週末の金曜日

立樹

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とにかく、今日の俺はどうかしている。
いちいち、青木の仕草に反応している気がする。
ぶんぶんと顔を振ると、髪の毛についた水滴も一緒に飛び、洗面台のガラスに水滴がついた。

濡れて肌にへばりつく服を引き離すように脱ぐと、洗濯機の中に放り込む。
ズボンから滴る水滴に辟易し、どうしようかと迷ったあげく、脱いだ。
バスタオルを棚から2枚取り出し、1枚を肩からかけ、そのまま脱衣所を後にしようとした時、ふと、自分の半裸が鏡に映った。

「このままじゃダメか?」
トランクス一枚だが、男同士だ。
どうってことはないと思うが、そこはやはりちゃんとしておいた方がいいかと思い直し、リビングに朝着ていたトレーナーのズボンだけ急いで履くと、玄関へと向かった。

玄関では、所在無さげに青木が立っていた。
「すまん。これバスタオル」
「ああ、悪い」
「靴下脱いだら先にシャワー浴びろよ」
「後でもいいけど?」
「服が困るだろ?」

青木は自分の服を見て、
「ああ」と笑った。
「そうだな、確かに、裸でいるのも駄目だな」

一瞬、青木の裸を想像しそうになり、誤魔化すように、
「着替え取ってくるから、入ってろよ」
と、青木に背を向けた。

そのあと、場所を言ってなかったことを思い出し、振り返りながら脱衣所の場所を指で指した。
青木はバスタオルで頭を拭きながら、「ああ、ありがとう。使わせてもらうよ」
と言うと軽く笑った。

その笑顔が見れなくて、フイッとそらしてしまった。
自分の家の中に青木がいるのが変な感じだ。

どう表現していいのかわからないが、なんとなく心がざわざわして落ち着かない。
そんな気持ちを持て余しながら、部屋へと青木の着れるような服を取りに行った。
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