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香子は俺のものだ! 6
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裏庭の飼育舎の近くに着いた時、木の陰から元木さんが唇に人差し指を立て、もう片方の手で私たちに手招きをした。
どうやらもう犬を引き取りに来ているようだ。それをここからこっそり見届けようというのだろう。
「行こうか」
翔くんの手を引っ張って促すと、「しょうがねーなー」と言いつつ、ついて来てくれた。
そこから犬たちとの距離は結構あるので、担当の職員らしき人と貰い手の人との会話ははっきり聴き取れない。
だけどそれほど手がかからずにゲージに入れることが出来ているのを見ると、元が飼い犬だったという事もあるのだろうけど、この引き取りに来た人も恐らく何度もここに通って、犬たちとの信頼関係を築く努力をしていたんだろう。
感心しながら隣の元木さんを窺うと、心なしか目を潤ませていた。
「行っちゃったね」
「……だな」
「…………」
元木さんはくるんと後ろを向いて、私たちから顔を隠した。そして手を顔の所に持って行ったので、涙を拭いていたのかもしれない。
「――いいんじゃないですか?」
「……ああ?」
元木さんは翔くんの言葉に威嚇するような声を出したけど、未だ後ろを向いたままだ。
「かっこよくて隙の無い元木さんの意外な可愛らしい一面って。きっと逆に元木さんファンの子たちには、キュンと来ると思いますよ」
「……え?」
元木さんはかなり驚いた表情で振り返った。イケメンライバルの相手から、まさかそんな風に言われるとは思ってもいなかったんだろう。
「城西一のモテ男子の称号は、元木さんに譲ります」
「はあ!? 譲るってなんだよ! もともと俺がそうなんだろーが!」
……まったくー。
2人ともやっぱり意識しあってたんだね。
呆れるなぁ。
「そうですか? まあ、どっちでもいいや」
翔くんは軽く笑って私の方を向いた。
「これからは俺、香子だけの彼氏だからな。――だろ?」
きゅうん。
口角を上げて自信満々に微笑む翔くんが憎らしいほどかっこいい。
「もう、大好き!」
嬉しくって翔くんに抱き着くと、翔くんのお腹から『キュウッ』と可愛い音が鳴った。
どうやらもう犬を引き取りに来ているようだ。それをここからこっそり見届けようというのだろう。
「行こうか」
翔くんの手を引っ張って促すと、「しょうがねーなー」と言いつつ、ついて来てくれた。
そこから犬たちとの距離は結構あるので、担当の職員らしき人と貰い手の人との会話ははっきり聴き取れない。
だけどそれほど手がかからずにゲージに入れることが出来ているのを見ると、元が飼い犬だったという事もあるのだろうけど、この引き取りに来た人も恐らく何度もここに通って、犬たちとの信頼関係を築く努力をしていたんだろう。
感心しながら隣の元木さんを窺うと、心なしか目を潤ませていた。
「行っちゃったね」
「……だな」
「…………」
元木さんはくるんと後ろを向いて、私たちから顔を隠した。そして手を顔の所に持って行ったので、涙を拭いていたのかもしれない。
「――いいんじゃないですか?」
「……ああ?」
元木さんは翔くんの言葉に威嚇するような声を出したけど、未だ後ろを向いたままだ。
「かっこよくて隙の無い元木さんの意外な可愛らしい一面って。きっと逆に元木さんファンの子たちには、キュンと来ると思いますよ」
「……え?」
元木さんはかなり驚いた表情で振り返った。イケメンライバルの相手から、まさかそんな風に言われるとは思ってもいなかったんだろう。
「城西一のモテ男子の称号は、元木さんに譲ります」
「はあ!? 譲るってなんだよ! もともと俺がそうなんだろーが!」
……まったくー。
2人ともやっぱり意識しあってたんだね。
呆れるなぁ。
「そうですか? まあ、どっちでもいいや」
翔くんは軽く笑って私の方を向いた。
「これからは俺、香子だけの彼氏だからな。――だろ?」
きゅうん。
口角を上げて自信満々に微笑む翔くんが憎らしいほどかっこいい。
「もう、大好き!」
嬉しくって翔くんに抱き着くと、翔くんのお腹から『キュウッ』と可愛い音が鳴った。
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