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第26話 回復したのでリハビリを
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「んんー!」
隙間から入ってくる朝の日差しを浴び、俺は盛大に伸びをした。
やっと体が動く。
動けるって素晴らしい。
そして、後頭部に感じる違和感。
「って、ずっとこのままだったの?」
俺を膝の上に乗せたままの姿勢で、アリサは静かに眠っていた。
昔から世話焼きなところは変わっていない。
アリサだって疲れていることに変わりはないだろうに。
俺は立ち上がると、アリサを休ませるためすぐに横にした。
「マイルは起きてるんだろうな。今日は約束を果たせそうにないけど、まあ、許してくれるだろ」
「約束って何?」
「アリサに練習メニューを、って、起きちゃったの?」
せっかく俺がよく眠れるように横にしてあげたのに、アリサは俺の背後に立っていた。
いつ立ったの? 全然気がつかなかったんだけど。
「あたしに練習メニューを何?」
「あ、アリサにマイルの練習メニューを組んでもらおうと思って。マイルが自分の魅力を上げたいらしくてさ」
「あたしがメニューを組むまではわかるけど、それで魅力を上げたいってどういうこと?」
いきなりのことで混乱してうまく話がまとめられなかった。
俺は、改めてこれまでの経緯を整理しながらアリサに説明した。
「なあんだ。そういうことね。それなら朝飯前よ」
「よかった。でも、今日でも無理じゃない?」
「そりゃそうでしょ。今までドーラにしてたことをマイルさんにすればいいんでしょ? あたしはてっきり……」
そう言ってアリサは固まってしまった。
え、どういう状況?
「てっきり、何?」
「なんでもない」
そっぽを向いて即答するアリサ。
「え?」
聞き返す俺。
「なんでもないの!」
「いや、てっきりって言ってなんでもないってことは」
「本当になんでもないの! あるでしょ? 続ける言葉があるかと思ったらなかった状況。今まさにそうなの!」
「確かに時々あるけど」
なんだか早口でまくし立ててくるアリサ。
別に恥ずかしいことでもないと思うけど。
しかし、アリサとしては恥ずかしかったのか、俺に背を向けるとテントの外に向けて歩き出してしまった。
今はそっとしておくとするか。
「ほら、マイルさんと約束してるんでしょ? だったら急がないと」
「そうだけど。あ、そのため?」
「当たり前でしょ? ほら、早く」
「おす」
やる気になってくれたのはいいが、なんだか俺に対してやけにそっけなくないか?
「本当に無理してない?」
「してないわ。マイルさんてあれでしょ? ドーラと一緒に私を助けてくれた人でしょ?」
「そうだけど」
「だったらその恩を返さないと」
「その通りだと思うけど、急がなくてもいいんじゃ」
「恩は早くに返したほうがいいの」
「まあ、それもそうか」
俺に対してそっけないのはそういうことなのか?
よくわからないまま、早歩きのアリサを追いかけた。
案の定誰より早く起きて練習をしていたマイル。
と、リルにヤング。
二人の朝は遅いんじゃなかったのか。
「あれ、今日は全員揃ってるの?」
「それはそうだ。このままでは私たちの立場がないからな」
何やら必死に動きながら時折こっちを見るリル。
今までで一番必死に動いているように見える。
「そんなことないと思うけど」
「いいやあるんだよ。そうだよあるんだ。ドーラがすごいんなら、アリサさんもすごいんだろ? このままだと追い出されかねない」
同じく昨日はおとなしくしていたはずのヤングも、ナイフを一度も外すことなく的に命中させている。
スキルどうこうで俺のが上とか言ってたけど、俺、あそこまで上手くできたかな?
「いや、あたしに追い出す力なんてないですけど」
「いいんですよ。二人がやる気出したんですから、やらせておけばいいんです」
と昨日と同じようにしているマイル。
俺の不安感など吹き飛ばす三人の様子に、俺はどうしていいかわからなくなった。
この状況は予想外だ。
「どうするアリサ? 今日は各自練習してるみたいだけど」
「このままじゃよくない。できるならすぐにでも練習内容を変えたい。ドーラ、説得して」
「わかった」
話は俺がつけるのね。
まあ、まだアリサはこのサーカス冒険団になじんでないだろうし仕方ないか。
俺は練習の間を通りマイルの下まで移動した。
「あの。マイル。今なら約束果たせると思うんだけど」
「あ! そうじゃん!」
いきなり大きな声を出したマイルの声で、その場の全員がびくりとした。
マイルが言い出しっぺなのに忘れてたの?
「アリサさん。あの」
「話は聞いてます。いいですよ。やりましょう」
「何をするんだ?」
「特訓です」
「今のオレたちにピッタリじゃないか。頼めるならぜひ頼む」
「もちろん。何人だって大丈夫です。それじゃ、ドーラも行くわよ」
「俺も?」
「当たり前でしょ? 体が回復したならリハビリも兼ねて動くの」
やれやれと呆れられながら、俺は走り出したアリサを追いかけた。
俺たちは森へと場所を移し、アリサ指導による練習はすぐに終わった。。
「でも、アリサさん」
「アリサでいいですよ。あたしの方が後輩ですし、敬語もいりません。」
「わかりました。あ、わかった。ワタシもマイルでいいよ。それに敬語もなしで」
「わかったわ。それでアリサ。アリサはよく全身氷漬けにされて助かったね」
まだ少し余裕があるらしくマイルはアリサに言った。
「まあね、先に自分の氷で体を覆ったからね。攻撃は防いだの」
へー。自分の氷で。器用なもんだな。
ん? いや、聞き捨てならないセリフじゃないか?
「身動き取れなくなるじゃん。そんなことしてたの? なんで?」
「全く動けなかったのに、だいぶ元気になったみたいね」
俺の体を撫でながらアリサがそんなことを言う。
「いや、俺のことよりアリサだよ。本当に無事?」
「大丈夫だって。自分の技で怪我するほど素人じゃないし。それに、ドーラなら助けてくれるって信じてたから」
「え」
助けるったってアリサは俺がブレスを使えることは知らないはずじゃ。
そんな状況で俺にできたことなんて。
「俺、火吹き芸しかできなかったのに?」
「あれくらい火吹き芸で十分だったはずよ」
「いやいや、褒めてくれるのは嬉しいけど、マジで買い被りすぎだって」
本当に、火吹き芸程度じゃどうしようもなかっただろう。
「ドーラ赤くなってる」
「い、いいだろ」
ヤングにからかわれ、俺は少し離れたところに移動した。
やっぱり、俺よりもアリサの方が指導者には向いていたようだ。
早くもサーカス冒険団になじんでいるし、明らかにマイルたちの動きがいい。
これで、今後もサーカス冒険団は成長していけるだろう。
「さて、少し休んだところで、あたしもリハビリついでに芸を披露させてもらおうかな」
服についた土を払いながら、アリサは立ち上がった。
まさか、森の中で氷を使うのか。
隙間から入ってくる朝の日差しを浴び、俺は盛大に伸びをした。
やっと体が動く。
動けるって素晴らしい。
そして、後頭部に感じる違和感。
「って、ずっとこのままだったの?」
俺を膝の上に乗せたままの姿勢で、アリサは静かに眠っていた。
昔から世話焼きなところは変わっていない。
アリサだって疲れていることに変わりはないだろうに。
俺は立ち上がると、アリサを休ませるためすぐに横にした。
「マイルは起きてるんだろうな。今日は約束を果たせそうにないけど、まあ、許してくれるだろ」
「約束って何?」
「アリサに練習メニューを、って、起きちゃったの?」
せっかく俺がよく眠れるように横にしてあげたのに、アリサは俺の背後に立っていた。
いつ立ったの? 全然気がつかなかったんだけど。
「あたしに練習メニューを何?」
「あ、アリサにマイルの練習メニューを組んでもらおうと思って。マイルが自分の魅力を上げたいらしくてさ」
「あたしがメニューを組むまではわかるけど、それで魅力を上げたいってどういうこと?」
いきなりのことで混乱してうまく話がまとめられなかった。
俺は、改めてこれまでの経緯を整理しながらアリサに説明した。
「なあんだ。そういうことね。それなら朝飯前よ」
「よかった。でも、今日でも無理じゃない?」
「そりゃそうでしょ。今までドーラにしてたことをマイルさんにすればいいんでしょ? あたしはてっきり……」
そう言ってアリサは固まってしまった。
え、どういう状況?
「てっきり、何?」
「なんでもない」
そっぽを向いて即答するアリサ。
「え?」
聞き返す俺。
「なんでもないの!」
「いや、てっきりって言ってなんでもないってことは」
「本当になんでもないの! あるでしょ? 続ける言葉があるかと思ったらなかった状況。今まさにそうなの!」
「確かに時々あるけど」
なんだか早口でまくし立ててくるアリサ。
別に恥ずかしいことでもないと思うけど。
しかし、アリサとしては恥ずかしかったのか、俺に背を向けるとテントの外に向けて歩き出してしまった。
今はそっとしておくとするか。
「ほら、マイルさんと約束してるんでしょ? だったら急がないと」
「そうだけど。あ、そのため?」
「当たり前でしょ? ほら、早く」
「おす」
やる気になってくれたのはいいが、なんだか俺に対してやけにそっけなくないか?
「本当に無理してない?」
「してないわ。マイルさんてあれでしょ? ドーラと一緒に私を助けてくれた人でしょ?」
「そうだけど」
「だったらその恩を返さないと」
「その通りだと思うけど、急がなくてもいいんじゃ」
「恩は早くに返したほうがいいの」
「まあ、それもそうか」
俺に対してそっけないのはそういうことなのか?
よくわからないまま、早歩きのアリサを追いかけた。
案の定誰より早く起きて練習をしていたマイル。
と、リルにヤング。
二人の朝は遅いんじゃなかったのか。
「あれ、今日は全員揃ってるの?」
「それはそうだ。このままでは私たちの立場がないからな」
何やら必死に動きながら時折こっちを見るリル。
今までで一番必死に動いているように見える。
「そんなことないと思うけど」
「いいやあるんだよ。そうだよあるんだ。ドーラがすごいんなら、アリサさんもすごいんだろ? このままだと追い出されかねない」
同じく昨日はおとなしくしていたはずのヤングも、ナイフを一度も外すことなく的に命中させている。
スキルどうこうで俺のが上とか言ってたけど、俺、あそこまで上手くできたかな?
「いや、あたしに追い出す力なんてないですけど」
「いいんですよ。二人がやる気出したんですから、やらせておけばいいんです」
と昨日と同じようにしているマイル。
俺の不安感など吹き飛ばす三人の様子に、俺はどうしていいかわからなくなった。
この状況は予想外だ。
「どうするアリサ? 今日は各自練習してるみたいだけど」
「このままじゃよくない。できるならすぐにでも練習内容を変えたい。ドーラ、説得して」
「わかった」
話は俺がつけるのね。
まあ、まだアリサはこのサーカス冒険団になじんでないだろうし仕方ないか。
俺は練習の間を通りマイルの下まで移動した。
「あの。マイル。今なら約束果たせると思うんだけど」
「あ! そうじゃん!」
いきなり大きな声を出したマイルの声で、その場の全員がびくりとした。
マイルが言い出しっぺなのに忘れてたの?
「アリサさん。あの」
「話は聞いてます。いいですよ。やりましょう」
「何をするんだ?」
「特訓です」
「今のオレたちにピッタリじゃないか。頼めるならぜひ頼む」
「もちろん。何人だって大丈夫です。それじゃ、ドーラも行くわよ」
「俺も?」
「当たり前でしょ? 体が回復したならリハビリも兼ねて動くの」
やれやれと呆れられながら、俺は走り出したアリサを追いかけた。
俺たちは森へと場所を移し、アリサ指導による練習はすぐに終わった。。
「でも、アリサさん」
「アリサでいいですよ。あたしの方が後輩ですし、敬語もいりません。」
「わかりました。あ、わかった。ワタシもマイルでいいよ。それに敬語もなしで」
「わかったわ。それでアリサ。アリサはよく全身氷漬けにされて助かったね」
まだ少し余裕があるらしくマイルはアリサに言った。
「まあね、先に自分の氷で体を覆ったからね。攻撃は防いだの」
へー。自分の氷で。器用なもんだな。
ん? いや、聞き捨てならないセリフじゃないか?
「身動き取れなくなるじゃん。そんなことしてたの? なんで?」
「全く動けなかったのに、だいぶ元気になったみたいね」
俺の体を撫でながらアリサがそんなことを言う。
「いや、俺のことよりアリサだよ。本当に無事?」
「大丈夫だって。自分の技で怪我するほど素人じゃないし。それに、ドーラなら助けてくれるって信じてたから」
「え」
助けるったってアリサは俺がブレスを使えることは知らないはずじゃ。
そんな状況で俺にできたことなんて。
「俺、火吹き芸しかできなかったのに?」
「あれくらい火吹き芸で十分だったはずよ」
「いやいや、褒めてくれるのは嬉しいけど、マジで買い被りすぎだって」
本当に、火吹き芸程度じゃどうしようもなかっただろう。
「ドーラ赤くなってる」
「い、いいだろ」
ヤングにからかわれ、俺は少し離れたところに移動した。
やっぱり、俺よりもアリサの方が指導者には向いていたようだ。
早くもサーカス冒険団になじんでいるし、明らかにマイルたちの動きがいい。
これで、今後もサーカス冒険団は成長していけるだろう。
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