34 / 51
第34話 今日はまだ楽しみたいもの
しおりを挟む
近くの洋服屋さんまで避難して、母親がついてきていないことを確認したところで、ようやく緊張で強張った肩の力が抜けた。
「い、言ってやったわ」
興奮気味に頬を上気させて言うタレカ。
柄にもなく、親指を立ててニヤリと僕の方に笑顔を向けてきた。
「いや、言ってやったわ。じゃないって。急になに口走ってんの? びっくりしたわ」
「あら、さっきまで、私、とか言っていたのに、ずいぶん乱暴な口調ね」
「話をそらすなって。効果的っぽかったからよかったけど……うーん。いい、のか……?」
逃げるためには最良と言えるほど、母親の驚き具合はすごかった。
いざこざの一幕なだけに、すぐに追ってくるものと身構えていたが、結局、追ってきていない様子だ。おそらく、母親が動きを止めていたこともあって無事に抜け出せたのだろう。
この際、無事だったんだし、タレカも良さそうだし、気にしない方向がベストかもしれない。結果オーライってやつだ。
そう思っていると、タレカがくいくいっと服の裾を引っ張ってきた。
「どうした?」
「いや、その、メイトの気持ちを考えてなかったわ。冷静になってみれば、簡単に口にしていい言葉ではなかったわよね」
そんな深刻そうな表情で僕の様子をうかがうように見上げてきた。
タレカは冷静になったと言ったが、追い詰められた状況を打開してくれたのはタレカだ。
「僕の方こそ動揺して強く言いすぎたかもしれない。ごめん」
「私が出しゃばったのよ?」
「いいって。タレカが気にしてないんなら僕は気にしないよ」
「そう。ありがとう」
痛々しげな笑顔を作ってタレカはそっと服の裾から手を離した。
「さて、気持ちを切り替えようぜ。ここからの方針を考えるべきだ」
「邪魔をされたからって、すぐに帰りたくはないわ」
「いつ出ても、気づかれる時は気づかれるだろうしな。幸い、店内は広いし出口も複数ある。いつ出てもあんまり変わりはないか」
「ええ」
それに、タレカの要望で今日はショッピングモールまでやってきたのだ。となれば、その気持ちを一日くらい尊重してあげたい。ちょうどさっき、気が回らないとか言われた気がするからな。そうでもないところを見せておかないと。
ひとまず、なんとなくで入った洋服店から見ていくようで、タレカは店内を見回しながら歩き始めた。
僕もその後ろをついていく。
あまりファッションに興味はないが、タレカの選んだ服は、なんとなくいい感じな気がしている。言語化できればいいのだろうが、こう、伝えるための言葉がないと、ふんわりとしか伝えられずにもどかしい。
「なあ、タレカ。言いたくなかったら言わなくっていいんだけど」
「じゃあ言わない」
「そうか。じゃあいい」
「……巻き込んでごめんなさい」
服を見ながらも、少し引きずっているらしいタレカは声を落として謝ってきた。
「だからいいって。お互い様だろ?」
「それだけじゃなくって」
「どちらにしてもいいんだよ。発言の方も、僕としては、タレカの方が被害者だと思うけどな」
「あ、あれくらい言わないと、私の母はショックを受けないだろうから、いいのよ」
「あれ以外なら、どんな言葉があるのかわからないけど、言葉一つで動けなくなってたもんな」
「ええ。だって、誰かと付き合ってるなんて知れたら、きっと私の居場所は一生消えてなくなるんでしょうから……」
「そんなものか?」
「そんなものよ」
タレカは一度足を止めて、僕の方を振り返った。腰に手を当て、人差し指を立てている。
「よく考えてみなさい。主人公を好いていると思っていたヒロインが、全く知らないキャラと付き合いだしたら嫌でしょ?」
「へーって読めちゃいそうだけどな。僕がおかしいのか?」
「今までどんな作品を読んできたのよ」
納得してない僕に対して、タレカの方が不服そうに頬を膨らませて抗議してきた。
しばらくそうしてから、タレカはターンして歩き出す。しゃらしゃらとハンガーを鳴らしながら、かかっている服を見るのに戻ってしまった。
「そういえば、今はなにしてる時間なんだ?」
「私?」
「急に大きな独り言で自問したりしないって」
「えーっと。今はひとまず、ウィンドウショッピングってところかしら」
とか言いながら、手頃なものでも見つかったのか、かかっていた服を一着取って、まじまじと観察し始めた。
どんなものかと僕が近づくと、腕を伸ばして僕に対して服を押しつけてくる。
「え、なに?」
「いや、あんまり意識してなかったけど、私ってカメラに写ってる自分に見慣れてるのよ」
「わかんない。それがどうして自分の体じゃなくて僕の方に服を押しつけることとつながるんだ?」
「うーんと、そうね。どこから話したものかしら」
いったん当ててきていた服を離すと、タレカは別の服を取ってきて、僕にまた押しつけてくる。
本当、なんなんだ?
「そうそう。写真に写ってる自分の顔って、なんだか違和感ない?」
「少し変かなって思うけど」
「それよ。鏡で見る時と違って、写真だと、左右反転してないでしょ」
「ああ」
「でも、私って、画面に映ってる自分を長く見てきたから、その感覚があんまりないのよ。と言っても、あくまでそれは写真や動画の話でね。こうして服を選ぶ時には自分を鏡で見てたから、改めて、客観的に自分を見れるのっていいなと思ったのよ」
「なるほどな。って多い」
解説に納得してしまい、色々持たされていたというのに聞き入ってしまった。
気づくと数着の衣服が僕の両手を占拠していた。
持たせてくるとか本当に、僕はタレカの彼氏かよ。
「荷物を持つのは構わないけど、買うなら買うでカゴに入れようぜ」
「ううん。まだ買わない。それ、着てみて」
「は?」
「せっかく鏡でも写真でもなく、自分を見て評価できるんだから、こんな機会逃せないでしょ」
タレカはそう言って嬉しそうに笑うのだった。
「い、言ってやったわ」
興奮気味に頬を上気させて言うタレカ。
柄にもなく、親指を立ててニヤリと僕の方に笑顔を向けてきた。
「いや、言ってやったわ。じゃないって。急になに口走ってんの? びっくりしたわ」
「あら、さっきまで、私、とか言っていたのに、ずいぶん乱暴な口調ね」
「話をそらすなって。効果的っぽかったからよかったけど……うーん。いい、のか……?」
逃げるためには最良と言えるほど、母親の驚き具合はすごかった。
いざこざの一幕なだけに、すぐに追ってくるものと身構えていたが、結局、追ってきていない様子だ。おそらく、母親が動きを止めていたこともあって無事に抜け出せたのだろう。
この際、無事だったんだし、タレカも良さそうだし、気にしない方向がベストかもしれない。結果オーライってやつだ。
そう思っていると、タレカがくいくいっと服の裾を引っ張ってきた。
「どうした?」
「いや、その、メイトの気持ちを考えてなかったわ。冷静になってみれば、簡単に口にしていい言葉ではなかったわよね」
そんな深刻そうな表情で僕の様子をうかがうように見上げてきた。
タレカは冷静になったと言ったが、追い詰められた状況を打開してくれたのはタレカだ。
「僕の方こそ動揺して強く言いすぎたかもしれない。ごめん」
「私が出しゃばったのよ?」
「いいって。タレカが気にしてないんなら僕は気にしないよ」
「そう。ありがとう」
痛々しげな笑顔を作ってタレカはそっと服の裾から手を離した。
「さて、気持ちを切り替えようぜ。ここからの方針を考えるべきだ」
「邪魔をされたからって、すぐに帰りたくはないわ」
「いつ出ても、気づかれる時は気づかれるだろうしな。幸い、店内は広いし出口も複数ある。いつ出てもあんまり変わりはないか」
「ええ」
それに、タレカの要望で今日はショッピングモールまでやってきたのだ。となれば、その気持ちを一日くらい尊重してあげたい。ちょうどさっき、気が回らないとか言われた気がするからな。そうでもないところを見せておかないと。
ひとまず、なんとなくで入った洋服店から見ていくようで、タレカは店内を見回しながら歩き始めた。
僕もその後ろをついていく。
あまりファッションに興味はないが、タレカの選んだ服は、なんとなくいい感じな気がしている。言語化できればいいのだろうが、こう、伝えるための言葉がないと、ふんわりとしか伝えられずにもどかしい。
「なあ、タレカ。言いたくなかったら言わなくっていいんだけど」
「じゃあ言わない」
「そうか。じゃあいい」
「……巻き込んでごめんなさい」
服を見ながらも、少し引きずっているらしいタレカは声を落として謝ってきた。
「だからいいって。お互い様だろ?」
「それだけじゃなくって」
「どちらにしてもいいんだよ。発言の方も、僕としては、タレカの方が被害者だと思うけどな」
「あ、あれくらい言わないと、私の母はショックを受けないだろうから、いいのよ」
「あれ以外なら、どんな言葉があるのかわからないけど、言葉一つで動けなくなってたもんな」
「ええ。だって、誰かと付き合ってるなんて知れたら、きっと私の居場所は一生消えてなくなるんでしょうから……」
「そんなものか?」
「そんなものよ」
タレカは一度足を止めて、僕の方を振り返った。腰に手を当て、人差し指を立てている。
「よく考えてみなさい。主人公を好いていると思っていたヒロインが、全く知らないキャラと付き合いだしたら嫌でしょ?」
「へーって読めちゃいそうだけどな。僕がおかしいのか?」
「今までどんな作品を読んできたのよ」
納得してない僕に対して、タレカの方が不服そうに頬を膨らませて抗議してきた。
しばらくそうしてから、タレカはターンして歩き出す。しゃらしゃらとハンガーを鳴らしながら、かかっている服を見るのに戻ってしまった。
「そういえば、今はなにしてる時間なんだ?」
「私?」
「急に大きな独り言で自問したりしないって」
「えーっと。今はひとまず、ウィンドウショッピングってところかしら」
とか言いながら、手頃なものでも見つかったのか、かかっていた服を一着取って、まじまじと観察し始めた。
どんなものかと僕が近づくと、腕を伸ばして僕に対して服を押しつけてくる。
「え、なに?」
「いや、あんまり意識してなかったけど、私ってカメラに写ってる自分に見慣れてるのよ」
「わかんない。それがどうして自分の体じゃなくて僕の方に服を押しつけることとつながるんだ?」
「うーんと、そうね。どこから話したものかしら」
いったん当ててきていた服を離すと、タレカは別の服を取ってきて、僕にまた押しつけてくる。
本当、なんなんだ?
「そうそう。写真に写ってる自分の顔って、なんだか違和感ない?」
「少し変かなって思うけど」
「それよ。鏡で見る時と違って、写真だと、左右反転してないでしょ」
「ああ」
「でも、私って、画面に映ってる自分を長く見てきたから、その感覚があんまりないのよ。と言っても、あくまでそれは写真や動画の話でね。こうして服を選ぶ時には自分を鏡で見てたから、改めて、客観的に自分を見れるのっていいなと思ったのよ」
「なるほどな。って多い」
解説に納得してしまい、色々持たされていたというのに聞き入ってしまった。
気づくと数着の衣服が僕の両手を占拠していた。
持たせてくるとか本当に、僕はタレカの彼氏かよ。
「荷物を持つのは構わないけど、買うなら買うでカゴに入れようぜ」
「ううん。まだ買わない。それ、着てみて」
「は?」
「せっかく鏡でも写真でもなく、自分を見て評価できるんだから、こんな機会逃せないでしょ」
タレカはそう言って嬉しそうに笑うのだった。
0
あなたにおすすめの小説
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
彼女に振られた俺の転生先が高校生だった。それはいいけどなんで元カノ達まで居るんだろう。
遊。
青春
主人公、三澄悠太35才。
彼女にフラれ、現実にうんざりしていた彼は、事故にあって転生。
……した先はまるで俺がこうだったら良かったと思っていた世界を絵に書いたような学生時代。
でも何故か俺をフッた筈の元カノ達も居て!?
もう恋愛したくないリベンジ主人公❌そんな主人公がどこか気になる元カノ、他多数のドタバタラブコメディー!
ちょっとずつちょっとずつの更新になります!(主に土日。)
略称はフラれろう(色とりどりのラブコメに精一杯の呪いを添えて、、笑)
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる