魔法使いの悪友

shishamo346

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初めて

トラウマ

 男にはない、蜜口をマクルスは撫でる。最初は、ただ、表面を撫でているだけだと感じる。それよりも、蕾に挿入された指の刺激から、どうにか快楽を得ようと、俺は集中した。
 男と女とは、ここまで違うとは知らなかった。男には一物だろう所には花芽があるが、それを撫でられるだけで、男とは違う刺激に体は驚いた。
 きっと、密口の奥は、蕾の奥と同じなんだろう。そう、俺は想像した。
 マクルスは優しく、挿入したんだ。蜜口から指を一本、ゆっくりとだ。
「いたっ!!」
 だが、それは、とんでもない苦痛を俺に与えた。これまで、そこは存在しなかった上、何も受け入れたことがないのだ。
 挿入も、排出もされたことがない。
 そんな場所に、マクルスの指が挿入されただけで、痛かった。
 途端、俺は恐怖に支配された。
「や、やだ、やめてっ」
 泣いた。男とか女とか、関係ない。俺にとって、この痛みは、トラウマだ。
 逃げようとしても、両腕を手枷で、ベッドに拘束されているから、逃げられない。俺の上にはマクルスが圧し掛かっているのだ。マクルスには妖精の魔法は届かない。俺は男でも力がないので、こうなると、マクルスから逃れられない。
 それでも、無意味に俺は手枷を激しく動かして、体を動かして、抵抗して、叫んだ。
「やだ、助けて、マクルス!!」
 叫んで、そして、俺は絶望した。
 おかしなことを叫んだ。マクルスに助けを求めるなんて、バカなことをしている。だけど、仕方がない。過去にも、同じような状況で、やっぱり、同じように叫んでいたのだ。
 親父が薬で狂って、俺を死んだ母親と間違えて襲った時だ。
 あの時、助けを呼んだ。それがよりによって、マクルスだった。バカなことをした、と後から笑った。
 マクルスに見捨てられていたと知らなかった頃、俺は過去の思い出に縋っていた。いつか、マクルスが「よくやった」と誉めてくれる、と信じていたのだ。
 どんなに叫んでも、助けなんて来なかった。最後は、親父の下で泣いて、痛い、というしかなかった。
 俺の叫びに、マクルスは驚いたように顔を上げた。慌てて、俺の中から指を抜いてくれた。蜜口は違和感を残したまま、蕾は名残惜しいものを感じた。
「ルキエル、怖がることはない。優しくする」
 マクルス、最後までするつもりだ。優しく笑いかけて、俺のご機嫌とりをする。
 それを聞いても、俺は安心しない。無様に泣き続ける。
「い、いやだ。痛かったんだ。血がいっぱい出た!! やめてと言ったのに、痛いと言ったのに、やめてくれなかった。これ、外せよ!!」
 両腕の拘束が邪魔だった。この拘束具は、妖精封じだ。これのせいで、俺は男にも戻れない。性別が女に固定化されてしまっていた。
 逃げられないし、男に戻れないし、無理矢理、挿入される恐怖に震える。男を受け入れるのだって、随分と時間をかけたのだ。今は喜んでいるが、そうなるまで、親父は時間をかけて、俺の体を篭絡したのだ。
 マクルスは子どもだましに俺に口づけし、頬を撫で、としてくる。甘い顔をしているが、俺は騙されない。
「優しくする」
「あんたは、無理矢理されたことがないから、知らないんだ!! あの親父、前戯もなしにやったんだ。痛かったんだ!!!」
「きちんと緩める。心配ない。私は女の経験は豊富だ」
「絶対にイヤだ!!」
 嫉妬が先に出た。他の女との経験を語られて、怒りが前に出た。
「くそ、これを外せ!!」
 手枷、壊してやりたい。力づくではなく、妖精憑きの力で、どうにか許容量を越えさせてやろう、なんて考えた。出来ないことはないんだ。
「そんな暴れるんじゃない。腕が傷だらけじゃないか」
「だったら、外せよ!!」
「せっかく、ルキエルの初めてが手に入るんだ。この機会を逃したくない」
「お袋の身代わりで奪われるのはイヤだ!!」
 恐怖よりも、嫉妬が勝った。
 今の俺は、きっと、死んだ母親にそっくりだろう。マクルスは俺の死んだ母親に横恋慕していた。その延長で、俺は身代わりとして、マクルスに抱かれたんだ。俺はそれがわかっていて、受け入れた。だけど、俺が男だから、まだ、許せた。
 今の俺は女だ。女として身代わりにされるのは、どうしてもイヤだった。
 なのに、マクルスは優しく口づけして、嬉しそうに笑っている。
「今の私は、ルキエルに夢中だ。身代わりじゃない。私だって、ルキエルの初めてが欲しい」
「なんで、奪われるばっかなんだよ!! 俺だけ、どうして」
 悔しい。マクルスの初めては他の誰かだ。俺ではない。それが悔しい。
 結局、俺は奪われるだけだ。マクルスは俺の腰を持ち上げ、いきりたった一物を俺の下半身にあてる。
「そういうが、男相手の私の初めては、ルキエルだ」
「あっ」
 ずるりと、マクルスの一物が俺の蕾に挿入された。大した前戯もされていないし、濡れない蕾だが、女の蜜口から出た蜜によって、滑りがよくなった。
 ずるりと挿入されるが、俺はいつもの気持ちよさを感じない。物足りないのだ。
 いつもだったら、俺の一物から白濁が放たれていた。それがない。ただ、お腹の左右が動くような、妙な感覚に襲われる。気持ち良いのだが、物足りない。
「痛いって!!」
 そこに、容赦なく、マクルスは俺の蜜口に指を挿入する。たった一本だが、それが押し入ってくるから、痛い。少しずつ、挿入しながら、蕾に挿入されたマクルスの一物が律動する。そうすると、痛いが、気持ち良いに擦り替わってくる。
 少しずつ、蜜口の奥へとマクルスの指は挿入されていく。開かれる瞬間がとても痛い。たった一本の指だというのに、こんなに痛いなんて。
 全身を脂汗が流れる。痛みの割合が高い。
「やだっ!! マクルス、もう、苦しいから」
 たった一本で、俺はまた泣いた。マクルスの指は根本まで飲み込まれたが、それが苦しい。
 何より、この先の恐怖がまた、蘇る。
「大丈夫だ。ここから、赤ん坊が生まれるんだ。生まれたばかりの赤ん坊に比べれば、私なんて、小さいものだ」
「血がいっぱい出たんだ!! 痛かったんだ!!!」
 裂かれるような痛みを思い出す。女の初めては、絶対に流血する。きっと、親父に無理矢理やられたように、痛いんだ。
 俺の泣き落としが通じたのか、マクルスは俺の蜜口から指を抜いてくれた。ものすごく、違和感が残った。まだ、何か入っているような気持ち悪さだ。そのついでとばかりに、蕾からマクルスの一物が抜かれてしまう。
「そっちは、そのままでいいのにぃ」
 蕾の奥が寂しくなった。いつもの気持ちよさはないが、もう少しで、女としての気持ちよさが得られそうな気がした。
 だけど、マルクスは諦めたわけではない。俺の下半身を舐めだした。最初は花芽を舌先で転がした。その刺激に俺の腰が動いた。
「ん、やぁ、やめてぇ」
 得体の知れない刺激に、俺はどうにかしようとしたが、出来なかった。腰をがっしりとつかまれ、マクルスは執拗に舐めた。下半身が濡れているのがわかる。蜜口から、どんどんと蜜が溢れていた。
 溢れる蜜を舐めて綺麗にしようとして、マクルスは俺の蜜口を舐め、舌先を挿入した。
 指とは違って、舌先はずるりと入っていく。痛みもない。中途半端なところまで挿入され、蜜口の奥でうごめいた。
「やぁ、それ、だめぇ!!」
 マクルスの唾液に蜜口の奥が喜んだ。こんなことって。
 マクルスは妖精の魔法が届かないようにするために、体を改造していた。その副産物で、マクルスの体液は、妖精憑きにとって、常用性のない麻薬だ。唾液を与えらえるだけで、妖精憑きは夢中になる。マクルスが吐き出す白濁なんて、とんでもない刺激で、気絶することだってある。
 そんなマクルスの体液を蜜口の奥で吸収したのだ。妖精憑きとして喜んだ。この体液をもっと、蜜口の最奥で受け止めたい、と体の抵抗が緩んだ。
 蜜口の奥が緩んだのだろう。マクルスは俺に深く口づけしつつ、蜜口にマクルスの指を挿入する。最初は恐怖で身が震えた。だけど、最初の抵抗はなく、ずるりと俺の蜜口はマクルスの指を深く受け入れた。
 痛みはない。指一本に、体が喜んだ。腰が揺れる。女に馴れているマクルスは、すぐに、俺が気持ち良いという所を見つけて、執拗に、刺激してきた。
「ん、そこぉ、い、いくぅ」
 あれほど抵抗したというのに、呆気なく、俺は女の絶頂を迎えた。全身をガクガクと震わせて、何も排出しない絶頂に、お腹の奥が喜んだ。
「上手にいけたな」
「ん、やあ、またぁ」
 マクルスは容赦がない。一度の絶頂では許してくれない。いつものように、指を増やした。
 苦痛はある。指が増えるから、蜜口から奥が苦しんだ。ぎちぎちと広げられるのだ。また、俺は情けなくも泣いた。
「やぁ、痛いぃ!!」
 そう叫べば、今度は、マクルスは俺の下半身への刺激に集中した。指だけでなく、舌まで挿入された。さらに、蕾にまで指を挿入する。
 下半身の刺激に、俺は声をあげるしかない。いつもだったら、両手でマクルスの頭をつかんでいるが、その両手がベッドに拘束されて動かせない。そのせいで、刺激を逃がせない。
 どんどんと、蜜口へ挿入される指が増やされていく。痛いと言えば、舐められ、体が喜んで、緩んだところで、また、指を増やされて、とされていくと、物足りなくなってくる。
 もっと、奥を突いてほしい。普段から快楽漬けにされているのだ。この程度で体は満足しない。
 どんどんと馴れてきた。マクルスの指だけでは足りない。蜜口の奥が、もっと太くて長いものが欲しい、と震える。腹の左右が妙に疼いた。
「あっ」
 そして、とうとう、マクルスの指が蜜口からも、蕾からも抜かれた。それに寂しい声をあげてしまう。
 マクルスは、あえて、いきり立ったマクルスの一物を俺に見せた。
「お前の父親に比べれば、私なんて大した太さでも、長さでもない」
「そ、そう、だけ、ど」
 俺の蜜口に挿入された指よりは太くて長い。どうしても恐怖に震えてしまう。
「最初だけだ。すぐに馴れる」
「よく知ってるな」
 怒りがまた、前に出た。他の女を知り尽くしているマクルス。その経験が、俺には怒りでしかない。
 どんなに言葉を重ねられても、俺は死んだ母親の身代わりだ。最初がそうなんだ。今も、その認識が強い。
 俺が女になれば、マクルスは過去の思いを成就したようなものだろう。手に入れられなかった女を俺を身代わりにして手に入れたようなものだ。それが、悔しい。
「何故、そんなに怒るんだ。いつもだったら、軽く流すだろう」
「良かったな。お袋は手に入らなかったけど、身代わりで、俺は手に入ったな」
「もう、身代わりじゃない」
「いいから、やれよ」
 どんなに言葉を重ねられても、俺は信じない。それに、俺とマクルスの関係は、取引だ。マクルスが吐き出す言葉は、場を盛り上げるための嘘でしかない。
 投げやりに言って、抵抗をやめると、マクルスの表情が恐ろしくなる。
「だったら、遠慮なく、一気にやってやろう」
 ぐっと俺の腰をつかんだ。
「やっぱりっ」
 すぐに過去のトラウマで、俺は拒否しようとするが、マクルスは容赦しない。
 本当に、一気に、俺の蜜口にマクルスの一物が挿入された。
 とんでもない質量のものが、強引に入っていくのだ。まだ、開ききっていない蜜口の奥を力づくで挿入され、とんでもない苦痛を受けた。ごつんと俺の蜜口の最奥にマクルスの一物の先がぶつかった。
「いたいいたいいたいいたいーーーーーーー!!!!」
 とんでもない苦痛に叫ぶしかない。泣いて、抵抗したくて、拘束された両腕を無茶苦茶に動かして、だけど、腰をしっかりとマクルスに掴まれているから、逃れられない。
 泣いて、叫んでいるのに、見上げる先にあるマクルスは嬉しそうに笑っている。下半身は流血しているだろう。
「お望み通り、一気にやってやったぞ」
「いたいぃー」
 生意気なことも言えない。泣いて、痛みを訴えるしかない。マクルスの怒りは消えて、労わるように俺の頭を撫でて、としてくれる。それに、俺は密に喜んだ。誉められたと感じたのだ。
「もう少し、このままでいれば、私の形に馴れるだろう。そうしたら、抜いてやる」
「本当に?」
 ぐずぐずと泣いて、疑った。このままマクルスが好き勝手に俺の蜜口の最奥を突くんじゃないか、そう疑った。
「急に抜くと、痛いからな。ほら、もう泣くんじゃない」
「だってぇ」
「女は、一度でも受け入れてしまえば、もう、痛くなくなる。はあ、私のものだ」
 深く口づけするマクルス。そうされてしまうと、俺は答えてしまう。互いの舌を絡めて、深くされると、俺は喜ぶしかない。
 下半身の痛みがおさまることはない。痛いものは痛い。だけど、マクルスから受ける行為だから、妖精憑きとして、幸福を感じた。
 それも、俺の下半身からマクルスの一物を抜かれるところで終わる。本当に、マクルスは一度、挿入するだけで、それ以上の蹂躙はしなかった。それに、俺は安堵した。
 下半身には、まだ、何か入っているような、異物感が残る。少し動けば、物凄い激痛が走る。
「無理をするんじゃない。最初は、酷かったんだろう」
「けど、あんた、まだ元気だし。前は無理だけど、後ろなら、どうにかしてやれる。俺は動けないけどな」
 それでも、かなり痛いのを俺は覚悟した。
 マクルスは俺をじっと見下ろす。圧し掛かったままだが、物言いたげに俺を見ている。
「どうした?」
「いや、もう、私の名前を呼んでくれないのだな」
「止めてほしかったから、呼んだだけだ」
 誤魔化した。
 普段から、マクルスのことな名指しで呼ばない。そんな俺が、咄嗟に口に出たのだ。勘のいい奴なら気づくだろう。
 逆だ。普段から、俺は名指しで呼ばないように気を付けている。マクルスと閨事する時だって、一方的に蹂躙されていても、マクルスを名指しで呼ばないように、気を付けているのだ。
 口では”あんた”と呼び、マクルスのいない場所では名指しで呼んだ。
 やっと、俺の両腕の拘束が解かれた。だけど、俺は痛みで動けないから、マクルスに簡単に抱きしめられてしまう。
「私とルキエルの仲なんだ。名指しで呼んでほしい」
「あんたは伯爵様なんだ。貧民の俺は、許されない」
「お前の父親は、私を名指しで呼ぶぞ」
「親父は、支配者だ。貧民街の王様だぞ。許される。俺は、支配者の子だけど、それだけだ。支配者は、血筋で受け継がれるわけじゃない。俺には、あんたの名前を呼ぶ資格はない」
「私が呼んでほしい。せめて、私と二人っきりの時だけでも」
「外でも呼んじゃいそうだから、しない」
「それでもいい。ほら、呼んで」
 俺が女になっているからだろう。まるで、恋人に睦言を呟いているみたいだ。マクルスの表情も甘い感じがする。
「やだ」
 俺は顔が赤くなるのを見られたくないから、マクルスの胸に顔を埋めて、誤魔化した。







 いつの間にか、眠っていた。人肌がなくなっていたからか、俺は目を覚ました。
 妖精憑きはともかく頑丈だ。あれほどの下半身の痛みも、目を覚ました時にはなくなっていた。だけど、ベッドの惨状はそのままだ。とんでもない流血の痕を目にして、身震いした。
 親父に初めて襲われた翌日、同じような惨状を見て、俺は悲鳴をあげた。あの頃は、今ほど、妖精憑きとしての力が発揮できなかったのか、下半身の痛みは残っていた。薬で狂った親父は、ベッドをそのままに、俺を逃げられないように抱きしめていたのだ。目を覚まして、下半身の痛みと気狂いとなった親父、ベッドの惨状に、俺は狂ったように泣き叫んだことを今でも覚えている。
 それも、妖精憑きの力が強くなって、下半身の痛みはなくなり、側に誰もいないお陰で、少し、冷静になれた。すぐに、ベッドの惨状を魔法で消した。
 すぐに男に戻ればいいのに、まだ、体が気だるいので、俺はそのまま、ベッドに横になった。
 しばらくして、マクルスが食事を持って、部屋に戻ってきた。
「起きたんだな」
「バレたか」
 寝たふりしても、マクルスは容赦なく俺を抱き上げる。
「疲れただろう」
 だけど、甘い。俺をマクルスの膝に座らせて、食事をマクルスの手から給餌してくれる。すっかり疲れきって、手にも力が入らない俺は、マクルスが運んでくれた食事を少しずつ口にする。
 マクルスは甘いものが苦手だ。目の前にある食事は甘いものばかりだ。明らかに、俺のためだけに用意された食事だ。いい果物に、ハチミツもたっぷりとつけられ、女子どもが好むものだ。いつもよりも、それが美味しいと感じるのは、体が女だからかもしれない。
「これ食べたら、続きか」
「私はそこまで、酷い男ではない」
「俺は、頑丈だから」
 苦笑する。狂った親父は、俺を死んだ母親と思い込み、怯える俺のご機嫌取りに必死になっていた。だが、今、目の前にいるのはマクルスだ。マクルスは狂っていないから、俺だとわかっている。遠慮する必要なんてないだろう。
「今日は帰りたくないし」
 こんな状態で、親父の相手なんかしたくなかった。
「今日は泊まりだと、使いを出した。リンネットは帰っていったがな」
「姉貴、怒ってたよな」
 姉の名前がマクルスの口から出るまで、俺はすっかり存在を忘れていた。姉貴は、俺が人前に出るから、と不承不承ながら、オクトのパートナーとして、パーティに出席した。
「大変だったと言っていたぞ。次から次へと、男がリンネットに群がってな。主役が食われた」
「もう二度と、オクトにパートナーのお誘いはないな」
 一生に一度のデビュタントをぶち壊しにされたのだ。そうなるだろう。
「俺じゃ、そうはならなかったな」
「そんなことはないだろう」
「ほら、ここが寂しいから」
 俺は胸をぽんと叩いた。この細やかな胸では、主役を食うところまではいかない。姉貴だからこそ、出来たと言っていい。
「あんたも、胸がどうのこうの言ってたもんな。男はやっぱ、胸がでかいほうがいいのか」
「ルキエルはどうなんだ?」
「………どうだろう。ずっと男を相手にしてばかりだから、わからない」
 逆に聞き返され、俺は苦笑するしかなかった。

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