魔法使いの悪友

shishamo346

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堕ちた凶星

過去の恨み

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 恨みだっていっぱい買っている。表向きは、平凡な伯爵をしているが、裏では、妖精殺しの伯爵、なんて呼ばれ恐れられている。だいたいは裏の顔での恨みなんだ。妖精憑きを洗脳する技術を持つ貴族だから、ともかく、いるだけで腹が立つのだろう。だけど、妖精憑きが一人いることで、後ろ暗い仕事も簡単となる。だから、私の存在は、我慢するしかないのだ。
 だが、跡継ぎである養子オクトが表に出るようになると、古臭い私は用なしなのだ。ついでに、過去に積もり積もった恨みを晴らしてやろう、なんて、無謀にも特攻してくるわけである。
 社交なんて、もう行かなくていいよな、なんて考えていたところに、皇族ルイも出席するというので、仕方なく、出席することにした。たまには、城の外で話したいな、なんて互いに話し合って決めたことである。
 色々と混ざった酒を飲まされ、皇族が一緒だということも気づかず、目の敵がいるから、と複数の貴族どもがやってきた。
「お前たち、僕がマクルスと話している時に割り込むとは、どういうつもりだ!?」
 気分良くなってきたところの乱入である。皇族ルイだって怒る。
 しかし、こういう輩、色々と捨ててきているのだ。ルイが怒りで叫んでいる瞬間、私が油断しているから、と私を囲んで、食事用ナイフで私を刺してきた。
 もちろん、きちんと犯人の手をしっかり私は握って、血まみれにしてやった。逃がしてなるものか。
 人の壁がなくなってルイが見たのは、脇腹を刺された私だ。
「魔法使いを呼べ!! この場にいる全ての貴族ども、動くな。動いた者は、全て、帝国の敵だ!!!」
 怒りで頭に血がのぼったルイが、皇権を行使したのだ。
 こうして、私にとって、最後の社交が終了したのである。





 城に連れて行かれそうになったが、私は断った。ともかく、私の体は常人とは違う。妖精憑きの天敵となるべく作られた体質だ。城に行けば、色々と調べられることとなる。私の体自体が秘密の塊だ。だから、絶対に皇族の医者なんぞに私を診せるわけにはいかないのだ。
 そこの所を理解している家臣たちは、怪我した私を素早く回収し、屋敷に連れて行ってくれた。
「義父上、生きていてよかったです」
 養子オクトが泣きそうな顔でそういう。恐ろしい存在である私をオクトはそれでも慕ってくれている。
 家臣たち、使用人たちも、私が生きていて、とても安堵していた。
「聞いたぞ。昔、浮気した人妻の夫に刺されたんだってな」
 そう言うなり、花束を私の腹に置くルキエル。蔑むように、私を見下ろした。
「ルキエル、それは、お前が生まれるよりも昔の話なんだ。それよりも、伯爵様の怪我の治癒を」
「伯爵様も、随分と歳を召された。ちょっとした怪我も、大変なこととなる」
「どうか、頼む」
 家臣たちが、口々に、ルキエルに頼み込んだ。
 まず、頼む前に、私を刺した相手のことはルキエルに話さなくていいと思うんだが。どうして、そういうこと、話しちゃうんだよ、お前たち!!
 痛み止めとか、そういうものが一切、私は効かない。ほら、つねに毒を吸引しているのだ。だから、毒殺が効かない代わりに、そういう痛みをとるものも効かないのだ。だから、こうして、寝ていても、物凄く痛い。
 久しぶりの苦痛だ。馴れていた時もあった。痛みで眠れなくても、それを顔に出さないようにはしていたのだ。いや、我慢していたから、常に、顔が凶悪になっていたな。だから、今も、子飼いの妖精憑きは私を怖がる。すっかり、怖い顔が常となってしまったからな。
 年寄ではないが、やはり、苦痛への耐性は落ちた。私はじりじりと悼む脇腹に、声をあげそうになる。今、声を出したら、苦痛の呻きが出るな。
「自業自得だろう。俺は、親父に言われて、見舞いに来ただけだ。たく、後始末しっかりしないから、こうなるんだよ」
「そんなこと言わないで!! お願いだから、義父上の痛みだけでも、どうにかしてあげてよ」
「薬飲めばいいだろう。いい薬、持ってきてやった。親父がいうには、そういうのに特化した万能薬だって」
「効かないんだよ!! 僕と義父上は、毒が効かない代わりに、薬も一切、効かないんだ」
「そういうのは、飲んでからにしろ。あんたは、もうちょっと苦しんでろ」
 ルキエルは薬を私の口に無理矢理、押し込んだ。とんでもない苦い薬に、私は吐き出したくなったが、それを許さないとばかりに、ルキエルは口移しで水を飲ませてくれた。
「ほら、薬、効いただろう」
「………そうだな」
 苦笑した。薬じゃない。ルキエルが妖精憑きの力を使ったのだ。
 ルキエルは、私の体を癒していることを隠している。だから、効くはずのない薬を飲ませて、誤魔化したのだ。
 家臣たち、オクトは、ルキエルの意図に気づいた。ルキエルは、家臣たちが、オクトが、ルキエルの力を知らない、と思い込んでいる。だから、家臣たちが、オクトが、おかしなことを頼んでいる、とルキエルは感じていた。
「あんた、本当に最悪だな。金で買った女で我慢しておけばいいのに、人妻にまで手を出すから、こんな事になるんだよ」
 ルキエルはベッドの端に座って、私の手を握って笑う。口では酷いことを言っているの、嬉しそうに笑っている。
「こんなんじゃ、しばらくは、ここから動けないな」
「仕事はオクトに任せてあるから、大丈夫だ」
「そうなんだ。じゃあ、ゆっくり寝てろよ。俺は、もう帰るから」
「動けなくて暇な私の相手をしてくれないのか?」
「暇じゃないだろう。当主はあんただ。オクトの相談に乗らなきゃいけないんだから、ただ寝てるわけにはいかない。それに、寝てたって出来る仕事はいくらだってある。暇じゃない」
「………」
 どうにか私の側に置こうとしたのに、ルキエルは手厳しい。それはそうだ。ルキエルには、それなりの教育を我が家は施したのだ。
 実は、ルキエル、貴族の当主になれるほどの実力がある。
 だから、伯爵家の現状をルキエルはよくわかっているのだ。本当に、妖精憑きは、才能の化け物だ。
「ルキエル、今日はもう遅いから、泊まっていってくれ」
 オクトはどうにかルキエルを引き留めようと、外を指さしていう。外はもう夕暮れ時となっていた。
「こんな暗い時に馬車は危ない」
「………人肌が」
 じっと私を見て、ルキエルは迷った。お前、ここまできて、寝れないことを理由に帰るつもりか!?
 オクトだけでなく、家臣たちから、使用人たちから、ルキエルは縋るように見つめられる。その圧に、ルキエルは諦めたように溜息をついた。
「わかったわかった。薬の効き目も気になるから、一泊する。あんたたちも忙しいだろうから、俺が伯爵様を見ててやるよ。俺、食べさせるのも上手だぞ。ガキの頃のレーリエットとロイドにメシ食わせてたからな」
「頼む」
 ルキエルは軽く言っているのに、オクトはルキエルの手を両手で掴んで、頭を下げる。
 責任重大な感じに、ルキエルは引きつった笑顔となった。




 私とルキエル、二人っきりとなると、ルキエルは容赦なくなった。私の服を脱がせようとするのだ。
「こら、何をするつもりだ!?」
「傷を見るんだよ。ほら、見せろ」
「私が脱ぐから、離れなさい」
「俺が脱がせたいなー」
「やめろ」
 私はルキエルの服を脱がせたいが、その逆はイヤなんだ。
 私が力一杯、拒絶するから、ルキエルは諦めて、私から離れて椅子に座った。
「ほら、見せて見せて」
「楽しそうだな」
「ざまあみろ、とは思ってる」
「………」
 過去の所業が十年以上経ってまで響いてくるなんて、思ってもいなかった。もう、女はこりごりだ。
 ルキエルが妖精憑きの力を使ってくれたお陰で、痛みはない。脇腹だけ見せたが、包帯やら、当て布やらで、肝心の傷口が見えない。ただ、かなり出血がひどかったとわかるように、傷口部分は赤黒く染まっていた。
「ナイフで刺されただけだってのに、大袈裟に騒いでたよな」
 結局、ルキエルの手をかりることとなる。ルキエルは、包帯を丁寧に外していく。
「刺して、抉ってくれたんだよ」
 私を刺した男は、食事用ナイフをただ刺すだけでなく、横に縦にと抉ってくれた。お陰で、とんでもない出血となったのだ。
 攻撃を受けた私はただ刺されたわけではない。相手の男を頭をつかんで、床に叩き落として、踏みつけてやった。男は、鼻の骨は折れるやら、顔が変形したとか。それでも逃げるかもしれないから、と私は男の利き腕を踏みつけて骨折させたのである。私よりも、相手の男のほうが重症だな。
 そういう事実をルキエルは知らないだろう。家臣たちも、オクトも、ついでに、私が刺された理由を黙っていてほしかったな。
 包帯や当て布を外しても、私の脇腹は血で真っ黒だ。それをルキエルはそっと触れる。
「ここら辺?」
「たぶん」
「傷、見えないな。ほら、薬、効いただろう」
「すごいな」
「でも、見えないな」
 ルキエルは何を思ったのか、私の傷があった部分に顔を近づけると、舐めだした。
 ルキエルの舌の感触を感じる。丹念に、ルキエルは私の固まった血を舌で舐めとり、脇腹を綺麗にしていく。
 その行為に、私は妙な興奮を覚えた。それはそうだ。ルキエルにされているのだ。他の誰かにされたら、まず、殴って止める行為だ。
 思わず、ルキエルの頭をつかんでしまう。何かを感じて、私の一物をいきり立った。
 脇腹に近い位置だから、ルキエルも私が興奮しているのに気づいた。脇腹を舐めるのを続け、私の一物に指を這わせる。
「ルキエル、傷が」
 腹部に力が入ってしまう。まだ、傷が開くんじゃないか、という恐怖を私は感じた。
「もう、ふさがってる。ほら、万能薬だから」
 綺麗に舐めとったルキエルは、私の脇腹を撫でた。本当に、傷一つない。
 ルキエルは、妙な興奮を覚えていた。私の固まった血を舐めたから、口の周りが赤い。舌まで、真っ赤だ。そんな姿に、私も興奮する。
「心配だろうから、今日は口だけにしよう」
 そう言って、ルキエルは私の一物を咥えた。
 私の一物が、赤くなった。ルキエルの口内は私の固まった血が残っていた。だから、唾液と血が混ざって、気持ち悪い赤に私の一物が染まった。それも、ルキエルが丹念に舐めて、咥えて、としていると、赤さは失われていた。
 そういうものを目で見せられ、ルキエルの口の奥に飲み込まれ、としていると、呆気なく、私は白濁を吐き出した。
 ルキエルは、しばらく、私の一物を口の中にいれで、一物の中に残っている白濁を吸いだした。そうして、私の一物が力を失うと、口を離した。
「あんたのは、癖になるな」
 熱い息を吐き出し、とんでもない色香を出すルキエルに、私は動いた。腕をつかんで引き寄せ、抱きしめ、むさぼるように口づけする。
「ちょ、やめろって。あんた、一応、怪我人なんだぞ!!」
 さすがにルキエルは拒否してきた。
「よく効く万能薬なんだろう」
「そ、そう、だけど、今日は、大人しくしてろよ。俺も、ちょっと疲れた」
「心配かけたな」
 私はぐっと耐えた。ルキエルが疲れたと言った。私のために、ルキエルは疲れるほどの魔法を使ったのだ。
 私はルキエルを抱きしめたまま、横になる。
「お、おい」
「人肌がないと、眠れないのだろう。眠りなさい」
「あんたは、人が側にいると眠れないって」
「今日は眠れそうだ」
 力いっぱい、抱きしめているので、ルキエルの力では、私の腕から逃れられない。結局、ルキエルは大人しく、私の腕の中で諦めた。





 皇族ルイが、賢者テラスを連れて、お見舞いに来た。テラスと一緒というのは、本当にやめてほしかったな。
 お見舞い、断りにくい。物凄く断りたかった。
 皇族ルイと賢者テラスは、私が休むベッドに、昨夜からずっと眠り続けるルキエルを見て、目を丸くする。
「これが、噂の男?」
「噂になってない!!」
 そこは否定しておく。私が男であるルキエルに傾倒していると知っている部外者はいないはずだ。いたとしたら、口封じしている。
「これはまた、すっかり囲われていますね。怪我の様子を見に来ましたが、問題ありませんね。しかし、また、随分な入れ込みようですね」
 賢者テラスが、難しい顔をして、眠るルキエルを見た。
 何か言いたげに私を見るが、テラスは結局、それの飲み込んだ。あれだ、サツキに似ているから、ルキエルを身代わりにしている、みたいなことを言いたいんだな。きっかけはそうだったから、否定し辛い。
「こんな見苦しい状態ですまん」
「これ以上、怪我をしないように。妖精憑きは尽くします。何もかも、捧げようとします。だから、あなたは、体を大事にしなさい」
「そうですね。社交もこれで終わりだ。もう、表に出ることもない」
「あなたは、何もわかっていませんね。香の吸引もやめなさい」
「それは、無理です。当主の役割ですから」
 賢者テラスのいうこと全て、大人しく訊くわけにはいかない。香の吸引は、死ぬまでだ。血反吐を吐いても、あれだけは続けなければならない。
 代々の当主がそうしてきた。亡くなった父もそうだ。血反吐を吐きながらも、最後まで、吸い続けたのだ。
「せっかく、ここまで妖精憑きが全てを捧げているというのに、命を無駄にして」
「どうせ、私は先に死ぬ。だから、私がルキエルにしてやれること全て、やってやる」
「とんだ驕りだ。あなたは、この妖精憑きをもっと大事にしなければならない。あなただけではない。あなたの家臣たちも、この妖精憑きを大事にするべきなんです」
「大事にしています。ルキエルは、本当に我儘で、嫉妬深くで、振り回されてばかりだ。その全てを私も、家臣たちも許しています」
「私からは、これ以上、言えません。妖精憑きが真実を語ることを拒んでいます」
「ルキエルが?」
 眠っているルキエルを見下ろす。穏やかな笑顔を浮かべ、私の手を握り、深い眠りに入っているルキエルは、賢者テラスと何やら会話しているようだ。だが、その表情から、テラスが怒るような会話をしているようには見えない。
「テラス、それでは、僕にもわからないよ。教えてくれ」
 皇族ルイが、テラスに頼み込んだ。確かに、このままでは、私はルキエルをどうすればいいか、困る。
 大事にしろといわれても、これ以上、どうすればいいのか、わからない。ルキエルの望みは、皇帝ラインハルトの死なのだ。
 テラスは今は賢者だが、元は筆頭魔法使いだ。筆頭魔法使いは契約紋により、皇族に逆らえない。皇族ルイからの命令に近い願いに、テラスは苦痛の表情を見せる。
「言えません。これは、妖精憑きの不可侵です。私はこれ以上、口出し出来ません。それに」
 テラスは、虚空に目を向ける。妖精憑きがああやって見るということは、妖精がそこにいるのだろう。
「運命ですね。いつか、もっと力のある妖精憑きによって、真実は語られます。残念ながら、私は、そこまでの力がありません」
「帝国最強の妖精憑きなのに?」
「私は百年に一人生まれるかどうかの才能ある妖精憑きです。大魔法使いアラリーラ様には勝てませんよ」
 誤魔化された。テラスは、何か隠していた。それが一体、何なのか、この場では語られることはなかった。
 その秘密は、皇族ルイでさえ、テラスに語らせることは不可能なのだろう。皇族になって格がある。最強の皇族は、皇帝ラインハルトである。ラインハルトの命令は絶対だという。契約紋持ちであるテラスに無理難題な命令を皇族がしても、皇帝ラインハルトの命令で全て取り消されてしまうという。
 つまり、そういうことなのだ。
 皇族ルイは、テラスが命令違反とならない強固な秘密を暴くことを諦めた。
 諦めてしまえば、あのぎすぎすした空気もなくなる。テラスは、改めてルキエルを見て、優しく笑う。
「あなたが羨ましい」
「欲しいですか?」
 私はテラスを試した。
 ルキエルこそ、サツキに一番似ているだろう。性別ではない。気性だ。
 ルイは改めてルキエルを見て、驚く。こうして、落ち着いて、間近で見るのは、初めてだろう。見て、サツキに似ていると思ったはずだ。そして、私を驚いたように見る。ほら、ルイだって思うだろう。私はルキエルをサツキの身代わりにしている、と。
 テラスは変わらず、穏やかに笑って、首を横に振った。
「私のサツキはただ一人です。代わりはいません。ですが、私の手で幸せに出来なかったサツキの代わりに、サツキの子どもたちは幸せにしてやりたい、とは思います」
「血のつながりがなくても?」
「妖精憑きは自尊心が高い。その自尊心のせいで、サツキに逃げられました。私が悪かったんです。サツキは、悪くない。同じです。サツキの子も悪くない。私の自尊心のために、サツキの子まで不幸にはしたくない。それだけです」
「お互い、気づくのが遅すぎましたね」
「あなたは、まだ、間に合う」
 私は終わったと思っていたが、テラスに言われて、そうでないことに気づく。
 私はまだ終わっていない。私の手を握って眠るルキエル。まだ、私にはルキエルがいる。
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