魔法使いの悪友

shishamo346

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破滅-二人目

対価

 ルキエルの実力を測りたくて、私は色々と試した。囲うにしても、それなりに教育をしなければならない覚悟をしていた。
 屋敷に連れこんでも、妻は何も言わないつもりだったが、相手が綺麗な男であるため、あの鉄壁な表情を歪ませた。
「あなた、男を連れ込むのは、その」
 女を連れ込んでも、時には、囲っても、何も言わなかった妻が、男に関しては、色々と戸惑っていた。
「あんた、奥方に了承なしか。それは良くない」
 ルキエルが、妻のほうの味方をした。
「いやいや、これまで、こんなこと言われたことがないから、今回も」
「あんたは男だ。女連れ込んでも、男の甲斐性、みたいに見られるものだ。遊びならいい。だが、男を連れ込むのは、違う。女なりの自尊心だってあるんだ。この話は、なかったことにしよう」
 早速、ルキエルは屋敷から出て行こうとした。
「待ちなさい」
 ところが、妻はルキエルを呼び止めた。ルキエルは首を傾げながらも、妻の静止に従った。大人しく、黙って立っているルキエルを妻はじっと見つめる。
「似ている。あなた、身内に貴族はいるの?」
「俺は貧民だ。ただ、母親は元貴族だと言ってた。婚約者に騙されて、家を乗っ取られた、とよくぼやいてた」
 初めて聞く話だ。
 私は、ルキエルの両親ともに、生まれながらの貧民だと思い込んでいた。貧民となるには、様々な理由がある。落ちぶれたり、身分を捨てたり、色々だ。
 ルキエルが貧民なのは、生まれつきだ。だが、その両親が貧民である理由は別にあってもおかしくないのだ。
 妻は、ルキエルを見て、だけど、悩んでいた。
「まさか、でも、計算があわないわ。あなたの父親は、貧民なのね」
「貧民だけど、昔、騎士をしてたって聞いた。本当かどうか、わからない、けど」
 妻の勢いに、ルキエルは驚いて、身を退きながら答えた。
「あの、帰る、から」
「一緒に食事をしましょう。着替えさせて」
「こらこら」
「一日だけよ。明日からは、家をあけてあげます」
 私がルキエルと閨事するとわかっている妻は、一方的に言い放った。妻公認となれば、ルキエルも帰るとは言わないので、私は大人しく従った。
 屋敷には不似合いな恰好だったルキエルは、きちんとした身なりにされた。華奢でもどうにか男物の服に、ルキエルは安堵する。女の恰好をさせられると思ったんだな。
 ルキエルは貧民だ。食事のマナーだって酷いものだろう、と見てみれば、普通だった。むしろ、洗練されていた。
 妻は、ルキエルの一挙手一投足をじっと見つめた。妻の視線に、ルキエルは居心地が悪いものを感じながらも、我慢した。
「ダンスは出来るのかしら」
「男側? 女側?」
「両方出来るの!?」
「練習台に付き合ったから、両方出来る」
 本当かどうか、試された。本当に、ルキエルは男側も女側も優雅に踊った。
「勉強は」
「もういいだろう!! その本も飽きるくらい読んだ。もう読みたくない」
 とうとう、ルキエルの我慢の限界がきた。だけど、言い方が妙だ。
「ルキエルは貧民だというのに、貴族と同じ教育を受けているのは、どうしてだ?」
「やらされたんだよ、色々と。身に着けておけばいいって。果ては、貴族の養子の話まで出てきて、大変だった。断ったけど」
 マクルスが、ルキエルを教育したのだ。
 マクルスは将来、ルキエルを家臣の誰かの養子にして、囲うつもりだったのだろう。貧民のままでは囲うのは体裁が悪いから、貴族にするつもりだったのだ。そのために、ルキエルに、貴族の教育を受けさせた。
 そうは言っても、簡単な事ではない。ルキエルは育ちは貧民だ。私の前ではそつなくこなしているが、それを死ぬまで続けることは不可能だ。囲いたいから、といって、ルキエルを貴族にすることは不可能だ。育ちは変えられない。
 ルキエルが失礼な態度をとっても、妻は気にしない。
「そうですか。出来れば、我が家に養子に迎え入れたかったですが、別の方法でもいいですね」
 妻は私をじっと見ていう。
 わけがわからない。何故、妻がルキエルにこだわるのか。
 妻が次に出したのは、ルキエルが欲しがった音が鳴る魔道具だ。それを目にして、ルキエルは目の色を変えた。
「最近、これが音を鳴らすようになりました」
「ちょっと、部品が外れてただけだよ。壊れてない。操作も間違えてたんだろう」
 魔道具を前にすると、ルキエルは距離が近くなる。妻から魔道具を受け取り、音を鳴らした。音がなると、とても嬉しそうに笑うルキエル。そんなルキエルを妻は値踏みするように見ていた。
「もういいだろう。ほら、返しなさい。それは、元々、妻のものだ」
「あんたのじゃないのか!?」
「もう私の物だ。この道具含めて、元は妻の物なんだ。私は、婿養子だ」
 今でこそ侯爵と名乗っているが、元は違う。私の生家は、伯爵オクトと同じく、なかなか後ろ暗い事を生業をしていた。その後ろ暗い生業を欲した侯爵が、私を婿養子として取り入れたのだ。
 だから、本当の侯爵は私ではない。帝国は、血筋第一だ。妻には弟がいるが、私に負けたため、侯爵になれなかったのだ。そのせいで、家臣たちの勢力は二分してしまっている。亡き伯爵マクルスと兄と同じ状況となっている。
 不貞腐れるルキエルは、無駄に逆らわない。大人しく、私に魔道具を返してくれる。
「それでは、私は外に出ましょう。お邪魔しました」
 そう言って、妻は本当に、屋敷を出て行ってしまった。
 何を考えているか読めない。政略結婚だから、愛なんて欠片ほどもない。跡継ぎ二人が出来てしまえば、妻はベッドを共にすることも拒んだ。本当に、役割だけの間柄だ。
「貴族には、愛とかそういうのは、ないんだな」
「それでも、子作りは出来る」
 私はルキエルの腰を抱き寄せた。それだけで、ルキエルは色っぽい表情を見せる。
「あんたの奥方の相手で疲れた。今日はやりたくない」
 だが、妻に試験されたことが気に入らないルキエルは、私との閨事を拒否する。
「そうだな。私でも、あそこまでされるのは、さすがに疲れるな」
 ルキエルはダンスを随分とさせられていた。ダンスを通して、姿勢やら、作法やらも見られていた。普段は貧民として、態度も姿勢も最悪だというのに、妻の前では、しっかりと礼儀をとり、姿勢も態度もしっかりとしていた。言葉遣いだけは貧民だったが。
「ちょっと部屋で休みたい。ベッド、どこ?」
「その前に、風呂に入りなさい。洗ってやる」
「っ!?」
 途端、ルキエルは私から距離をとった。あれほど甘えていたというのに、風呂と聞いて、見るからに怯えた。
「? 風呂の使い方がわからないだろう。私と一緒に入ろう」
「い、いや、いらない」
「そのままというわけにはいかないだろう。いくら、娼館では清潔を保っているといっても、今日はそういう準備もしていないだろう」
「だったら、一人で入る」
「一応、ここではしっかりと清潔を保ってもらう。後で妻に何を言われるか、わかったものではない。私は婿養子と、立場が低いんだ」
「一人で出来るから!!」
「マクルスに、何かされたか」
「っ!?」
 カーと顔を真っ赤にするルキエル。普段は、それなりに表情を作ったりするのに、マクルスに関してだけは、ルキエルはボロボロとさらけ出してしまう。
 どこまでも、マクルスにされているな。風呂に入っても、マクルスのことを濃厚に思い出すのだろう。
「だったら、私もしてやろう」
「い、いやだ!! あんなこと、もうしない!!!」
 余程、酷いこととなったのだろう。ルキエルは拒絶する。だけど、私は容赦しない。マクルスはやっているのだ。私だってやりたい。
「魔道具が欲しいんだろう」
 また、あの音が鳴る魔道具を見せてやる。音まで鳴らしてやると、ルキエルは動きを止める。その隙に、私はルキエルを抱き上げた。
「や、ヤダ!!」
「マクルスと同じことをしてやろう。ほら、教えなさい」
「いらない!!」
 ルキエルがどれほど抵抗したって、力がない。こうやって、抱き上げてしまえば、ルキエルは逃げられない。抵抗だって、可愛らしいな。
 どれだけルキエルが騒いだって、誰もルキエルを助けない。それどころか、人払いをされているので、誰も通りかかりもしないのだ。そのまま、私はルキエルと入浴施設に直行する。
 服も適当に脱がせる。ルキエル、高い服を破ってしまっては大変、と大人しくなった。そんなもの、我が家にとっては、安物でしかないのに。
 素っ裸にされてしまえば、ルキエルも観念した。
「これで、洗ってやろう。綺麗になる」
「自分で出来る!!」
「マクルスにやってもらったんだろう?」
「やってもらってない!! こうやって風呂入るのだって、オクトぐらいだ」
「オクトとも、こういうふうに洗ってもらったのか?」
「アイツとは友達だから、こんなことしない!! もう、やぁ、そこ、触るなよ」
 マクルスもやっていないと聞いたのだ。私はやりたい。わざとルキエルの一物を握ってやれば、ルキエルは抵抗をやめた。
 泡で撫でるように洗ってやっているが、それはルキエルには愛撫のように感じている。どんどんと息を荒げ、私の体にもたれかかり、とその刺激に飲み込まれていく。
「それ、やばい、くる」
 泡でよく滑るから、いつもよりも、ルキエルは感じ入っていた。しばらくして、白濁を放った。
「綺麗になったな。ゆっくりと、湯舟につかろう」
「もう、出るぅ」
「風邪をひいたら大変だ。温まっていきなさい」
 もう、脱力してしまっているルキエルは、私にされるがままだ。泡を流され、私と一緒に湯舟に浸かることとなる。
「ちょっと、離れて」
「いつも、私の膝に座ってるじゃないか。ほら、ここだ」
「ここでは、そういうこと、したくない」
「マクルスとは、したんだろう」
 ルキエルは思い出したのか、カーとまた顔を赤くして、お腹をさすった。マクルスにされたことを思い出しているのだろう。それだけで、ルキエルは中が疼いている。
 私は、ルキエルの手に重ねるようにして、ルキエルのお腹をさすってやる。
「ここをこう、押してやると、お前はおかしくなるな」
「もう、出たい。ベッドで」
「マクルスとしたんだろう。だったら、私としてもいいだろう」
「一回だけだ。その一回が、きつかった。もう、二度と、やりたくない」
「だったら、回数をこなして、馴れよう」
「そんなの」
「男相手に閨事しているんだ。出来るようになる。私と練習しよう」
「………やっぱり、イヤだ」
 どうにか力をふり絞ってルキエルは抵抗したが、私はそれを許さない。腰をしっかりとつかみ、無理矢理、ルキエルの蕾にいきり立った私の一物を挿入してやる。
 ひっかかりもあるが、ずるりと入っていく。いつもだったら、そこからルキエルの最奥の壁にぶち当たっているはずだった。
 ところが、最奥の壁がいつもよりも緩くなっていた。だから、そのままずるりと私の一物の先を受け入れたのだ。その感触が、なんとも気持ちよかった。
 対するルキエルは、一気に貫かれた衝撃に、全身を小刻みに痙攣させ、とんでもない声をあげた。
「や、これ、やだぁ」
「私は物凄くいい」
 私の顔を見て怯えるルキエル。相当、恐ろしい表情をしているのだろう。仕方がない。ルキエルが怯えるから、嗜虐心がくすぐられる。
「抜いて!! これ、怖い!!!」
 ぐっと腹を押してやると、ルキエルは一物が吹いて、蕾の中がとんでもなく締まった。
「そのさらに奥が好きなんだろう。ほら、好きなだけ与えよう」
「あああああああーーーーーーー!!!!」
 もう、拒絶も、何も出来ないルキエルは、私が与えるもの全てに声をあげるしかない。私は力も出ないルキエルを持ち上げ、左右に動かし、と散々なことをした。中にも何度も白濁を放って、としてやった。
 気づけば、ルキエルは意識を手放していた。





 ベッドで寝かせてしばらくして、ルキエルは目を覚ました。最初は虚空を見ていたが、すぐに何事か思い出して、上体を起こした。
 私はというと、ルキエルの隣りで寝ていた。ルキエル、眠ると、ともかく何かを抱き寄せようとする。私が側で座って様子を見ていたら、ルキエルは私に体をぴったりとくっつけてきたので、仕方なく、隣りで添い寝していたのだ。
 ルキエルは素っ裸の自らを見て、適当な布を手繰り寄せた。
「服は?」
「朝には準備させる」
「今日はもうやらない!!」
「あれは良かったな。明日もやろう」
「やらない!!」
「魔道具を渡すかわりに、好きなようにしていいんだろう?」
「っ!?」
 悔しそうに顔を歪めるルキエル。あの音が鳴る魔道具がどうしても欲しいルキエル。それと風呂での行為を天秤にかけて、物凄く悩んでいた。
 私はルキエルの膝に手を伸ばす。ルキエルはそれを拒絶するように私の手を叩いた。
「たった一回しただけで、そんなに嫌わなくても」
「イヤだって言ったのに」
「あと二回するだけだ。それで終わりだ」
「他のことでいいだろう。俺は、拘束だって、何だって、気持ち良く受け入れられる」
「マクルスは、そんなこともしたのか」
「あんただって、女相手に、そういうことしてただろう」
「私は女に嫌われたからな。そこまでする前に、泣いて拒否された」
「だったら、そっちにしよう。俺は、そっちのほうがいい」
「そういうことは、お前に金を払えば出来ることだ。娼館でじっくりやろう」
 どうしても、風呂での行為を避けたいルキエル。そんなふうに言うから、逆効果だ。そう言われると、やりたくなるものだ。
 まだ、衝動が響いているのだろう。私が少し触れると、ルキエルは色っぽい表情となり、お腹をさする。
「今日は、大人しくしよう。お腹が空いているだろう。食事にしよう」
 私がベッドから出るも、ルキエルはベッドに居座ったままだ。
「ここで食べる。あんたが食べさせてくれ」
「一応、私は奉仕を受ける側だぞ。むしろ、逆だ」
 私がルキエルに食べさせてもらうものだ。女相手でも、そうだった。
「あんたがやり過ぎたから、手が震えるんだよ!!」
 プルプルと震える手を見せるルキエル。きっと、体全体、震えて、ベッドから動けないのだろう。
 不貞腐れるルキエルは、そのままベッドに横になって、私に背中を向ける。
「わかったわかった、私が食べさせてやろう。食べたいものはあるか?」
「ハチミツ乗ったパンケーキがいい」
「子どもか」
「疲れたんだよ!!」
「わかったわかった。フルーツも持ってきてやろう」
 意外なことに、ルキエルは甘い物が好きだったのか。ルキエルと食事をとることがなかったので、知らなかった。
 私は使用人に命じて、ルキエル所望のパンケーキとフルーツを用意させた。
 ルキエルはすぐに機嫌を良くした。私がパンケーキとフルーツを持っていけば、すぐに私を椅子扱いだ。私の膝に座り、目の前にあるパンケーキとフルーツに喜ぶ。子どもみたい、というより、女みたいだな。
 食べさせてやると、どんどんと機嫌がよくなるルキエル。風呂での行為の怒りなど、どこかに吹っ飛んでいった。ルキエル、軽いな。
 女にも、妻にも、子になって、こんなことはしない。だけど、ルキエルにするのは楽しかった。もっとしてやりたかった。
「言っておくが、こんなこと、誰にもしたことすらないぞ」
「本当に?」
「ルキエルだけだ」
「そうなんだ、俺だけか」
 たったそれだけの事をルキエルはとても喜んだ。
「明日も、ここを気持ちよくしてやろう」
 私はどさくさで、ルキエルのお腹を撫でてやる。ルキエルは風呂でのことを思い出したのか、女の顔をして、頬を染めた。

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