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ー学生時代ー
噂の人
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新学期が始まり、なんだかんだとバタバタな毎日が続いていた。
あきおさんとの約束も結局スケジュールがあわず、
いつものようにピアノ帰りに寄ってもみんながいたりで二人になれる時間がほとんどないまま過ぎて行った。
まぁ、夜は寒いし。
月末が近づくとバレンタインの商品をこんな田舎の小さなスーパーでも用意してブースを作ることになった。
裕人くんがこういうのが得意らしく、一人で請け負ってくれた。
バイトの女子がたまたま土曜日に同じ日シフトにはいっていて、みんなで店長にチョコを渡そうかという話が持ち上がった。
だけど、ここでは男性は総菜部長、魚屋さん、肉屋さん、裕人くんもいる。
みんなに渡さないとやっぱりまずくないかとバックヤードでワイワイ話をしているところに裕人くんがやってきた。
「おーい、パートさんあがりやから誰かレジはいってよ。」
「あ、私はいります。」
たまにしか来ない学校の先輩でもある水田さんがめずらしくはいっていてすすんでレジにまわってくれた。
私は今日も入力メインでちょうど一息ついたところだった。
「そうそう、水田さんってさ・・・店長のこと狙ってるって噂、知ってる?」
りかちゃんが水田さんがいなくなったところで突然言い出した。
「えっ?水田さんが?」
裕人くんがくいついて輪の中にはいってきた(笑)
「うん、この間水田さんが入った日にお客さんにおつりを渡し間違えたらしくてクレームがはいったんだけどさ、店長がすぐに家まで一緒に行ってあやまってお金を返したらしいんだけど・・・」
けど??
私は顔に出ないようにドキドキしながら聞いていた。
「たぶんそのときやと思うんやけど、お店に車で戻ってきたときかな、駐車場で水田さんから店長にキスしようとしてたっぽいのを見た!ってうちの近所のおばちゃんが言ってたの!」
「「えええ~っ!!」」
「してたわけじゃないんだよね?」
裕人くんが興奮気味に聞いている(汗)
「おばちゃんの話では店長が拒否したのかすぐ車を降りてムっとした顔をして先にお店に戻っていって水田さんが追いかけてなんか言ってたって。店長は完全無視してたみたいだけど、水田さんは店長のこと好きなんちゃうかなって。」
ふーん。水田さん・・・ねぇ。。。
同じ学校の先輩の水田さんは高校は違ったのだけれど、
私の高校のときのクラブの先輩で短大も同じな美佳先輩と同じクラスらしくて会うと話をするくらいではあった。
ただ、美佳先輩の話では水田さんはオトコ好きで気に入ったらすぐにガンガン行くからちょっとなーという話を聞いていたのだ。
あきおさんにもちょこちょこモーションかけてるのかな・・・
とちょっとイヤな気分になった。
「そうそう、店長といえばさ・・・」
りかちゃんがほかにもなにか噂を聞きつけているらしく(笑)
「3丁目の浜野さんってあの背の高いハデなおばちゃん、あの人も店長狙いってパートのおばちゃんたちが噂してたよー」
浜野さんの娘さんは私の二つ下で中学のときのクラブの後輩だったりする(^-^;
ダンナさんが市内まで仕事にいってて、オンナをつくって家に帰ってこなくなっているという噂がある人だ。
おばさんも確かにハデで無駄に色気をまとって買い物にきてるなとは思っていたのだけれど。。。
こんな田舎でよくやるわとみんな同意見だった。
「でもさ、店長って今調停中だからフリーみたいなもんだよね?
あのルックスだし、すでに彼女とかいてもおかしくない?」
りかちゃん・・・するどいですが言えない・・・(笑)
「あー、そうだね。でもあの忙しさじゃあ彼女できてもデートもできなさそうじゃない??」
ありきたりに返答してみたけれど・・・
「確かにほとんどここにいるよね。総菜部長が店長って離婚してからはここにばっかりいるから誰か紹介したほうがいいかなとか言っててん。でもさ、まだ正式に離婚してへんからそれはおかしいかって。」
「りかちゃん的には店長どう?っていうか、年上派?年下派?」
「私?一応年上の彼氏いるけど・・・」
裕人くんとりかちゃんは私の1コ下で同級生なのだけど、二人とも私より大人っぽくて。りかちゃんは彼氏が社会人って言ってたので余計に大人っぽいのかも。
「そうなんだ。りおちゃんも今彼氏いるって言ってたよね。いーなぁ。。俺も彼女ほしいー」
裕人くんのそのセリフにちょっと申しわけない気持ちになった。
なんだかんだで小さい町はすぐ噂になるからこわい。
気をつけないと(^-^;
みんなで協議の結果、バレンタインはやめておこうという話になった。
バレンタインの話より噂話のほうがみんな大好物であることは確かで
水田さんの噂はパートのおばちゃんたちの中でも広がっていた。
次の日、学校帰りにバス停からお店の駐車場の裏を通って家に帰ろうと角を曲がったら駐車場にあきおさんがいるのをみえた。
声をかけようと思ったのだけど、夕方で買い物にきているお客さんもうろうろしていたので躊躇していたら、水田さんがお店から駐車場に向かって走っていくのがみえた。
「店長!なんで逃げるんですか?」
えっ?水田さん?
「水田さん、そういうのやめてくれないかな、迷惑なんだけど。」
えっ?やっぱりせまってる??
「私じゃダメですか?私家事得意ですし・・・」
「そういう問題じゃないでしょ?僕ね、好きな人いるから。」
わわわ・・・これは近寄らないほうがよさそうだ・・・
私はくるりと回れ右して反対の道から家に帰ることにした。
あきおさんとの約束も結局スケジュールがあわず、
いつものようにピアノ帰りに寄ってもみんながいたりで二人になれる時間がほとんどないまま過ぎて行った。
まぁ、夜は寒いし。
月末が近づくとバレンタインの商品をこんな田舎の小さなスーパーでも用意してブースを作ることになった。
裕人くんがこういうのが得意らしく、一人で請け負ってくれた。
バイトの女子がたまたま土曜日に同じ日シフトにはいっていて、みんなで店長にチョコを渡そうかという話が持ち上がった。
だけど、ここでは男性は総菜部長、魚屋さん、肉屋さん、裕人くんもいる。
みんなに渡さないとやっぱりまずくないかとバックヤードでワイワイ話をしているところに裕人くんがやってきた。
「おーい、パートさんあがりやから誰かレジはいってよ。」
「あ、私はいります。」
たまにしか来ない学校の先輩でもある水田さんがめずらしくはいっていてすすんでレジにまわってくれた。
私は今日も入力メインでちょうど一息ついたところだった。
「そうそう、水田さんってさ・・・店長のこと狙ってるって噂、知ってる?」
りかちゃんが水田さんがいなくなったところで突然言い出した。
「えっ?水田さんが?」
裕人くんがくいついて輪の中にはいってきた(笑)
「うん、この間水田さんが入った日にお客さんにおつりを渡し間違えたらしくてクレームがはいったんだけどさ、店長がすぐに家まで一緒に行ってあやまってお金を返したらしいんだけど・・・」
けど??
私は顔に出ないようにドキドキしながら聞いていた。
「たぶんそのときやと思うんやけど、お店に車で戻ってきたときかな、駐車場で水田さんから店長にキスしようとしてたっぽいのを見た!ってうちの近所のおばちゃんが言ってたの!」
「「えええ~っ!!」」
「してたわけじゃないんだよね?」
裕人くんが興奮気味に聞いている(汗)
「おばちゃんの話では店長が拒否したのかすぐ車を降りてムっとした顔をして先にお店に戻っていって水田さんが追いかけてなんか言ってたって。店長は完全無視してたみたいだけど、水田さんは店長のこと好きなんちゃうかなって。」
ふーん。水田さん・・・ねぇ。。。
同じ学校の先輩の水田さんは高校は違ったのだけれど、
私の高校のときのクラブの先輩で短大も同じな美佳先輩と同じクラスらしくて会うと話をするくらいではあった。
ただ、美佳先輩の話では水田さんはオトコ好きで気に入ったらすぐにガンガン行くからちょっとなーという話を聞いていたのだ。
あきおさんにもちょこちょこモーションかけてるのかな・・・
とちょっとイヤな気分になった。
「そうそう、店長といえばさ・・・」
りかちゃんがほかにもなにか噂を聞きつけているらしく(笑)
「3丁目の浜野さんってあの背の高いハデなおばちゃん、あの人も店長狙いってパートのおばちゃんたちが噂してたよー」
浜野さんの娘さんは私の二つ下で中学のときのクラブの後輩だったりする(^-^;
ダンナさんが市内まで仕事にいってて、オンナをつくって家に帰ってこなくなっているという噂がある人だ。
おばさんも確かにハデで無駄に色気をまとって買い物にきてるなとは思っていたのだけれど。。。
こんな田舎でよくやるわとみんな同意見だった。
「でもさ、店長って今調停中だからフリーみたいなもんだよね?
あのルックスだし、すでに彼女とかいてもおかしくない?」
りかちゃん・・・するどいですが言えない・・・(笑)
「あー、そうだね。でもあの忙しさじゃあ彼女できてもデートもできなさそうじゃない??」
ありきたりに返答してみたけれど・・・
「確かにほとんどここにいるよね。総菜部長が店長って離婚してからはここにばっかりいるから誰か紹介したほうがいいかなとか言っててん。でもさ、まだ正式に離婚してへんからそれはおかしいかって。」
「りかちゃん的には店長どう?っていうか、年上派?年下派?」
「私?一応年上の彼氏いるけど・・・」
裕人くんとりかちゃんは私の1コ下で同級生なのだけど、二人とも私より大人っぽくて。りかちゃんは彼氏が社会人って言ってたので余計に大人っぽいのかも。
「そうなんだ。りおちゃんも今彼氏いるって言ってたよね。いーなぁ。。俺も彼女ほしいー」
裕人くんのそのセリフにちょっと申しわけない気持ちになった。
なんだかんだで小さい町はすぐ噂になるからこわい。
気をつけないと(^-^;
みんなで協議の結果、バレンタインはやめておこうという話になった。
バレンタインの話より噂話のほうがみんな大好物であることは確かで
水田さんの噂はパートのおばちゃんたちの中でも広がっていた。
次の日、学校帰りにバス停からお店の駐車場の裏を通って家に帰ろうと角を曲がったら駐車場にあきおさんがいるのをみえた。
声をかけようと思ったのだけど、夕方で買い物にきているお客さんもうろうろしていたので躊躇していたら、水田さんがお店から駐車場に向かって走っていくのがみえた。
「店長!なんで逃げるんですか?」
えっ?水田さん?
「水田さん、そういうのやめてくれないかな、迷惑なんだけど。」
えっ?やっぱりせまってる??
「私じゃダメですか?私家事得意ですし・・・」
「そういう問題じゃないでしょ?僕ね、好きな人いるから。」
わわわ・・・これは近寄らないほうがよさそうだ・・・
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