異世界転生令嬢、出奔する

登場人物紹介

（1〜27章）

★アリア・エランダル（10）　

エランダル辺境伯の次女。柔らかに波打つ金髪と澄んだ空色の瞳の美少女。
5才で母を亡くし、義母と義姉を筆頭に虐げられ、屋根裏部屋で過ごしていた。
十才の誕生日に前世の記憶が甦り、魂の管理人から授かった『お詫びポイント』で生き延びるために有用なスキルを得る。


★工藤渚くどうなぎさ（享年27）

アリアの前世。元日本人アラサーOL。
美味しいお酒と美味しいご飯が大好き。
趣味は料理と食べること。
酔っ払った状態で地震に遭い、階段から落下して亡くなったが、本来の寿命がまだ残っていたため、魂の管理人が異世界に転生させてくれた。
性格は楽観的だが、小心でもあるので準備は念入りにする方。ポジティブ気質。


★アドニス・エランダル（40）
グランド王国、現辺境伯。アリアの父。
前辺境伯の娘婿だった。
脳筋で戦好き、魔道具集めに熱中している。騎士爵の息子で身分は低いが、圧倒的な強さで団長まで昇り詰め、前辺境伯に見初められた。娘であるアリアに全く関心を示さず、ずっと放置してきた。


★ポーラ・エランダル（32）
アドニスの後妻。元酒場勤めの女。
アドニスが結婚する前からの付き合いがあり、二人の間に娘がいる。
前妻の娘、アリアを毛嫌いしている。


★ローザ・エランダル（12）
アドニスとポーラの間に生まれた娘。
アリアの腹違いの義姉。
母親に甘やかされて育った贅沢好きな我儘な少女。義妹のアリアを母と共に虐げている。