【BL】こいつのせいで狂いっぱなし。溺愛してるケモ耳少年がゆうこと聞かなくて困ってます。

あっ ふーこ賦夘

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なにゆえ女装?十二単でフルムーン

第13話 天慶さま。ありがとうございました!

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13

 しばらくすると天慶てんけいさまがやってきて、
天慶てんけいさま、瑞潤みすずさん、望月丸さま、オレ颯欄そらんこと颯太。の四人でしばしの団欒だんらん

「天慶さま。瑞潤さん。先程はありがとうございました。おふたりと颯欄さんのおかげで助かりました。心からお礼申し上げます。」

 天慶さま・・・。
   ドキドキ。
 さっき初めてあったはずなのになんだかずっと前から知ってるようで・・・。
 とても気になる。

「望月丸・・・。そなたは琵琶びわ名手めいしゅと聞いた。一度聞いてみたいものです。」

 これが我が息子。望月丸か。
 みなが我に似て美しく利発だとゆう訳だな。
 しかしなぜ、颯太のところに居るのだ・・・。
 しかもなにやら仲良さげな様子。

「望月丸くん。そんなに気にしなくていいと思うよ。」

 天慶の息子。月詠神つくよみしんの代行者である僕達から初めて生まれた子供。
 お互い自分の顔をまじまじとみることはあまりないからわからないだろうけど・・・。
 よく似てる。

「・・・。うるっ。」

 とてもなごやかな雰囲気に感動を覚える。
 十二単じゅうにひとえ着てよかった・・・。

   うるうる。


 そして。感動のご対面をはたしての帰り際。

 やっと退出できると油断大敵、うっかりまた足がもつれて。

「あっ」

「ほらっ」

「大丈夫ですか?」

 2本の手に支えられてる颯欄そらん

「えっ」

「あっ」

    ぴりっ

かああああああああああああぁぁぁ
かああああああああああああぁぁぁ

 ひくっ

 ちょっとまて、十二単じゅうにひとえで足の縺れた颯太を支えるのはオレだけ、のはずだろう・・・。

「大丈夫・・・デス。」

「よかった。」

 見つめ合ってうなずきあってる颯太と望月丸。

 ってなんなんだ、この甘ったるい雰囲気は!

「颯欄、帰るぞ!」

「あっはいっっ。」

 チラッと望月丸をみて、颯太の手を引っ張っていってしまう天慶さま。

 そんな様子をしたり顔でみている瑞潤。

「望月丸くん。」

「あっはい。」

   じーっ。

「颯太くんと仲がいいんだ。」

「あっ。はい。オレ・・・。」

 瑞潤は確かに、颯欄そらんとはいわずあえて、『』といったけど、望月丸は自然に のことだとわかって答えた様子。

「ああ。」ははん。

「あの・・・瑞潤さん。」あせっ

「はい。」

「颯太、あっ、颯欄さんに伝えてください。また・・・。まってます。って。」

「にこにこ。わかりました。伝えておきますね。」

「瑞潤っ。」

「はーいっ。今行く。」

「気をつけてお帰りください。ほんとにありがとうございました。天慶さまにも感謝してます。とお伝えください。」

 深々と頭をさげる可愛い望月丸を二度三度なでなでする瑞潤。

「いいこだねー。また、ね。」

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

 月天宮に帰って、オレの手をひき、寝殿に引き込む天慶さま。

「あのっ
天慶さまっっ
ちょっと
まって、、っっ、、。」




望月丸
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