39 / 47
第四章
自棄にもなるでしょ!
しおりを挟む
「はあっ、もういいわ琴。他見て回ろうか」
「そうだね、その方がいいよ。どこ行く?」
「適当に。あっ、あのクラス雑貨とイラスト展示だって」
「いいね、見てみよう」
中に入るとかなり上手いイラストが、感じよく展示されていた。流行のアニメのイラストやオリジナルの物まで、結構な数だ。後はビーズのブレスレットやネックレス、小物入れに手製のおもちゃのようなものまでが、多岐にわたって展示されている。
「すごいね、これ。みんな手作りだよ」
一個一個手に取って、感心する。その中に、配色がものすごく私好みのブレスレットがあった。オレンジや黄色をベースにしたキャンディーのような色合い。ハートやリボンのチャームも入っていて、すごく可愛い。
「何、それ気に入ったの?」
私がずっと手に持って見ているのを見て、琴が覗きこんできた。
「うん、どうしようかな……あっ!」
「えっ?」
急に教室内がざわめいたので何気なく横を向いたら、ちょうど神達が入って来たところだった。仲良さそうに寄り添って歩いている二人にムッとする。思わず持っていたブレスレットをテーブルの上に戻して、琴の手を引っ張って教室を出た。
「えっ、えっ? 加代子あれ気に入ってたんじゃないの? 買わなくていいの?」
「いいの!」
ぷりぷり怒って早歩きをする私に琴は苦笑した。
「怒ってるね」
「そりゃね!」
中途半端にぬか喜びさせて、それでもってあんな太刀打ちできそうにない桜なんかと楽しそうにしている所を見せつける事ないじゃないの。
速足で歩く私の視界の縁に、見覚えのある二人の姿が映った。美男美女の二人。
あれ? もしかして、千秋お姉ちゃん? ってことは、隣にいるのはあの芳樹お兄さんだ。
……神をあんな性格にした人だよね、確か。
余計な人を見てしまった私は余計に腹が立ってしまった。ほぼ自棄になった私は琴を引っ張って、全クラスを制覇するぐらいの気持ちで体育館に向かうまでの時間を過ごしたのだった。
「そうだね、その方がいいよ。どこ行く?」
「適当に。あっ、あのクラス雑貨とイラスト展示だって」
「いいね、見てみよう」
中に入るとかなり上手いイラストが、感じよく展示されていた。流行のアニメのイラストやオリジナルの物まで、結構な数だ。後はビーズのブレスレットやネックレス、小物入れに手製のおもちゃのようなものまでが、多岐にわたって展示されている。
「すごいね、これ。みんな手作りだよ」
一個一個手に取って、感心する。その中に、配色がものすごく私好みのブレスレットがあった。オレンジや黄色をベースにしたキャンディーのような色合い。ハートやリボンのチャームも入っていて、すごく可愛い。
「何、それ気に入ったの?」
私がずっと手に持って見ているのを見て、琴が覗きこんできた。
「うん、どうしようかな……あっ!」
「えっ?」
急に教室内がざわめいたので何気なく横を向いたら、ちょうど神達が入って来たところだった。仲良さそうに寄り添って歩いている二人にムッとする。思わず持っていたブレスレットをテーブルの上に戻して、琴の手を引っ張って教室を出た。
「えっ、えっ? 加代子あれ気に入ってたんじゃないの? 買わなくていいの?」
「いいの!」
ぷりぷり怒って早歩きをする私に琴は苦笑した。
「怒ってるね」
「そりゃね!」
中途半端にぬか喜びさせて、それでもってあんな太刀打ちできそうにない桜なんかと楽しそうにしている所を見せつける事ないじゃないの。
速足で歩く私の視界の縁に、見覚えのある二人の姿が映った。美男美女の二人。
あれ? もしかして、千秋お姉ちゃん? ってことは、隣にいるのはあの芳樹お兄さんだ。
……神をあんな性格にした人だよね、確か。
余計な人を見てしまった私は余計に腹が立ってしまった。ほぼ自棄になった私は琴を引っ張って、全クラスを制覇するぐらいの気持ちで体育館に向かうまでの時間を過ごしたのだった。
0
あなたにおすすめの小説
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる