魔法少女に就職希望!

浅上秀

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第六章 修行の旅 前編

第四話 2人で修行に行きます

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お昼休みの時間になった。

「今日は平和だね」

まだ警報が一度も鳴っていないのだ。

「ほんとね」

ユリとアミは食堂に来た。

「何食べようかな~」

「素うどん、一つ」

「ユリ、決めるの早っ」

「一番安いんだもん」

ユリはさっさとうどんを受け取ると席を取りに行ってしまった。

「うーん、何にしようかなぁ」

アミがメニュー表をみて悩んでいると後ろから声をかけられた。

「あら、あなた昨日の…」

「あっ、アズさんとミヅキさん…」

「どいてちょうだい」

アズがアミを押しのける。

「ちょっ、ひどい…」

「さっさと決めないからでしょ。ナポリタン一つ」

「私はカルボナーラ」

二人はすぐに注文すると行ってしまった。

「…かけそば一つください」

アミが注文を終えてそばを受け取ってユリのもとに向かうと、もう彼女は完食していた。

「ね、ねぇ、ユリ」

「ん?」

ユリはスマホから顔をあげる。

「私たちも修行に行かない?」

「うーん、行っても良いけど、お金あるの?」

「助成金制度とかあったよね?」

「まぁあるけど…成績よくなきゃ難しいわよ」

ユリが冷たく言い放つ。

「うう、ユリが冷たい…」

「事実を言っただけよ。とりあえず戻ったらエグチさんに聞いてみましょう」

「うん」

アミはしょぼしょぼとそばを啜った。



「え?修行ですか?」

「はい、アミがどうやらアズさんとミヅキさんに感化されたようで…」

「行くのはかまいませんけど、一ヶ月は研修中なので今月は難しいですよ」

「今すぐじゃなくていいんです」

アミが食い下がる。

「はは、じゃあ来月の修行枠調べておくよ」

エグチが苦笑する。

「すみません…ご迷惑をおかけいたします」

ユリがすまなそうにしている。









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