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第18話 少女の知るうわさ
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「ノルンちゃんが起きてるってことはみんなもう起きてるの?」
昨日は夜中まで馬鹿騒ぎしていたので、気になってそう聞いてみたが、ノルンちゃんは首を左右に振ってその考えを否定した。
「ううん。みんな寝てるよ」
「え、寝てるの?」
「昨日は楽しかったからね」
「いや、楽しかったけどね?」
遅くまで飲んでたからって、今日が休みになるわけでもないと思うのだが……僕の場合、王都ではそうだったけども、そこら辺、融通が利くのか。
まあ、生活ってのは村によって事情も違うだろうし、あまり一般化して考えても仕方ないな。
ただ、ちょっとショックだ。このまま村に帰ってノルンちゃんを家まで送り、そのまま村でうわさの調査をしようという、僕の甘すぎるほどに甘い魂胆はこれにて潰えたというわけだ。
物事はそううまくはいかないな。
「はあーあ。わかりやすく悪そうな人がいるといいんだけど」
「どうしたのお姉ちゃん、ため息なんかついて」
「僕だってため息はつくよ。あ、そうだ」
「?」
ふとひらめいて、僕はその場で足を止めた。
自然、ノルンちゃんは指を絡めてきているので、先へ行こうとするを引き止められる形となる。当然ながら、彼女は不思議そうに首をかしげて僕のことを見上げてきた。
「何か思いついたの? まさか、新しい魔法とか?」
ワクワクした感じで見つめられるとなんだか少し罪悪感だが、違うよと僕は否定する。
昨日は眠そうにしていたから、ノルンちゃんも思い出せなかっただけで、うわさと呼べるくらいのものなら、今は思い出せるかもしれない。
ガックリした感じのノルンちゃんに目線を合わせるように、僕はその場にしゃがんだ。
「ノルンちゃん、僕が来る前から村でうわさになってたこととか知らない?」
「うわさもいっぱいあるから、お姉ちゃんが言ってるのがどれかわからないよ」
「なるほど、そうきたか」
小さな村だからと侮っていた。むしろ小さな村だからこそだ。小さいコミュニティだからうわさはすぐに広まってしまう。加えて、辺境の村ではうわさくらいしか楽しみがないのだ。
小さい頃、僕も同じ環境だったから覚えがある。
もっとも、僕は混じっていなかったので、覚えはあっても理解はないのだが……。
こうなると、子どもながらに少し冷えた視線を送っていた幼き自分を引っ叩いてやりたい。
そういうところに首を突っ込んでこなかったから、こんなにも情報収集が下手なのだと教えてやりたい。
まあ、それはさておき、なるほど。うわさは多いのか。ふーむ。
「人が関係していそうなのは? 知らない人とか、怪しい人とか」
「うーん。基本人の話だよ?」
「そこをどうにか」
「えー」
口をとがらせ不満の意を示しつつも、ノルンちゃんは頭に手を当ててうんうん唸り出した。思い出そうとしてくれているらしい。
「変な人っぽいのを森で見たとか、黒い鎧の人を見たとか? あとは空を飛ぶの、あれはなんだったかな?」
「変な人影ってのは、この辺の森?」
「わかんない。でも、知らない人にはついていっちゃダメだって」
「そのとおり」
とはいえ、今の状況が半分くらい当てはまってしまっているから、あまり大きな声ではいえないのだが……。
黒い鎧とか、空飛ぶ何かも気になるけれど、森にいる変な人影ってのは、もしかしたらインバ・モスや僕の探すうわさと関係しているかもしれない。
ただ、これでも情報は少ない。それに、うわさはうわさだ。広まっているだけで信ぴょう性などあったものではない。
結局フィールドワークか。これも魔力感知同様得意分野ではないけれど、背に腹は代えられない。
「ありがとう。ノルンちゃん」
「そういえば、うわさじゃないけど、いつもは見ない感じの魔物? それなら見たよ」
「どこで!」
突然の気になる情報に僕は思わず飛びついてしまった。
僕がいきなり近づいたので、ノルンちゃんもびっくりしたように目を見開いた。
それから、なんだかいいことでも思いついたように、ニヤニヤと笑い出す。
「えー。どうしようかなー教えてあげようかなー」
「もったいぶらずに教えてよ。お願いノルンちゃん」
「うーん。お姉ちゃん、わたしを弟子にしてくれないからなー」
「弟子……」
やけに気にするなそのこと。
それだけ魔法に憧れがあるってことなのだろう。でも、僕が弟子をとれるほどじゃないってのは本当なんだけどな。
「弟子、弟子ね」
「あーでも、お姉ちゃんも忙しいもんね。うん。仕方ないよねー」
チラチラとうかがうようにこちらを見てくるのがかわいらしい。
これは確かに仕方ない。
どうせ僕も当分暇だ。ここで情報が得られなければ、みすみす危険を招くかもしれない。
もう自分とは関係ないが、姫様に恥じる行いはたとえ今のような状況となってもできない。
「わかった。僕の負けだよ。ノルンちゃんを弟子にしよう」
「どうしよ、え、いいの? 弟子? やった。やった!」
「その代わりあんまり期待しないでよ?」
「うんうん! 期待しない。それで、何を教えてくれるの?」
「教えてくれるのはノルンちゃんだよ。何か見たんでしょ?』
「あそっか」
興奮気味にぴょんぴょん跳ねた後、ふと我に帰ったようになってから、ノルンちゃんは僕のことをまっすぐ見てきた。
その目はまだ興奮からおさまらないようで、そわそわしていることが伝わってくる。そのため、またしても頭に手を当てて思い出すかと思われたが、彼女はそんなことはなかった。
ノルンちゃんは普通にしたままで、魔物のことを話し出した。
「様子のおかしい魔物がいたんだ。見たことないから、危ないかも。場所はね、わたしの来た方向。村の方向の少しあっち側」
「そうなんだ。見ない魔物がこの辺に……」
「見ないっていっても、様子が違うって意味だよ? ふらふらしてて、木にぶつかったり木をかじったりしてた」
「ん? よくわからないな。でも、とにかくありがとう。僕は行くけど……」
そこで、ノルンちゃんはまたしても期待に満ちた表情で僕の顔を見てきていた。
立ち上がってみたものの、そういえば僕はノルンちゃんと手をつないだままだった。離れられない。
それに、今弟子にすると言ったばかりだ。ここでおとなしくしていてというのはなんだか悪い気もする。
あと、ノルンちゃんは弟子にしなくとも危険を冒し、見知らぬ場所へと行ってしまうような子だ。僕の管理下に置いておくほうが親御さんとしても安心という話もある。
「わかったわかった。いいよ。ノルンちゃんも一緒に行こう」
「うん!」
「さっきも言ったけど、僕から離れないこと、それにノルンちゃんの方でも危なくならないように注意すること。いいね」
「はい! お師匠様!」
「お師匠様はやめて。お姉ちゃんでいいから」
昨日は夜中まで馬鹿騒ぎしていたので、気になってそう聞いてみたが、ノルンちゃんは首を左右に振ってその考えを否定した。
「ううん。みんな寝てるよ」
「え、寝てるの?」
「昨日は楽しかったからね」
「いや、楽しかったけどね?」
遅くまで飲んでたからって、今日が休みになるわけでもないと思うのだが……僕の場合、王都ではそうだったけども、そこら辺、融通が利くのか。
まあ、生活ってのは村によって事情も違うだろうし、あまり一般化して考えても仕方ないな。
ただ、ちょっとショックだ。このまま村に帰ってノルンちゃんを家まで送り、そのまま村でうわさの調査をしようという、僕の甘すぎるほどに甘い魂胆はこれにて潰えたというわけだ。
物事はそううまくはいかないな。
「はあーあ。わかりやすく悪そうな人がいるといいんだけど」
「どうしたのお姉ちゃん、ため息なんかついて」
「僕だってため息はつくよ。あ、そうだ」
「?」
ふとひらめいて、僕はその場で足を止めた。
自然、ノルンちゃんは指を絡めてきているので、先へ行こうとするを引き止められる形となる。当然ながら、彼女は不思議そうに首をかしげて僕のことを見上げてきた。
「何か思いついたの? まさか、新しい魔法とか?」
ワクワクした感じで見つめられるとなんだか少し罪悪感だが、違うよと僕は否定する。
昨日は眠そうにしていたから、ノルンちゃんも思い出せなかっただけで、うわさと呼べるくらいのものなら、今は思い出せるかもしれない。
ガックリした感じのノルンちゃんに目線を合わせるように、僕はその場にしゃがんだ。
「ノルンちゃん、僕が来る前から村でうわさになってたこととか知らない?」
「うわさもいっぱいあるから、お姉ちゃんが言ってるのがどれかわからないよ」
「なるほど、そうきたか」
小さな村だからと侮っていた。むしろ小さな村だからこそだ。小さいコミュニティだからうわさはすぐに広まってしまう。加えて、辺境の村ではうわさくらいしか楽しみがないのだ。
小さい頃、僕も同じ環境だったから覚えがある。
もっとも、僕は混じっていなかったので、覚えはあっても理解はないのだが……。
こうなると、子どもながらに少し冷えた視線を送っていた幼き自分を引っ叩いてやりたい。
そういうところに首を突っ込んでこなかったから、こんなにも情報収集が下手なのだと教えてやりたい。
まあ、それはさておき、なるほど。うわさは多いのか。ふーむ。
「人が関係していそうなのは? 知らない人とか、怪しい人とか」
「うーん。基本人の話だよ?」
「そこをどうにか」
「えー」
口をとがらせ不満の意を示しつつも、ノルンちゃんは頭に手を当ててうんうん唸り出した。思い出そうとしてくれているらしい。
「変な人っぽいのを森で見たとか、黒い鎧の人を見たとか? あとは空を飛ぶの、あれはなんだったかな?」
「変な人影ってのは、この辺の森?」
「わかんない。でも、知らない人にはついていっちゃダメだって」
「そのとおり」
とはいえ、今の状況が半分くらい当てはまってしまっているから、あまり大きな声ではいえないのだが……。
黒い鎧とか、空飛ぶ何かも気になるけれど、森にいる変な人影ってのは、もしかしたらインバ・モスや僕の探すうわさと関係しているかもしれない。
ただ、これでも情報は少ない。それに、うわさはうわさだ。広まっているだけで信ぴょう性などあったものではない。
結局フィールドワークか。これも魔力感知同様得意分野ではないけれど、背に腹は代えられない。
「ありがとう。ノルンちゃん」
「そういえば、うわさじゃないけど、いつもは見ない感じの魔物? それなら見たよ」
「どこで!」
突然の気になる情報に僕は思わず飛びついてしまった。
僕がいきなり近づいたので、ノルンちゃんもびっくりしたように目を見開いた。
それから、なんだかいいことでも思いついたように、ニヤニヤと笑い出す。
「えー。どうしようかなー教えてあげようかなー」
「もったいぶらずに教えてよ。お願いノルンちゃん」
「うーん。お姉ちゃん、わたしを弟子にしてくれないからなー」
「弟子……」
やけに気にするなそのこと。
それだけ魔法に憧れがあるってことなのだろう。でも、僕が弟子をとれるほどじゃないってのは本当なんだけどな。
「弟子、弟子ね」
「あーでも、お姉ちゃんも忙しいもんね。うん。仕方ないよねー」
チラチラとうかがうようにこちらを見てくるのがかわいらしい。
これは確かに仕方ない。
どうせ僕も当分暇だ。ここで情報が得られなければ、みすみす危険を招くかもしれない。
もう自分とは関係ないが、姫様に恥じる行いはたとえ今のような状況となってもできない。
「わかった。僕の負けだよ。ノルンちゃんを弟子にしよう」
「どうしよ、え、いいの? 弟子? やった。やった!」
「その代わりあんまり期待しないでよ?」
「うんうん! 期待しない。それで、何を教えてくれるの?」
「教えてくれるのはノルンちゃんだよ。何か見たんでしょ?』
「あそっか」
興奮気味にぴょんぴょん跳ねた後、ふと我に帰ったようになってから、ノルンちゃんは僕のことをまっすぐ見てきた。
その目はまだ興奮からおさまらないようで、そわそわしていることが伝わってくる。そのため、またしても頭に手を当てて思い出すかと思われたが、彼女はそんなことはなかった。
ノルンちゃんは普通にしたままで、魔物のことを話し出した。
「様子のおかしい魔物がいたんだ。見たことないから、危ないかも。場所はね、わたしの来た方向。村の方向の少しあっち側」
「そうなんだ。見ない魔物がこの辺に……」
「見ないっていっても、様子が違うって意味だよ? ふらふらしてて、木にぶつかったり木をかじったりしてた」
「ん? よくわからないな。でも、とにかくありがとう。僕は行くけど……」
そこで、ノルンちゃんはまたしても期待に満ちた表情で僕の顔を見てきていた。
立ち上がってみたものの、そういえば僕はノルンちゃんと手をつないだままだった。離れられない。
それに、今弟子にすると言ったばかりだ。ここでおとなしくしていてというのはなんだか悪い気もする。
あと、ノルンちゃんは弟子にしなくとも危険を冒し、見知らぬ場所へと行ってしまうような子だ。僕の管理下に置いておくほうが親御さんとしても安心という話もある。
「わかったわかった。いいよ。ノルンちゃんも一緒に行こう」
「うん!」
「さっきも言ったけど、僕から離れないこと、それにノルンちゃんの方でも危なくならないように注意すること。いいね」
「はい! お師匠様!」
「お師匠様はやめて。お姉ちゃんでいいから」
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