魔法使いの悪友

shishamo346

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衝動と抑制と

未来のために

 ルキエルは大人しく家に帰った。だが、ルキエルの父アルロの問題が残っている。アルロは無言で首を動かす。あれだ、密談の部屋に来い、という指示だ。
 大人しく、密談の部屋に入って椅子に座る。アルロは定位置で、私の向かいに座って、腕を組んだ。
「外泊の許可を出していない」
 そう、ルキエルの外泊、許可をとっていないのだ。私が勝手に外泊させただけだ。
 帰宅したルキエルの前では、アルロは我慢したのだ。だが、俺の前では我慢しない。妙な所でガキだ。
「いい加減、ルキエルを縛るのはやめろ」
「そう言って、お前はルキエルを俺から奪うのだろう!! サツキが手に入らなかったからといって、ルキエルを」
「お前はどうなんだ!! もう、ルキエルに手をつけるのはやめろ」
「もう遅い。あそこまで体を可愛がったんだ。ルキエルはもう、俺なしでは生きていけない」
「ずいぶんな自信だな!! だったら、試しに私がルキエルを一か月、預かってやる。お前なしでも生きていける体にしてやる!!!」
「お前なら、可能だろうな。お前は妖精殺しの貴族だからな。今ではお前に夢中だ」
「………」
 嫌味を言われた。それには、私は黙り込むしかない。
 私も知識では知っていた。私の体は、妖精の魔法が届かないように作り変えられている。そのせいか、私の体液は妖精憑きにとっては、常用性のない麻薬だ。
 口伝だが、私も父から聞いていた。過去、妖精憑きに狂って、この体で妖精憑きを飼い殺しにした当主だっていたんだ。今の私が、まさしくそうだろう。
 体液を使って、妖精憑きを篭絡し、離れられないようにした。最後は、互いに破滅だ。どうあがいたって、当主のほうが先に死ぬ。当主は、妖精の魔法が届かない体に作り変える代償として、体は毒に侵されるのだ。
 妖精憑きは長生きだ。病気だってしない。怪我もすぐに治ってしまう。そんな存在だから、妖精憑きは置いていかれるのだ。
 アルロはただ、嫌味を言っただけだ。深い意味はない。だが、私は思い出させられる。
 ルキエルは残される。妖精憑きだから、誰よりも長く生きるだろう。ルキエルを体を篭絡したアルロよりも長くだ。
「ルキエルは、頭がいいんだ。もっと、違う方向へと目を向けさせてやれ。貴族にしろとは言わない。閉じ込めることが、幸福なわけではない」
「サツキは、それを強く望んだ」
 もう、この世にはいない、ルキエルの母は、アルロに閉じ込められるように囲われることに幸福を抱いていた。
「根本が違う。サツキは、お前に囲われる前までは、生きていて、苦痛しかなかったんだ」
 ルキエルの母サツキは、可哀想な女だった。将来は女伯爵を約束されたのに、家族に虐待され、血族には見捨てられ、味方がいなかったのだ。生家を追い出されたが、アルロが保護され、やっと、人並の扱いをされたのだ。
「ルキエルは、元々、外に出たがっていた。今もそうだ」
 ルキエルは活発な子だ。父親の目を盗んでは家を抜け出していたという。家に閉じ込められ、単調な生活を強いられているのだ。自尊心の高い妖精憑きなんだから、耐えられるはずがない。
 ルキエルは、見た目だけでなく、気性も母サツキに似ている。猶更、アルロはルキエルに執着し、心配し、手放せないのだ。
「煩い!! 俺の子どもだ!!!」
 結局、こうなるのだ。アルロは、絶対にルキエルを手放さない。
 これで、いつもは諦めていた。しかし、今日はそういうわけにはいかない。
「いつまでルキエルを囲うんだ? サツキの時は、あんなに簡単に手放しておいて」
「それは、それが一番だと思ったんだ。間違いだったと反省している。だから」
「サツキはいい。どうせ、夫婦なんだから、最後、あで寄り添うものだ。しかし、ルキエルは子どもだ。私もお前も、先に死ぬんだぞ。残されたルキエルはどうなる?」
「心配ない。ルキエルの側には、あの元妖精がいる。ルキエルを守ってくれる」
「体のことだ!! 散々、お前がルキエルの体を弄んだんだ。もう、お前なしでは、ルキエルは生きていけないぞ。昨夜は本当に酷かったんだからな」
「俺だけを責めるのか!? お前だって、ルキエルに手を出しておいて」
「私が手を出した時には、手遅れになってたんだよ!!」
 私は容赦なく、アルロの足を蹴った。こいつ、私にまで罪をなすりつけようなんてしやがって。妙な所で、こいつもガキみたいなことをする。
「蹴るな!!」
「お前みたいな奴は、痛みを与えないと止まらない。自覚しろ。妖精憑きは、長生きだ。お前の子どもたちが死んだ後も、ルキエルは一人残される。まさか、あの元妖精に、お前の代わりまでさせるつもりか?」
「そ、そんなつもりは」
「悪気はないとわかっている。お前は狂っていたんだからな」
 アルロだって、好きで、ルキエルに無体なことをしたわけではない。アルロが気狂いを起こしたため、ルキエルが犠牲となったのだ。
 私も油断していた。サツキを失ったアルロは、復讐心はあったが、それだけだった。サツキの身代わりなんか求めていなかった。数年、まともだったんだ。
 ただ、運が悪かった。アルロの子リンネットが、アルロに薬を飲ませたのだ。その薬のせいで、アルロは気狂いとなった。その気狂いは薬が切れても続いたため、ルキエルは、サツキの身代わりに随分なことをされた。アルロがどうにか正気に戻った時には、もう、ルキエルはアルロなしでは、体の衝動が抑えられない体となっていた。
 幸い、ルキエルは男だったら誰でもいい、というわけではない。私相手でも、不燃焼な時がある。
「いつか、手放すんだ。その準備を無理矢理にでもするんだ。今日は、絶対にルキエルに手を出すんじゃない」
「それは、まあ、いいが、ルキエルが」
 そう、ルキエルのほうからアルロに迫ることだってある。
 ルキエル、男としての自尊心は高いのだが、体の衝動には勝てず、ルキエルからアルロに迫っていることがある。
「今日、私も泊まる。いいか、お前は手を出すな。私がどうにかする」
「どうにかするって、お前がルキエルを抱くのか!? それじゃあ、俺と同じだ!!!」
「体の衝動を自力で解決出来るように、導いてやるんだ。ルキエルが言っていた。自慰が出来ないと。せめて、ルキエル自身の手で、どうにか出来るようにするんだ」
「そ、そうか」
 私がルキエルから相談されたことが、アルロには衝撃的なのだろう。一応、父親としての自尊心がわずかだが、あったのだ。
 仕方がない。長男ライホーンならば、アルロに相談しただろう。ライホーンにとっては、アルロは父親だ。親子関係なんだ。しかし、ルキエルはアルロの娼夫になってしまっている。今更、アルロが父親面をしたって、ルキエルはそう見ない。
 私に相談したのだって、私がルキエルのためになろう、と尽くしているからだ。私は、ルキエルのためならば、命だって捧げられる。
 そう、ルキエルが望めば、私は、命をかけて、皇帝を襲撃する。
 失敗する。わかっていても、私はやる。ルキエルがやれ、と言えば、私は皇族の友を利用して、皇帝に一矢報いる。






 夕食まで同席すると、ルキエルも何か悟っていた。昨夜も、自慰の練習をしたのだ。私がルキエルの邪魔をする、とわかったのだろう。
 ルキエルは、私を睨むが、それだけだ。何も言わず、ルキエルが作った料理を私の前にも置いた。
「随分と凝ったものを作るんだな」
 正直、驚いた。平民並の料理が並ぶと思っていたのだ。
「今日はアンタがいるから、俺が作ったんだ。今日は、俺が作る日じゃない」
 不機嫌な顔をして、私の隣りに座るルキエル。
「お兄ちゃん、私の隣りに座ってよ!!」
「そうよ!! その男の隣りは、アタシに譲りなさい!!」
 ルキエルの妹レーリエットと姉リンネットが叫んだ。
「もっと綺麗に食べられるようになってからにしろ。姉貴もレーリエットも、テーブルマナーはまだまだだ」
 ルキエルの姉妹は黙り込んだ。
 どういうことか、私はわからない。私はいつもの通りにナイフとフォークを使う。隣りに座るルキエルも、いつもの通りだ。
 ところが、リンネットとレーリエット、ナイフとフォークの扱いが、あまり上手くない。いや、平民よりは上手なんだ。だが、私はルキエルで見慣れているから、リンネットとレーリエットのテーブルマナーは気持ち悪く感じる。
「そうじゃないだろう」
 それから、ルキエルの指導である。ルキエルはさっさと食事を終わらせると、リンネットとレーリエットのテーブルマナーを厳しく指導するのだ。
 これは大変だな。リンネットとレーリエットは私を恨みがましく睨んだ。きっと、ルキエルが料理当番の時、こういう指導をされているのだろう。
 ルキエルの兄ライホーンと弟ロイドを見てみれば、こちらは、ルキエルほどではないが、きちんと出来ている。意外にも、アルロも出来ている。
 ルキエル、我が家でもそれなりに教育を受けていた。だが、誰もがルキエルを褒めちぎった。最初は貧民め、と蔑んでいた者たちも、ルキエルの実力を見せられ、黙らされたのだ。
 まさか、貴族の教育を家族にまで強要しているとは。誰が始めたのやら。
「ルキエル、今日は無礼講でいい。私が約束もなく来たんだ。客人の前で、そのようなことをするのは、マナー違反だ」
「アンタが勝手に来たんだ。口を出すな」
「私だって、たまには、マナーを忘れて食べたい時がある。それに、私が好きなものを揃えてくれたな」
「………わかった」
 顔をかーと赤くして、ルキエルはマナーの注意をやめてくれた。
 だが、リンネットとレーリエット、感謝なんかしない。忌々しい、みたいに私を睨んだ。何がいけなかったのか、わからない。
「伯爵様、俺のテーブルマナーはどうですか?」
 ちょうどいいと思ったのだろう。ルキエルの兄ライホーンが、作法について私に訊ねてきた。
「ライホーンとロイドは出来ている。いつでも貴族になれるな」
 失言だった。アルロが私に殺気をぶつけてきた。誉め言葉なんだが、ここでは、絶対に言ってはいけない言葉だ。
「俺は?」
 こんな緊迫しちゃった場で、ルキエルが聞いてくる。ルキエルはとっくの昔に食べ終わっているし、今更だろう。
「ルキエルは完璧だな。なんだ、貴族になりたいのか?」
「あんたの恥にならない程度には、付き合いたいとは思っている。俺も、親父の手伝いをしたいし」
 ルキエルはどうしても、表に出たいのだ。
 それはそうだろう。ルキエルの弟ロイドでさえ、アルロの手伝いをしている。ロイドは、一人前にも、独自の手勢まで持っているのだ。
 弟が外で立派にやっているのを見て知っているのだ。ルキエルだって、外に出て、一人前なことをしたいだろう。ルキエルは、誰よりも男らしさに憧れを持っている。
 すぐに不機嫌な顔になるアルロ。どうしても、ルキエルを表に出したくないのだ。実際、アルロの子の中で、ルキエルの存在を知っている貧民は少ない。アルロの手勢でも、かなり上のほうで、ルキエルの存在を認識するくらいだ。
 ルキエルの兄、姉、弟から繋がる者たちにまでルキエルは隠されていることがある。姉リンネットは、ルキエルのことをアルロの娼夫と紹介していそうだ。
「ルキエル兄、僕を使ってよ。どんなことでもするから」
 ルキエルの考えを読み取ったロイドが、早速、ルキエルに売り込む。ロイドは、ルキエルに育てられたようなものだ。ルキエルのためなら、何でもするだろう。
「妖精憑きは表に出さない。万が一、見つかった時、ルキエルが危ないだろう」
 しかし、結局、アルロがそれを許さないのだ。途端、ルキエルは泣きそうな顔で俯いた。





 夜遅くまで、私はアルロと酒を飲んでいた。私と酒の付き合いは、ルキエルの兄ライホーンにはまだ早かった。飲めないことはないんだが、ライホーンは、母サツキの妙な理想を押し付けられていて、生真面目だ。ライホーンは、貧民には向いていないな。騎士になったほうがいい。ああいう男のほうが、騎士団には可愛がってもらえるし、受け入れられやすいのだ。
 ロイドは子どもすぎて、まだ酒を飲ませられない。それに、ロイドは私を嫌っている。ロイドはずっと私を睨んでいた。昔からずっとそうだな。
「ルキエルは却下だ」
 当然のように入ってこようとしたが、私が締め出した。
「どうして!? 俺は酔っぱらったりしないし」
「大人同士の話だ。お前はまだまだ子どもだ」
「くそっ」
 子ども扱いされて、ルキエルは、悔しそうに顔を歪めながらも、大人しく下がった。
「すっかり、懐かれたな」
 アルロは、私のことを蔑むように見る。
「お前がもっと、父親らしいことをしていれば、私に懐いたりしない」
「俺と同じように、ルキエルを抱いてるのにか?」
「私とルキエルは、取引の関係だ。私がルキエルを抱き、ルキエルはその代償に道具を手に入れる。お前の一方的な関係とは違う」
「俺は、もう取返しのつかない所まで、ルキエルを堕とした。だから、責任をとっているだけだ」
「ルキエルはまだ若い。取返しがつく」
「お前も甘いな。あんなふうになったら、もう抜け出せない。そういうの、俺はたくさん見たし、そういうのを俺は作った」
 貧民だから、アルロは、そういう仕事も請け負っている。
 この男は、見た目がものすごくいい。さらに、手練手管も上手ときている。誰だって、この男に蹂躙されれば、喜ぶだろう。それは、男女関係ない。
 同じようなことをアルロはルキエルにしたのだ。そして、アルロの経験から、ルキエルはもう、取返しがつかない、と判断している。
「妖精憑きは頑丈だ。ただの人と同じにしないほうがいい。だいたい、ルキエルは、私相手にして、耐えている。普通の妖精憑きであれば、とっくの昔に壊れている」
「自信過剰だな」
「そう、口伝で伝わっているんだ。昔から、当主は、妖精憑きと閨事をしてはいけない、と伝えられている。妖精憑きが、当主の体液に狂うからだ」
「お前、それをわかっていて、ルキエルを抱いたのか!?」
「下心があった」
 私は、サツキによく似たルキエルを篭絡しようとした。身代わりとして、ルキエルを手に入れようとしたのだ。
 だが、ルキエルは私の体液に喜ぶも、篭絡はされなかった。あっけなく、ルキエルは私から離れた。数日、会わなくても、ルキエルは平然としていたのだ。
 そして、今、私はルキエルに弄ばれている。ルキエルの気まぐれに付き合っているのだ。逆に、私がルキエルに篭絡された。
 気づけば、アルロは酒を飲み過ぎて、眠っていた。机に突っ伏しているアルロ。私はアルロをベッドに運んだ。全然、起きないな。
 珍しいことだ。アルロはベッドに運ばれても、目を覚まさなかった。あんなに警戒心の強い男が、こんなに深く眠るのは、珍しい。まず、酔っているのを見るのは初めてだ。
 私は酔わない。体が妖精を狂わせる香の毒に侵されているため、酒には酔わない。
 部屋を出ると、ルキエルの部屋に行ってしまいそうだ。だから、私は寝心地最悪なソファに横になった。
 貴族といったって、後ろ暗い仕事をしているのだ。野宿だってするし、当主となるために、貧民のようなこともやらされた。眠ろうと思えば、どこだって眠れるのだ。
 少し眠りかかったところで、ドアが開いた。私はすぐに飛び起きた。
「ルキエル、もう、お開きだ」
 諦めきれないルキエルが部屋に入ってきた。
 アルロの私室に来るのは、ルキエル、それなりに勇気がいることだろう。ルキエルはベッドで眠っているアルロを確認している。
 まさか、寝込みを襲いに来たんじゃないだろうな!? せっかく、ルキエルにアルロ断ちをさせようとしているのに、これでは、無駄になってしまう。
「ルキエル、離れなさい」
「お開きなら、一緒に寝よう!!」
 ところが、ルキエルは無邪気に笑って、私の手を握って引っ張った。
 ルキエルの無邪気さに、私は呆然となった。気づいたら、引っ張られるままにアルロの私室を出て、ルキエルの私室に連れ込まれていた。
 気づいて、すぐに冷静になる。アルロがダメならば、次は私か!? どうやら、ルキエル、どっちでもいいのだ。起きていたから、私を誘惑しに来たわけである。
 私は心を強く持った。絶対に、ルキエルに惑わされない。
 ルキエルは普通にベッドに横になった。
「一緒に寝よう」
「私は、ソファで寝る」
「じゃあ、俺もソファで寝る」
「私は、ルキエルと、閨事はしない」
「? 眠いから、そんなことしない」
 そんなわけないだろう!? 眠そうにするルキエルに、信じたくなるが、それは、私の中にも、ルキエルをどうにかしたい、という欲望があるからだ。このままだと、私が負ける!!
 ルキエルは深くベッドに潜るも、私を見つめる。
「一緒に寝よう。アンタと寝たい」
「妹と寝ればいいだろう。そうしていると聞いてる」
「レーリエットもいい歳だ。もうそろそろ、そういうのは止めたい。けど、俺は一人寝が出来ないから」
「もう、一人寝の練習をしなさい。その内、出来るようになる」
「どうして? 人は一人では生きていけない。いつか、側に誰かを置くこととなるんだ。それが、恋人かもしれない」
「誰か、いいと思う女がいるのか?」
「いるわけない。だいたい、親父に囲われてるんだ。余所見も許されない」
「………確かに、そうだな」
 ルキエルの未来にいるかもしれない恋人に、私は嫉妬した。その嫉妬心が、私を動かした。
 結局、私はルキエルを抱きしめて、ベッドに潜り込むこととなった。
 ルキエルは嬉しそうに笑いながら、私の胸に顔を埋める。それに、くすぐったくて、衝動が動きそうになる。それをぐっと耐えた。
 その日、ルキエルは本当に、眠ってしまった。

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