21 / 147
21
タカさん以外の使用人のほとんどは、私をまだ女主人として認めてくれていないのでしょう。
仕方ないといえばそうなのですが。初夜に夫婦の寝室を使用しただけであとは寝室を別にしておりますし、肝心の亮真様とは会話さえ特にしていないのですから。
あれから数日間はお医者様に言われた通りにおとなしく過ごしておりました。
あいにく亮真様と顔を合わせることもございませんでしたし、それにあの使用人の言うように、そこまでして亮真様の気を引きたいのではと思わせてしまうのも嫌でしたので、このことは私とお医者様の間だけの秘密ということにしていただきました。
体調も良くないがおそらく心労で倒れたのだろうとお医者様に診断を受けました。
怪我のことを内密にしてほしいとお願いしましたらお医者様は渋い顔をしておられましたがいろいろ理由をつけては診察に訪れてきてくださっております。
頭の痛みよりも肩の痛みと倒れた時の傷の痛みがひどく、衣類の下に隠すように痛み止めの薬を塗っておりますが、強く肩を打ちつけたみたいで治るのには少し時間がかかるだろうと言われてしまいました。
◇◇◇◇
梅雨の季節に入りました。
今日は幼いころから仲良くさせていただいている妙子さまが体調を崩されたとお聞きしてお見舞いに伺いました。
妙子様とはおっとりとした似た者同士で仲良くさせて頂きましたので、その決断を半ば無理やり強行された妙子さまには、当初、本当に驚かされてしまいました。
妙子様には元々許嫁の方がおられました。その方は常に不特定多数の女性と仲良くされておりましたが、それでもお家のためにと我慢しておられたのを覚えております。
御家族から大反対されても妙子さまの旦那様と夫婦となることをあきらめなかった彼女はお家から勘当されましたが、それでも幸せそうに以前よりつつましやかな生活を送られています。
色々と苦労も多かったのではとは思いますが、今とても幸せそうに過ごされておられるようで私も安堵させて頂きました。
私のほうも自分の結婚式や新居への引っ越しの準備が終われば、今度は大河内の嫁としてなれない生活を送っておりましたので長らく落ち着いて妙子様にお会いすることができておりませんでした。
先日、妙子さまの旦那様から妙子さまが寝込んでしまって元気がないようだと、私の顔をみれば元気になってくれるかもしれないから是非あってあげてほしいと手紙で頼まれていた私は二つ返事で急いで駆けつけたのでございます。
仕方ないといえばそうなのですが。初夜に夫婦の寝室を使用しただけであとは寝室を別にしておりますし、肝心の亮真様とは会話さえ特にしていないのですから。
あれから数日間はお医者様に言われた通りにおとなしく過ごしておりました。
あいにく亮真様と顔を合わせることもございませんでしたし、それにあの使用人の言うように、そこまでして亮真様の気を引きたいのではと思わせてしまうのも嫌でしたので、このことは私とお医者様の間だけの秘密ということにしていただきました。
体調も良くないがおそらく心労で倒れたのだろうとお医者様に診断を受けました。
怪我のことを内密にしてほしいとお願いしましたらお医者様は渋い顔をしておられましたがいろいろ理由をつけては診察に訪れてきてくださっております。
頭の痛みよりも肩の痛みと倒れた時の傷の痛みがひどく、衣類の下に隠すように痛み止めの薬を塗っておりますが、強く肩を打ちつけたみたいで治るのには少し時間がかかるだろうと言われてしまいました。
◇◇◇◇
梅雨の季節に入りました。
今日は幼いころから仲良くさせていただいている妙子さまが体調を崩されたとお聞きしてお見舞いに伺いました。
妙子様とはおっとりとした似た者同士で仲良くさせて頂きましたので、その決断を半ば無理やり強行された妙子さまには、当初、本当に驚かされてしまいました。
妙子様には元々許嫁の方がおられました。その方は常に不特定多数の女性と仲良くされておりましたが、それでもお家のためにと我慢しておられたのを覚えております。
御家族から大反対されても妙子さまの旦那様と夫婦となることをあきらめなかった彼女はお家から勘当されましたが、それでも幸せそうに以前よりつつましやかな生活を送られています。
色々と苦労も多かったのではとは思いますが、今とても幸せそうに過ごされておられるようで私も安堵させて頂きました。
私のほうも自分の結婚式や新居への引っ越しの準備が終われば、今度は大河内の嫁としてなれない生活を送っておりましたので長らく落ち着いて妙子様にお会いすることができておりませんでした。
先日、妙子さまの旦那様から妙子さまが寝込んでしまって元気がないようだと、私の顔をみれば元気になってくれるかもしれないから是非あってあげてほしいと手紙で頼まれていた私は二つ返事で急いで駆けつけたのでございます。
あなたにおすすめの小説
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】記憶を失ったらあなたへの恋心も消えました。
ごろごろみかん。
恋愛
婚約者には、何よりも大切にしている義妹がいる、らしい。
ある日、私は階段から転がり落ち、目が覚めた時には全てを忘れていた。
対面した婚約者は、
「お前がどうしても、というからこの婚約を結んだ。そんなことも覚えていないのか」
……とても偉そう。日記を見るに、以前の私は彼を慕っていたらしいけれど。
「階段から転げ落ちた衝撃であなたへの恋心もなくなったみたいです。ですから婚約は解消していただいて構いません。今まで無理を言って申し訳ありませんでした」
今の私はあなたを愛していません。
気弱令嬢(だった)シャーロットの逆襲が始まる。
☆タイトルコロコロ変えてすみません、これで決定、のはず。
☆商業化が決定したため取り下げ予定です(完結まで更新します)
〈完結〉伯爵令嬢リンシアは勝手に幸せになることにした
ごろごろみかん。
恋愛
前世の記憶を取り戻した伯爵令嬢のリンシア。
自分の婚約者は、最近現れた聖女様につききっきりである。
そんなある日、彼女は見てしまう。
婚約者に詰め寄る聖女の姿を。
「いつになったら婚約破棄するの!?」
「もうすぐだよ。リンシアの有責で婚約は破棄される」
なんと、リンシアは聖女への嫌がらせ(やってない)で婚約破棄されるらしい。
それを目撃したリンシアは、決意する。
「婚約破棄される前に、こちらから破棄してしてさしあげるわ」
もう泣いていた過去の自分はいない。
前世の記憶を取り戻したリンシアは強い。吹っ切れた彼女は、魔法道具を作ったり、文官を目指したりと、勝手に幸せになることにした。
☆ご心配なく、婚約者様。の修正版です。詳しくは近況ボードをご確認くださいm(_ _)m
☆10万文字前後完結予定です
旦那様。私が悪女ならば、愛人の女は何になるのかしら?
白雲八鈴
恋愛
我が公爵家主催の夜会の最中。夫が愛人を連れてやってきたのです。そして、私を悪女という理由で離縁を突きつけてきました。
離縁して欲しいというのであれば、今まで支援してきた金額を全額返済していただけません?
あら?愛人の貴女が支払ってくれると?お優しいわね。
私が悪女というのであれば、妻のいる夫の愛人に収まっている貴女は何なのかしら?
結婚後、訳もわからないまま閉じ込められていました。
しゃーりん
恋愛
結婚して二年、別邸に閉じ込められていたハリエット。
友人の助けにより外に出ることができ、久しぶりに見た夫アルバートは騎士に連行されるところだった。
『お前のせいだ!』と言われても訳がわからなかった。
取り調べにより判明したのは、ハリエットには恋人がいるのだとアルバートが信じていたこと。
彼にその嘘を吹き込んだのは、二人いたというお話です。
八年間の恋を捨てて結婚します
abang
恋愛
八年間愛した婚約者との婚約解消の書類を紛れ込ませた。
無関心な彼はサインしたことにも気づかなかった。
そして、アルベルトはずっと婚約者だった筈のルージュの婚約パーティーの記事で気付く。
彼女がアルベルトの元を去ったことをーー。
八年もの間ずっと自分だけを盲目的に愛していたはずのルージュ。
なのに彼女はもうすぐ別の男と婚約する。
正式な結婚の日取りまで記された記事にアルベルトは憤る。
「今度はそうやって気を引くつもりか!?」
【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。
〈完結〉【書籍化&コミカライズ・取り下げ予定】毒を飲めと言われたので飲みました。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃シャリゼは、稀代の毒婦、と呼ばれている。
国中から批判された嫌われ者の王妃が、やっと処刑された。
悪は倒れ、国には平和が戻る……はずだった。