椿の花の咲くころにーずっと尽くしてきたけど彼の選んだのは別の女性でした。だから私自身を大切にしたら幸せになりましたー

梅雨の人

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尽くす女は週末を有意義に過ごしてついでにイメチェンした

同じ職場の同僚たちで私を知る人たちは皆、これまでと変わらず普通に接してくれるのがありがたかった。 

 
「斎藤さん、こっちこっち!」 

「先輩!」 

「よっし!じゃ、いこっかー!」 

週末、先輩と選んだエステサロンと美容室に行った。 

全身美肌ケアコースとまつ毛パーマ、それからネイルを先輩と並んでじっくりと堪能した。 

 
「あー最高...気持ちいい…」 
「お肌が艶々...すごい。いい匂いもするし…ほんと最高ですね…」 

 
「斎藤さん、さらに美人さんになっちゃって!毛穴見えないよね?!まつげがクルーンってなって化粧なしでも綺麗だよ!」 
「そんな先輩だって!あ、マニキュアは何色にします?ペディキュアに合わせたほうがいいですかねー、悩む~!」 


「斎藤さん、髪の毛綺麗なんだからさ、髪の毛結ばないで後ろに垂らしたらいいんじゃない?レイヤーもう少し入れて色も少し変えてみたらどう?!」 
「えー、似合いますかね?!」 


頑張って働いてやっと迎えた週末を、こんな有意義に過ごしたのは久しぶりだった。ずっと雄太のために時間もお金も費やしてきた。なぜあんなに雄太に尽くしてきたのか、今となっては本当に信じられない気持ちになってしまう。 

エステサロンで気分を良くした私たちは、その足でウィンドウショッピングに向かい買い物を楽しんでついでにディナーを食べて帰宅した。

結構なお金をパーッと浸かってしまった一日だった。 

これまで雄太との食費とたまにのデート以外にお金の使い道がなかったおかげで貯金は結構たまっていたから余裕なのだけど。雄太のために結構お金を使ったけどお、ちゃっかりと貯金もしていたのだ。ふふん。 

爪がきゅるんっと艶々の薄紅色に輝いていて、全身からもいい匂いがする。
明日は今日買ったばかりの服を着て行こう。

「ハァー楽しかった…」

ベッドに横になったとき、一日を思い出して思わずそうつぶやいていた。 


週明けに出勤すると、綺麗になったね!イメチェンしたんだ!?と周囲から声をかけられてしまった。
エステに行ってついでに髪も切ったからだと言うと、男性社員からも声を多くかけられてしまった。

川野先輩が私も褒めてよなんて言っておちゃらけながら、「田中君は今頃死ぬほど後悔してるだろーねー」なんて言っていた。そんな馬鹿なと思ったけど、先輩はけらけら笑っていた。 

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