そんな目で見ないでくれ！！

4

　コンコン
侍従が確認に行く

「ゴーゴン伯爵がお出での様です」
「あぁ、通してくれ…」

ハイドレンジアに似た銀の髪と紫の瞳をした男が入ってきた

「お呼びだと伺い、参りました。」
「あぁ、そちらに座ってくれ」

今まで座っていたソファーを開け、ハイドレンジアの寝ている寝椅子に腰掛ける
それを見た伯爵が

「あ…あの、なぜジアが……」
「息子がリュウゼインがあの子を気に入ってしまってね、ゴーゴン、あの子を
ゴーゴン伯爵令嬢をリュウゼインの婚約者とする……いいかな？」
「えっ……！ジアをですか？ですが、年齢が……！」
「10才違うね～……でも、今まで無かった事じゃない…どうかな？」
「……はい…よろしくお願いします」
そう言って立ち上がり　ゴーゴンが頭を下げる

「ありがとう　伯爵」

そう言いながら　僕はハイドレンジアの髪をすいていた

「あの……ジアは……その……」
「うん、そばに置いておきたいけど、連れて帰っていいよ」

そう言うと、ゴーゴンはハイドレンジアを連れて帰って行った




「まさかお前が、あんなに小さい子を連れてくるとは思わなかったよ……」
「すみません父上、瞳が綺麗だったんですよ……」
「全く……まあいい、大切にするんだぞ」
「分かってますよ、大事にします」

それから一月後、僕とハイドレンジアの婚約が発表された
サウス侯爵とリンド伯爵は、王太子の婚約という慶事により恩赦　降爵となった
侯爵は男爵に伯爵は子爵に、領地も半分以上を没収、財産も半分没収となった