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アパートのエントランスに入ると、一息ついた。
お互い頭からバケツをかぶったような有様だった。
頭の毛からは絶えず流れてくる水が、目に入り、目の前が滲む。
手に持っているスーツからは水が滴り落ち、靴の周辺に水たまりができつつあった。
これでは、管理人に怒られそうだったので、慌てて、自分の住居へと移動した。
2階建てのアパートは、まだ真新しい。エントランスを抜けると左にあるる階段を上る。
長い廊下を進む。屋根はあっても、壁は全部塞がっていず、ベランダのような廊下だ。
外から斜めに降ってくる雨が吹き込んできていた。
その廊下を足早に進み、やっと自分の住居へとたどり着いた。
ぬれたカバンから鍵を出し、素早く開ける。
先に入り、
「どうぞ」
と青木を中に招いた。
「おじゃまするよ」
と、ドアを開ける俺を横切る。
このアパートのいいところは、家賃がそこそこする代わりに、1LDKにしては広い間取りになっているところだった。
仕事で命一杯頑張っている分、家では広々とのんびり過ごしたかったのだ。
ただ、ほんとにアパートかと思うぐらい家賃が高い。
そこだけがネックだ。
玄関は、二人が並んでも余裕があるくらいの広さがある。
濡れた体が重い。
じっとしては暑いといっても、シャツが体に張り付いて気持ち悪い。
青木を見ると、いつもは左右に分けている少し長い前髪も、水分を含んで前に垂れ下がっていた。
それを、鬱陶しそうに空いている方の手でかき上げる。
今まで前髪で隠れていた額と目が露わになり、濡れたまつ毛が妙に艶めかしい。
その閉じていた瞼が開き、濡れたまつ毛の間から、薄茶の瞳が俺を見た。
その目にドキリとするも、その目線から逃れるように、
「そこで待ってろよ」
と、青木に言い置くと、急いで靴と靴下を脱ぎ、脱衣所へと走った。
お互い頭からバケツをかぶったような有様だった。
頭の毛からは絶えず流れてくる水が、目に入り、目の前が滲む。
手に持っているスーツからは水が滴り落ち、靴の周辺に水たまりができつつあった。
これでは、管理人に怒られそうだったので、慌てて、自分の住居へと移動した。
2階建てのアパートは、まだ真新しい。エントランスを抜けると左にあるる階段を上る。
長い廊下を進む。屋根はあっても、壁は全部塞がっていず、ベランダのような廊下だ。
外から斜めに降ってくる雨が吹き込んできていた。
その廊下を足早に進み、やっと自分の住居へとたどり着いた。
ぬれたカバンから鍵を出し、素早く開ける。
先に入り、
「どうぞ」
と青木を中に招いた。
「おじゃまするよ」
と、ドアを開ける俺を横切る。
このアパートのいいところは、家賃がそこそこする代わりに、1LDKにしては広い間取りになっているところだった。
仕事で命一杯頑張っている分、家では広々とのんびり過ごしたかったのだ。
ただ、ほんとにアパートかと思うぐらい家賃が高い。
そこだけがネックだ。
玄関は、二人が並んでも余裕があるくらいの広さがある。
濡れた体が重い。
じっとしては暑いといっても、シャツが体に張り付いて気持ち悪い。
青木を見ると、いつもは左右に分けている少し長い前髪も、水分を含んで前に垂れ下がっていた。
それを、鬱陶しそうに空いている方の手でかき上げる。
今まで前髪で隠れていた額と目が露わになり、濡れたまつ毛が妙に艶めかしい。
その閉じていた瞼が開き、濡れたまつ毛の間から、薄茶の瞳が俺を見た。
その目にドキリとするも、その目線から逃れるように、
「そこで待ってろよ」
と、青木に言い置くと、急いで靴と靴下を脱ぎ、脱衣所へと走った。
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