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尽くす女はこんな駄目な自分でいいのか聞いてみた
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「じゃあ、今日は付き合ってくれて本当にありがとう、斎藤さん。また陶芸教室で…。」
「はい、こちらこそ誘って頂いてありがとうございました。マグカップも…。大切にします。」
「うん…。」
はぁっと吐息をつく岡田さんが本当に色気を駄々洩れさせていて、それから向けてきた私への視線に期待で胸がうずいた。
「斎藤さん、あのさ...「椿っっ!」 」
「えっ田中先輩?なんでこんなところに…」
「誰だよその男…なんでそいつと椿が一緒にいる訳?」
「…田中先輩とはお別れしましたよね?先輩は今は長瀬さんとお付き合いしてるんじゃないんですか?もう私が誰と何をしようが田中先輩には全く関係ないはずですけど?」
「椿...」
「えっ?じゃあ斎藤さんは元カレには未練がないってことでいい?斎藤さん、僕とお付き合いしてください。…陶芸教室で初めて会った時からずっと気になってたんだ。」
岡田さんの声にかぶせるように雄太は「はぁっ??!!ちょっと待ってくれよ!!」と声を上げていたけど私は岡田さんしか目に入らなかった。
「岡田さん、私、元カレに尽くして尽くして、感謝をされることもなければ大事にされることもない女だったんです。それなのになんであんなに頑張っていたのだろうと思ったから、これからはもっと自分を大事にしようと思って。それに尽くし過ぎる私が元カレを駄目にしたのかもしれません。尽くし尽くして、でも結局彼の選んだのは自分ではない女性だったのですけれども。こんな駄目な私でいいんですか?」
「そんなに自分に尽くしてくれる女性、僕は大歓迎だよ。それに大事な人に尽くされるというのは男冥利に尽きると思うんだけどな。斎藤さんが僕に尽くしてくれる以上の気持ちを僕も斎藤さんにお返しするよ。中途半端な関係じゃなくて、僕は斎藤さんと結婚前提で真剣に付き合いたい。」
「本当に?嬉しいですっ…はい、これからどうぞよろしくお願いします、岡田さん。」
「よかったっ!あーどうしよう、本当に嬉しい…はぁっ。抱きしめてもいいかな...?」
私が返事をする前には既に岡田さんの腕に包まれていた。
「僕に、結婚したいと思う相手が見つかるなんて、初めてのことだから内心すごいずっと浮かれていたんだ。こんな内面も外見もきれいなひと、絶対彼氏がいるよなってずっと踏み込めなかった。
元カレにそうやって毅然と対峙している斎藤さんを目の当たりにしてまた惚れ直したよ。自分の意見も考えもしっかり持って行動できている斎藤さんがもっと好きになった。あー本当に好き。」
「おっ…岡田さん…私もあなたみたいに内面も外見もかっこいい男性に会えて、実は初めて会った時からすごくドキドキしてて…。」
うるさいくらいに心臓が高鳴って岡田さんを見上げた瞬間、待ちきれないとばかりに口づけが降ってきた。
「はぁっ…岡田さん…人もいるから…だから…続きは…」
「僕の家に行きましょう」と掠れた低音が降って来て、手をつないだまま岡田さんと急ぎ足でその場を立ち去った。
タクシーから降りた私たちは岡田さんの部屋に急ぎ足で駆け込んで、それからお互いに離れたくないとばかりに幸せすぎる週末を過ごした。
「はい、こちらこそ誘って頂いてありがとうございました。マグカップも…。大切にします。」
「うん…。」
はぁっと吐息をつく岡田さんが本当に色気を駄々洩れさせていて、それから向けてきた私への視線に期待で胸がうずいた。
「斎藤さん、あのさ...「椿っっ!」 」
「えっ田中先輩?なんでこんなところに…」
「誰だよその男…なんでそいつと椿が一緒にいる訳?」
「…田中先輩とはお別れしましたよね?先輩は今は長瀬さんとお付き合いしてるんじゃないんですか?もう私が誰と何をしようが田中先輩には全く関係ないはずですけど?」
「椿...」
「えっ?じゃあ斎藤さんは元カレには未練がないってことでいい?斎藤さん、僕とお付き合いしてください。…陶芸教室で初めて会った時からずっと気になってたんだ。」
岡田さんの声にかぶせるように雄太は「はぁっ??!!ちょっと待ってくれよ!!」と声を上げていたけど私は岡田さんしか目に入らなかった。
「岡田さん、私、元カレに尽くして尽くして、感謝をされることもなければ大事にされることもない女だったんです。それなのになんであんなに頑張っていたのだろうと思ったから、これからはもっと自分を大事にしようと思って。それに尽くし過ぎる私が元カレを駄目にしたのかもしれません。尽くし尽くして、でも結局彼の選んだのは自分ではない女性だったのですけれども。こんな駄目な私でいいんですか?」
「そんなに自分に尽くしてくれる女性、僕は大歓迎だよ。それに大事な人に尽くされるというのは男冥利に尽きると思うんだけどな。斎藤さんが僕に尽くしてくれる以上の気持ちを僕も斎藤さんにお返しするよ。中途半端な関係じゃなくて、僕は斎藤さんと結婚前提で真剣に付き合いたい。」
「本当に?嬉しいですっ…はい、これからどうぞよろしくお願いします、岡田さん。」
「よかったっ!あーどうしよう、本当に嬉しい…はぁっ。抱きしめてもいいかな...?」
私が返事をする前には既に岡田さんの腕に包まれていた。
「僕に、結婚したいと思う相手が見つかるなんて、初めてのことだから内心すごいずっと浮かれていたんだ。こんな内面も外見もきれいなひと、絶対彼氏がいるよなってずっと踏み込めなかった。
元カレにそうやって毅然と対峙している斎藤さんを目の当たりにしてまた惚れ直したよ。自分の意見も考えもしっかり持って行動できている斎藤さんがもっと好きになった。あー本当に好き。」
「おっ…岡田さん…私もあなたみたいに内面も外見もかっこいい男性に会えて、実は初めて会った時からすごくドキドキしてて…。」
うるさいくらいに心臓が高鳴って岡田さんを見上げた瞬間、待ちきれないとばかりに口づけが降ってきた。
「はぁっ…岡田さん…人もいるから…だから…続きは…」
「僕の家に行きましょう」と掠れた低音が降って来て、手をつないだまま岡田さんと急ぎ足でその場を立ち去った。
タクシーから降りた私たちは岡田さんの部屋に急ぎ足で駆け込んで、それからお互いに離れたくないとばかりに幸せすぎる週末を過ごした。
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