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第25話 悪魔の力で宙を舞う
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気がつけば、私達の周りには無数の小石が浮いていた。いや、中にはただ浮かんでいるだけでなく、右に左に飛び回っているものさえあった。
「伝承によると、インキュバスは魅了の力だけじゃなく、他の悪魔と同様、数多くの魔法を使ったと言われているからな。これも、そんな魔法の一種と考えるのが妥当か。生気を得たことにより、無意識のうちに持っている力が発動したのかもな。なんにせよ、興味深い」
その様子を見てホレスが興奮ぎみに分析しているけど、私はそんな呑気なことを言ってる場合じゃないと思った。何しろ宙を舞う小石達は、徐々にその速度を上げながら、無秩序に辺りを飛び回っている。もしもぶつかったら、かなり痛そうだ。
中には私達のすぐ近くを通るものもあって、ハッキリ言って怖かった。
「ねえオウマ君。このままだと危なそうだから、一旦はやめにしない?」
「そ、そうだな」
危険を覚悟して始めた、生気を吸い取る実験。とはいえ、わざわざ必要以上の危険をおかすことはないだろう。
オウマ君も同じことを思ったようで、すぐさまそれに頷く。だけどその顔に、徐々に焦りの色が浮かび上がってきた。
「これ、どうやって止めるんだ?」
「ええっ!?」
考えてみれば、元々本人の意思とは関係なく発動した魔法だ。止め方だって、わからないのも当然かもしれない。
だけど、そうも言ってられない。なにしろそうしている間にも、宙に浮いた小石は相変わらず辺りを飛び回っていて、いつぶつかっても不思議はないんだ。
すると、それを見ていたホレスが言う。
「こうなったのは、シアンの生気を吸い取ったのがきっかけだろ。とりあえず、繋いでる手を離してみたらどうだ?」
そうか!
ちなみにホレスは、そう言いながら近くの茂みの中へと入っていく。コイツ、一人だけ先に逃げたな。
とはいえ確かに、彼の言うように、手を離せば少しは変わるかも。だけど、そう思ったその時だった。
「危ない!」
突如オウマ君が、手を離すどころか、私の体をグッと引き寄せる。するとその直後、飛んできた小石が、顔のすぐそばをかすめた。
「うわっ!」
もしもオウマ君が助けてくれなかったら、間違いなくケガをしていただろう。思わず悲鳴をあげ身を震わせるけど、後にして思えば、それがまずかったのかもしれない。
「シアン、大丈夫か!」
オウマ君が、そう叫んだ時だった。彼が動揺したことが引金になったのか、飛び交う小石の速度が、それまでとは比較にならないくらいくらいに速くなる。
それだけじゃない。もっと小さな砂利や落ち葉含めて、辺りにある、ありとあらゆるものが宙を飛んだ。
「ふぎゃぁぁぁぁぁっ!!!」
まるで嵐か、弾丸の雨の中にいるようだった。慌ててオウマ君から手を離すけど、事態は一向に収まらない。
これにはさすがのホレスも、慌てたように叫ぶ。
「おい、大丈夫か! 一度生気を吸い取ったあとだから、今さら手を離したってムダだったか。どうする──」
再び打開案を考えているようだけど、とてもそれを待ってる余裕なんてない。せめてホレスのように、どこかに身を隠さないと。
そう思ったけど、恐怖で体が強ばり、思うように動いてくれない。
すると、そんな私を見て、オウマ君が動いた。
離していた手を再び掴むと、そのまま引き寄せ、まるで覆い被さるように、私を地面に向かって押し倒した。
「なっ──」
見ようによっては凄い光景だけど、こうすることで盾になり、私を庇おうとしているのは理解できた。だけどこれじゃ、オウマ君が危険にさらされる。そんなのは嫌だ。
だけど私を押さえるオウマ君の力は強くて、身動きひとつできない。
そんな中、オウマ君が顔だけを起こして、飛び交う小石を見つめながら、祈るように叫んだ。
「止まれぇぇぇぇっ!」
オウマ君の絶叫が響く中、私も、止まってくれと心の底から祈った。
その一方で、この後来る最悪の結末を覚悟し、固く目を閉じる。
だけど──
「……………………?」
どのくらい、目を閉じていただろう。いつまで経っても、覚悟していた衝撃も痛みも、ちっともやってこす、いつの間にかオウマ君の声も止まっている。
恐る恐る目を開き、私を包んでいたオウマ君の腕から、モゾモゾと顔を出す。
そうして目にしたのは、私達の周りでピタリと動きを止めている小石達だった。
あとわずか。本当にあとわずかでぶつかろうかというギリギリの距離。そこで全ての小石はまるで見えない壁に阻まれたように止まっていた。
「た、助かったの?」
「多分……」
独り言のつもりで呟いたけど、オウマ君がそれに答えてくれた。
そのとたん、浮いていた小石が、一斉に地面へと落ちる。魔法の効果が切れたんだと、そして、助かったんたと、改めて理解する。
助かった、助かったんだ。
ホッとした気持ちと、そして同時に、再び恐怖が込み上げてくる。もしもまともにぶつかっていたら、今ごろどうなっていただろう。
そう思うと、まるで糸の切れた人形のように、二人ともヘナヘナ全身の力がぬけてしまった。
「こ、ごめん。怖い思いさせて。ケガしてないか?」
「な、なんとか……」
心配そうに訪ねるオウマ君は、いつの間にか人間の姿に戻っていて、その顔は血の気が引いたみたいに真っ青になっていた。もっとも、顔色で言ったら多分私も似たようなものだと思う。あんな思いをしたんだから当然だ。
そんな中、この場にただ一人元気なヤツがいる。ホレスだ。
「いやー、凄かったな。今の飛び方、完全に物理法則を無視してたよ。魔法の力って凄いな。まさに、伝承にある悪魔そのもの。これができたってことは、練習すれば他にも色んな魔法が使えるようになるかも──ぶはっ!」
「喜んでる場合か!」
興奮しながら色々捲し立てているけど、なんだかムカついたから、みぞおちに一発パンチをお見舞いしてやった。こっちは死ぬかもしれないところだったって言うのに、呑気なもんだ。
「いてて、悪かったよ。でも、おかげで少しは成果があっただろ?」
「成果? そんなのあったっけ?」
ただ怖い思いをしただけのような気がするけど。オウマ君を見ても、心当たりがないようで、首を傾げている。
「いやいや、思い出してみなよ。最後、すんでの所で見事全ての石が止まったじゃないか。あれって、力をコントロールできたってことだろ」
言われてみれば、オウマ君はあの時止まれって叫んでいてて、実際その通り止まった。そこだけを見ると、確かに力をコントロールできたと言っていいのかもしれない。
「そりゃそうだけど、そんなのほんの一瞬。しかもあの時は夢中になってて、どうやったのかも覚えてないですよ。またやれって言われても、できるかどうか」
「それでも、一度もできないのと、たった一回でもできたのじゃ、全然違うと思うぞ。少なくともこれで、力をコントロールできる可能性はゼロじゃないってことが証明されただろ」
「それは、確かに……」
たった一回の成功を、果たしてどれだけ喜んでいいのかは分からない。だけどホレスの言う通り、ゼロと一とじゃ期待も全然違って来るのかもしれない。
「ちょっとは上手くいったってことでいいじゃない。ただ怖い思いしただけよりも、その方がずっといいよ」
私には難しいことは分からないけど、ポジティブに考えるのは悪いことじゃないよね。
「まあ、そうかもな」
オウマ君も、それを聞いて納得したように頷く。力を制御する練習をしてからしばらく経つけど、もしかしたら今日が一番前に進めた日なのかもしれない。
だけど、そんな余韻に浸る間も無く、再びホレスが空気の読めないことを言い出した。
「よし、それじゃ早速、二回目の挑戦をしてみようか。さあシアン、オウマ君に生気を渡すんだ!」
「…………却下」
あんなことがあったばかりだってのに、続けて二回目にチャレンジするのはさすがに疲れるよ。
オウマ君も呆れ顔だ。
「一度に何度も生気を吸い取ると、シアンがもたなくなるかもしれません。それに練習するにしても、できればもう少し危険じゃない方法を探した方がいいです」
「そっか。まあ、いつもよりもずっと有意義な練習になったし、続きは明日にするか。それにどうせなら、もっと色んな魔法を見てみたいしな。確か物置のどこかに、悪魔が使う魔法について書かれた本があったっけ。一晩かけて読んでみよっと。どこに置いたっけかな~」
そんな事を言いながら、ホレスは意気揚々と、私の家の方へと歩いていく。色々協力してくれてるけど、やっぱりアイツは自分が楽しみたいだけなんだろうな。
「「──はぁ」」
気がつくと、私とオウマ君は、二人同時にため息をつく。それがなんだかおかしくて、思わず顔を見合わせる。そして、どちらともなく笑いが漏れた。
「怖い思いさせてごめんな」
「いいって。元々危ないのは覚悟してたし、何よりこうして無事だったんだから」
ちょっとだけ申し訳なさそうに言うオウマ君に対して、私はより笑顔を作って答える。
生気を吸われた時は凄く疲れたし、飛び交う石の真ん中にいた時は、本当に怖かった。けれどこうして助かったんだし、おかげで少しは前に進めたんだから、今はチャレンジしてよかったと思ってる。
「伝承によると、インキュバスは魅了の力だけじゃなく、他の悪魔と同様、数多くの魔法を使ったと言われているからな。これも、そんな魔法の一種と考えるのが妥当か。生気を得たことにより、無意識のうちに持っている力が発動したのかもな。なんにせよ、興味深い」
その様子を見てホレスが興奮ぎみに分析しているけど、私はそんな呑気なことを言ってる場合じゃないと思った。何しろ宙を舞う小石達は、徐々にその速度を上げながら、無秩序に辺りを飛び回っている。もしもぶつかったら、かなり痛そうだ。
中には私達のすぐ近くを通るものもあって、ハッキリ言って怖かった。
「ねえオウマ君。このままだと危なそうだから、一旦はやめにしない?」
「そ、そうだな」
危険を覚悟して始めた、生気を吸い取る実験。とはいえ、わざわざ必要以上の危険をおかすことはないだろう。
オウマ君も同じことを思ったようで、すぐさまそれに頷く。だけどその顔に、徐々に焦りの色が浮かび上がってきた。
「これ、どうやって止めるんだ?」
「ええっ!?」
考えてみれば、元々本人の意思とは関係なく発動した魔法だ。止め方だって、わからないのも当然かもしれない。
だけど、そうも言ってられない。なにしろそうしている間にも、宙に浮いた小石は相変わらず辺りを飛び回っていて、いつぶつかっても不思議はないんだ。
すると、それを見ていたホレスが言う。
「こうなったのは、シアンの生気を吸い取ったのがきっかけだろ。とりあえず、繋いでる手を離してみたらどうだ?」
そうか!
ちなみにホレスは、そう言いながら近くの茂みの中へと入っていく。コイツ、一人だけ先に逃げたな。
とはいえ確かに、彼の言うように、手を離せば少しは変わるかも。だけど、そう思ったその時だった。
「危ない!」
突如オウマ君が、手を離すどころか、私の体をグッと引き寄せる。するとその直後、飛んできた小石が、顔のすぐそばをかすめた。
「うわっ!」
もしもオウマ君が助けてくれなかったら、間違いなくケガをしていただろう。思わず悲鳴をあげ身を震わせるけど、後にして思えば、それがまずかったのかもしれない。
「シアン、大丈夫か!」
オウマ君が、そう叫んだ時だった。彼が動揺したことが引金になったのか、飛び交う小石の速度が、それまでとは比較にならないくらいくらいに速くなる。
それだけじゃない。もっと小さな砂利や落ち葉含めて、辺りにある、ありとあらゆるものが宙を飛んだ。
「ふぎゃぁぁぁぁぁっ!!!」
まるで嵐か、弾丸の雨の中にいるようだった。慌ててオウマ君から手を離すけど、事態は一向に収まらない。
これにはさすがのホレスも、慌てたように叫ぶ。
「おい、大丈夫か! 一度生気を吸い取ったあとだから、今さら手を離したってムダだったか。どうする──」
再び打開案を考えているようだけど、とてもそれを待ってる余裕なんてない。せめてホレスのように、どこかに身を隠さないと。
そう思ったけど、恐怖で体が強ばり、思うように動いてくれない。
すると、そんな私を見て、オウマ君が動いた。
離していた手を再び掴むと、そのまま引き寄せ、まるで覆い被さるように、私を地面に向かって押し倒した。
「なっ──」
見ようによっては凄い光景だけど、こうすることで盾になり、私を庇おうとしているのは理解できた。だけどこれじゃ、オウマ君が危険にさらされる。そんなのは嫌だ。
だけど私を押さえるオウマ君の力は強くて、身動きひとつできない。
そんな中、オウマ君が顔だけを起こして、飛び交う小石を見つめながら、祈るように叫んだ。
「止まれぇぇぇぇっ!」
オウマ君の絶叫が響く中、私も、止まってくれと心の底から祈った。
その一方で、この後来る最悪の結末を覚悟し、固く目を閉じる。
だけど──
「……………………?」
どのくらい、目を閉じていただろう。いつまで経っても、覚悟していた衝撃も痛みも、ちっともやってこす、いつの間にかオウマ君の声も止まっている。
恐る恐る目を開き、私を包んでいたオウマ君の腕から、モゾモゾと顔を出す。
そうして目にしたのは、私達の周りでピタリと動きを止めている小石達だった。
あとわずか。本当にあとわずかでぶつかろうかというギリギリの距離。そこで全ての小石はまるで見えない壁に阻まれたように止まっていた。
「た、助かったの?」
「多分……」
独り言のつもりで呟いたけど、オウマ君がそれに答えてくれた。
そのとたん、浮いていた小石が、一斉に地面へと落ちる。魔法の効果が切れたんだと、そして、助かったんたと、改めて理解する。
助かった、助かったんだ。
ホッとした気持ちと、そして同時に、再び恐怖が込み上げてくる。もしもまともにぶつかっていたら、今ごろどうなっていただろう。
そう思うと、まるで糸の切れた人形のように、二人ともヘナヘナ全身の力がぬけてしまった。
「こ、ごめん。怖い思いさせて。ケガしてないか?」
「な、なんとか……」
心配そうに訪ねるオウマ君は、いつの間にか人間の姿に戻っていて、その顔は血の気が引いたみたいに真っ青になっていた。もっとも、顔色で言ったら多分私も似たようなものだと思う。あんな思いをしたんだから当然だ。
そんな中、この場にただ一人元気なヤツがいる。ホレスだ。
「いやー、凄かったな。今の飛び方、完全に物理法則を無視してたよ。魔法の力って凄いな。まさに、伝承にある悪魔そのもの。これができたってことは、練習すれば他にも色んな魔法が使えるようになるかも──ぶはっ!」
「喜んでる場合か!」
興奮しながら色々捲し立てているけど、なんだかムカついたから、みぞおちに一発パンチをお見舞いしてやった。こっちは死ぬかもしれないところだったって言うのに、呑気なもんだ。
「いてて、悪かったよ。でも、おかげで少しは成果があっただろ?」
「成果? そんなのあったっけ?」
ただ怖い思いをしただけのような気がするけど。オウマ君を見ても、心当たりがないようで、首を傾げている。
「いやいや、思い出してみなよ。最後、すんでの所で見事全ての石が止まったじゃないか。あれって、力をコントロールできたってことだろ」
言われてみれば、オウマ君はあの時止まれって叫んでいてて、実際その通り止まった。そこだけを見ると、確かに力をコントロールできたと言っていいのかもしれない。
「そりゃそうだけど、そんなのほんの一瞬。しかもあの時は夢中になってて、どうやったのかも覚えてないですよ。またやれって言われても、できるかどうか」
「それでも、一度もできないのと、たった一回でもできたのじゃ、全然違うと思うぞ。少なくともこれで、力をコントロールできる可能性はゼロじゃないってことが証明されただろ」
「それは、確かに……」
たった一回の成功を、果たしてどれだけ喜んでいいのかは分からない。だけどホレスの言う通り、ゼロと一とじゃ期待も全然違って来るのかもしれない。
「ちょっとは上手くいったってことでいいじゃない。ただ怖い思いしただけよりも、その方がずっといいよ」
私には難しいことは分からないけど、ポジティブに考えるのは悪いことじゃないよね。
「まあ、そうかもな」
オウマ君も、それを聞いて納得したように頷く。力を制御する練習をしてからしばらく経つけど、もしかしたら今日が一番前に進めた日なのかもしれない。
だけど、そんな余韻に浸る間も無く、再びホレスが空気の読めないことを言い出した。
「よし、それじゃ早速、二回目の挑戦をしてみようか。さあシアン、オウマ君に生気を渡すんだ!」
「…………却下」
あんなことがあったばかりだってのに、続けて二回目にチャレンジするのはさすがに疲れるよ。
オウマ君も呆れ顔だ。
「一度に何度も生気を吸い取ると、シアンがもたなくなるかもしれません。それに練習するにしても、できればもう少し危険じゃない方法を探した方がいいです」
「そっか。まあ、いつもよりもずっと有意義な練習になったし、続きは明日にするか。それにどうせなら、もっと色んな魔法を見てみたいしな。確か物置のどこかに、悪魔が使う魔法について書かれた本があったっけ。一晩かけて読んでみよっと。どこに置いたっけかな~」
そんな事を言いながら、ホレスは意気揚々と、私の家の方へと歩いていく。色々協力してくれてるけど、やっぱりアイツは自分が楽しみたいだけなんだろうな。
「「──はぁ」」
気がつくと、私とオウマ君は、二人同時にため息をつく。それがなんだかおかしくて、思わず顔を見合わせる。そして、どちらともなく笑いが漏れた。
「怖い思いさせてごめんな」
「いいって。元々危ないのは覚悟してたし、何よりこうして無事だったんだから」
ちょっとだけ申し訳なさそうに言うオウマ君に対して、私はより笑顔を作って答える。
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