【完結】愛も信頼も壊れて消えた

「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」

王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。

無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。

婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。

私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。

彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。

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