10 / 12
「最後のSEX」最後のプレゼント。
しおりを挟むMimiは、「騎上位」を好んだ。
ふだんの、
どちらかと言えばおしとやか・・・・ってか、
「レディー」
といった彼女からは想像もできない、
全く別の貌を見せるんだった。
自ら脚を開き、
股間をボクに擦り付け、
快楽に没入する。
何度も、
何度も、
何度も果てる。・・・・そして、逝き続ける。
その間、ボクは、
快楽の地獄に耐えなければならない。
射精を、
逝くことを、
果てることを我慢し続けなければならない。
・・・・その果て、
最後の最後、
Mimiは、絶叫と共に、痙攣したように、
身体全体を打ち震わせ仰け反っていく・・・・
低い、
雌獣の咆哮を放ち、
「快楽の泥沼」に落ち沈んでいく。
そこが、
彼女の、
「悦楽の果ての果て」だった。
そこの機を逃さず、
下から腰を支え、
さらには半身を起こし、
彼女を強く抱き締め、貫く。
「果ての果て」
迎えて、崩れ落ちそうになる彼女を抱き締め、ボクが貫く。
下から突き上げるように貫き続ける。
「愛してる・・・・愛してる・・・・Mimi・・・・」
・・・・そして、
やがて・・・
「アイシテル・・・・アイシテル・・・カズ・・・」
我慢に我慢を重ねたボクは、
「快楽の果て」を迎える。
積もりに積もった「射精」の瞬間を迎える。
身体すべてから放出されるような、巨大な爆発を迎えるんだった・・・・
「愛してる!!」
「アイシテル!!」
お互いが強く抱き締め合い、
最後の時を迎える。
ふたつの身体が絡まり合ったまま、
瞬間、
眩いまでの閃光を放ち、スパークする。
・・・・そして、
崩れるように倒れ込んでいく。
抱き合いながら、
ひとつの物体となって「奈落の底」に沈み込んでいくんだった・・・・
・・・・これが Mimi とボクとのSEXだった。
・・・静かだった。
面する道路の喧騒は聞こえない。
ボクの上で・・・肩口で、 Mimi の寝息が聞こえていた。
ボクは、両腕で彼女を抱きしめていた。
微かに霧笛が鳴った。
静寂に響いた。
「・・・・・・ンン・・ン・・・・」
Mimi が眼を開けた。
微笑む。
軽くキスをして、
腕枕に降りていった。
その髪の毛をボクは撫でた。
子供をあやすように髪を撫で続けた。
愛しい Mimi
寝かしつけるように頭を抱える。
指で、髪を解かし続ける・・・・・
今日が最後だった。
最後のSEXだった。
明日は、 Mimi を羽田空港まで送っていく。
午前中の便。
・・・・あと数時間後だ。
Mimiが身体を起こした。
立ち上がる。
窓からの月明かりに、華奢な・・・・それでも伸びやかなプロポーションが輝く。
雑誌から飛び出したような、
モノクロの裸体だった。
・・・・綺麗だ・・・・
背が高い。
そしてスレンダー。
伸びやかな脚・・・
・・・・なんて美しいんだろう・・・・
本当に、
本当に、
本当にそう思った。
Mimi はガウンを纏うと、
自分のバッグを開けた・・・・・
「カズ・・・・プレゼントです・・・」
目の前に差し出される。
真黒な包装紙。
ゴールドのリボンが光っていた。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる