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第4話 スライム撃破!
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目の前に現れたからにはスライムを倒したい。
「ぷよん。ぷよん。ぷよん」
「さて……」
スライムの動きは遅い。今の俺でも回避はできそうだ。
幸い、筋力は落ちても、剣を持つのに不便はない。若干長く感じる程度で済んでいる。
今のところ剣を振るのに問題はない。と思うことにした。
ちなみに、剣を振って威嚇してみたものの、スライムは気にした様子もなく、こっちに近づいてきている。多分、脅威だと認識されていない。
「今の見た目なら魔法少女とかのが似合うんじゃないか? ほんとな?」
自己判断だけじゃなく、試験官の先生や他の受講生からも言われていたから、俺は魔法適性がゼロだと思ってたのに、共通スキル的に練習してたなら使えそうだ。
「何にせよ、今の俺にはこれしかない」
改めて剣を振る。
「ぷよん。ぷよん」
スライムに逃げる様子はない。
距離感がおぼつかないから、スライムを十分に引きつけてから、剣を振る必要がありそうだ。
スライムのサイズとしては、今の俺の膝下サイズ。
まずは、本当に攻撃をかわせるかどうか確かめないと。あれでもぶつかられたら結構なダメージがありそうだからな。
攻撃態勢、近づいてくる。三、ニ、一、今!
「よし!」
あれ……。にしても今、スライムの攻撃範囲が見えたような……。なんでだ? 攻撃のタイミングも、初めてなのに完璧に読めた。それに、攻撃の軌道まで……。
いや、思考を切り替えろ。
戦闘はまだ続いている。
着地した瞬間を狙って……。
「振り下ろす! ああっ!」
体のズレと視界のズレによって、スライムとの距離感の把握をミスった。
だが、
「ああ!?」
外したかに思われた剣が、ちょうど、スライムの体に吸い込まれるように命中した。
「よし。うわっ!」
喜んだのも束の間、攻撃の衝撃で、スライムの体からは、形を保っていた弾力が失われ、水風船のように弾け飛んだ。
「うっ……」
飛び散るしぶきを浴びつつも、スライムは形を失った。
「えっと、よかった。普段着じゃなくて……」
倒したスライムの体は、少しずつダンジョン内の空気に吸収されていく。しかし、ベタつくスライムの残骸がついていた服は、なんとなく嫌だ。
まあ、勝ちは勝ち。
ひとまず、増援はなさそう。
「よし! スライム撃破! とりあえず生きてる!」
スライムを倒したとて、体が元に戻ることはないが、特にケガとか追加の状態異常はなさそうだ。
初戦は勝利! 幸先のいいスタートを切れたんじゃないか?
「おっ!」
自分の体が無事なことを確かめ終わると、スライムのいた場所にたくさんのアイテムがあるのが目に入った。
いわゆる、モンスターを倒した時ドロップ品だ。
この辺の知識はあまり自信がないが、量は多そうだ。
「初勝利ボーナスみたいなものかな? にしても多い……。けど、ほとんどがスライムの体みたいな素材みたいだ」
上層で手に入るものでも、それがたとえスライムのドロップ品だったとしても、売ればそこそこの収入になると言っていた気がする。
量が多いのはきっと当たり、ラッキーだ。
このままにしておくのももったいないし、収納スキルで収納しよう。
「って、これは……?」
今の俺でもサイズが合いそうな装備のように見える。
だが、なんというか、どう見ても女性ものの鎧だ。
精神的に身につけるのにものすごく抵抗がある。
どうしてスライムが持っているのかも謎だ。
そもそも、スキルのおかげか、少し大きいサイズになった俺の装備でも十分に動けた。むしろ、これまでの俺よりも動きがよかったように思う。
「うん。大丈夫。これも収納」
自分に言い聞かせるようにして、スライムからドロップした装備を意識から切り離し、淡々と収納していく。
しかし、どこへともなくものが消えていくのってのも変な感じだな。
一応、取り出せるし消えているわけじゃないのだが、収納スキルってこんな感じなのか。
「よし! スライムも倒せたし、だいぶ落ち着いてきたかな」
まあ、相変わらず、自分の声なのにかわいらしかったり、自分の指なのに細かったりすることには、むずがゆさを感じるが、多少は慣れてきた……。
それでも、未だピンチであることに変わりはない。
だが、運よく攻撃位置にスライムが来てくれたうえ、ちょうどクリティカルヒットしたようだった。こんなビギナーズラックも今日ダンジョンを出るまでは続いてくれるといいが。
それなら正直もうモンスターと遭遇したくない。
「そもそも、スキルが優秀ならこんなに困ることはなかったんだよ。せめて、せめて体が変わらなかったら……!」
言っても仕方がない。
だが、どうしても抗議したい。
抗議する相手はいないのだが。
「酸性のスライムに服とか溶かされてたら色んな意味でやばかったからな。よかったよかった」
もう、起きてしまったものは仕方がない。
これは俺がなんと言おうと現実なのだ。
一応、敵感知と視界に現れたダンジョンマップに意識を向けつつ歩き出す。
だが、俺のラッキーは続かなかった。
なんともついていないのか、またしても敵の反応。そして、またもや出会いたくないタイプのモンスターみたいだ。
「あれは、ゴブリン、カナー……」
「ぷよん。ぷよん。ぷよん」
「さて……」
スライムの動きは遅い。今の俺でも回避はできそうだ。
幸い、筋力は落ちても、剣を持つのに不便はない。若干長く感じる程度で済んでいる。
今のところ剣を振るのに問題はない。と思うことにした。
ちなみに、剣を振って威嚇してみたものの、スライムは気にした様子もなく、こっちに近づいてきている。多分、脅威だと認識されていない。
「今の見た目なら魔法少女とかのが似合うんじゃないか? ほんとな?」
自己判断だけじゃなく、試験官の先生や他の受講生からも言われていたから、俺は魔法適性がゼロだと思ってたのに、共通スキル的に練習してたなら使えそうだ。
「何にせよ、今の俺にはこれしかない」
改めて剣を振る。
「ぷよん。ぷよん」
スライムに逃げる様子はない。
距離感がおぼつかないから、スライムを十分に引きつけてから、剣を振る必要がありそうだ。
スライムのサイズとしては、今の俺の膝下サイズ。
まずは、本当に攻撃をかわせるかどうか確かめないと。あれでもぶつかられたら結構なダメージがありそうだからな。
攻撃態勢、近づいてくる。三、ニ、一、今!
「よし!」
あれ……。にしても今、スライムの攻撃範囲が見えたような……。なんでだ? 攻撃のタイミングも、初めてなのに完璧に読めた。それに、攻撃の軌道まで……。
いや、思考を切り替えろ。
戦闘はまだ続いている。
着地した瞬間を狙って……。
「振り下ろす! ああっ!」
体のズレと視界のズレによって、スライムとの距離感の把握をミスった。
だが、
「ああ!?」
外したかに思われた剣が、ちょうど、スライムの体に吸い込まれるように命中した。
「よし。うわっ!」
喜んだのも束の間、攻撃の衝撃で、スライムの体からは、形を保っていた弾力が失われ、水風船のように弾け飛んだ。
「うっ……」
飛び散るしぶきを浴びつつも、スライムは形を失った。
「えっと、よかった。普段着じゃなくて……」
倒したスライムの体は、少しずつダンジョン内の空気に吸収されていく。しかし、ベタつくスライムの残骸がついていた服は、なんとなく嫌だ。
まあ、勝ちは勝ち。
ひとまず、増援はなさそう。
「よし! スライム撃破! とりあえず生きてる!」
スライムを倒したとて、体が元に戻ることはないが、特にケガとか追加の状態異常はなさそうだ。
初戦は勝利! 幸先のいいスタートを切れたんじゃないか?
「おっ!」
自分の体が無事なことを確かめ終わると、スライムのいた場所にたくさんのアイテムがあるのが目に入った。
いわゆる、モンスターを倒した時ドロップ品だ。
この辺の知識はあまり自信がないが、量は多そうだ。
「初勝利ボーナスみたいなものかな? にしても多い……。けど、ほとんどがスライムの体みたいな素材みたいだ」
上層で手に入るものでも、それがたとえスライムのドロップ品だったとしても、売ればそこそこの収入になると言っていた気がする。
量が多いのはきっと当たり、ラッキーだ。
このままにしておくのももったいないし、収納スキルで収納しよう。
「って、これは……?」
今の俺でもサイズが合いそうな装備のように見える。
だが、なんというか、どう見ても女性ものの鎧だ。
精神的に身につけるのにものすごく抵抗がある。
どうしてスライムが持っているのかも謎だ。
そもそも、スキルのおかげか、少し大きいサイズになった俺の装備でも十分に動けた。むしろ、これまでの俺よりも動きがよかったように思う。
「うん。大丈夫。これも収納」
自分に言い聞かせるようにして、スライムからドロップした装備を意識から切り離し、淡々と収納していく。
しかし、どこへともなくものが消えていくのってのも変な感じだな。
一応、取り出せるし消えているわけじゃないのだが、収納スキルってこんな感じなのか。
「よし! スライムも倒せたし、だいぶ落ち着いてきたかな」
まあ、相変わらず、自分の声なのにかわいらしかったり、自分の指なのに細かったりすることには、むずがゆさを感じるが、多少は慣れてきた……。
それでも、未だピンチであることに変わりはない。
だが、運よく攻撃位置にスライムが来てくれたうえ、ちょうどクリティカルヒットしたようだった。こんなビギナーズラックも今日ダンジョンを出るまでは続いてくれるといいが。
それなら正直もうモンスターと遭遇したくない。
「そもそも、スキルが優秀ならこんなに困ることはなかったんだよ。せめて、せめて体が変わらなかったら……!」
言っても仕方がない。
だが、どうしても抗議したい。
抗議する相手はいないのだが。
「酸性のスライムに服とか溶かされてたら色んな意味でやばかったからな。よかったよかった」
もう、起きてしまったものは仕方がない。
これは俺がなんと言おうと現実なのだ。
一応、敵感知と視界に現れたダンジョンマップに意識を向けつつ歩き出す。
だが、俺のラッキーは続かなかった。
なんともついていないのか、またしても敵の反応。そして、またもや出会いたくないタイプのモンスターみたいだ。
「あれは、ゴブリン、カナー……」
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