えっと…私のことですか？

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　その日のパーティーは　少しザワついていたの…
だって………
王太子様の婚約者を選ぶためのパーティー
令嬢達の目がギラついていて怖いのよ！

それも
仕方のない事かもね　だって　王太子はのらりくらりと逃げ回り
今年23才になっていたの……
でも、私は関係ないわ
美味しいご飯を食べにきたのだから………



　はぁ　面倒くさい！
大体、何で好きでもない女と結婚しないといけないんだ！
俺の理想がいないのがいけないのだ
小柄で　可愛くて、元気な子………
元気な子って　令嬢にいないよな～




ん！アレは……

小さな体でよく食べるな……！
今度はそっちに移動するのか！
何だ！それが気に入ったのか　俺も好きだけど……
可愛いな………

アレにしようか…捕まえないと……！



　あっちのお肉美味しかったな～
もう一回食べにいこうかな？
でも　あっちのデザートも気になる
どうしよう！



どこに行った！
さっきこっちにいたよな！
どこだ？　いたっ　デザートか！



このケーキ美味しい
あっ　あのゼリーも美味しそう


あっ　ちょっと退いてくれ！彼女を見失ってしまう
俺が話をしたいのはお前じゃないんだ！
あっ　ほら見失ったじゃないか！
どこに行った！


ふうっ　ちょっと食べすぎちゃったかな？
お庭に出て　ちょっと休憩しようかな？


どこに行った　会場にはいないのか！
どこに行った！
庭か！！

いたっ！

「失礼します　隣　よろしいですか？」

「えっ　あっ　王太子……」
「そのままで」
「あっ　はい」
「貴女と話がしたかったんだ…」

「えっ…私と…ですか？」