夏目の日常

連鎖

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二人の日常

源氏旅館③

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 海斗が縁側で待っていたのは数分?いや数秒かもしれないが、
 いつまでも出てこない夏目を待っているよりも、
 部屋に巻き散らかされている、目についた物を片付け始めていた。

「ガチャガチャ。ハァ。。ししょぉおお。なぜですかぁあ。ガチャン。」

(夏目さん。ごめんね。あれは違うんです。違うんです。あれは師匠が。)

 夏目に汚いと言われて、最初だけは反省していたが、
 部屋に撒き散らされた道具を、ゆっくりバックに片付けていると、

(すげぇ。ブットイ。。コレは浣腸だよな。シリンジ?イチジク浣腸。
 なっちゃんが泣きながら。排泄する。ふうふう。この鞭で。。ハアハア。

 こ。。こんなブッといディルドで、夏目さんをおぉお。
 バイブを全身に、電マで気が狂ったようなかおぉ。ハアハア。いぃい。

 この衣装に着替えて貰って。。で。。紐でグルグルにぃい。ふうふう。)

 目の前に転がっている玩具を見ているだけで、
 夏目をコレで自由に調教している妄想が、心を真っ黒に塗り潰していた。

 。

「あっ。。夏目さん。。なつめさぁん。うつうう。」

 部屋の片付けも終わり、海斗は縁側の椅子に座って裏庭を見ていると、

「ごめんねぇえ。。。。。。。えっ。えぇえええ。」

 夏目がタオルで身体を隠さずに、脱衣場から出てくる姿に驚いていた。

(お客さんがいるって、隠してっ。隠さないとダメだってぇぇぇ。)

 もちろんさっきまでとは違い、胸に赤いチャームが揺れていないので、
 ブラ?を外しているのは、海斗からも見えていた。

 そんな海斗の視線に夏目も気がついたのか、

「だだだだ。。バッチャぁあん。。。ばしゃああっ。。」

 こちらを見たかと思うと走り出し、周りで大人が見ているというのに、
 湯船に向かって、子供のように思い切り飛び込んでいた。

 たしかにお風呂に入るのだから、全裸であっても問題はないが、
 何人ものお客が見つめているのに、身体を隠そうともしない夏目に、
 少し困ったような呆れた気持ちで、海斗は彼女を見ていた。

 そんな気持ちの海斗は、二階の縁側から見ている事しか出来ないのだが、
 何故か裏庭を見ているだけで、
 怒り狂ったように膨れ上がってくる肉棒に戸惑っていた。

「(あの女か?)」「(すげぇ)」「(いい女だなぁ)」「(イイねぇ)」
「(近づくなよ)」「(そっち逃がすな)」「(どけ!見えねぇ)」

 もちろん、全裸で若い女が入ってきたのだから、木ノ下と同じような、
 女を舐め回す下卑た視線に、欲望を満たそうとしている手の動きに、
 小声で呟く嘲笑に、煽るように動かす身体の部位に、
 少しでも見えやすい位置に移動しようと、湯船や床を擦る雑音が、
 夏目を取り囲むように、ゆっくりと近づいてきた。

 もちろん海斗の肉棒も、
 ビキビキ。ビクビクと大きくなって、何度もお辞儀をしていた。

「(どケロよ)」「(俺が行く)」「(おい黙れ。濱田さんが来たぞ!)」
「(濱田さぁあん。いつものをお願いします。いつものですよ。)」

 湯船にも、洗い場にも沢山のワニが獲物を求めてさまよっていたが、
 最初は大胆に入ってきた夏目が、湯船に飛び込んで驚いたようで、
 遠まきに囲むだけで、誰も近づこうとしていなかった。

 その後は、夏目が走っていった後を濱田がゆっくり近づいてきたので、
 素直に獲物を、彼に譲って大人しくしていた。

「なっちゃん。そんなに怒らないでやってよ。ザバーン。。ザバーン。」
「だ。。だってぇえ。カイトがぁああ。」「あはは。。ザバーン。」
「でも。。でもぉお。」
「じゃあ、横にお邪魔するよ。ジャポン。ジャブゥウ。ふぅうう。」

 その後は、夏目の隣でピッタリと並んで入浴している濱田の姿を、
 恨めしそうに見つめながら、早く先に進めと願っていた。

 もちろん、二階の縁側から眺めている海斗も、
 仲が良さそうに、お風呂に入っている二人の様子を、
 窓に張り付いて、恨めしそうに見つめていた。

「ちゃぽん。。。どうだい?少しは落ち着いた?」

「はぁあああぁああ。すみません。取り乱したみたいでぇえ。
 すみません。やっぱり、年が離れちゃうと。。。もうダメですねぇ。」
「そんな事は無いよ。なっちゃんは、とても魅力的だよ。」

(お風呂で見てしまうと、やっぱり違う感じがするよな。ふぅうぅ。)

 心地よい温泉に包まれると、夏目の心まで変わってしまうのか、
 泉質が透明なので、
 周りから身体を見られていることを知っているはずなのに、
 見られないように、身体を隠そうともせず、
 見られているのに、恥ずかしそうに照れたりもしていなかった。

 夏目の身体は、透明な揺らめくお湯の中に全てが沈んでいるので、
 大きな胸が浮力で水面辺りまで浮き上がり、
 胸を支えているくびれたウエストやおヘソまで見えていた。

 すぐそばで見ている濱田には、
 脚を折り畳んで横に流しながら、床にお尻を着けている姿と、
 太ももの間から、男を受け入れる場所がチラチラと見えていた。

「そう言ってくれるのは、はまちゃんだけよ。ちゃぽん。ちゃぽん。」
「そんな事ないよ!ほら、あっち見てご覧。あの人も。あの人だって。。」

(本当に隠さないよなぁ。夏目さん。本当に恥ずかしくないのか?
 そんなに大胆にしていると、こっちが恥ずかしいよ。膨れるな!ダメだ!
 夏目さん丸見えぇえ。だからオマエは静まれ!!バレちゃうだろぉお。)

 夏目が隠さずに入浴しているのだから、濱田も隠すことが出来なくて、
 息子の意見を聞かないように、違う場所を見て必死に耐えていた。

「チャポン。。ちゃぽん。。ふぅっ。。そうかなぁ。ちゃぽん。」

 濱田のことが好きなのか、それとも男として見られていないのか、
 お互いの肩が触れそうなほどに、夏目が近づいてきたので、
 温泉の独特な香りとは違う、女性特有の匂いが彼を包み、
 素直な反応が理性を無視して膨らんできた。

 そのことが知られると大変なので、彼は注意を仲間たちに向けさせ、
 その間に少しでも膨れていく息子を抑え込もうとしていた。

「呼んであげれば、いい。。ン。。ぅぅ。じゃ。早く。。早くうっ。。」
「はぁああ。私って。本当に魅力があるのかなぁあ。ジャバジャバ。」
「おぉおぅぅ。」「や。。やあぁ。」「あはは。」

「一緒に入りませんかぁ。隣にどおーぉおーーぞぉおぉお。ジャボン。
 ジャバジャバ。みなさぁあん。コッチに来ませんかぁ?
 コッチぃ。ばしゃーん。ブルルン。こっちに来ませんかぁああ。
 バシャバシャぁああん。隣にどぉおおおぞぉおお。」

 子供が親を呼んでいるように、何も着ていない身体を隠そうともせず、
 湯船から何度も飛び出すように立ち上がり、
 股下辺りまで水面から出して、手を振って男たちを呼んでいた。

(なっちゃん。見えてる。丸見えですって、なっちゃん。だめぇえええ。)

「(見えるぞ。)」「あはは。今度ねぇ。」「(いいんじゃないのか?)」

 夏目が大きく腕を振って胸を揺らしている姿は、
 湯船の縁に腰をかけていたり、少し離れた場所で温泉に入っている男や、
 洗い場からこちらを見ていた男を誘っていた。

「ジャブ(お前。いけよ。)アハハハ。」「(このまま行けってか?)」
「またねぇ。」「あはは。(無理だって!)」「いいか(湯船に入れば)」
「僕たちは、ココでゆっくり入っていますぅう。(やべぇ立つな。)」

 股間を隠す物が大きく膨らんでいる人、背中で会話をする人、
 不格好に腰を引いている人、股間に手を当てて挨拶する人だけで、
 誰も夏目達のそばに近づこうとはしなかった。

「やっぱり、刺激が足りないんでしょうか、はああぁ。私ってぇえ。
 若いと、色々と刺激があるんでしょうねぇ。ジャばばば。
 ハリかなぁ。グネグネ。やっぱり、こんなおばさんの身体じゃあ。
 グイグイ。バシャン。やっぱり、無理なんでしょうねぇ。
 スリスリ。フゥゥゥ。バシャバシャ。ダメよねぇ。はぁぁ。」

 夏目の魅力が足りないのか、離れて見ている人達を呼んでも来ないので、
 胸を両手で持ち上げて、大きさや形を確認したり、
 ウェストに手を添えたまま腰を捻り、クビレを確認して、
 若い女と自分との違いを確認しながら、何が足りないのかを考えていた。

 もちろん湯船の中で、立ち上がって確認しているので、
 お辞儀をするように腰を曲げ、両手で脚をこすりあげた時には、
 綺麗なお尻や、見せてはいけない場所までがお湯の外に出てしまい、
 色々な方向から、その場所を覗こうとする視線が集まっていた。

「あはは。そうじゃないよ。みんな、なっちゃんの魅力で大きくなって、
 その姿を見せるのが、恥ずかしいんじゃないかな?」

(濱田さん。何を話しているんですか?何をしているんですか?
 もしかして、湯船の中で触っているんですか?ハアハア。ふぅぅ。
 な。なっちゃん。浮気?いま、浮気をしているんですか?うぅぅぅ。)

 海斗が二階から窓越しに見ているせいもあるが、
 夏目の身体が動くたびに、胸や身体が濱田に触れているように見え、
 彼女が彼に触れてもらおうと、誘っているようにも見えていた。

 それだけでも我慢が出来ないのに、さっきは夏目がお尻を突き出し、
 そこを濱田が嬉しそうに舐めているようにも見えて、
 その姿を見る事しか出来ない海斗は、不思議な嫉妬に興奮していた。

「ぺたぺた。ハァ。これだけ綺麗な肌をしているのに、
 あんな物で拘束して跡が残ったら、どうするつもりなんだろうね。」

 性欲を無理やり抑え込んでいた濱田も、
 隠さずに見せてくる夏目に我慢ができなくなったのか、
 とうとう、直接彼女の腕に触れながら話し始めていた。

(いやぁあああ。なっちゃん。触られている。触られているよぉおお。
 はまだぁあああ。さわるなぁ。ハアハア。なっちゃん。ハアハア。
 さっさわられてる。なっちゃん。シュッシュうぅ。ふぅっうぅう。。)

「あはは、そうですねぇえ。この年だと縛られたら跡が残っちゃうかなぁ。
 はぁあああ。やっぱり海斗は、ピチピチの肌をした。。。。

 縛ってもスグに回復する、若い女性が好きなんでしょうねぇ。
 ちゃぽん。ちゃぽん。はぁああ。そうだろうなぁ。私なんてぇ。」

(ちょっと。。手。。手はなぜ触っているんですか!握るなァあ。
 ハアハア。さ。。さわるなぁああ。は。。はまだぁあ。
 触る必要あるんですかァ。なぜですか?シュッシュ。はぁん。ふうふう。
 濱田ぁあああ。なぜぇえ。ハアハア。なあっち。。。。うっ。うぅう。)

 さすがに気を許している濱田が相手だとしても、
 温泉の中でマッサージのように触られ続けても困るので、
 相手が気分を悪くしないように、優しく手を引いて断ろうとしていた。

「はまちゃん。ありがとう。ぶるん。。ちゃぽん。ちゃぽん。ぶるん。」

 もちろん夏目が身体をよじって逃げようとすると、
 温泉に浮いていた二つの球体が揺れて、大きな波を濱田に当てていた。

「サスサス。ほんっとうにぃいいい、夢のようだねえぇえぇ。ハアハア。
 サスサス。なっちゃん綺麗だ。本当に綺麗な肌をしているよ。
 こんなに綺麗な人と、混浴が出来るってのも最高だぁあ。ふうふう。」

(はぁああ。じゃあ、マッサージ。あそこのマットに行こう。行こうよ。
 もういいよね。夏目さんも欲しいよね。俺が全身マッサージをして、
 その身体をピカピカに磨いてあげるよ。その剃り残しだって、俺が。。)

 いつものように、温泉で火照った女性に巧みな言葉で声をかけ、
 挨拶をしているように、相手の腕や手を触りながら凝りを解きほぐし、
 凝りが溶けて気を許した相手を、マッサージをする場所に連れて行った。

 もちろん、たまには仲間たちと一緒に楽しむのが、
 濱田のよくする行為だったし、その映像を見るのが最高の娯楽だった。

 普通の場所では、こういう事など起こらないが、
 この年老いた濱田が、ワニが大量にいる檻で人懐っこい顔で笑いかけ、
 女の肌に反応しないと説明されると、
 この場所から早く逃げたいと思っている、無理矢理連れて来られた女や、
 安心感と年齢を重ねたテクニックに興味がある、刺激を求めている女は、
 彼が誘った場所にすぐについていき、その場所で楽しんでいた。

「(お。。いくか?)」「ジャボン(合図か?)」「(なっちゃん。)」

「そうだ。なっちゃん。ここのおんんって、マッサージするといいんだよ。
 あ。あそこ。見えるかな。あの場所でさぁ。俺がマッサージするよ。」

(なっちゃん。最高だよォ。この肌を。この身体をぉお。いいかな。)

 夏目の身体に触れたのが悪いのか、最初から我慢など出来ていないのか、
 そろそろ、気持ちを抑え込むことが出来なくなった濱田のが揺れていた。

「(濱田さん。合図は?)」「(いいのか?)」「(合図はあったか?)」


源氏旅館③
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