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入社〜研修①
ピアス………
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「今日はもう帰っていいよ、明日は休みだからゆっくり休んでね」
「はい、お先に失礼します」
会社を出るとまた白上さんとバッタリ会った。
「あ、白上さんお疲れ様です」
「おつかれ~」
白上さんは僕の顔をじっと見て言った。
「あら、ちゃんとメイクしているじゃない、ふふ、可愛いわね」
「あ、いえ…まだ上手くできなくて…」
「良かったらこの後ご飯でも食べに行かない?ご馳走するよ」
「え?あ、でも……」
「じゃあ決まりね♪」
白上さんに連れられ近くのレストランに行った。
個室に入り向かい合って座った。
「ここはワインが美味しいのよね」
「そうなんですねー」
「乾杯♪」
グラスを合わせて飲み始めた。
白上さんは仕事のグチや色々な話で楽しそうに話していた。
「山名君は秘書課に入って調子はどうなの?」
「えっと、まだ慣れないことばかりで……あ、社長にこれ貰っちゃって……」
と社長に貰ったピアスを見せた。
「へぇ~、凄いわね、それ50万くらいするよ。ダイヤだし」
「え?!そんなにするんですか?!」
「まあ、それだけ期待されているんでしょうね」
「はぁ……」
「で、そのピアスは穴あけたの?」
「いえ、痛いの怖いんで……」
「じゃあさ、私が穴を開けてあげようか?私、そういうの得意なんだ」
「本当ですか?じゃあお願いしようかな……」
「よし、じゃあ明日、私のマンションに来て」
「はい、お願いします」
「ふふ♪楽しみだわ」
緊張しながらも楽しく食事を終えて帰宅した。
ふと今後を考えてしまった……
僕は男なのに女の格好して女言葉使って、これから先ずっとこんな生活なのかな?
不安に思いながら眠りについた。
次の日、約束どおり白上さんのマンションへ来た。
「うわ、なんだか高級感あるマンションだなぁ」
ロビーでインターホンを押すと
返事があったので中へ入った。
「はーい、今開けるねー」
オートロックのマンションで5階の白上さんの部屋に向かった。
「お邪魔しま~す」
「ふふ、いらっしゃい、そこに座って待っててくれる?」
「は、はい」
緊張しながら、ソファーに座りキョロキョロ部屋を見渡していると白上さんが紅茶を出してくれた。
「綺麗な部屋ですね」
「そう?片付けてるだけだよ、山名くんその髪型でその格好だと少し違和感あるわね」
「あ、やっぱり変ですよね……」
「もう、普段から女の子っぽくしたら?あ、後で服買いに行こうよ♪」
「え、あ、はい……」
それからしばらくすると白上さんが部屋を出て戻ってきた。
手にはピアッサーを持っていた。
「じゃあ、ピアス開けようか?」
「は、はい、お願いします」
「髪結んじゃうね~」
僕の髪を後で一つにまとめると耳たぶに消毒して針を耳に当てられた。
「動かないでね~」
プツッ……
痛みはあったが我慢できる程度だった。
「はい、終わったよ。鏡見る?」
「あ、はい」
大きな姿見の前に連れて行かれると自分の耳にキラキラ光る小さな石のついたピアスが付いていた。
「やっぱダイヤだから綺麗ね~」
「あ、ありがとうございます……」
「じゃあ、お出かけ前に少しメイクしてあげる」
「あ、はい」
化粧台の前に置かれた椅子に座った。
「目閉じて」
言われた通りに目を閉じた。
コットンで顔を拭われる感覚があった。
「うーん…眉すこし整えていい?」
「あ、はい」
毛抜きで整えられて少し丸みのある印象の眉になった。
「うん、いい感じ♪」
そして、ファンデーション、チーク、アイライン、マスカラとどんどんメイクが施されていった。
「さすが元がいいわね、メイクし甲斐があるわ♪髪も少しアレンジしてあげる」
編み込みにして後ろでまとめられた。
「はい、完成♪」
「あ、あの……僕……男の格好にもどれますかね…」
「もちろん、でも今日一日はその格好で過ごしてみて、会社では無理だと思うけどね」
「ですよね…」
「可愛いんだから気にしないの、私の服貸してあげるから着替えて出かけよ」
「あ、はい」
白上さんに渡された服を着てみると、ゆったりしたワンピースだった。
「あ、サイズ大丈夫そうだね、じゃあ行こうか」
「は、はい」
二人でエレベーターに乗り1階へ向かった。
マンションを出ると外は快晴で暖かく気持ちの良い天気だった。
「良いお天気だね♪」
「はい、風が気持ちいいですね」
「バス停までちょっと歩きましょうか」
そう言い二人でバス停まで歩いていると、白上さんの手と僕の手が何度か触れ合った。
ドキドキしていると白上さんから手を繋いできた。
「あ、あの……」
「ふふ、姉妹にみえるかな?それとも恋人同士に見えるかな?」
「えっと……」
「ふふっ冗談よ、バス乗ろう」
バスが来て乗り込んだ。
バスは空いていた。席に並んで座ると白上さんはウトウトし始め眠ってしまった。
バスの振動で肩に寄りかかって来たので、またドキドキしてしまった。
白上さんの寝顔は可愛く見えた。
しばらくして、終点のショッピングモールに着いた。
「あ、起きましたか?」
「ふぁ~、ごめんね、いつの間にか寝ちゃってたわね」
「いえ、全然平気です」
「じゃあ、行きましょ」
「はい」
二人はショッピングセンターの中に入った。
「山名くん普段からスカートとかヒールに慣れた方がいいと思うんだよね」
「そうですね……慣れるように頑張ります」
「まず靴屋に行きましょうか」
靴屋に入り、白上さんは店員さんを呼んだ。
「この子に合うパンプスをお願いしたいんだけど」
「かしこまりました」
何足か試着してピッタリのサイズがあった。
「お客様、大変よくお似合いでございます」
「じゃあ、これ下さい」
「はい、ありがとうございます」
「次は服買いに行くわよ」
「はい」
「山名くんどんなのが好み?」
「え?あ~あまり詳しくなくて……」
「そっか、私に任せてくれる?」
「はい、お願いします」
「よし、決まり♪」
連れて来られたのはレディースファッションのお店だった。
白上さんに言われた通り色々試着してみた。
「長めのタイトスカートとブラウスとカーディガンと…あ、チュニックもいいかも」
「ど、どうでしょうか……?」
「うん、どれもいいね、全部買っちゃおう」
「あ、そんなにお金ないです…」
「このお店の会計は出してあげるわよ、あと髪飾りも欲しいな」
「え、悪いですよ……」
「いいから、私がプレゼントする」
「で、でも……」
「もう、可愛いなぁ♪」
結局、トータルで10万以上くらい使わせてしまった……
それから2人でランチをして買い物を楽しんでいるうちに夕方になっていた。
「楽しかったね、そろそろ帰らないといけない時間かな?」
「そうですね、帰りますか」
二人でバスに乗って帰路についた。
白上さんのマンションの近くのバス停に到着して二人で歩いていた。すると突然雨が降り出した。
傘を持ってなかったので走って帰る事にしたのだが僕はヒールを履いてたので思うように走れなかった。
すると白上さんが僕の手を取り引っ張ってくれた。
「ほら、早く行くよ」
「は、はい」
そのまま走り出しマンションまでたどり着いた。
「はい、タオル使って」
「あ、ありがとうございます」
「今、お茶入れるから待っててね」
しばらく待っていると紅茶を出してくれた。
「はい、熱いからゆっくり飲んでね」
「あ、はい」
「今日は楽しかったねー」
「はい、僕もすごく楽しかったです」
「ふふっ♪良かった♪」
「あの……今日は本当にありがとうございました」
「うん、また一緒に遊びましょうね」
「はい、ぜひ……」
そうこうしているうちに雨も止み僕は帰る事にした。
家に着くと白上さんからラインが届いてた。
〈ピアスは毎日消毒してね。明日どれ着てくるか楽しみにしてるね。今日はありがとオヤスミ〉
白上さんにラインを送った。
〈こちらこそありがとうございました。ちゃんと消毒して寝ます。おやすみなさい〉
(うわぁ~今日は緊張しなぁ)
しかしメイクを落とそうと洗面台で自分の姿を見て変わっていく自分の姿に少し不安な気持ちになった。
「はい、お先に失礼します」
会社を出るとまた白上さんとバッタリ会った。
「あ、白上さんお疲れ様です」
「おつかれ~」
白上さんは僕の顔をじっと見て言った。
「あら、ちゃんとメイクしているじゃない、ふふ、可愛いわね」
「あ、いえ…まだ上手くできなくて…」
「良かったらこの後ご飯でも食べに行かない?ご馳走するよ」
「え?あ、でも……」
「じゃあ決まりね♪」
白上さんに連れられ近くのレストランに行った。
個室に入り向かい合って座った。
「ここはワインが美味しいのよね」
「そうなんですねー」
「乾杯♪」
グラスを合わせて飲み始めた。
白上さんは仕事のグチや色々な話で楽しそうに話していた。
「山名君は秘書課に入って調子はどうなの?」
「えっと、まだ慣れないことばかりで……あ、社長にこれ貰っちゃって……」
と社長に貰ったピアスを見せた。
「へぇ~、凄いわね、それ50万くらいするよ。ダイヤだし」
「え?!そんなにするんですか?!」
「まあ、それだけ期待されているんでしょうね」
「はぁ……」
「で、そのピアスは穴あけたの?」
「いえ、痛いの怖いんで……」
「じゃあさ、私が穴を開けてあげようか?私、そういうの得意なんだ」
「本当ですか?じゃあお願いしようかな……」
「よし、じゃあ明日、私のマンションに来て」
「はい、お願いします」
「ふふ♪楽しみだわ」
緊張しながらも楽しく食事を終えて帰宅した。
ふと今後を考えてしまった……
僕は男なのに女の格好して女言葉使って、これから先ずっとこんな生活なのかな?
不安に思いながら眠りについた。
次の日、約束どおり白上さんのマンションへ来た。
「うわ、なんだか高級感あるマンションだなぁ」
ロビーでインターホンを押すと
返事があったので中へ入った。
「はーい、今開けるねー」
オートロックのマンションで5階の白上さんの部屋に向かった。
「お邪魔しま~す」
「ふふ、いらっしゃい、そこに座って待っててくれる?」
「は、はい」
緊張しながら、ソファーに座りキョロキョロ部屋を見渡していると白上さんが紅茶を出してくれた。
「綺麗な部屋ですね」
「そう?片付けてるだけだよ、山名くんその髪型でその格好だと少し違和感あるわね」
「あ、やっぱり変ですよね……」
「もう、普段から女の子っぽくしたら?あ、後で服買いに行こうよ♪」
「え、あ、はい……」
それからしばらくすると白上さんが部屋を出て戻ってきた。
手にはピアッサーを持っていた。
「じゃあ、ピアス開けようか?」
「は、はい、お願いします」
「髪結んじゃうね~」
僕の髪を後で一つにまとめると耳たぶに消毒して針を耳に当てられた。
「動かないでね~」
プツッ……
痛みはあったが我慢できる程度だった。
「はい、終わったよ。鏡見る?」
「あ、はい」
大きな姿見の前に連れて行かれると自分の耳にキラキラ光る小さな石のついたピアスが付いていた。
「やっぱダイヤだから綺麗ね~」
「あ、ありがとうございます……」
「じゃあ、お出かけ前に少しメイクしてあげる」
「あ、はい」
化粧台の前に置かれた椅子に座った。
「目閉じて」
言われた通りに目を閉じた。
コットンで顔を拭われる感覚があった。
「うーん…眉すこし整えていい?」
「あ、はい」
毛抜きで整えられて少し丸みのある印象の眉になった。
「うん、いい感じ♪」
そして、ファンデーション、チーク、アイライン、マスカラとどんどんメイクが施されていった。
「さすが元がいいわね、メイクし甲斐があるわ♪髪も少しアレンジしてあげる」
編み込みにして後ろでまとめられた。
「はい、完成♪」
「あ、あの……僕……男の格好にもどれますかね…」
「もちろん、でも今日一日はその格好で過ごしてみて、会社では無理だと思うけどね」
「ですよね…」
「可愛いんだから気にしないの、私の服貸してあげるから着替えて出かけよ」
「あ、はい」
白上さんに渡された服を着てみると、ゆったりしたワンピースだった。
「あ、サイズ大丈夫そうだね、じゃあ行こうか」
「は、はい」
二人でエレベーターに乗り1階へ向かった。
マンションを出ると外は快晴で暖かく気持ちの良い天気だった。
「良いお天気だね♪」
「はい、風が気持ちいいですね」
「バス停までちょっと歩きましょうか」
そう言い二人でバス停まで歩いていると、白上さんの手と僕の手が何度か触れ合った。
ドキドキしていると白上さんから手を繋いできた。
「あ、あの……」
「ふふ、姉妹にみえるかな?それとも恋人同士に見えるかな?」
「えっと……」
「ふふっ冗談よ、バス乗ろう」
バスが来て乗り込んだ。
バスは空いていた。席に並んで座ると白上さんはウトウトし始め眠ってしまった。
バスの振動で肩に寄りかかって来たので、またドキドキしてしまった。
白上さんの寝顔は可愛く見えた。
しばらくして、終点のショッピングモールに着いた。
「あ、起きましたか?」
「ふぁ~、ごめんね、いつの間にか寝ちゃってたわね」
「いえ、全然平気です」
「じゃあ、行きましょ」
「はい」
二人はショッピングセンターの中に入った。
「山名くん普段からスカートとかヒールに慣れた方がいいと思うんだよね」
「そうですね……慣れるように頑張ります」
「まず靴屋に行きましょうか」
靴屋に入り、白上さんは店員さんを呼んだ。
「この子に合うパンプスをお願いしたいんだけど」
「かしこまりました」
何足か試着してピッタリのサイズがあった。
「お客様、大変よくお似合いでございます」
「じゃあ、これ下さい」
「はい、ありがとうございます」
「次は服買いに行くわよ」
「はい」
「山名くんどんなのが好み?」
「え?あ~あまり詳しくなくて……」
「そっか、私に任せてくれる?」
「はい、お願いします」
「よし、決まり♪」
連れて来られたのはレディースファッションのお店だった。
白上さんに言われた通り色々試着してみた。
「長めのタイトスカートとブラウスとカーディガンと…あ、チュニックもいいかも」
「ど、どうでしょうか……?」
「うん、どれもいいね、全部買っちゃおう」
「あ、そんなにお金ないです…」
「このお店の会計は出してあげるわよ、あと髪飾りも欲しいな」
「え、悪いですよ……」
「いいから、私がプレゼントする」
「で、でも……」
「もう、可愛いなぁ♪」
結局、トータルで10万以上くらい使わせてしまった……
それから2人でランチをして買い物を楽しんでいるうちに夕方になっていた。
「楽しかったね、そろそろ帰らないといけない時間かな?」
「そうですね、帰りますか」
二人でバスに乗って帰路についた。
白上さんのマンションの近くのバス停に到着して二人で歩いていた。すると突然雨が降り出した。
傘を持ってなかったので走って帰る事にしたのだが僕はヒールを履いてたので思うように走れなかった。
すると白上さんが僕の手を取り引っ張ってくれた。
「ほら、早く行くよ」
「は、はい」
そのまま走り出しマンションまでたどり着いた。
「はい、タオル使って」
「あ、ありがとうございます」
「今、お茶入れるから待っててね」
しばらく待っていると紅茶を出してくれた。
「はい、熱いからゆっくり飲んでね」
「あ、はい」
「今日は楽しかったねー」
「はい、僕もすごく楽しかったです」
「ふふっ♪良かった♪」
「あの……今日は本当にありがとうございました」
「うん、また一緒に遊びましょうね」
「はい、ぜひ……」
そうこうしているうちに雨も止み僕は帰る事にした。
家に着くと白上さんからラインが届いてた。
〈ピアスは毎日消毒してね。明日どれ着てくるか楽しみにしてるね。今日はありがとオヤスミ〉
白上さんにラインを送った。
〈こちらこそありがとうございました。ちゃんと消毒して寝ます。おやすみなさい〉
(うわぁ~今日は緊張しなぁ)
しかしメイクを落とそうと洗面台で自分の姿を見て変わっていく自分の姿に少し不安な気持ちになった。
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