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第一章
困るんですけど2
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メイドだの、ナースだの、いろいろとふざけた声が飛んだが結局多数決でバニーガールに決まってしまった。
メンバーは、僕とまどかと小田優奈。
男子は、執事の格好をすることで決まった。メンバーは、佐藤大輔と林信吾、野々村陸、田中涼、谷口俊哉の五人だ。
要するに、僕はともかく人気投票のような態をなし、美男美女が選出されたのだ。
「で? そのパフォーマンスって何をやるんだ?」
梓が弁当のウインナーを突き刺しながら、佐藤に聞いた。
「ああ、別に特に何かをしないといけないわけではないよ。メガホンもって声援するだけでもいいし、何かしたいのならすればいいし。各クラスのしたいようにすればいいんだよ」
「へえ…」
「まあ、何かすることになったとしても、沢村さんは立ってポンポンを振ってるだけで良いから」
佐藤が僕に、にこりと甘い笑みを向けながら言った。
…ううう、何か背中が痒いんですけど。
どうしたものかと思っていたら、まどかが助け舟(?)を出してくれた。
「そうだねー、由紀ちゃんは体弱いから。大丈夫!まどかが守ってあげるからね!」
そう言って、僕の体を引き寄せてぎゅーっと抱きしめた。又まどかの抱き癖だ!
僕はこれになかなか慣れなくて、瞬時に顔が熱くなる。
真っ赤な顔で前を見ると、佐藤がこれまた赤い顔で僕を見ていた。
「かわいい」
思わず漏れたといったように、佐藤がぽつりと呟いた。それに瞬時に反応したのはまどかだった。
「でしょ!でしょ!ホント可愛いのよ由紀ちゃん!」
わが意を得たといわんばかりに、まどかはテンションをさらに上げて、僕の頭まで抱き込んできた。まどかの甘い体温が僕の鼻孔をくすぐる。
うわわわわわ、まずい!
まずいよこれは!
ギャーッと思っていると、いつものように梓がぺりっとまどかを引きはがしてくれた。
「こらこら、可愛いからってあんまりからかうんじゃないの」
「うーん、だってー。由紀ちゃんすぐ赤くなって、可愛いんだもん、ねー」
と、僕の顔を覗き込む。
「からかわないでよ」
つい拗ねたような声になってしまう。
顔もあんまり上げられなくて、上目づかいになってしまった。
ヤバい所がヤバい状態になりつつあるんだ。みんなに気取られないようにしないと!
「女は良いよなあ」
佐藤が頬杖を突きながら、まどかをちらりと見た。それを見たまどかは、佐藤に羨ましがられた!と楽しそうに笑っていた。
メンバーは、僕とまどかと小田優奈。
男子は、執事の格好をすることで決まった。メンバーは、佐藤大輔と林信吾、野々村陸、田中涼、谷口俊哉の五人だ。
要するに、僕はともかく人気投票のような態をなし、美男美女が選出されたのだ。
「で? そのパフォーマンスって何をやるんだ?」
梓が弁当のウインナーを突き刺しながら、佐藤に聞いた。
「ああ、別に特に何かをしないといけないわけではないよ。メガホンもって声援するだけでもいいし、何かしたいのならすればいいし。各クラスのしたいようにすればいいんだよ」
「へえ…」
「まあ、何かすることになったとしても、沢村さんは立ってポンポンを振ってるだけで良いから」
佐藤が僕に、にこりと甘い笑みを向けながら言った。
…ううう、何か背中が痒いんですけど。
どうしたものかと思っていたら、まどかが助け舟(?)を出してくれた。
「そうだねー、由紀ちゃんは体弱いから。大丈夫!まどかが守ってあげるからね!」
そう言って、僕の体を引き寄せてぎゅーっと抱きしめた。又まどかの抱き癖だ!
僕はこれになかなか慣れなくて、瞬時に顔が熱くなる。
真っ赤な顔で前を見ると、佐藤がこれまた赤い顔で僕を見ていた。
「かわいい」
思わず漏れたといったように、佐藤がぽつりと呟いた。それに瞬時に反応したのはまどかだった。
「でしょ!でしょ!ホント可愛いのよ由紀ちゃん!」
わが意を得たといわんばかりに、まどかはテンションをさらに上げて、僕の頭まで抱き込んできた。まどかの甘い体温が僕の鼻孔をくすぐる。
うわわわわわ、まずい!
まずいよこれは!
ギャーッと思っていると、いつものように梓がぺりっとまどかを引きはがしてくれた。
「こらこら、可愛いからってあんまりからかうんじゃないの」
「うーん、だってー。由紀ちゃんすぐ赤くなって、可愛いんだもん、ねー」
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「からかわないでよ」
つい拗ねたような声になってしまう。
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