魔法使いの悪友

shishamo346

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破滅-二人目

秘密

 屋敷にある地下牢が大変なこととなった。伯爵オクトが子飼いの妖精憑きと家臣を連れて、強襲してきたのだ。
 もちろん、我が家だって抵抗する。私は苦痛と拷問で妖精憑きを洗脳する。しかし、伯爵オクトには妖精の魔法が届かない上、妖精憑きを殺す力もあるのだ。オクト一人のために、我が家の子飼いの妖精憑きは叩き伏せられていた。
 私はオクトの家臣たちに床におさえつけられながら、オクトを睨み上げることとなった。
「我が家にこんなことをして、ただで済むと思っているのか!?」
「煩い!! お前たち、リンネットを捕まえろ!!!」
 いつもの穏やかさのないオクト。私のことよりも、あの綺麗だが性格が最悪な女リンネットを家臣や子飼いの妖精憑きたちに命じて、探させていた。
 ルキエルの姉だと名乗る女リンネット。ルキエルを取り込むいい材料となる、と思って引き入れてみれば、我儘放題な上、私に媚びを売ってきた。ルキエルとは真逆の女に、私も我慢の限界だった。
 さらに、リンネットはルキエルを怒らせた。ルキエルはリンネットを見捨てたのだ。それを報告で知った私は、リンネットを処分することにした。この女がいては、ルキエルを怒らせるだけだ。だったら、この世からいなくなってもらおう、と命じた時、伯爵オクトが強襲してきたのだ。
 リンネットを地下室で殺そうとしたところ、秘密通路を見つけ出したオクトがやってきた。私とオクトが争っているその隙に、リンネットは逃げたのだ。
 リンネットが逃げたことで、オクトは怒りに震える。
「今度こそ、逃がすものか。まだ、見つからないのか!?」
「オクト様、落ち着いてください。屋敷すべて、包囲しましたから、リンネットは逃げられません」
「ルキエルの妖精がついている。いくら妖精憑きが包囲したって、ルキエルに守られたリンネットは見つけられない。くそ、今度こそ、逃がすものか」
 怒りの矛先は、私に向けられる。
「リンネットを手中におさめておいて、殺そうとするとは、腹が立つ。僕があんなに貢いでも、リンネットは僕の所には来てくれないんというのに!!!」
「いけません。この男には、ルキエル様の匂い付けがされています」
「あいつ、どこまで節操なしなんだよ!!」
 私を蹴りたくて仕方がないオクトだが、子飼いの妖精憑きたちが、それを止めた。
 一体、どうなっているのか、わからない。
「本当に、ルキエルは、妖精憑きなのか?」
 正直、信じられなかった。私の側にも子飼いの妖精憑きがいる。護衛として、海の貧民街にも連れて行ったこともある。誰も、ルキエルが妖精憑きだと言わなかった。
 オクトは悔しそうに顔を歪めつつ、適当な椅子に座って、私を見下ろした。
「格が高いんだ。我が家が持つ妖精憑きや、貴様が持つ妖精憑き程度では、ルキエルの妖精が視認出来ないんだよ!! そんなものを家族だからとリンネットに守りとして憑けてるから、いつも、逃げられるんだ」 
 怒りでおかしくなっているオクトを子飼いの妖精憑きたち、家臣たちでどうにか宥めていると、逃げたはずのリンネットが連れ戻されていた。
「離して!!」
「オクト、贈り物です」
 連れてきたのは、筆頭魔法使いハガルだ。笑顔で、義体にリンネットっを拘束させて、連れて来た。
 義体、実物は初めて見た。帝国は、魔道具魔法具が壊れても、回収はしない。しかし、義体だけは回収する。隠して持っているだけで、帝国の敵となるのだ。その義体をハガルは魔法で操っているのだろう。
 オクトは、リンネットだけしか見ていない。暴れるリンネットを見て、大喜びだ。
「リンネット、やっと、僕の元に来てくれた」
「あんたのトコなんて、絶対にイヤ!!!」
「欲しいものは何だって買ってあげるよ。もう、死ぬような怖い目にもあわせない。二度と、外にも出さない」
「あんたなんか、大っ嫌い!!」
「僕は愛してるよ」
「触らないで!!」
 抵抗しているリンネットをオクトは力いっぱい抱きしめる。オクトだけが熱く想いを伝えているだけである。リンネットは、心底、オクトのことを嫌っている。
 オクトは、リンネットを家臣たちに任せて、筆頭魔法使いハガルの前に膝をつく。
「ありがとうございます、ハガル様。約束、守ってくれたのですね」
「友達の友達は友達だといいます。ルキエルの友達なら、私の友達ですね」
「………」
 笑顔で無言となるオクト。ハガルは友達と思っているが、オクトは違うんだな。
「それで、ルキエルの妖精はどうしますか? このままだと、妖精に報告されて、この事が知られてしまいます」
「そこは、問題ありません。妖精に嘘をつかせればいいですよ。そこの交渉は、終わりました」
「さすが、ハガル様!!」
「ルキエルには、リンネットはこの男に殺された、と報告がいくようにしました」
「ちょっと待て!!!」
 さすがに私は口を挟む。それ、私だけ損じゃないか!!!
「そうですか。じゃあ、もう、誰もリンネットを探しませんね」
「そうです。もう、地下牢に閉じ込めてしまっても、大丈夫ですよ」
 完全に無視された。
「貴様ら、私にこんなことして、ただで済むと思っているのか!?」
 いくら筆頭魔法使いハガル相手でも私は引き下がったりしない。
 ハガルは虫けらでも見るように私を見下ろす。
「どうせ、子飼いの妖精憑きに、私は大したことがない、と言われているのでしょう。こんな格の低い妖精憑きに、私の妖精が視認出来るわけがないでしょう。力を隠すなど、戦略の上では、初歩中の初歩です。自尊心が、自らの首を絞めることとなります。命がけの勉強となりましたね」
 途端、地下牢中に、とんでもない数の妖精がひしめくこととなる。
 一度、筆頭魔法使いハガルは、帝国中に妖精を視認化させた。しかし、妖精憑きを子飼いで持つ者たちは、ハガルの実力を信じなかった。あれは、魔法使いたちを帝国中に置いて、いかにもハガルがやったように見せたのだろう、と思ったのだ。
 地下牢にいるのは、ハガル一人だ。他の妖精憑きたちは、ハガルが視認化させた妖精たちに、怯えた。それは、オクトの子飼いの妖精憑きたちもだ。
「さてと、あなたの記憶もいじって、きちんと口裏を合うようにしないと。あなたには、リンネットを殺した、という記憶を植え付けますね」
 私の拘束は、リンネットを捕らえた義体に入れ替わる。オクトの手勢は皆、その場から退散して行った。残ったのは、ハガルと、もう役に立たなくなった我が家の手勢である。
 すぐに何かされるかと見ていたが、ハガルは笑顔のまま、しばらく動かなかった。それなりに時間が経ってから、ハガルは振り返る。
「もう、いいですよ。出てきてください」
 そう声をかけると、地下牢に妻がやってきた。妻は、ハガルの前に膝を折った。
「どうか、ルキエル様を我が家に取り入れられるよう、お力をお貸しください」
「な、何を」
 愛のない夫婦である。政略結婚だ。だから、私は用なしなんだろう。だが、願うのが、よりによって、ルキエルだ。
 一瞬、妻もルキエルの色香に惑わされたか、と疑った。しかし、妻にあるのは、何か縋っているものだ。
「どうして、ルキエルを強く望むのですか?」
 ハガルと妻の間に、話がついているわけではなかった。妻がこの機会を使って、ハガルに頼んでいるだけだった。
 ハガルと妻に繋がりはない。ただ、いい機会が目の前に出てきたから、妻は利用した。私もまた、利用されたのだ。
「ルキエル様は、サツキ様の子ですね」
 サツキと聞いて、連想するのは、可哀想な伯爵令嬢サツキだ。
 その昔、悪評を広められた伯爵令嬢サツキは、生家を追い出された。生家を父、義母、義妹に乗っ取られたのだ。婚約者にも裏切られ、サツキは着の身着のまま追い出された。それから、父親は義妹を伯爵家の跡継ぎとし、裏切った婚約者を義妹の婚約者とした。ところが、この父親、婿養子であるため、伯爵家を継ぐ資格がなかった。義母は全く別の一族である。義妹には、伯爵家の一族の血が一滴も流れていなかった。
 帝国の法律では、跡継ぎは血筋でなければならない。
 帝国は弱肉強食である。お家乗っ取りも仕方がないのだ。しかし、伯爵令嬢サツキは未成年であった。未成年は保護されるべき存在であり、お家乗っ取りは卑怯というのが、帝国の常識である。法律でも、それが定められていた。
 この事が表沙汰となり、サツキの父、義母、義妹はお家乗っ取りの犯罪者となったのである。
 これで、伯爵令嬢サツキは生家に戻って、円満となるかに見えた。ところが、サツキは殺人死体として発見されたのだ。
 こうして、お家乗っ取りは、殺人による犯罪となり、帝国中を騒がせることとなった。
 とても有名な話だ。伯爵令嬢サツキは、家を追い出されて数日で死んだとされている。子なんているはずがない。
「サツキは死んだと報告されています。生家を追い出されてすぐに殺害されたのに、子がいるわけありません」
「だったら、何故、今も復讐がされているのですか? おかしいでしょう。死人は復讐出来ません」
 そう、伯爵令嬢サツキに関わった者たちは全て、破滅している。それは、今も続いているのだ。
「サツキに想いを募らせた者たちの所業ですよ。皇族にも一人、います」
「復讐には、それなりに力がいります。死人相手に、ずっと、その気持ちを募らせるのは不可能です。皇族が味方をしているのなら、死を偽装するのも簡単でしょう」
「………さすが、実の弟を蹴落としてまでも、家督を奪う豪傑ですね」
 とうとう、ハガルは認めた。
 妻は狂ったような笑みを浮かべる。
「やはり、サツキ様は生きていたのですね!? ルキエル様は、サツキ様のお子ですね!!! 道具作りの力を受け継いだ、ただ一人の子!!!」
 歓喜に震える妻。サツキが生きていて、その子がいることに喜んでいる。
 しかし、おかしな事を言っている。道具作りなんて、聞いたことがない。
「どうして、道具作りの力を求めるのですか? 歴史の影に埋もれてしまった力ですよ」
 ハガルは道具作りのことを知っていた。それはそうだ。筆頭魔法使いは、口伝で、様々なことを伝えるという。そういう知識を持っているのだろう。
 妻は悔しそうに顔を歪める。
「我が家もまた、道具作りの力がありました。ですが、途絶えたのです。血族全てを探しても、生まれませんでした」
「それは、神が不必要と判断したのでしょう。いつか、廃れるものです」
「妖精殺しの一族は残って、道具作りの一族は廃れるなんて、おかしいではないですか!? 我々は、役割を全うするために、粛々と過ごしていたというのに」
「時代ですね。ラインハルト様が戦争を封じたように、道具作りの力も、不必要となったのでしょう。そういうものです」
「ですが、サツキ様が受け継いでいるはずです。彼女には、特別な何かがあった。噂に振り回されず、我が家がサツキ様の味方をしていれば、今頃、サツキ様は我が家の元で保護出来たというのに!!!」
「何故、サツキが道具作りの力を引き継いでいると思うのですか?」
「ルキエル様が、道具を動かしたからです。誰も動かすことすら出来なかった道具をルキエル様は私の目の前で動かしました!!」
「そんなことがあったのですか。ルキエルもまた、油断していたのですね。ですが、ルキエルをこの家に取り込むことは出来ません」
「そんな!?」
「才能はありませんが、リンネットもまた、サツキの子ですから、才能ある子が生まれるかもしれませんね」
「あの女も、サツキ様の子なのですか!?」
 妻は立ち上がろうとする。オクトから、リンネットを取り返そうと考えたのだ。それをハガルが制した。
「まあ待ちなさい。いずれ、時がくれば、この家にも、血筋の導きがあるでしょう。ここでリンネットが妖精殺しの伯爵の手に落ちたのも、神の導きです。リンネットは、簡単には篭絡出来ません。だったら、狂った愛を傾ける、オクトに任せましょう。彼だったら、リンネットを上手に妊娠させますよ。私から話しておきます」
「ありがとうございます!!」
 妻は額を下にすりつけ、ハガルに感謝する。
 妻とハガルの間での話し合いは、これでついた。妻は私に見向きもしない。地下牢から去っていく。
 残ったのは、茶番を見せられた私と、絶対的な強者である筆頭魔法使いハガルだ。
「あなたも、気の毒に。ルキエルに無意識に、復讐されましたね」
「何の話だ?」
「ルキエルの母親を皇帝のハーレムに送る知恵を授けたのはあなたです。証拠や証言は全て消されてしまいましたが、事実は変わりません。ルキエルは、恩讐の塊です。自らを不幸にしたもの全てに復讐します。それは、知っていても、知らなくても、本能でするのですよ。本当に、ルキエルは節操がありませんね。こんなに匂い付けして、所有を示して、最低最悪だ。私には、真似出来ない」
 がしっとハガルは私の頭をつかむ。私は抵抗するが、義体がしっかりと私をおさえつけていた。
「ルキエルの気持ち、私もわかります。男に身売りしているなんて、私に知られたくないですよね。だから、私は永遠に、知らないふりをします。ルキエルが、どこで、何をしているのか、永遠に、知らないふりをします」
「ルキエルとお前は、一体」
「友達ですよ。私は、ルキエルのこと、友達と思っています。ルキエルにも私のこと友達と思っていてほしいですが、どうでしょうか。私は常に偽装してばかりです。嘘ばかりです。だから、ルキエルには信じてもらえないでしょうね。それでも、私は言い続けます。ルキエルは、私の友達です」
 そう言った途端、筆頭魔法使いハガルの容貌が変化する。
 ハガルは、見習い魔法使い時から、女遊びが激しかった。女遊びの店で、女に一目惚れしては、身請けして、そして逃げられる、そんなことを繰り返していた。魔法使いなのに、女に逃げられるなんて、と言われるが、平凡な容貌のハガルを見れば、これは仕方がない、なんて皆、納得するのだ。
 ところが、今、目の前にいるハガルは、男も女も魅了する、とんでもない美貌を晒した。
 力の強い妖精憑きは、その容貌も美しくなるという。妖精憑きに関わる者は、その事をよく知っている。
 しかし、ハガルの容貌は平凡である。だから、誰もハガルは力の強い妖精憑きだと思わなかった。その相貌が、大したことがない妖精憑き、という報告を信じさせたのだ。
 歴代の化け物な実力を持つ筆頭魔法使いは皆、美貌を隠すように目隠しをしていた。なのに、ハガルはその平凡な相貌を晒していたのだ。
 ハガルがいう通りだ。その実力を隠すことは、戦略の初歩中の初歩だ。
「ここまで、匂い付けをしたということは、あと少しで、あなたはルキエルの特別になったということです。そうなるように、ルキエルがあなたを育てたのでしょう。ですが、あなたは失敗した。身の程を間違えたのですよ。あなたは、ルキエルの情夫になるべきでした。ルキエルをあなたの娼夫にするなど、身の程知らずですよ。マクルスは、身の程をわかっていました。表向きは、ルキエルを娼夫にして、実際は、マクルスがルキエルの情夫でした。だから、マクルスは死ぬまで、ルキエルの愛を受けられたのです。やり方を間違えましたね」
「そんな、知らなかった」
 貧民だから、私はルキエルを私だけの娼夫にしたかった。どうせ、父親からも、亡き伯爵マクルスからも、娼夫として扱われていたのだ。同じでいいだろう。
 それをハガルは間違いだと言った。






 ルキエルが、やっと手に入れた音を鳴らす魔道具を手にして、嬉しそうに笑って、私に抱きついてきた。
「約束、守ってくれたんだな!! 嬉しい!!!」
「当然だ。ルキエルの約束は守る」
 内心では、迷っていた。貧民相手だから、約束なんて守らなくても、なんて一瞬だが、考えたのだ。だが、ルキエルがあれほど熱望する魔道具を差し出した時の反応が見たかった。
 私にあるのは、ルキエルの支配だ。ルキエルは貧民だ。約束ごとき、破ってもいい存在だ。
 私の腕の中で、いつまでも魔道具の音を鳴らすルキエル。
「マクルスなんか、嘘つきだから、約束守ってくれなかった」
 ルキエルの目が怒りで輝く。過去を思い出して、ルキエルは死んだマクルスに怒っていた。
「どんな約束だ?」
「………笑わない?」
「なんだ、笑ってしまうような約束か」
「ガキの頃の約束だよ。遊んでくれるって、約束したのに、マクルス、遊んでくれなかったんだ」
「そんな昔からの付き合いなのか」
 約束の内容を笑うよりも、付き合いの長さに驚いた。
 思い返せば、ルキエルの父親は王都の貧民の支配者だ。あの男とマクルスの付き合いは長い。よくよく考えれば、ルキエルが子どもの頃、マクルスと繋がっていても、おかしくないのだ。
「マクルス、お袋のことが好きだったんだよ。お袋にいいトコ見せたくて、俺と遊んでくれてたんだ。けど、お袋がいなくなった途端、俺と遊んでくれなくなった。俺は、マクルスの約束通り、いい子にしてたってのにな!! やっと、俺のことを気にかけてくれた頃は、俺は親父の娼夫だった。俺はお袋によく似てたから、マクルスは俺をお袋の代わりに抱いたんだ。本当に、最悪だ!!」
 とっくの昔に死んだマクルスに、ルキエルは今も怒っている。
 子どもじみた理由だった。だが、それは、深く、ルキエルを傷つけたのだろう。
「それに比べて、あんたは約束を守ってくれた」
「そうだな」
 たった一回、約束を守った程度で、ルキエルは私に心を許してくれた。
 マクルスが約束を破ったのは、たった一回だ。その一回をルキエルは生涯、許さない。それは、とても心が狭い話だな。
 だけど、その約束を破らせるきっかけを作ったのは私だ。その事実を知った時、ルキエルはどう反応するか読めない。
 私はルキエルを強く抱きしめて、心に決めた。決して、ルキエルにだけは、母親をハーレムに行くきっかけを作ったのが私だと、知られてはいけない。

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