上 下
14 / 20

「服従のSEX」雪まで美しい。

しおりを挟む



ヤラシさの滲み出た、愛液に光る分身を引き抜く。

女をうつ伏せとさせる。

肉人形となった身体は、されるがままだ。


そのまま、尻を持ち上げる。尻を上げさせる。・・・・すかさず、腹の下に枕を詰め込んだ。


脚を拡げさせ、


尻たぶを拡げて貫ぬいていく。


・・・・これまで、絶対に許されなかった体位だ。

尻を上げるどころか、背中を見せることすら許してはくれなかった。


正常位で抱くことは許された・・・動くことは許された。


しかし、絶頂を迎える時、

射精を迎える時、

そのほとんどが、明菜さんが上となっていた。


明菜さんが、快楽にのめりこむことは決してない。

明菜さんは、ボクの顔を見つめ・・・見おろし・・・・どこか、姉の眼差しを向けながらボクを果てさせた。

さらに、
休日の終わり。

必ず、明菜さんの口中で果てさせられた。


・・・・ボクは、決して、明菜さんのイく貌はおろか、

快楽に身を委ねた貌すら見ることが許されなかった。



・・・・おそらく、

これまで、
ボクとのSEXで彼女がイくことはなかった。



・・・ついに、この時を迎えた。

尻からの見事なくびれたウェストライン・・・曲線美を見下ろし、
下剋上の悦びに浸る。


さっきまで、

彼女の髪を引き・・・散々に鳴かせた。


ついに、快楽の宙を彷徨わせた。



・・・・そして、

今、

最大の下剋上の時を迎えていた。



メス犬の姿勢だ。

動物の「絶対服従」の態勢だ。


メスが、オスを受け入れる、

支配を受け入れる服従の姿だ。

尻を掲げさせ・・・尻穴すらを剥き出しにして、貫いていく。


・・・さらなる服従の姿勢をとらせる。

深く、激しく、暴力的なまでに刻み込むため、両腕を背中に・・・後ろ手とさせた。


・・・その腕、その両手首を掴んで貫く。

奥の奥までに。



規則正しい打撃の音。


もはや、女体の快楽は無視とする。

己の快楽・・・・射精・・・・女体への征服のみの行為とする。


ピシン!ピシン!ピシン!


鞭を打つような音が響く。


奥へ・・・奥へ・・・・奥へ!!!


全ての体重をかけて尻を撃つ!


「はう・・・はぁ・・・は・・・は・・・は・・・」


鞭と呼応して、
同じく、規則正しい鳴き声が上がる。


すでに、散々にイかされた・・・イかされ続けた。

快感が冷める間もなく責められ続けた。

もはや、快楽は「苦しみ」の領域だろう。



・・・逃れたい・・・逃げたい・・・崩れ落ちてしまいたい・・・



しかし、
彼女の腹の下の枕が、それを許さない。・・・・無様に尻を捧げ続けるしかない。



女の感情を無視し、己が快楽に溺れる。


すでに、全ての熔岩が下半身に集まっている・・・真白な溶岩・・・黄色くゼリー状の塊にすらなっている激流が、今か今かと、迸る瞬間を待ちわびている。


・・・もう、限界だ・・・


硬く閉めていた、ギリギリと全ての理性で閉じ合わせていた蛇口・・・

もはや限界・・・・・

すでに、透明な樹液が流れ出しているだろう・・・



最後の足掻き。



女の背中に覆い被さっていく・・・


男のモノは天を突きそそり立つ。

女は、シーツに顔を埋めて尻を差し出す。・・・下向きとなった膣道。・・・そこに上向きとなった鋼を埋めるのは刺激が強い・・・・すぐに射精感が込み上げる。

少しでも・・・
果てを遅らせるため・・・

否、快楽に浸るために、刺激を緩やかなものにする。

膣道の角度を、少しでもモノに合わせるため・・・抽送の、抵抗、刺激を弱めるために、背中に覆い被さる。


・・・・もちろん、「支配」の意味もある。


獣の交尾は尻からだ。

オスに「どうぞ」言わんばかりに尻を掲げさせ、支配を受け入れさせる。


同じだ・・・

人間も獣だ。


「交尾」


原始から行われてきた、種の本能としての行為。


どれだけ、文明が進化し、・・・街を建設し・・・

着飾った洋服を身に纏おうとも、

オスの本能に変わりはない。

メスを我が物にしたいという本能に変わりはない・・・・そして、最大限に支配を受け入れさせる「交尾」という儀式。

そこでは、・・・その土壇場の状況では、

オスは、メスを尻から犯したがる。


尻から・・・・背中から覆い被さり・・・メスの全てを胸下に支配し、

己が命の分身、「精液」を放ちたがる。



尻を上げさせ・・・抑えつけ・・・身動きできないメスを犯したい・・・・


古来より延々と繰り返されてきた、オスの願望の姿だ。



背中に覆い被さり、

メスの自由を奪う。


女の両手をシーツに拡げ・・・それを両手で掴む・・・・手の甲から掴む・・・さらには、指を絡ませる。・・・ガッチリと女を抑え込み、

ガッチリと女を支配した。


横向き。
シーツに顔を埋めた女の鳴き貌を見おろし、己が分身を撃ちつける。


撃ちつける。



「許して・・・・ゆる・・・して・・・・カズくん・・・許して・・・・」


微かに譫言が鳴る・・・彷徨う目・・・快楽に狂った口元・・・


かまいはしない。


ああ、許してやる・・・

もうすぐ許してやる・・・・終わりにしてやる・・・・イってやる!



この女の膣に射精してやる!!



あらん限りの律動・・・・「交尾」という暴力の瞬間。


ピシン!・・・・ピシン!!・・・ピシン!!!・・・


しなやかに、
跳ねる鞭のように腰を撃ちすえる。


全ての体重をかけ、奥の奥に・・・1mmでも奥へと撃ちつける・・・・1mmでも子宮の近くに射精したいという本能の行い。



今、征服が成る。

今、至福の時間。

今、願望の成就。


ピシ!・・・ピシ!!・・・ピシン!・・・ピシーン!!・・・・ピチーン!!!



オス犬が咆哮する!!!


絡んだ指。

骨すらが悲鳴を上げる。



ついに、耐え切れず決壊が起こった!!


下半身に銃声が響く!!!真白なマグマが噴出する。

1発!・・・2発!!・・・・さらに3発!!!・・・・奥へ・・・奥へ・・・奥・・・へ・・・・全てを埋めた・・・・・


一滴でも多くの命を送り込む。捻じ込む。流し込む。


「ぐぅぅぅ・・・・・」


メス犬の嘶き。


身体が弾けた・・・・


溶けてゆく・・・・


堕ちていく・・・・


そのまま、征服した女の背中に崩れていった・・・・・




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・


どれくらい時間が経ったのだろう・・・


朦朧とした意識の中・・・
腕の中で何かが動いていた・・・・



抱いていた明菜さんがベッドを降りたんだと理解した・・・・



パノラマの窓。

東京。さらには「赤坂」・・・・不夜城の夜景が輝いていた。

裸に、柔らかな白のコートを羽織った明菜さんがソファに座っている・・・・窓の外を見ている・・・



なに・・・なにかあるの・・・・


ノソノソとベッドを降りた・・・・



どうしたの・・・・?


「雪だよ・・・カズくん・・・」


嬉しそうな明菜さんの顏。



細かな雪がヒラヒラと舞っていた。


明菜さんは、もう何年も地元には帰ってないんだそうだ・・・・降る雪を見たのが久しぶりだと言った。



東京の夜景の中。

ヒラリヒラリと雪が踊っていた。



「東京は・・・・雪までキラキラしてっべさ・・・・」



明菜さんが笑う。


ボクも雪国育ちだ。


「雪」は、決して美しいものじゃない。

雪国では、毎年「雪」によって死者が出る。


雪山遭難だけじゃない。


「雪下ろし」


日々の生活の中・・・

雪国では、雪の季節の中、毎日「雪掻き」をしなきゃならない。

・・・・そして、何回か「雪下ろし」・・・・屋根の雪を降ろす作業も必要だ・・・怠ると、雪の重さで家が潰れてしまう。・・・・その作業中に、毎年、何人もの死者を出す。


これが、
冬の高校生の「定番バイト」だったりする。


雪は、生活にとって「災難」であって、

日常生活の厄難だった。


しかし・・・

東京の雪は「美しい」・・・ただ、それだけの存在だった。



雪が舞う。

雪が優雅に踊りを披露している。

窓に着いた雪が結晶になる・・・・綺麗だ・・・・美しい・・・・



東京のパノラマに、雪の結晶のレンズが光る。



・・・・それよりも、明菜さんが美しかった。


思わず唇を奪った。


・・・・すぐに互いの舌が、愛情を始める・・・・


東京。

雪の中。

真白な結晶の光。

舌を絡めた。



もう、
明菜さんはボクのものだ。


しおりを挟む

処理中です...