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DIY、とにかく戦い続ける
特殊耐久サバイバル部門後篇 その22
しおりを挟むサバイバル生活八日目、外部より権能持ち集団『逸脱者』が参戦するという情報が。
彼らの参戦は間違いなく、戦況を大きく揺るがすことになるだろう。
「そして九日目……今日からは、敵に彼らを想定しなくてはならなくなりましたね」
世界に出回る擬似権能、紛い物と違い彼らが扱う権能は間違いなく本物。
一部例外を除き、初期状態でその権能を上回ることなどできない。
普及してからそれなりに経っているため、初期状態とは言わないが……それでも、彼らと対等にやり合えるほど、成長を遂げているモノは無かった。
「まあ、人数にも制限が掛けられているはずです。終盤確定なあの人然り、圧倒的な力を無制限に投入するほど面白くない展開も無いでしょう」
物語は起承転結があるから面白い。
今回で言えば──俺たちだけの時が起、侵攻が始まった頃が承、そして配置換えと追加の参戦者で転……あと理不尽な結だ。
休人たちの認識は別として、星が求める理想を原人たちに抱いてもらうためには、過剰過ぎる戦力ではダメ。
寄って集って強者が魔物をイジメる、ではなく個々に強大な魔物と闘える。
そして、最後に現れる強敵すらも打ち砕く最強の守護者……みたいな感じだな。
「我々も、悪いことをすればこんな風に成敗されますよ……といった教訓にならないよう励まねばなりませんね」
ある意味、そう演じてもらいたいからこその裏切り者なんだろうけど。
予定調和なんてつまらない、全力……は問題あるから、ほどほどに抗おうか。
◆ □ ◆ □ ◆
火山
「……あー、アレですね間違いなく」
ドローンで共有する精霊の視界。
遠目に見えるのは、未だ健在である三つの中立地帯……そう三つ、偶然にもその一つひとつに家族の一員が所属しているようだ。
無論、うちの家族以外にも有力な戦力が居るし、力を合わせて魔獣を討伐した実績もある──加えて『逸脱者』が参加するのだ、こちらも本腰を入れなければ勝てない。
同盟に所属する魔獣たちは、その連携を活かして区画を十三個分獲得している。
空間の魔獣の裏領域は別として、その保有量は破格のモノだ。
中でも、俺が初期からお世話になっている火山の魔獣は、MVP扱いで四つ分の支配者となっており、侵攻で無双っぷりを見せた時以上の強さを手に入れている。
──そんな火山の魔獣でも、圧し切れていないのが現状。
向かう先は隣接する中立地帯、広い川が特徴のその場所の名は『河原』。
マグマが尽きない限り死なない魔獣、だが今はかなりのダメージを受けていた。
なぜならマグマは生み出した瞬間に、使えない状態にされているから。
理不尽を上回る理不尽、それは他ならぬ逸脱した者によって引き起こされていた。
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