誰とでも寝る黒ギャルビッチな彼女が僕の『彼女』になるまで

あむあむ

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第二話

買い物は官能的なのか1

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 快晴の空の下、俺達の日曜日は始まった。
 達、と言っても俺一人なのだが、まぁそこは置いておいて。
 とにかく、学生にとって日曜日とは、全ての柵から解放された癒しの一時なのだ。
 土曜の夜は見たかった漫画、アニメ、小説を拝見し、オンラインゲームに夢中になり、気が付けば朝。
 輝かしい太陽の光を浴びながら就寝し、お昼過ぎに目覚める。

 あぁ、自分はなんて無駄な時間を過ごしてしまったのだろうか。
 残りの時間はもっと有意義に使おう、と後悔するのもまた一興。
 思うだけであり、その後もダラダラと過ごし、夜になれば一発抜いてからふかふかの布団の中で瞳を閉じる。

 贅沢極まりない瞬間、生きていてよかったと思える曜日。
 それこそが、日曜日なのである。

 しかし、しかしだ。
 今日の俺は『贅沢な時間』の使い方を許されなかった。
 土曜日の夜は早く寝て、日曜日の朝も早く起きる。
 身支度をし、丁寧に髪型をセットした。
 適当な服しかなかったけど、これでいいのか……?
 いや、今更足掻いても仕方がない。ありのままの自分で行こう。

「あれ、おにぃ珍しいね」

 洗面所で顔を洗っていると後ろから妹の声がした。
 名前を楠 林檎。年は一つ下、つまり高校一年生。
 バトミントン部に所属している。

「あぁ、ちょっとな。林檎はこれから部活か?」
「うん、今日は練習試合があって」

 小さな背丈でぴょんと小さく跳ね、背負ったカバンを揺らして見せる。同時に後ろにまとめられたポニーテールも揺れた。
 家族贔屓かもしれないが、とても元気の良く可愛らしい素直な女の子になってくれた、と思う。
 俺みたいな陰湿な兄にも明るく接してくれるのだから。

「頑張れよ、俺も頑張るから」
「え、おにぃ部活とかやってないよね?」
「だが、今日は戦いなんだ。漢の、な」
「……おにぃ、一人で笑って、ちょっとキモいよ?」
「ふ、ふふふ、ふふふ」

 そう、今日は戦いの日。
 この間、フランクフルトを勝手に食べた償いに、茜さんからショッピングに付き合うよう強制されているのだ。
 相手のテリトリーに強制的に連れ込まれてしまうという不利な状況。
 気合をいれなければならない。

「なんだかとっても楽しそうだね、そんなおにぃ久しぶりに見たよ」
「ん、そうか?」
「なんだかちょっと寂しい気もするけど……応援してるからね」
「あぁ、ありがとう、きっと勝つよ。林檎も勝ってこい」
「うん!! それじゃあ行ってくるね!」
「行ってらっしゃい」

 林檎はグッと親指を俺に向けると、玄関を飛び出していった。
 時計を確認するともう少しで約束の時間。
 俺も急いで準備を終わらせないとな。
 ……茜さんの私服、ちょっと楽しみかもしれない。
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