解散したアイドルユニットをまだ箱推ししてる私の下に、推しの一人が転校してきました

dun

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13話 これからの話

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高校から出た頃には、もうすっかり外はさっきより更に真っ暗になっていた。

祭りは過ぎ去り、今度は生徒達の片付けという二次祭が始まっている。何なら私達も看板やら装飾の撤去を手伝わされた。葵さんはうちの学校に通っていないからと言ってライブが終わった後はずっと学校の外で私達を待っていた。雑務に巻き込まれる可能性があるから逃げたとも言い換えられるかもしれないけど。

「じゃ、諸々終わったしカラオケでも行くか」

赤錆びた校門の前で黄昏ていた彼女に、瑞希さんは勢い良く声をかける。

「それでいいな?そういう事なんだろ?葵がずっと言いたかった事は」

朗らかな笑顔で肩をポンと叩くと、葵さんは眉根を寄せて逆に不満気な面持ちになっていた。どうも瑞希さんは葵さん相手だと言葉が粗暴になるきらいがある。

「あの。私の必死の叫びをそんなに軽い感じで包まないでくれるかな?それとも私はそんなに雑で扱われるべき存在なの?」
「だって、葵が言いたかった事って纏めれば結局一緒に遊んでほしいって事じゃん。お前がサインなんかで満足しない人間なのは知ってるよ」

けろりとした顔で煽りとも本音とも分からない言葉を交わし合う。

両者共、いい雰囲気だし私はお邪魔だろうか。
でも、正直この場に永遠に残り続けていたい……!
二人のプライベートを間近で見れる機会なんて……。

「いちご、お前も行くよな?大体今日のこの場はお前無くして成立しなかった。ある意味お前が首謀者だから」

少しだけ意地悪な笑みで私は瑞希さんに見下ろされる。そして最早、名前呼びだ。

「あ、え、あ、はい、うん!」

だから。
考える間も無く私は返事を返していた。

……感激だ。
まさかユニット二人に挟まれて歌える場面が人生の中に来るなんて!
ファンのみんなに謝らないと。
いや。ファンではなく友人として接する方法を、これから学んで行かないといけないな。
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