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ー学生時代ー
秘密のコト 3
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年末まではお店も忙しく、なかなか二人になる時間もないまま過ぎて
お正月のお休みにはいった。
特にお正月は何もすることがなく、家族で恒例の初もうでにいったりするだけだった。
あきおさんと約束でもしておけばよかったなぁとちょっと後悔した。
お正月があけて学校が始まる前にお店は始まった。
ヒマなのはみんな同じでバイトのシフト希望が多くて私は初日にははいれなかった。
でも、発注が多かったらしく、午後になって手伝いにきてほしいと家に電話が入った。
家からお店までは歩いて5分もかからない。
服を着替えてお店に向かう。
事務所についてタイムカードを押してからコートをロッカーにいれ、エプロンをつけてバックヤードに向かう。
いろんな人とすれ違いつつ年始の挨拶をしていたらなかなか中にはいれなかった。
やっと解放されて端末のところにいくとあきおさんが一人で端末とにらめっこをしていた。
外はいろんな人がいるのにバックヤードには不思議なくらい誰もいなくて。
「あきおさんっ・・・」
小さい声で名前を呼んでみた。
後ろからもわかるくらいピクっと反応したあきおさん(笑)
振り返って私を確かめると手招きをした。
「りお、あけましておめでとう。」
「あけましておめでとう。」
「名前で呼ばれてびっくりしたやん。」
「誰もいなかったので・・・(笑)」
あきおさんは右手でアコーディオンカーテンを閉めて
ほんの一瞬だけ唇を重ねた。
し・・・仕事中なんですが・・・
ふふっと笑ってあきおさんはアコーディオンカーテンをあけた。
と同時にお店の方から鮮魚担当のおじさんと総菜部長がおしゃべりしながら入ってきて裏に出て行った。
セーフ(^^;
あきおさんは在庫ファイルと端末上の数を確認し終わったところで
発注がまだできていないようだった。
思ったよりお客さんが多く多めに発注が必要なようであきおさんがファイルを確認しながら私が打ち込むことになった。
マジメに(?)二人であーだこーだと言いながら入力をしていたら
総菜部長が外でタバコを吸ってきたらしく、タバコのにおいをプンプンさせながら入ってきた。
「おー、りおちゃんきたんだ。」
「あっ、あけましておめでとうございます。」
「おー。今年もよろしくな。
っていうか・・・なんかアレやな??」
ん?何が言いたいのかわからず総菜部長をみるとニヤニヤしていた。
「なんですか?」
「いや、前田さぁ。。。」
「はい?」
あきおさんがファイルの今チェックしたところにふせんをつけてから顔をあげた。
「おまえさん、例の件は進んでるんか?」
・・・例の件って、あのことかな・・・
「ああ、膠着状態です。いろいろありまして・・・」
「そっか、決まらんかったら不自由やな、いろいろと。」
総菜部長は私の顔とあきおさんの顔をちらちらとみながら言った。
えっ??
「でも、あれか。そういう状態やったら問題ないんか。そうやな。うん。」
そう言って総菜部長はそのままお店のほうに戻っていった。
えっ?気づかれてる??
私はちょっとドキっとしたのだけれど。
「おっさん何言ってんねん。。」
あきおさんはぼそりと言ってから続きを読み上げはじめた。
私はちらっとあきおさんの顔をみたけれど、読み上げはじめちゃったのであわてて入力に集中することになった。
2時間ほどかかって入力が終わり、私は帰ってもよかったのだけど想像以上にお客さんがきていて忙しいからと品出しを手伝ってから帰ることにした。
夕方になってようやくお客さんの波が落ち着いたので帰ることにした。
バックヤードに戻るとあきおさんが裕人くんと休憩中で雑談をしていた。
「落ち着いたようなので今日は帰りますね。」
「「おつかれさまです」」
裕人くんとはあれ以来必要事項しか話をしていなかった。
なんとなく避けられているようだったし、あきおさんもいたのでそそくさと前を通ったところ、ふたりの話声が聞こえてきた。
「裕人は好きな子とかいるの?」
「いますよ、この間ふられちゃったけど。」
「うわ、ごめん。最近か・・・」
「いいですよ。もともとむこうは僕のことなんとも思っていなかったみたいですし。」
二人してなんて話してるのー!!
たしか、あきおさんはこのあいだ裕人くんが私のこと好きなんじゃってかんじのこと言ってたよね??
でも、告白されたのは知らないはず。
あきおさんは何か確かめようとしてるの??
裕人くんも私たちのことには気づいていないはず。
私はなんにも知らないことにしておこう。
扉をあけて階段を上りながらそんなことを考えていた。
着替えてタイムカードを押して帰ろうと階段を下りていたら初日だからか社長が来たようで駐車場から歩いてくるのが見えた。
「社長!あけましておめでとうございます。」
急いで階段をおりてバックヤードの扉に社長が到着する前に声をかけることができた。
「おう、りおちゃんやったっけ。あけましておめでとう。今年もよろしく。あれ?今日シフトはいってたっけ?」
小さい会社なので社長もシフトには目をとおしているらしく、覚えていたらしい。
「いえ、休みだったのですが端末入力の量が多いからと連絡あってヘルプでさっきまでいたんです」
「おー、そうか、休みのところありがとう。助かるよ。」
「いえ、ヒマでしたので。 店長、社長がこられましたよー」
話しながら扉のドアをあけて中に声をかけた。
「「あ、社長、あけましておめでとうございます。」」
あきおさんと裕人くんはまだそこにいて、挨拶をした二人の声はきれいにハモっていた。
「おう、おめでとう。みんなごくろうさんやな。りおちゃん、ありがとう。今日はもう帰りなさい、お疲れさん。」
「では失礼しまーす」
社長のおかげで普通に声をかけて帰ることができた。
チラリとあきおさんのほうをみるとわたしのほうをみて軽く手をあげていた。
とりあえずは誰にもバレてない・・・よね??
お正月のお休みにはいった。
特にお正月は何もすることがなく、家族で恒例の初もうでにいったりするだけだった。
あきおさんと約束でもしておけばよかったなぁとちょっと後悔した。
お正月があけて学校が始まる前にお店は始まった。
ヒマなのはみんな同じでバイトのシフト希望が多くて私は初日にははいれなかった。
でも、発注が多かったらしく、午後になって手伝いにきてほしいと家に電話が入った。
家からお店までは歩いて5分もかからない。
服を着替えてお店に向かう。
事務所についてタイムカードを押してからコートをロッカーにいれ、エプロンをつけてバックヤードに向かう。
いろんな人とすれ違いつつ年始の挨拶をしていたらなかなか中にはいれなかった。
やっと解放されて端末のところにいくとあきおさんが一人で端末とにらめっこをしていた。
外はいろんな人がいるのにバックヤードには不思議なくらい誰もいなくて。
「あきおさんっ・・・」
小さい声で名前を呼んでみた。
後ろからもわかるくらいピクっと反応したあきおさん(笑)
振り返って私を確かめると手招きをした。
「りお、あけましておめでとう。」
「あけましておめでとう。」
「名前で呼ばれてびっくりしたやん。」
「誰もいなかったので・・・(笑)」
あきおさんは右手でアコーディオンカーテンを閉めて
ほんの一瞬だけ唇を重ねた。
し・・・仕事中なんですが・・・
ふふっと笑ってあきおさんはアコーディオンカーテンをあけた。
と同時にお店の方から鮮魚担当のおじさんと総菜部長がおしゃべりしながら入ってきて裏に出て行った。
セーフ(^^;
あきおさんは在庫ファイルと端末上の数を確認し終わったところで
発注がまだできていないようだった。
思ったよりお客さんが多く多めに発注が必要なようであきおさんがファイルを確認しながら私が打ち込むことになった。
マジメに(?)二人であーだこーだと言いながら入力をしていたら
総菜部長が外でタバコを吸ってきたらしく、タバコのにおいをプンプンさせながら入ってきた。
「おー、りおちゃんきたんだ。」
「あっ、あけましておめでとうございます。」
「おー。今年もよろしくな。
っていうか・・・なんかアレやな??」
ん?何が言いたいのかわからず総菜部長をみるとニヤニヤしていた。
「なんですか?」
「いや、前田さぁ。。。」
「はい?」
あきおさんがファイルの今チェックしたところにふせんをつけてから顔をあげた。
「おまえさん、例の件は進んでるんか?」
・・・例の件って、あのことかな・・・
「ああ、膠着状態です。いろいろありまして・・・」
「そっか、決まらんかったら不自由やな、いろいろと。」
総菜部長は私の顔とあきおさんの顔をちらちらとみながら言った。
えっ??
「でも、あれか。そういう状態やったら問題ないんか。そうやな。うん。」
そう言って総菜部長はそのままお店のほうに戻っていった。
えっ?気づかれてる??
私はちょっとドキっとしたのだけれど。
「おっさん何言ってんねん。。」
あきおさんはぼそりと言ってから続きを読み上げはじめた。
私はちらっとあきおさんの顔をみたけれど、読み上げはじめちゃったのであわてて入力に集中することになった。
2時間ほどかかって入力が終わり、私は帰ってもよかったのだけど想像以上にお客さんがきていて忙しいからと品出しを手伝ってから帰ることにした。
夕方になってようやくお客さんの波が落ち着いたので帰ることにした。
バックヤードに戻るとあきおさんが裕人くんと休憩中で雑談をしていた。
「落ち着いたようなので今日は帰りますね。」
「「おつかれさまです」」
裕人くんとはあれ以来必要事項しか話をしていなかった。
なんとなく避けられているようだったし、あきおさんもいたのでそそくさと前を通ったところ、ふたりの話声が聞こえてきた。
「裕人は好きな子とかいるの?」
「いますよ、この間ふられちゃったけど。」
「うわ、ごめん。最近か・・・」
「いいですよ。もともとむこうは僕のことなんとも思っていなかったみたいですし。」
二人してなんて話してるのー!!
たしか、あきおさんはこのあいだ裕人くんが私のこと好きなんじゃってかんじのこと言ってたよね??
でも、告白されたのは知らないはず。
あきおさんは何か確かめようとしてるの??
裕人くんも私たちのことには気づいていないはず。
私はなんにも知らないことにしておこう。
扉をあけて階段を上りながらそんなことを考えていた。
着替えてタイムカードを押して帰ろうと階段を下りていたら初日だからか社長が来たようで駐車場から歩いてくるのが見えた。
「社長!あけましておめでとうございます。」
急いで階段をおりてバックヤードの扉に社長が到着する前に声をかけることができた。
「おう、りおちゃんやったっけ。あけましておめでとう。今年もよろしく。あれ?今日シフトはいってたっけ?」
小さい会社なので社長もシフトには目をとおしているらしく、覚えていたらしい。
「いえ、休みだったのですが端末入力の量が多いからと連絡あってヘルプでさっきまでいたんです」
「おー、そうか、休みのところありがとう。助かるよ。」
「いえ、ヒマでしたので。 店長、社長がこられましたよー」
話しながら扉のドアをあけて中に声をかけた。
「「あ、社長、あけましておめでとうございます。」」
あきおさんと裕人くんはまだそこにいて、挨拶をした二人の声はきれいにハモっていた。
「おう、おめでとう。みんなごくろうさんやな。りおちゃん、ありがとう。今日はもう帰りなさい、お疲れさん。」
「では失礼しまーす」
社長のおかげで普通に声をかけて帰ることができた。
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