不思議体験・外伝。

ポンポコポーン

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「望まれた責め」残された命。

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華子の絶叫が響く。


逝っても逝っても、終わりはなかった。


逝かされ続けていた。



膣孔。
滑らかに抽走する巨大な杭棒。
天を突くほどの硬度。・・・・淫らしくヌラヌラと愛液に塗れて光っている。


自分のモノだとは思えない・・・

・・・どころか、とても、人体だとすら思えない硬度だった。


何か、

未知の、

別の生き物のように膣孔を出入りしていた。


杭棒は、

経験したことのないほどに巨大と化していた。


勃起薬。


「ヴァイアグラ」


ドーピングによるものだ。


射精できない身体。

勃起すらしない身体。


しかし、
「投薬」によって、巨大な怪物となっていた。



・・・・不思議な感覚だった。


もちろん、

自らの肉体だ。


快感はある。


しかし、


どこか、

「借り物」のような感じがあった。・・・・快楽がダイレクトではない感じだ。


自らの陰茎。
その上に、さらに硬質の・・・分厚い皮膚を被せたような・・・・
なんとも、もどかしい快感だった。

質の悪い、
厚いコンドームを被せたような感じ・・・・その表現が適切か。


簡単に言えば、
快楽の度合いそのものは下がっているということになる。


もっとも、

だからこそ、


「責め続ける」ことができる。


自らが「果て」

迎える感じがしなかった。



「逝く・・・・逝く・・・・逝っくぅぅ・・・・!!!」


華子がシーツに爪を立てて果てた。・・・・すでに何度目か・・・数えきれないほど。


ミチミチと、
膣径を横溢するほど貫き、抽送を止める。


華子の背中を見下ろす。


美しい・・・

「穢されていない」

そう感じる真白な肌。

締まったウェスト。


小ぶりで・・・しかし、丸みを帯びた、魅力的な尻肉。



「ゼェゼェ・・・・・」


荒い呼吸が鳴っている。



・・・・・華子は、


ボクの物語を読んで、


「自らを慰めた」


そう告白した。


・・・・ボクの物語。


「SEXシーン」



どこか、サディスティックな、

愛のシーンが多い。



・・・・つまり、

華子は、

そういうシーンで感じたということだ。

そういうシーンで、


「濡れた」ということだ。



・・・・・じつは、

そういうメッセージをもらったことは多い。


ファンレター。


そういうメッセージも多かった。



・・・・・シーツに放り出された華子の腕。


その腕を掴んだ。


両腕を背中で交差させた。


華子は為すがままだ。


すでに、

躰には力が入らなくなっている・・・・軟体動物へと化していた。


交差させた手首。
ガウンのロープで縛りつけた。



・・・・・再び、

杭棒を抽送させる。


後ろ手、

縛った両腕、手綱のように掴んで貫く。



「はうぅ・・・・・ううううぅぅ・・・・・」



・・・・・すぐに、悦楽の鳴き声が上がる。


すで、

何ら、抗うことはなくなっていた。・・・・いや、できないのだろう。


為されるがままに快楽に溺れていた。



ドーピング。

巨大に膨れ上がった、
自らのものではない杭棒が律動している。



・・・・言葉にするのは難しいけれど・・・


スーパーマンや、


はたまた、「仮面ライダー」や、


そういう「変身」を果たしている感覚があった。
・・・・本来の自分ではないとわかっている感覚か。



全ての変身者には「制約」がある。


全ての変身は、


与えられた時間が経過すれば、

元の人間に戻ってしまう。



・・・・・同じだ。


この、巨大化した陰茎。


時間がくれば戻ってしまう。


あくまで、


「薬漬け」

変身した、

仮初めの姿でしかなかった。


偽物の姿でしかなかった。



・・・・そして、


男の、
最大の「快楽」・・・・「悦楽」


「射精」は味わえない身体だった。



・・・・ヌチャ・・・・ヌチャ・・・


貫く膣口。


一気に、灼熱の鋼。

滑らかさを増したのがわかる。


膣内。

淫液が清水の如く溢れ出している。



縛られたからだ。


後ろ手に縛られる。


躰の自由を奪われ貫かれる。


その行為に、

しとどに愛液を垂れ流しているんだった。


華子の「被虐の悦び」が、

尚一層に燃え上がっているのだろう。



後ろ手に縛られ・・・・自由を奪われ、

倒れることも、崩れることも許されず、

ひたすら、

膣孔を貫かれ続ける。



これほどの淫靡な場面はありはしない。



華子の求める責めを与える。

・・・・もちろん、想像以上の責め苦ではあるだろうが。



・・・ボクは・・・

ボクは、

あと何回SEXできるのか・・・

そう思う。


命の期限はともかく、


SEXの期限は、


もう、ないことがわかっていた。



「残存SEX」


もう、終わりが近いことは実感していた。


すぐに、


「投薬」でも、


もう、
意味を為さなくなることがわかっていた。


・・・・自分の身体だからな。

なんとなくはわかる。



・・・・・だから、

SEXできる間に・・・・


SEXできる間に、


ボクは、華子に、


ボクの、


「この世に生きた証」


刻み込もうとしていたんだった。



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