、男は嫣然と微笑みかけてきた。
気づかれたのだ。私は店に入って行く。
見るからに貴族の身なりだ。貧民たちは警戒した。それは、店で客をとる娼婦たち、娼婦を買いに来た客、どちらもだ。
そんな中で、男娼は平然としていた。むしろ、私のほうへと歩いてくる。
「場違いだな。お貴族様の娼館は、もっと向こうだ」
「王都の貧民の支配者の娼夫が身売りしている、と噂で聞いた」
「それは、俺のことだな。見て、満足したか?」
貴族相手でも、男娼は怯んだりしない。それどころか、平然と無礼な口をきく。
戦々恐々となる周囲のことなど、男娼は気にしない。私を目の前にして、とんでもない色香を放ってきた。
「私は、並の娼館では、娼婦に嫌われているんだ。だから、壊れてもいい貧民を相手にしに来た」
実際、そうなのだ。私は妻にも夜を避けられている。子ども二人を出産後、拒まれていた。娼館でも同じだ。二、三回で、娼婦のほうから泣いて拒まれるのだ。
男娼は不躾にも、私の下半身を見る。服の上から、私のものがわかるわけでもないだろうに、興味津々だ。
「すごいものだというのなら、むしろ、俺からお願いしたいな」
「随分と好きなんだな」
「ガキの頃から、ずっと娼夫だ。飼い主はいなくなったが、わすれなくて、ここが疼くんだ」
男娼は腹の当たりを撫でて、熱い息を吐き出した。その姿が随分と色っぽいときている。
見るだけで終わるつもりだった。だいたい、男を抱いたことがない。知識はあるが、男相手と考えるだけで、萎える。だから、一目見るだけで帰るつもりだった。
実際に見て、話して、誘惑されて、私は考えを変えた。
「一晩、相手をしてもらおう」
「まいど!」
貴族相手だというのに、男娼は私の腕を気安くしがみ付いてくる。触れれば、やはり男だ。男という固い感触を感じる。
だけど、服から見える肌には、男らしい筋肉はない。それどころか、肌は傷一つ見られない。何より、細い。
貧民の娼館だ。部屋には期待していない。だが、そこはまあまあ小奇麗だ。男娼は、ベッドに座り、私を待っていた。
「服はどうすればいい? 脱がすか? それとも、俺が脱げばいいか?」
「お前の元飼い主は、どうしていた?」
「奉仕は一切、させない。服は脱がしてくれたな。俺を気持ちよくすることばかりしてた」
「奉仕はしない、という話は、そのためか」
「そういうことだ」
娼館のくせに、奉仕しないとは、とちょっと腹が立ったが、話を聞いてみれば、仕方のないことだ。この男娼は、そういう教育をされていない。
王都の貧民の支配者の娼夫だったという話、嘘か本当かわからない。しかし、その体躯には何かそそられるものがあった。
せっかくなので、王都の貧民の支配者と同じことをしてみた。服を脱がせつつ、男娼を愛撫してやる。ちょっと触れるだけで、男娼の真っ白な肌は、色づいた。
最初は触れるような口づけも、すぐに深く口づけしてやると、男娼は目の色をかえた。受けるのではなく、私の唾液をむさぼるように求めてきた。あまりのことに、私は男娼の胸を押した。
「がっつきすぎだ」
「あんた、タバコ、吸ってるな」
「そうだが、タバコは嫌いか?」
「いや、いいな、これは」
嬉しそうに笑う男娼。その姿に、私は衝動を動かした。男娼をベッドの押し倒すと、無我夢中となった。
触れる所、全て、心地よい何かを感じる。男だというのに、肌が滑らかで、いつまでも触っていたい。
なのに、この男娼、持っている一物はとんでもないものだった。私も相当なものだと言われるが、この男娼はそれ以上だ。それも、下で女のように喘ぐ男娼を見ると、どうでもよくなってくる。
「私は男を抱いたことがない。ここに指をいれればいいのか?」
「そ、そう!! まずは、一本から」
「そういうものか」
他の男娼を知らない。だから、男娼が私の手を男娼の蕾へと持っていけば、言われるままに、そこに指一本を突っ込んでやる。
随分と緩かった。簡単に指一本がずるりと奥へと入っていく。あまりにも簡単に入るから、蕾の奥のどこかに指先が当たった。
「やぁ、そこ、だめぇ」
「ここがいいのか」
一番、男娼がいいと感じるところに指先が当たった。そこを強く撫でて、突いてやると、男娼は腰を浮かすこど激しく反応した。
「やぁ、もっと、太いの、欲しぃ」
「いつもは、どうしてるんだ?」
「俺が、いくまで、指一本で、ずっと、突かれてぇ!!」
面白いほど反応するから、言われた通りにしてやる。しばらくして、男娼は一物から白濁を放った。
これで十分かと思って、指を抜こうとしたら、男娼がそれを手で止めた。
「次は、指二本だ」
「二本でいったら、本番か?」
「指三本でいったら、本番だ」
「随分と気の長い話だ」
面倒になったが、獣のような呼吸をして、私を見る男娼は、期待に満ちた目をしていた。
男は初めてだ。こんな気の長いことをしていても、私の一物は反応している。すぐにでも男娼の蕾に挿入したかった。これ以上、準備自体、必要ないほど、男娼の蕾は緩いのだ。
「は、はやくぅ」
「どっちが客なんだか」
仕方なく、私は言われるままに、指二本、三本と男娼を絶頂させた。王都の貧民の支配者も随分とこの男に尽くしたものだ。
指三本で絶頂する頃には、男娼はもう、全身からすごい汗を流していた。もう、私を受け入れるどころではないだろう。それでも、男娼は腰を上げて、待っていた。
「はやくぅ」
相手は男だ。胸だってない。髪が長いが、下半身についている一物はとんでもないものだ。だけど、私の衝動は動かされた。
「どうすればいい?」
「男は女とは、いれる所の位置が違う。だから、こう、俺の腰を持ち上げて、これをあてるんだ」
情欲がこもっためで、私の一物を見た。握って、固さを確認して、嬉しそうに笑う。
「すごいな。堅くて、太い」
「お前に比べれば、大したことがない」
「これがいい」
まだ、挿入されていないというのに、男娼は私の一物を強く求めた。
躊躇いはある。妻にまで嫌われた一物だ。体を売るのを商売とする女でさえ、数回で泣いて、拒絶した。
物語りの中では、一物が太くて長いことはいいものと書かれている。だが、実際はそうではない。ほどほどを女側は求めているのだ。
相手は男で貧民だ。どうせ一度で終わりだ。二度目なんて、ない。私は、女好きだ。そう、心の内に言い聞かせ、私は男娼に言われた通り、男娼の細い腰を持ち上げ、蕾に私の一物の先を当てる。
実際に見てみると、蕾がひくひくと動いて、喜んでいるようだ。
「もう、はやくぅ!!」
強く声を張り上げて求められ、私はぐいと男娼に挿入した。
指で散々、いじったのだ。ずるりとすんなり入っていった。そのまま、ちょっとした抵抗はあるものも、最奥をごつんと私の一物が突いた。
「あ、それ、いいぃ」
のけ反り、男娼は喜んで、白濁を放った。
最奥に到達しても、まだ、私の一物全てが入ったわけではない。それでも、気持ち良いと感じた。もっと奥を突きたくて、私は激しく腰を動かした。女と男では挿入できる位置は違う。男娼の腰を持ってやるのは面倒だと思われたが、男娼は華奢だから、そう感じない。それどころか、男娼のほうから、腰をあげて、私の肩に両足を乗せた。
「こうしたほうが、もっと、楽に入る」
嬉しそうに笑っていう男娼。
「勉強になった」
「女ではやるなよ。こういうのは、男限定だ」
「詳しいな!」
ごりっと最奥を押してやると、男娼の中は酷く痙攣して、私の一物を締めてきた。それが気持ちよくて、私の腰は止まらない。
もっと奥に、と私はガツガツと奥を突いてやると、どんどんと、蕾の奥の壁が緩やかになってくる。
「あ、だめ、入っちゃうぅ」
「どうすればいい?」
最奥をぐりぐりと突いたまま、私は腰を止める。
「まだ、入る?」
子どもっぽい声で、私に聞き返された。もう、私の一物全てが挿入されたものと、男娼は思っていたのだ。
これまで受け入れていた相手がそうだったのだろう。まだ、私の一物全てが入っていない、ということに気づき、嬉しそうに笑う男娼。
「座位なら、簡単だ。ほら、座らせて。もう、俺は、力がない」
男娼は両手を伸ばして、私に引っ張るように要求する。
おかしな話だ。私が楽しませてもらいに来たというのに、逆になっている。私が金を払って、男娼を楽しませているのだ。
ぐいっと男娼の両腕を引っ張って、私の上に座らせる。その際、私の一物が抜けてしまった。
物寂しそうに男娼は私を見下ろす。
「あんたも、座ろう。もっと、こう、肌をくっつけたい」
「わかったわかった」
女のように、随分と我儘な男娼だ。だけど、そう言われて、不快にならない。それどころか、もっと、色々としてやりたくなる。
私も座って、男娼の蕾にまた、挿入していやる。
最初は、軽くだ。もっと奥へと期待していた男娼は、すぐに浅くなったことに、膨れた。
「もっと奥に入れてくれるんじゃないのか?」
「初めてだから、失敗したんだ」
嘘だ。わざと、じらしてやる。そうして、男娼の反応を見て、私は心躍らせた。
相手は男だ。物凄い一物だって持っている。だけど、この男娼は、そこらの女よりも可愛らしい。
もっと、可愛がってやりたくなった。
「名前を教えてくれ」
「どうせ、今日一回きりだろう。名乗りあわなくていい」
「知りたい。ほら、最奥のもっと奥を突いてほしいのだろう」
「ん、けど」
ちょっと最奥を突いてやると、男娼は腰を揺らして喜ぶ。
男娼は、私との行為は今日一回で終わりと思っている。実際、私はそのつもりだった。いや、それ以前に、顔だけ見て、帰るつもりだったのだ。
しかし、実際に触れて、こうやって、挿入して、男娼の反応を見て、私はすっかり魅入られてしまった。今日で終わりたくない。もっと、何度も、この男を抱きたいし、もっと、側に置きたくなった。
こんこんと最奥を軽く突いてやると、男娼は最奥のさらに奥への挿入の誘惑に負けた。
「ルキエル、だ」
「私は」
「あんたの名前はいらない。あんたは、ずっと、あんただ」
「わかったわかった」
私の名乗りを拒絶されたが、構わない。男娼ルキエルの名前を知れただけで十分だ。
ルキエルの腰をつかむと、ぐいっと下に押して、私の一物を強く挿入してやる。最奥のさらに奥の壁が緩くなっている所に、私の一物の先がずるりと入る感触が伝わった。
「あああああー------!!!」
その衝撃に、狂ったような声をあげてルキエルは喜んだ。
王都の貧民の支配者が最近、使い辛い、と苦情が出ていた。別に私は気にしない。使い方は一つではない。しかし、王都の貧民の支配者と仲良くしている伯爵の弟マクルスが目障りだった。
王都の貧民の支配者は貧民のくせに愛妻家だ。絶対に表に妻を出さない。大事に平民地区にある屋敷に妻を囲っているという。この妻を見たことがある者はいない。見張りをつけても、あの屋敷から出るのは、支配者のみである。まれに、支配者の子が出てくるが、支配者の妻が表に出ることはない。昼も夜も、大事に囲われている女が入れ知恵をしているのでは、という噂がたった。
見たこともない女である。何者なのかわからない女よりも、伯爵の弟マクルスのほうを警戒するべきだ。あの男は、貴族の学校でも入学から卒業までずっと首席であった。跡を継いで伯爵となった兄のほうは、ともかく失敗ばかりだが、その尻ぬぐいを全てしたのは弟のマクルスである。あまりにも才能と能力が高いため、兄弟仲が悪いが、マクルスはきちんと立場をわきまえ、ダメな兄に逆らわない。
これほど能力が高いマクルスと王都の貧民の支配者は随分と仲がいいという。むしろ、入れ知恵をしているのは、マクルスだろう。
私は、マクルスと王都の貧民の支配者を仲違いするために、見たことのない王都の貧民の支配者の妻を皇帝のハーレムに入れる契約を騙すように結ばせた。
実際に動いたのは、マクルスの兄である伯爵だ。伯爵は私に言われるままに王都の貧民の支配者と話、契約を結ばせたのだ。
表向きには、妻を売ったと噂された。実際は、王都の貧民の支配者は、妻に安全でいい暮らしをさせるために、皇帝のハーレムにいれたのだ。
皇帝ラインハルトは、物凄い女好きで有名だ。手をつけた女は星の数ほどいるといわれている。それほどの女好きだが、きちんと後始末もする。手をつけた女は、貴族だろうと、平民だろうと、貧民だろうと、皆、皇帝の手によって殺される。もちろん、女の身内は金で口を閉ざされる。こうして、皇帝が手をつけた女の末路は下っ端の貴族、平民、貧民は知らない。
王都の貧民の支配者は妻が最後、皇帝の手によって殺されることを知らなかった。知っていれば、絶対にハーレムにはいれない。それほどの溺愛ぶりだったという。
そして、皇帝ラインハルトは、王都の貧民の支配者は妻がハーレムに入って、たった一年で、ハーレムを解体した。ハーレムにいた女たちは全て、生きて出られなかった。
それから、伯爵の弟だったマクルスは、兄を通り魔に殺害されたことで、伯爵となった。
妻を失った王都の貧民の支配者は、今回の企みに関わった者たち全てに復讐した。だが、私の元には王都の貧民の支配者は復讐に来なかった。てっきり来るかと思っていたが、私の関わりを調べきれなかったようだ。結局、私は生き残った。
伯爵マクルスは、兄が首謀者といっていい。てっきり、マクルスも王都の貧民の支配者に復讐されるかと見ていれば、むしろ、仲良くなった。王都の貧民の支配者はマクルスの犬に成り下がった。全ての仕事をマクルスを通して受けることにしたのだ。
予想外のことは起こってしまったが、暇つぶしだ。だから、私は気にしない。ただ、マクルスは目障りに感じた。
貴族の学校でマクルスの存在を知ってからずっと、目障りだった。
皇帝ラインハルトが崩御して、皇族も貴族も大変なこととなっていた。私は表向きは大した貴族ではない。侯爵という立場だが、表だって活動はしない。逆に裏の力を強めていた。だから、伯爵マクルスとは、どうしても敵対していた。
それほど目障りな伯爵マクルスも、病死した。皇帝ラインハルトが崩御する前後でだ。その頃は、帝国に逆らう勢力が、ラインハルト襲撃をはかって、多くの捕縛者を出した。実行犯の中には貴族もいたという。
てっきり、マクルスは帝国に処刑された、と私は思っていた。マクルスは随分と王都の貧民の支配者と仲が良かった。王都の貧民の支配者は皇帝ラインハルトを恨んでいるのは有名だ。マクルスは王都の貧民の支配者を手伝って、襲撃に加わったと思われた。その頃のマクルスは、何かに憑りつかれているのではないか、というほど、何かに情熱を向けていたからだ。
実際のところはわからない。マクルスは死んでも、優秀な跡継ぎの養子が、しっかり伯爵家を引き継いでいた。マクルスよりも、跡継ぎオクトのほうが厄介だった。すっかり皇族と仲良しとなっていた。縁を結んだのはマクルスだが、オクトは皇族の犬となっていた。だから、何かと私の邪魔もしてくれた。
ちょっとイライラしていたところに、妙な噂を耳にした。
たまたま、海の聖域付近の街に行った時のことだ。
「あの、皇帝襲撃を失敗した王都の貧民の支配者の娼夫が、貧民街の娼館で男娼をしているという噂がある」
ちょっとした会合で、そんな噂話を聞いた。
王都の貧民の支配者、そこに興味が出た。皇帝に復讐するほど、妻を愛していた男に、娼夫がいたという。嘘のような話だ。
貧民だ。そう言って、自らの価値を高めて、騙しているのだろう。信じていなかった。
本当に、興味本位で、私は海の貧民街にある娼館に足を運んだ。
貧民街は馴れている。私は貧民街で子どもの妖精憑きを見つけては、拷問して、洗脳して、手勢としていた。だから、亡き伯爵マクルスとは敵対していたのだ。伯爵オクトは表向きはどこにでもいる貴族だが、裏では、妖精殺しの技を持って、妖精憑きを洗脳し、子飼いとしていた。私は、マクルスには、随分と妖精憑きを奪われたし、殺されもした。
私もまた、それなりに知られている。貧民街に行っても、逆らう者はいない。私自身もそれなりに実力があるから、襲撃されても、無傷で戻れる自信がある。
噂の男娼は、貧民街の中でも、お行儀のいい娼館で客待ちをしていた。見た目がとても綺麗な男だった。よく笑い、口も悪い。
だが、隙がない。
線の細い、か弱い感じの男だが、隙が全くなかった。だからだろう。私の視線に気づいて、男は嫣然と微笑みかけてきた。
気づかれたのだ。私は店に入って行く。
見るからに貴族の身なりだ。貧民たちは警戒した。それは、店で客をとる娼婦たち、娼婦を買いに来た客、どちらもだ。
そんな中で、男娼は平然としていた。むしろ、私のほうへと歩いてくる。
「場違いだな。お貴族様の娼館は、もっと向こうだ」
「王都の貧民の支配者の娼夫が身売りしている、と噂で聞いた」
「それは、俺のことだな。見て、満足したか?」
貴族相手でも、男娼は怯んだりしない。それどころか、平然と無礼な口をきく。
戦々恐々となる周囲のことなど、男娼は気にしない。私を目の前にして、とんでもない色香を放ってきた。
「私は、並の娼館では、娼婦に嫌われているんだ。だから、壊れてもいい貧民を相手にしに来た」
実際、そうなのだ。私は妻にも夜を避けられている。子ども二人を出産後、拒まれていた。娼館でも同じだ。二、三回で、娼婦のほうから泣いて拒まれるのだ。
男娼は不躾にも、私の下半身を見る。服の上から、私のものがわかるわけでもないだろうに、興味津々だ。
「すごいものだというのなら、むしろ、俺からお願いしたいな」
「随分と好きなんだな」
「ガキの頃から、ずっと娼夫だ。飼い主はいなくなったが、わすれなくて、ここが疼くんだ」
男娼は腹の当たりを撫でて、熱い息を吐き出した。その姿が随分と色っぽいときている。
見るだけで終わるつもりだった。だいたい、男を抱いたことがない。知識はあるが、男相手と考えるだけで、萎える。だから、一目見るだけで帰るつもりだった。
実際に見て、話して、誘惑されて、私は考えを変えた。
「一晩、相手をしてもらおう」
「まいど!」
貴族相手だというのに、男娼は私の腕を気安くしがみ付いてくる。触れれば、やはり男だ。男という固い感触を感じる。
だけど、服から見える肌には、男らしい筋肉はない。それどころか、肌は傷一つ見られない。何より、細い。
貧民の娼館だ。部屋には期待していない。だが、そこはまあまあ小奇麗だ。男娼は、ベッドに座り、私を待っていた。
「服はどうすればいい? 脱がすか? それとも、俺が脱げばいいか?」
「お前の元飼い主は、どうしていた?」
「奉仕は一切、させない。服は脱がしてくれたな。俺を気持ちよくすることばかりしてた」
「奉仕はしない、という話は、そのためか」
「そういうことだ」
娼館のくせに、奉仕しないとは、とちょっと腹が立ったが、話を聞いてみれば、仕方のないことだ。この男娼は、そういう教育をされていない。
王都の貧民の支配者の娼夫だったという話、嘘か本当かわからない。しかし、その体躯には何かそそられるものがあった。
せっかくなので、王都の貧民の支配者と同じことをしてみた。服を脱がせつつ、男娼を愛撫してやる。ちょっと触れるだけで、男娼の真っ白な肌は、色づいた。
最初は触れるような口づけも、すぐに深く口づけしてやると、男娼は目の色をかえた。受けるのではなく、私の唾液をむさぼるように求めてきた。あまりのことに、私は男娼の胸を押した。
「がっつきすぎだ」
「あんた、タバコ、吸ってるな」
「そうだが、タバコは嫌いか?」
「いや、いいな、これは」
嬉しそうに笑う男娼。その姿に、私は衝動を動かした。男娼をベッドの押し倒すと、無我夢中となった。
触れる所、全て、心地よい何かを感じる。男だというのに、肌が滑らかで、いつまでも触っていたい。
なのに、この男娼、持っている一物はとんでもないものだった。私も相当なものだと言われるが、この男娼はそれ以上だ。それも、下で女のように喘ぐ男娼を見ると、どうでもよくなってくる。
「私は男を抱いたことがない。ここに指をいれればいいのか?」
「そ、そう!! まずは、一本から」
「そういうものか」
他の男娼を知らない。だから、男娼が私の手を男娼の蕾へと持っていけば、言われるままに、そこに指一本を突っ込んでやる。
随分と緩かった。簡単に指一本がずるりと奥へと入っていく。あまりにも簡単に入るから、蕾の奥のどこかに指先が当たった。
「やぁ、そこ、だめぇ」
「ここがいいのか」
一番、男娼がいいと感じるところに指先が当たった。そこを強く撫でて、突いてやると、男娼は腰を浮かすこど激しく反応した。
「やぁ、もっと、太いの、欲しぃ」
「いつもは、どうしてるんだ?」
「俺が、いくまで、指一本で、ずっと、突かれてぇ!!」
面白いほど反応するから、言われた通りにしてやる。しばらくして、男娼は一物から白濁を放った。
これで十分かと思って、指を抜こうとしたら、男娼がそれを手で止めた。
「次は、指二本だ」
「二本でいったら、本番か?」
「指三本でいったら、本番だ」
「随分と気の長い話だ」
面倒になったが、獣のような呼吸をして、私を見る男娼は、期待に満ちた目をしていた。
男は初めてだ。こんな気の長いことをしていても、私の一物は反応している。すぐにでも男娼の蕾に挿入したかった。これ以上、準備自体、必要ないほど、男娼の蕾は緩いのだ。
「は、はやくぅ」
「どっちが客なんだか」
仕方なく、私は言われるままに、指二本、三本と男娼を絶頂させた。王都の貧民の支配者も随分とこの男に尽くしたものだ。
指三本で絶頂する頃には、男娼はもう、全身からすごい汗を流していた。もう、私を受け入れるどころではないだろう。それでも、男娼は腰を上げて、待っていた。
「はやくぅ」
相手は男だ。胸だってない。髪が長いが、下半身についている一物はとんでもないものだ。だけど、私の衝動は動かされた。
「どうすればいい?」
「男は女とは、いれる所の位置が違う。だから、こう、俺の腰を持ち上げて、これをあてるんだ」
情欲がこもっためで、私の一物を見た。握って、固さを確認して、嬉しそうに笑う。
「すごいな。堅くて、太い」
「お前に比べれば、大したことがない」
「これがいい」
まだ、挿入されていないというのに、男娼は私の一物を強く求めた。
躊躇いはある。妻にまで嫌われた一物だ。体を売るのを商売とする女でさえ、数回で泣いて、拒絶した。
物語りの中では、一物が太くて長いことはいいものと書かれている。だが、実際はそうではない。ほどほどを女側は求めているのだ。
相手は男で貧民だ。どうせ一度で終わりだ。二度目なんて、ない。私は、女好きだ。そう、心の内に言い聞かせ、私は男娼に言われた通り、男娼の細い腰を持ち上げ、蕾に私の一物の先を当てる。
実際に見てみると、蕾がひくひくと動いて、喜んでいるようだ。
「もう、はやくぅ!!」
強く声を張り上げて求められ、私はぐいと男娼に挿入した。
指で散々、いじったのだ。ずるりとすんなり入っていった。そのまま、ちょっとした抵抗はあるものも、最奥をごつんと私の一物が突いた。
「あ、それ、いいぃ」
のけ反り、男娼は喜んで、白濁を放った。
最奥に到達しても、まだ、私の一物全てが入ったわけではない。それでも、気持ち良いと感じた。もっと奥を突きたくて、私は激しく腰を動かした。女と男では挿入できる位置は違う。男娼の腰を持ってやるのは面倒だと思われたが、男娼は華奢だから、そう感じない。それどころか、男娼のほうから、腰をあげて、私の肩に両足を乗せた。
「こうしたほうが、もっと、楽に入る」
嬉しそうに笑っていう男娼。
「勉強になった」
「女ではやるなよ。こういうのは、男限定だ」
「詳しいな!」
ごりっと最奥を押してやると、男娼の中は酷く痙攣して、私の一物を締めてきた。それが気持ちよくて、私の腰は止まらない。
もっと奥に、と私はガツガツと奥を突いてやると、どんどんと、蕾の奥の壁が緩やかになってくる。
「あ、だめ、入っちゃうぅ」
「どうすればいい?」
最奥をぐりぐりと突いたまま、私は腰を止める。
「まだ、入る?」
子どもっぽい声で、私に聞き返された。もう、私の一物全てが挿入されたものと、男娼は思っていたのだ。
これまで受け入れていた相手がそうだったのだろう。まだ、私の一物全てが入っていない、ということに気づき、嬉しそうに笑う男娼。
「座位なら、簡単だ。ほら、座らせて。もう、俺は、力がない」
男娼は両手を伸ばして、私に引っ張るように要求する。
おかしな話だ。私が楽しませてもらいに来たというのに、逆になっている。私が金を払って、男娼を楽しませているのだ。
ぐいっと男娼の両腕を引っ張って、私の上に座らせる。その際、私の一物が抜けてしまった。
物寂しそうに男娼は私を見下ろす。
「あんたも、座ろう。もっと、こう、肌をくっつけたい」
「わかったわかった」
女のように、随分と我儘な男娼だ。だけど、そう言われて、不快にならない。それどころか、もっと、色々としてやりたくなる。
私も座って、男娼の蕾にまた、挿入していやる。
最初は、軽くだ。もっと奥へと期待していた男娼は、すぐに浅くなったことに、膨れた。
「もっと奥に入れてくれるんじゃないのか?」
「初めてだから、失敗したんだ」
嘘だ。わざと、じらしてやる。そうして、男娼の反応を見て、私は心躍らせた。
相手は男だ。物凄い一物だって持っている。だけど、この男娼は、そこらの女よりも可愛らしい。
もっと、可愛がってやりたくなった。
「名前を教えてくれ」
「どうせ、今日一回きりだろう。名乗りあわなくていい」
「知りたい。ほら、最奥のもっと奥を突いてほしいのだろう」
「ん、けど」
ちょっと最奥を突いてやると、男娼は腰を揺らして喜ぶ。
男娼は、私との行為は今日一回で終わりと思っている。実際、私はそのつもりだった。いや、それ以前に、顔だけ見て、帰るつもりだったのだ。
しかし、実際に触れて、こうやって、挿入して、男娼の反応を見て、私はすっかり魅入られてしまった。今日で終わりたくない。もっと、何度も、この男を抱きたいし、もっと、側に置きたくなった。
こんこんと最奥を軽く突いてやると、男娼は最奥のさらに奥への挿入の誘惑に負けた。
「ルキエル、だ」
「私は」
「あんたの名前はいらない。あんたは、ずっと、あんただ」
「わかったわかった」
私の名乗りを拒絶されたが、構わない。男娼ルキエルの名前を知れただけで十分だ。
ルキエルの腰をつかむと、ぐいっと下に押して、私の一物を強く挿入してやる。最奥のさらに奥の壁が緩くなっている所に、私の一物の先がずるりと入る感触が伝わった。
「あああああー------!!!」
その衝撃に、狂ったような声をあげてルキエルは喜んだ。
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