12 / 29
12
とにかく、今日の俺はどうかしている。
いちいち、青木の仕草に反応している気がする。
ぶんぶんと顔を振ると、髪の毛についた水滴も一緒に飛び、洗面台のガラスに水滴がついた。
濡れて肌にへばりつく服を引き離すように脱ぐと、洗濯機の中に放り込む。
ズボンから滴る水滴に辟易し、どうしようかと迷ったあげく、脱いだ。
バスタオルを棚から2枚取り出し、1枚を肩からかけ、そのまま脱衣所を後にしようとした時、ふと、自分の半裸が鏡に映った。
「このままじゃダメか?」
トランクス一枚だが、男同士だ。
どうってことはないと思うが、そこはやはりちゃんとしておいた方がいいかと思い直し、リビングに朝着ていたトレーナーのズボンだけ急いで履くと、玄関へと向かった。
玄関では、所在無さげに青木が立っていた。
「すまん。これバスタオル」
「ああ、悪い」
「靴下脱いだら先にシャワー浴びろよ」
「後でもいいけど?」
「服が困るだろ?」
青木は自分の服を見て、
「ああ」と笑った。
「そうだな、確かに、裸でいるのも駄目だな」
一瞬、青木の裸を想像しそうになり、誤魔化すように、
「着替え取ってくるから、入ってろよ」
と、青木に背を向けた。
そのあと、場所を言ってなかったことを思い出し、振り返りながら脱衣所の場所を指で指した。
青木はバスタオルで頭を拭きながら、「ああ、ありがとう。使わせてもらうよ」
と言うと軽く笑った。
その笑顔が見れなくて、フイッとそらしてしまった。
自分の家の中に青木がいるのが変な感じだ。
どう表現していいのかわからないが、なんとなく心がざわざわして落ち着かない。
そんな気持ちを持て余しながら、部屋へと青木の着れるような服を取りに行った。
いちいち、青木の仕草に反応している気がする。
ぶんぶんと顔を振ると、髪の毛についた水滴も一緒に飛び、洗面台のガラスに水滴がついた。
濡れて肌にへばりつく服を引き離すように脱ぐと、洗濯機の中に放り込む。
ズボンから滴る水滴に辟易し、どうしようかと迷ったあげく、脱いだ。
バスタオルを棚から2枚取り出し、1枚を肩からかけ、そのまま脱衣所を後にしようとした時、ふと、自分の半裸が鏡に映った。
「このままじゃダメか?」
トランクス一枚だが、男同士だ。
どうってことはないと思うが、そこはやはりちゃんとしておいた方がいいかと思い直し、リビングに朝着ていたトレーナーのズボンだけ急いで履くと、玄関へと向かった。
玄関では、所在無さげに青木が立っていた。
「すまん。これバスタオル」
「ああ、悪い」
「靴下脱いだら先にシャワー浴びろよ」
「後でもいいけど?」
「服が困るだろ?」
青木は自分の服を見て、
「ああ」と笑った。
「そうだな、確かに、裸でいるのも駄目だな」
一瞬、青木の裸を想像しそうになり、誤魔化すように、
「着替え取ってくるから、入ってろよ」
と、青木に背を向けた。
そのあと、場所を言ってなかったことを思い出し、振り返りながら脱衣所の場所を指で指した。
青木はバスタオルで頭を拭きながら、「ああ、ありがとう。使わせてもらうよ」
と言うと軽く笑った。
その笑顔が見れなくて、フイッとそらしてしまった。
自分の家の中に青木がいるのが変な感じだ。
どう表現していいのかわからないが、なんとなく心がざわざわして落ち着かない。
そんな気持ちを持て余しながら、部屋へと青木の着れるような服を取りに行った。
あなたにおすすめの小説
キミと2回目の恋をしよう
なの
BL
ある日、誤解から恋人とすれ違ってしまった。
彼は俺がいない間に荷物をまとめて出てってしまっていたが、俺はそれに気づかずにいつも通り家に帰ると彼はもうすでにいなかった。どこに行ったのか連絡をしたが連絡が取れなかった。
彼のお母さんから彼が病院に運ばれたと連絡があった。
「どこかに旅行だったの?」
傷だらけのスーツケースが彼の寝ている病室の隅に置いてあって俺はお母さんにその場しのぎの嘘をついた。
彼との誤解を解こうと思っていたのに目が覚めたら彼は今までの全ての記憶を失っていた。これは神さまがくれたチャンスだと思った。
彼の荷物を元通りにして共同生活を再開させたが…
彼の記憶は戻るのか?2人の共同生活の行方は?
病弱の花
雨水林檎
BL
痩せた身体の病弱な青年遠野空音は資産家の男、藤篠清月に望まれて単身東京に向かうことになる。清月は彼をぜひ跡継ぎにしたいのだと言う。明らかに怪しい話に乗ったのは空音が引き取られた遠縁の家に住んでいたからだった。できそこないとも言えるほど、寝込んでばかりいる空音を彼らは厄介払いしたのだ。そして空音は清月の家で同居生活を始めることになる。そんな空音の願いは一つ、誰よりも痩せていることだった。誰もが眉をひそめるようなそんな願いを、清月は何故か肯定する……。
忘れた名前の庭で
千葉琴音
BL
【凍てついた記憶を溶かすのは、不器用な守護者の体温】
「俺のことはルーカスでいい」
目覚めると、僕は自分の名前すら忘れていた。 唯一の肉親である兄・テオドールの死と同時に失われた記憶。無愛想な兄の友人ルーカスと共にゆっくりと兄の足跡を辿っていく。
厳格で甘いものが嫌いだった亡き兄・テオドール。彼が密かに弟のために植物図鑑を読み、内緒で菓子を買い与えていたという、口にされることのなかった真実。
ルーカスの語る「かつての自分」と、今の自分が少しずつ重なっていく中、アルノは因縁の魔獣の住む森へと足を踏み入れる。そこで彼が思い出したのは、独りで耐える術ではなく、誰かに抱きしめられて「息をする」方法だった。 孤独な少年と、彼を見守り続けた騎士。二人が雪解けの庭で見つける、新しい絆の物語。
さよなら、永遠の友達
万里
BL
高校時代、バスケットボール部のキャプテン・基樹と、副部長として彼を支える冷静な舜一。対照的な二人は親友であり、マネージャーの結子を含めた三人は分かちがたい絆で結ばれていた。しかし舜一は、基樹への決して報われない恋心を隠し続けていた。
卒業を控え、基樹との「ずっと一緒にバスケをする」という約束を破り、舜一は逃げるように東京の大学へ進学する。基樹を突き放したのは、彼が結子と結ばれる幸せを近くで見届ける自信がなかったからだ。
10年後。孤独に生きる舜一のもとに、基樹から「結子が事故で亡くなった」という絶望の電話が入る。ボロボロになった親友の悲痛な叫びを聞いた瞬間、舜一の中にあった想いが目を覚ます。仕事もキャリアも投げ出し、舜一は深夜の高速をひた走る。
告白ゲーム
茉莉花 香乃
BL
自転車にまたがり校門を抜け帰路に着く。最初の交差点で止まった時、教室の自分の机にぶら下がる空の弁当箱のイメージが頭に浮かぶ。「やばい。明日、弁当作ってもらえない」自転車を反転して、もう一度教室をめざす。教室の中には五人の男子がいた。入り辛い。扉の前で中を窺っていると、何やら悪巧みをしているのを聞いてしまった
他サイトにも公開しています
2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~
青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」
その言葉を言われたのが社会人2年目の春。
あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。
だが、今はー
「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」
「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」
冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。
貴方の視界に、俺は映らないー。
2人の記念日もずっと1人で祝っている。
あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。
そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。
あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。
ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー
※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。
表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。
恋人に好きな人が出来たと思ったら、なにやら雲行きが怪しい。
めっちゃ抹茶
BL
突然だが、容姿も中身も平凡な俺には、超絶イケメンの王子と呼ばれる恋人がいる。付き合い始めてそろそろ一年が経つ。といってもまだキスもそれ以上もした事がない健全なお付き合い。王子は優しいけど意地悪で、いつも俺の心臓を高鳴らせてくる——だけどそれだけだ。この前、喧嘩をした。それきり彼と話していない。付き合っているのか定かじゃない関係。挙句に、今遠目から見つけた王子の側には可憐な女の子。彼女が彼に寄り掛かって二人がキスをしている。
その瞬間、目の前が真っ黒になった。もう無理だ。俺がスイッチが切れたようにその場に立ち尽くした、その時だった。前にいる彼から聞いたこともない怒声が俺の耳に届いたのは。
⚪︎佐藤玲央……微笑みの王子と呼ばれ、常に笑顔を絶やさない。物腰柔らかな姿勢に男女問わずモテる
⚪︎中田真……両親の転勤で引っ越してきた転校生。平凡な容姿で口が悪いがクラスに馴染めず誰とも話さないので王子しか知らないし、これからも多分バレない
※全四話、予約投稿済み。
本編に攻めの名前が出てこないの書き終わってから気が付いた。3/16タイトル少し変更しました。
※後日談を3/25に投稿予定←しました。Rを書くかはまだ悩み中