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秘書業務開始
アートメイク……
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翌日、白上さんに買って貰ったタイトスカート、ブラウス、カーディガンを着て会社に行った。
朝から白上さんと会うとニヤッとしながら「昨日と同じ格好だね♪」とからかわれた。
秘書課に入ると同僚に
「山名くん、その格好どうしたのー?かわいーじゃない♪」
「あ、こっちの方が今の髪型に合うと思って……」
「いいねぇ、いいじゃん」
「あ、ありがとうございます……」
そして制服に着替えて仕事が始まった。
研修は終わり本格的に秘書としての仕事が
スタートした。
二階堂課長と社長にスケジュールを連絡しに行った。
「おはようございます、本日の予定をお伝えに参りました」
「あぁ、ご苦労様、そこに置いておいてくれ」
「かしこまりました」
「二階堂さん、あなた髪根本が黒いわよ、ちゃんとこまめにカラーしなさい。」
「あ、すいません……」
社長の横に座りながら見ていた。
「山名くん、あなたアイライン薄いしっかり入れなさい、リップの色も明るくしなさい」
「す、すいません……」
早速ダメ出しをされ凹んだ。
「秘書課はモデル並みに身だしなみの管理を要求されるのよ」
「はい、気をつけます」
オフィスへ戻ると翌日の社長のスケジュール管理、電話、メールの対応、書類の作成、コピー、ファイリングなど沢山の業務があった。
場合によっては一日中社長と行動を共にする日もある。
「山名くん、この資料まとめておいて」
「はい、わかりました」
僕は一生懸命頑張った。
「山名くん、この取引先に電話でアポ取ってくれる?」
「はい、かしこまりました」
何度も間違えて怒られたりもした。
数ヶ月経ったある日、社長に呼ばれ一日行動を共にする事になった。
「今日は私と一緒に行動するんだから、ちゃんとした格好してもらうわよ」
「は、はい……」
そう言われ17階の美容室に連れていかれた。
「じゃあ、この子の着付と髪のセットお願いします」
「かしこまりました」
髪に沢山カーラーが巻かれ、アップスタイルにされた。
「いいわね、可愛くなったじゃない」
着付も終わり鏡を見るとシンプルな着物を着て別人のようになっていた。
社長と車に乗り出発した。
社長と行動を共にしていると、どこに行っても周りの人が振り返った。
僕なんかがこんな美人の社長と一緒で良いのかと不思議に思った。
最初は美容学校の会長と会食があった。
会長の前で挨拶をし食事を始めた。
「ご無沙汰してます。今日はよろしくお願いいたします」
「君が噂の秘書の子かぁ~綺麗な子じゃない、私はこういう者です」
名刺を渡された。
そこにはすごい肩書きがビッシリ書かれていた。
「この子まだ新人ですが今後とも宜しくお願いします」
「こちらこそ、若い子が来てくれると活気があるし嬉しいですよ」
「ありがとうございます」
和やかな雰囲気で食事が進み会食を終えた。
次はエステサロンをメインに経営している社長との会談だった。
「今日はわざわざありがとうございます」
「いえ、仁科さんからお誘い頂けるなんて光栄です」
挨拶を終え仕事の話になっていった。
「実はね仁科さん、以前ご相談したうちのサロンでアートメイクを始めましてね」
「えぇ、伺っています、評判も良くて素晴らしいです。」
「ありがとうございます、良かったらそちらの秘書の方アートメイクやってみませんか?」
「あ、はい」
僕がなんの事がわからず動揺していると
「あ、是非この子にやってあげて下さい。」
と仁科社長がいった。
「最新の機器ですので綺麗になりますよ、明日にでもいらして下さい。」
「あ、はい……では明日お邪魔させていただきます」
「はい、お待ちしております」
そう言って二人は握手をして別れた。
その後社長の買い物に付き合い会社に戻る事になった。車内で僕はアートメイクについて聞いてみた。
「あのぉ~アートメイクって何ですか?」
「まぁ簡単に言うと落ちないメイクね、私はあまり好きじゃないけどお得意先だからね、明日やってもらいなさい」
「は、はい……」
「アートメイクしたら、落ち着くまで3日くらい休んでいいから」
「あ、ありがとうございます……」
そのままオフィスに戻り、今日の業務は終了した。
秘書課に戻り二階堂課長に報告した。「あ、課長、社長のお得意先でアートメイクする事になったので明日から少し休みます。」
「え?あなたアートメイクするの?」
「はい、そうなんです、よくわからないんですけど…」
「へーまぁずっとここにいるならいいかもね」
「??」
僕にはなんの事だかわからなかった、メイクしてもらうだけで休み貰えたり謎だった……
次の日サロンに行くとアートメイクをする部屋へと案内された。
「本日、山名さんの担当をさせていただきます、まずデザインから決めていきますね」
「山名さんはどんな感じがよろしいですか?」
「んー合うデザインをおまかせします」
「あ、眉は今の形をベースにしてください」
白上さんに整えて貰った眉の形を変えたくなかった。
そして提案された眉、アイライン、リップの色が決まって施術するベッドに案内された。
「それじゃ始めますので目を閉じてください」
「はい……」
目をつぶっていると施術がはじまった。
「すこしチクチクしますが、痛かったら言って下さいね」
「はい……」
(なんでメイクでチクチクするんだろ…)
しばらくすると終わったみたいだった。
「終わりましたよ、目開けていただいて結構です」
鏡を見るとしっかりアイラインが引かれ目尻で少しハネているデザインだった。
その後同じように眉とリップのアートメイクの施術をした。
「今日はお疲れ様でした、今は濃く見えますが一週間くらいで落ち着きますので」
「はい、ありがとうございました」
「またお待ちしています」
その日は家に帰った。
あらためて洗面台の鏡を見た。
「うわっ!なんかすごいな……」
いつもより濃いメイクになっていておどろいた。
「こ、これ落ちるのかな……」
不安になり二階堂課長に電話して聞いてみた。
「も、もしもし、山名です、アートメイク終わったんですが、これって落とせるんですか?」
「基本落ちないよタトゥーだもん」
「え…………じゃあ僕一生このままですか?」
「そんな事はないけど落とす方が大変よ」
「そうですか……わかりました、ありがとうございます」
僕はどうなってしまうんだろ……
なりゆきで秘書課には入ったけど、仕事の時だけ女性の格好するだけだと思っていた。
まさかこんな事になるなんて……
翌週、会社に行きみんなの前でアートメイクを見せることになった。
「山名くんアートメイクしたんだ、似合ってるじゃん」
「山名さんすごく可愛いですよーこのまま女の子になっちゃえば?」
など褒めてくれた。
「は、はい、ありがとうございます」
すごく褒めてくれるけど複雑だった。
その後社長室に呼ばれアートメイクを見てもらった。
「社長、アートメイクしてきました」
「あら、いいじゃない、可愛くなったね」
「は、はい、ありがとうございます」
社長も気に入ってくれたようだ。
しかし僕は不安になり社長に相談した。
「社長……僕はずっとこのまま姿なのでしょうか?」
「嫌なの?あなたの事情を汲んで営業成績上げれないあなたを秘書課にしてあげたのに」
「あ、あのそういう訳じゃ‥‥」
「なら山名君、あなたここに来てから凄く綺麗になったわよ。自分に自信をもちなさい。」
「はい、社長、申し訳ありません」
社長は僕の頭を撫でながら
「大丈夫よ、私がちゃんと面倒みてあげるから」
そう言って社長は微笑んでいた。
「あ、ありがとうございます、頑張ります」
なんか言いくるめられた感じになってしまったが何故か不安は無くなっていた。
朝から白上さんと会うとニヤッとしながら「昨日と同じ格好だね♪」とからかわれた。
秘書課に入ると同僚に
「山名くん、その格好どうしたのー?かわいーじゃない♪」
「あ、こっちの方が今の髪型に合うと思って……」
「いいねぇ、いいじゃん」
「あ、ありがとうございます……」
そして制服に着替えて仕事が始まった。
研修は終わり本格的に秘書としての仕事が
スタートした。
二階堂課長と社長にスケジュールを連絡しに行った。
「おはようございます、本日の予定をお伝えに参りました」
「あぁ、ご苦労様、そこに置いておいてくれ」
「かしこまりました」
「二階堂さん、あなた髪根本が黒いわよ、ちゃんとこまめにカラーしなさい。」
「あ、すいません……」
社長の横に座りながら見ていた。
「山名くん、あなたアイライン薄いしっかり入れなさい、リップの色も明るくしなさい」
「す、すいません……」
早速ダメ出しをされ凹んだ。
「秘書課はモデル並みに身だしなみの管理を要求されるのよ」
「はい、気をつけます」
オフィスへ戻ると翌日の社長のスケジュール管理、電話、メールの対応、書類の作成、コピー、ファイリングなど沢山の業務があった。
場合によっては一日中社長と行動を共にする日もある。
「山名くん、この資料まとめておいて」
「はい、わかりました」
僕は一生懸命頑張った。
「山名くん、この取引先に電話でアポ取ってくれる?」
「はい、かしこまりました」
何度も間違えて怒られたりもした。
数ヶ月経ったある日、社長に呼ばれ一日行動を共にする事になった。
「今日は私と一緒に行動するんだから、ちゃんとした格好してもらうわよ」
「は、はい……」
そう言われ17階の美容室に連れていかれた。
「じゃあ、この子の着付と髪のセットお願いします」
「かしこまりました」
髪に沢山カーラーが巻かれ、アップスタイルにされた。
「いいわね、可愛くなったじゃない」
着付も終わり鏡を見るとシンプルな着物を着て別人のようになっていた。
社長と車に乗り出発した。
社長と行動を共にしていると、どこに行っても周りの人が振り返った。
僕なんかがこんな美人の社長と一緒で良いのかと不思議に思った。
最初は美容学校の会長と会食があった。
会長の前で挨拶をし食事を始めた。
「ご無沙汰してます。今日はよろしくお願いいたします」
「君が噂の秘書の子かぁ~綺麗な子じゃない、私はこういう者です」
名刺を渡された。
そこにはすごい肩書きがビッシリ書かれていた。
「この子まだ新人ですが今後とも宜しくお願いします」
「こちらこそ、若い子が来てくれると活気があるし嬉しいですよ」
「ありがとうございます」
和やかな雰囲気で食事が進み会食を終えた。
次はエステサロンをメインに経営している社長との会談だった。
「今日はわざわざありがとうございます」
「いえ、仁科さんからお誘い頂けるなんて光栄です」
挨拶を終え仕事の話になっていった。
「実はね仁科さん、以前ご相談したうちのサロンでアートメイクを始めましてね」
「えぇ、伺っています、評判も良くて素晴らしいです。」
「ありがとうございます、良かったらそちらの秘書の方アートメイクやってみませんか?」
「あ、はい」
僕がなんの事がわからず動揺していると
「あ、是非この子にやってあげて下さい。」
と仁科社長がいった。
「最新の機器ですので綺麗になりますよ、明日にでもいらして下さい。」
「あ、はい……では明日お邪魔させていただきます」
「はい、お待ちしております」
そう言って二人は握手をして別れた。
その後社長の買い物に付き合い会社に戻る事になった。車内で僕はアートメイクについて聞いてみた。
「あのぉ~アートメイクって何ですか?」
「まぁ簡単に言うと落ちないメイクね、私はあまり好きじゃないけどお得意先だからね、明日やってもらいなさい」
「は、はい……」
「アートメイクしたら、落ち着くまで3日くらい休んでいいから」
「あ、ありがとうございます……」
そのままオフィスに戻り、今日の業務は終了した。
秘書課に戻り二階堂課長に報告した。「あ、課長、社長のお得意先でアートメイクする事になったので明日から少し休みます。」
「え?あなたアートメイクするの?」
「はい、そうなんです、よくわからないんですけど…」
「へーまぁずっとここにいるならいいかもね」
「??」
僕にはなんの事だかわからなかった、メイクしてもらうだけで休み貰えたり謎だった……
次の日サロンに行くとアートメイクをする部屋へと案内された。
「本日、山名さんの担当をさせていただきます、まずデザインから決めていきますね」
「山名さんはどんな感じがよろしいですか?」
「んー合うデザインをおまかせします」
「あ、眉は今の形をベースにしてください」
白上さんに整えて貰った眉の形を変えたくなかった。
そして提案された眉、アイライン、リップの色が決まって施術するベッドに案内された。
「それじゃ始めますので目を閉じてください」
「はい……」
目をつぶっていると施術がはじまった。
「すこしチクチクしますが、痛かったら言って下さいね」
「はい……」
(なんでメイクでチクチクするんだろ…)
しばらくすると終わったみたいだった。
「終わりましたよ、目開けていただいて結構です」
鏡を見るとしっかりアイラインが引かれ目尻で少しハネているデザインだった。
その後同じように眉とリップのアートメイクの施術をした。
「今日はお疲れ様でした、今は濃く見えますが一週間くらいで落ち着きますので」
「はい、ありがとうございました」
「またお待ちしています」
その日は家に帰った。
あらためて洗面台の鏡を見た。
「うわっ!なんかすごいな……」
いつもより濃いメイクになっていておどろいた。
「こ、これ落ちるのかな……」
不安になり二階堂課長に電話して聞いてみた。
「も、もしもし、山名です、アートメイク終わったんですが、これって落とせるんですか?」
「基本落ちないよタトゥーだもん」
「え…………じゃあ僕一生このままですか?」
「そんな事はないけど落とす方が大変よ」
「そうですか……わかりました、ありがとうございます」
僕はどうなってしまうんだろ……
なりゆきで秘書課には入ったけど、仕事の時だけ女性の格好するだけだと思っていた。
まさかこんな事になるなんて……
翌週、会社に行きみんなの前でアートメイクを見せることになった。
「山名くんアートメイクしたんだ、似合ってるじゃん」
「山名さんすごく可愛いですよーこのまま女の子になっちゃえば?」
など褒めてくれた。
「は、はい、ありがとうございます」
すごく褒めてくれるけど複雑だった。
その後社長室に呼ばれアートメイクを見てもらった。
「社長、アートメイクしてきました」
「あら、いいじゃない、可愛くなったね」
「は、はい、ありがとうございます」
社長も気に入ってくれたようだ。
しかし僕は不安になり社長に相談した。
「社長……僕はずっとこのまま姿なのでしょうか?」
「嫌なの?あなたの事情を汲んで営業成績上げれないあなたを秘書課にしてあげたのに」
「あ、あのそういう訳じゃ‥‥」
「なら山名君、あなたここに来てから凄く綺麗になったわよ。自分に自信をもちなさい。」
「はい、社長、申し訳ありません」
社長は僕の頭を撫でながら
「大丈夫よ、私がちゃんと面倒みてあげるから」
そう言って社長は微笑んでいた。
「あ、ありがとうございます、頑張ります」
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