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1TIMESー空と地は古い思い出のように入れ替わる

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今日はやけに風が心地よい、やはり
「魔動自転車(まどうじてんしゃ)」は速い、
ん? 魔動自転車ってなんだ?という人に説明
しておくと魔動自転車は、俺のひいひいひいひいひいひい……………おじいさんが
「四方(しほう)戦争」で使っていたらしい。
見つけたときは電気系魔法で動く仕組みだったから俺の使っている
      「魔電気(までんき)」
という電気系魔法で動かしてみると相性が抜群で、ものすごく速く走るようになった、そこからコントロールの練習を重ね、今に至るんだが、それまでの詳しい経緯はまた別のお話。
ともかく、この魔動自転車にはいくつか普通の魔法を使って動く乗り物より良いとこがある。まとめると
・速い
・金がかからない
・魔法を使って動く乗りのなかで
    も魔法の消費量が少ない
などがある。
ともかく俺が言いたいことは、
       魔動自転車は最高!
ってことだ。
まぁともかく俺は今日出されるテストの勉強をするため教科書の魔法の強弱についてのページを開き、その内容を音読する。
「~~~魔法には色々な種類があり、大まかに
「魔法」「忍術」「妖術」「魔術」そして
「現魔術」がある。 よしこれでいいだろ。」
しかし何でうちの学校はテストをやるのだろうか?、別に通常授業の日ならいい、が、何故毎年こうなんだ、なんたって今日は終業式の日なのに、今年は中学二年になり二回目なので驚きはあまりないが中学一年の時の驚きは凄かった、何しろテストなどは何もないと思っていたから筆記用具をもってきていなかったのだ。
そんな苦い思い出を振り返りながら魔動自転車を走らせていると上り坂になってきた、ここを越えると下り坂がありそれを下ると俺の目的地、つまり学校に着くのだ。
何故だろうやけに道の左右の森がいつもより騒がしく感じる、まるで一年前の終業式の時のようだ、
まあいい、上り坂の後の下り坂ではやいスピードを出すため加速する、そしてとうとう下り坂だスピードが上がる、ふと人影のようなものが前方に見えた、そしてどんどん近づく、もうゆっくり止まるのは無理だ、後で保健の先生に厄介になることを覚悟し、魔動自転車に魔力を送るのをやめたそして次の瞬間。
     大空と大地が逆転した
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