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代償
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明け方、荷物を持って部屋を出ると、そこには女中が立っていた。
「お部屋にお戻りください」
何故、こんな時間に部屋の前にいるの……。私が逃げると予想して、お兄様が見張りを付けていたの?
ここで無理に逃げるより、隙を見て逃げる方がいいよね。部屋に鍵をつけられたりしたら困るもの。
「わかったわ。少し疲れているから、朝食は部屋に運んで。手間取らせてごめんなさい」
大人しく部屋に戻ったけれど、お兄様と顔を合わせたくない。
30分ほどすると、雨が降ってきた。もし、あのまま逃げ出していたら、傘も持たない私はずぶ濡れだったわね。今日出ていけなかったのは、不幸中の幸いなのかしら。そうやって、前向きに考えないと、やってられない。
コンコン
「朝食をお持ちしました」
女の人の声で安心してドアを開けたけれど、そこにはお兄様もいた。
急いでドアを閉めようとしたけれど、お兄様に押し返された。
「後は俺がやる」
「かしこまりました」
「待って!!」
お兄様と2人にはなりたくない!
呼び止めたって振り返ってもくれない。ここに私の味方はいない。
「何か用ですか?」
「逃げようとしたと聞いた」
「そんな事はしません」
そこまて私を追い詰めているのはお兄様なのに、どうして平然とそんな事が言えるの……。
「外で働く許可をやろう」
「っ本当ですか!?」
「ああ」
「ありがとうございます」
これでお兄様と離れられる!
「ただし、条件がある」
「条件?」
「今夜、俺の部屋へ来い」
「お話があるのでしたら、今お伺いします」
「話などない。昨日の続きを、俺の部屋でするだけだ」
「……」
「本気で俺から逃げたいのであれば、一夜を共にするくらい簡単だろう」
どうしてこんなに酷い事を言えるの……。
「私が嫌いなら、放り出せばいいじゃない……。そうやって追い詰めて、何がしたいの?貴方のお父様を殺したのは私だし、貴方の愛するお母様を殺したのも私だから、恨んでるのでしょう」
ここから出してもらえない生活が続くくらいなら、もういいわ。
「すぐにでも、貴方の好きにしてください。この家から1秒でも早く出ていきたいので」
「そうしたいが仕事がある。今日の夜11時に部屋に来い」
そう言い残して、お兄様は部屋を出て行った。
「お部屋にお戻りください」
何故、こんな時間に部屋の前にいるの……。私が逃げると予想して、お兄様が見張りを付けていたの?
ここで無理に逃げるより、隙を見て逃げる方がいいよね。部屋に鍵をつけられたりしたら困るもの。
「わかったわ。少し疲れているから、朝食は部屋に運んで。手間取らせてごめんなさい」
大人しく部屋に戻ったけれど、お兄様と顔を合わせたくない。
30分ほどすると、雨が降ってきた。もし、あのまま逃げ出していたら、傘も持たない私はずぶ濡れだったわね。今日出ていけなかったのは、不幸中の幸いなのかしら。そうやって、前向きに考えないと、やってられない。
コンコン
「朝食をお持ちしました」
女の人の声で安心してドアを開けたけれど、そこにはお兄様もいた。
急いでドアを閉めようとしたけれど、お兄様に押し返された。
「後は俺がやる」
「かしこまりました」
「待って!!」
お兄様と2人にはなりたくない!
呼び止めたって振り返ってもくれない。ここに私の味方はいない。
「何か用ですか?」
「逃げようとしたと聞いた」
「そんな事はしません」
そこまて私を追い詰めているのはお兄様なのに、どうして平然とそんな事が言えるの……。
「外で働く許可をやろう」
「っ本当ですか!?」
「ああ」
「ありがとうございます」
これでお兄様と離れられる!
「ただし、条件がある」
「条件?」
「今夜、俺の部屋へ来い」
「お話があるのでしたら、今お伺いします」
「話などない。昨日の続きを、俺の部屋でするだけだ」
「……」
「本気で俺から逃げたいのであれば、一夜を共にするくらい簡単だろう」
どうしてこんなに酷い事を言えるの……。
「私が嫌いなら、放り出せばいいじゃない……。そうやって追い詰めて、何がしたいの?貴方のお父様を殺したのは私だし、貴方の愛するお母様を殺したのも私だから、恨んでるのでしょう」
ここから出してもらえない生活が続くくらいなら、もういいわ。
「すぐにでも、貴方の好きにしてください。この家から1秒でも早く出ていきたいので」
「そうしたいが仕事がある。今日の夜11時に部屋に来い」
そう言い残して、お兄様は部屋を出て行った。
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