椿の花の咲くころにーずっと尽くしてきたけど彼の選んだのは別の女性でした。だから私自身を大切にしたら幸せになりましたー
雄太のさしてくれた傘の下、私の腕がびっしょり濡れていたことも、
雄太のために夕飯を用意して、夜道を女一人で歩いて帰るのが実はずっと怖かったということも、
週末、雄太が友達と出かけて帰ってくるのを一人待ちながら、実は一緒にデートに行きたかったとなかなか言えずにいたことも、
食料の買い出しの帰り、一人で荷物を抱えて帰るのがしんどくて、カップルで男の人が荷物を持ってあげているのを見るたびに羨ましいと思っていたことも、
掃除に洗濯、料理にと、雄太のために尽くしてきたことにふと疑問に思う瞬間が出て来ていたことも
そんなことを雄太に伝える機会もないまま終わってしまった。
なんであんなに尽くしてきたんだろう―――。馬鹿みたい。
そう思っていたのに、今、私はとても幸せだ。
雄太のために夕飯を用意して、夜道を女一人で歩いて帰るのが実はずっと怖かったということも、
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そんなことを雄太に伝える機会もないまま終わってしまった。
なんであんなに尽くしてきたんだろう―――。馬鹿みたい。
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