8 / 62
キャプテンは副キャプテンのいいなり
中編
しおりを挟む
安藤は坂下の股間に手を当てる。
「あれ?勃った?」
「こ、これはちがっ…」
「キスして興奮した?それとも…」
安藤は股間を掴みながら坂下の耳そばに顔を近づける。
「俺に意地悪なこと言われて喜んじゃった?」
「うっ…」
坂下は真っ赤な顔のまま固まった。
「はは、かわいい」
安藤は坂下の頬を両手で包む。
「大丈夫、キャプテンが俺に意地悪言われると興奮しちゃう変態だなんて、俺しか知らないから」
…
坂下と安藤は入部した時から、実力が同じくらいだったのでいつもレギュラー争いを繰り広げていた。
しかし安藤は女性にもてるため、やっかみをかいがちだ。
坂下は少々暑苦しい性格なので、女性にはもてにくいが、同性からの支持を得やすかった。
そのため、二年生の時に坂下がキャプテンに、安藤が副キャプテンに選ばれたのだ。
そのころ、安藤は女性不信に陥っていた。
原因は当時のマネージャーが執拗に安藤にストーキングを行っていたからだ。
マネージャーを問い詰め、退部どころか退学に追い込み、安藤を救ったのが坂下だった。
安藤は坂下に対していつしか恋愛感情を抱くようになっていたが、坂下の性的志向がわからずに悶々としていた。
そんなある日のことだった。
「やっば、部室に傘忘れた…」
学校の玄関を出ると雨が降っている。
安藤は部室のロッカーに傘を忘れたのを思い出した。
「たしか坂下いるから開いてるはず…」
部室のドアからは光が漏れていた。
「お、開いてるっぽい」
ドアに近づくと中から声がする。
「は?」
安藤は耳を近づけてみた。
「ん、はっ、あっ」
喘ぎ声が聞こえてきた。
「まじかよ…」
そっと隙間から覗いてみる。
中では下半身を露出した坂下が肉棒を扱いていた。
「さ、坂下っ!?」
安藤は驚いた。
坂下は普段の性格上、部室でそんなことをするように思えなかったのだ。
「んん、あっ、安藤っ、もっと…」
坂下は安藤の名前を呼びながら自慰にふけっていた。
「え、俺!?」
安藤は大声と共に思わず、ドアを開けてしまった。
「ん、え!?安藤!??」
坂下は混乱していた。
安藤は後ろ手にドアを閉めて鍵を掛けた。
「忘れ物、取りに来たんだけど…そしたら坂下が…」
「え、あ、ご、ごめ、ちが…」
坂下は今まで見たことがないくらいにうろたえている。
安藤は坂下が男を好きになるのか、悩んでいた自分を笑ってやりたくなった。
「そんな人だと思わなかったよ」
「え?」
「坂下が、部室で俺の名前呼びながらオナニーするような変態だったなんて」
「へ、変態じゃ…」
坂下が慌てる。
「は?変態だろ?俺に、変態って言われるたびに、ココ、ピクピクさせてさ」
安藤が坂下の肉棒を指さした。
「あれ?勃った?」
「こ、これはちがっ…」
「キスして興奮した?それとも…」
安藤は股間を掴みながら坂下の耳そばに顔を近づける。
「俺に意地悪なこと言われて喜んじゃった?」
「うっ…」
坂下は真っ赤な顔のまま固まった。
「はは、かわいい」
安藤は坂下の頬を両手で包む。
「大丈夫、キャプテンが俺に意地悪言われると興奮しちゃう変態だなんて、俺しか知らないから」
…
坂下と安藤は入部した時から、実力が同じくらいだったのでいつもレギュラー争いを繰り広げていた。
しかし安藤は女性にもてるため、やっかみをかいがちだ。
坂下は少々暑苦しい性格なので、女性にはもてにくいが、同性からの支持を得やすかった。
そのため、二年生の時に坂下がキャプテンに、安藤が副キャプテンに選ばれたのだ。
そのころ、安藤は女性不信に陥っていた。
原因は当時のマネージャーが執拗に安藤にストーキングを行っていたからだ。
マネージャーを問い詰め、退部どころか退学に追い込み、安藤を救ったのが坂下だった。
安藤は坂下に対していつしか恋愛感情を抱くようになっていたが、坂下の性的志向がわからずに悶々としていた。
そんなある日のことだった。
「やっば、部室に傘忘れた…」
学校の玄関を出ると雨が降っている。
安藤は部室のロッカーに傘を忘れたのを思い出した。
「たしか坂下いるから開いてるはず…」
部室のドアからは光が漏れていた。
「お、開いてるっぽい」
ドアに近づくと中から声がする。
「は?」
安藤は耳を近づけてみた。
「ん、はっ、あっ」
喘ぎ声が聞こえてきた。
「まじかよ…」
そっと隙間から覗いてみる。
中では下半身を露出した坂下が肉棒を扱いていた。
「さ、坂下っ!?」
安藤は驚いた。
坂下は普段の性格上、部室でそんなことをするように思えなかったのだ。
「んん、あっ、安藤っ、もっと…」
坂下は安藤の名前を呼びながら自慰にふけっていた。
「え、俺!?」
安藤は大声と共に思わず、ドアを開けてしまった。
「ん、え!?安藤!??」
坂下は混乱していた。
安藤は後ろ手にドアを閉めて鍵を掛けた。
「忘れ物、取りに来たんだけど…そしたら坂下が…」
「え、あ、ご、ごめ、ちが…」
坂下は今まで見たことがないくらいにうろたえている。
安藤は坂下が男を好きになるのか、悩んでいた自分を笑ってやりたくなった。
「そんな人だと思わなかったよ」
「え?」
「坂下が、部室で俺の名前呼びながらオナニーするような変態だったなんて」
「へ、変態じゃ…」
坂下が慌てる。
「は?変態だろ?俺に、変態って言われるたびに、ココ、ピクピクさせてさ」
安藤が坂下の肉棒を指さした。
10
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる