流れる川

連鎖

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トヨトミ②

芽吹き③

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「もういや。やめて。」
泣き顔で、必死にお願いしていた。

さあ、襲ってよ。ほら、どーぞどーぞ。うふふ。
いつものように、やって。

「違うよ。違うったら 。あれじゃ無くて。そうだよ。
名前。名前聞いてなかった。そうそう。名前だよ。
君の名前はなんて言うの?」
何を言っても聞いてもらえなさそうなので、全く違う事を聞いた。

「シル」
「そっかあー、いい名前だあ。良く似合うよ。
そう。シルさんかあ。あはは。いい名前だなあ。
シルちゃんかな。」
必死に笑顔で話しかけていた。

やばい、逃げられる。今は、後でな。えへへー。
今は我慢。後で。。あれを飲ませれば。いつも以上に。うぇヘ。

「ありがとう。でも、もう飽きちゃったわ。」
少しだけ残念そうな顔で、諦めて答えていた。
「さっきのは、誤解なんだよ。
誤解だって、シルさんって下着を付けて無いよね。
あれを確認しただけなんだよ。」
相手の感じが変わったのを、気にしながら話していた。

「下着?」
不思議そうに、老人を見返していた。
「下着が無いとスタイルが崩れちゃうし、
パンツも履いていたから引っかかって、スカートも捲れたんだよ。」
相手が話を聞きそうなので、真面目な顔で正論のように話しはじめた。
「苦しいから、下着はいつも無いですね。」
シルの顔が冷たく変わってきた。

「それだよ。
直接下着の上からスカート着れば、捲れたりしないんだよ。
プロだから知ってるんだよ。直接じゃないと、捲れるからね。

あと、面倒だからって下着を着けてないと、スタイルが崩れちゃうからね。

歳をとったら、僕みたいになったなんて嫌だろ?」
シルが下着を着けていない秘密を知って、ニヤけた顔で話しかけて来た。

「歳ねえ。そう?
別にいいけど、普通でしょ。
歳をとるのは、普通でしょ。ねえ、普通よねえ。」
一段と凍えた顔で答えていた。

いつの間にか、さっきまでのスカート姿ではなく、
一枚の下着のような格好になったシルが立っていた。

「若いうちから、ちゃんと。。んんん?」
シルの格好があまりにもエロいので、つい厭らしく見つめていた。
「ああ。これね。
うふふ。こういうのが好きなんでしょ。」
いやらしい笑顔で、誇らしげに見つめ返していた。
「ぅぅぅん。」
あまりにも暴力的な格好で、老人もシルから視線を外せなかった。

「ああ、ごめんなさいね。カチャカチャ。」
何処から取り出したのか、シルが仮面を顔に付けた。

「そう言えば、ルールだっけ?
うふふ。
私のルールは、あはは。さあ、踊ってね。
さあ、ショーの始まり。今から初めてあげるからね。
うふふふ。あはははは。あっははは。」
嬉しそうに、部屋中に笑いかけてきた。
「うぐぐぐ。。」
笑い声と一緒に、
老人の身体が何か大きな物に押さえ付けられ、
少しも動けなくなっていた。

「さあ、ショーの時間よ。

輪廻から逸脱する者よ、
あなたを縛る思いをこの場所に届けよう、
貴方の伝えたい想いをこの場所へ。

レイズデット。」
美しい声に合わせて、鎮魂の歌が響いた。

「ボコボコ。ガチャガチャ。ガチャガチャ。
ボココ。ガチャガチャ。ガチャガチャガチャ。」

地面から、店の地面から、次々と骨が生まれてきた。

「ま。魔法使い。そうか、お前は。。。
頼む、止めてくれ。何が望みだ?何を。何が?」
目の前の骸骨達に驚いて、シルにすがろうと声をかけて来た。

「沢山いるけど、そうねえ。忘れちゃったの?
あの子たちに聞いてあげたら?
あはは、そうねえ。聞いてみたら?
知り合いでしょ。」
仮面が、悲しそうに笑いかけてきた。

「ガチャ。。ガチャガチャ。。ガチャ。」
骸骨が次々と、老人の身体に近づいて来た。
「ひいいい。来るな。止めてくれ 。来るんじゃない。」
老人が必死に逃げようとするが、身体は少しも動かなかった。

とうとう、老人の身体に人々が取り憑いた。

「ガツガツ。ビチビチ。ッビシャア。
グチャ。グチャグチャ。ビシャ。
バキン。グチャ。グチャ。ビチビチビチ。」
老人の身体に想いを伝えようと、次々と歯を立てて食いちぎっていた。

「ぎゃああああ。いたい。止めてくれよ。もう、止めてくれよ。
ぐぎゃああ。いやめろおおお。
すまなかった。ひいいいい。許してくれ。止めてくれ。」
知り合いだったのか、老人が必死に周りの人達に謝る声が響いていた。



老人が咀嚼されて、
次々と身体中の骨がむき出しになろうとすると、
それが夢だったように、老人の身体が巻き戻っていた。



「も゛う。。。。あ。。もう。。や。」
老人がブツブツと、声を出すだけの物になっていた。

シルは場違いな声で、嬉しそうに誰かと話していた。

「え?全部くれるの?
本当に。あはは、ありがとう。
でも、これって寒いそうだけど大丈夫なの?」



「これよりはマシだって、あはははは。そうねえ。
ありがとう。全部貰うわね。
わかったわ。着させてもらうから大丈夫よ。」



「そうなのね。うふふ。ありがとう。」

「また。
じゃあ、みんないいかな。送ってあげるわね。

輪廻を廻るあなた達に、
苦しみのない明るく穏やかな時を、
暖かい陽だまりをあなたたちに。

ホーリーライト。」
真っ白な眩しい光が、部屋を満たしていた。

「ガチャン。ガチャガチャ。ガチャガチャ。バシャン。」
老人を囲んでいた骸骨たちが一斉に崩れだして、
部屋に骸骨の残りが積み重なっていた。

シルがブツブツ言っていた老人に向かって、話しかけた。

「喉乾いたでしょ。ちょっとまっててね。うふふ。
カタン。すうう。コトン。」
ちゃぶ台に載っていたコップ中身を口に含んでから、
空のグラスをちゃぶ台に戻した。

「え。。。要らない。欲しくない。止めてくれ。
ダメ。ダメだ。欲しくない。大丈夫だから。」
老人はさっきまでの呻き声でなく、はっきりと拒絶していた。

「ぶぶぶ。。。ちゅぅぅぅぅ。」
老人に口付けをして、口に含んだ中身を流し込んでいた。
「うぐぐぐ。。。やめて。やめ。。
うぐぐぐ。。ごく。。ご。。。ドサ。。」
老人は飲むのを必死に嫌がっていたが、
流し込まれた液体を飲んで崩れるように倒れた。



「ごめんなさい。出来なかったから、戻っていてね。」
(はい、マスター。)

仮面も外して全裸になったシルは、何かを布団周りで探していた。

あった。で、これよねえ。。。下着があると捲れないの?
コレかあ。。ああ、ねえ。うわ。。

下着はカビカビに色々な場所が黄色く固まりがあり、
アソコの部分もタップっりと。。あははは。すごいわね。ヌルヌルよ。
あーあ。元気ねえ。老人なんだけど。コレなら。。

老人を見たが、動かなさそうでガッカリしていた。

「ううう。。ふぅぅ。。。ピシャッと。っうう。
やっぱり、食べて。。寝ちゃったしなあ。あはは。」
真っ白なフルバックショーツを履いくと、
老人をあそこに感じて、もう一度残念そうに見つめていた。

で、これよねえ。生地は暖かそうなんだけどなあ。
なんでかな。スルスル。。うーん、でも。

さっき着ていたスカートを、ショーツの上から着て確認していた。

スカートを必死に手で伸ばそうとするが。。
手で確認すると丈はさっきと一緒、見えそうだった。

本当なのかなあ。。プロでしょ?

よし次よ次。ブラ?は、苦しいからいっか。。
じゃあ、シャツっと。。んんん。

これよね。えぇぇ。ぇぇぇぇぇぇ。これもなの?

多分シャツと思われる布切れは、タンクトップ?
ブラジャー分の丈しかなく、
シルの大きな胸だと、完全に半分のふくよかな部分がはみ出していた。

タンクトップなので、もちろん。谷間も丸見えになっていた。

さっきよりはって、なによ。これじゃあ同じじゃない。
うーん、寒いだろこれじゃあ。お腹丸出し。

あ、まあ一緒?一緒なのかなあ。
(違いますよ。マスター。)

他は、あれ?。あれがあるって。
あ、、布団じゃない。これよこれ。

掛け布団と思って見ていた物が、ファーコートなのに気がついた。

「バサ。。うん。うわ。」
コートを着てみると布団のように厚めで暖かそうだが、
丈は短く、太もも半分は完全に見せていた。

うーん、寒いから我慢。我慢。
コートを着ると、ムワッと老人独特の匂いが身体中にまとわりついていた。

まあ、いいかなあ。あと聞いたのは。

多分ここかな、あはは。あったあった。

玄関の隅の方に、潰されたパンプスが出てきた。
ヒールがとても高く、女が履くとむき出しの脚が強調されていた。

これで全部かな。
下着にミニスカートでしょ。
タンクトップにコート。あとパンプス。

よし、服は調達完了。ありがとう。使うわね。

「カツカツ。あはは、カツカツ。
やっぱりいいよね。暖かいし。カツカツ。」
暖かくなったシルは、嬉しそうに店を出てきた。

何故か店の目の前で立ち止まって、男の視線が集まるまで立っていた。



男たちが見てくるのを確認して、ゆっくりと店に向けてお辞儀をしていた。

「おいおい、あれって。」「あれだよあれ。丸見えだぞ。」
「オネダリ出来ないもんかな。」「いい女かな。」
「あれって、あれだろ?」

男たちが見ていたのは、
ヒールで強調されたおしりがコートからはみ出して、
スカートも無視してショーツが丸見えになっていた。

女が男たちに振り返ると、少しだけザワついた声がもれた。
「。。。」「あはは」「そういうの」「うーん」

「ありがとうございます。今度遊びましょうね。
うふふ。今度楽しみにしててね。」
嬉しそうに男たちを見つめて、手を振っていた。

「ああ。」「まあ。ぜひ。」「うん、まあ、そうだな。」
「いい身体だね。あはは。」「お仕事頑張ってな。」
男たちは困ったように、女に笑い返してきた。

「あーあ、やっぱり捲れるじゃないの。嘘つき。」
少しだけ不機嫌な顔で、必死に手で捲れた場所を直しながら笑っていた。


芽吹き③
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