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第1話 決着……そして
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(……体の奥が熱く痛む……どうやら奴の炎を吸いすぎたようだ……)
私は奴の胸に深々と突き刺した大剣を支えに何とか立っていた。激闘の末、致命傷を何度も受け今にも失いそうな意識を必死に保ちつつ精一杯の虚勢で奴を見下す。
奴の名は邪龍王ランドギムス。
この世界を何百年もの間、その絶対的な力で支配していた巨悪の龍王。しかし、私は遂に邪竜王を討伐する事に成功した。そして、その邪竜王は今……
「……どうした勇者よ?……我を討ち果たし、念願を叶えた割には浮かぬ顔だな……」
私の足元で胸を穿たれたまま小馬鹿にした様に口を開く。
「黙れ!貴様に語る事など無い!」
「つれないことを言う……最後を共にする仲だと言うのに……」
奴の言う通り、奴の巨大な漆黒の体はその役割全うしたのか、手足と羽の先端から灰となり朽ち始めていた。放っておけば数刻後には全てが灰に代わるだろう。……しかしそれは私とて同じこと……
「……うっ」
大きな声を出すのにどうやら力の最後の一滴を使い切ってしまったのか、剣を掴む私の手は私の意思とは無関係に剣を離してしまった。支えを失った私はまるで糸の切れた人形のように奴の体を転がり落ち地面に叩きつけられた。
「がはっ!」
衝撃で肺の空気が押し出され、痛みで悶え苦しむ。しかし、その痛みですら感じなくなるほど意識が朦朧とし始めていた。
「やれやれ……この邪竜王を倒した勇者の最後がこれか……なんとも不憫よのう……」
「だ……ま……れ……」
憐れみなどいらない……私は自らの天命に従ったまでの事。我らが天母神ヴェリス様のお導きのままに私は闘い続けた。私の人生に後悔など微塵もない。
「……どうやら……我は時間切れのようだ……勇者よ……貴様のおかげでそこそこ楽しめた……よ……さらば……だ……」
最後まで余裕を見せるように軽口を叩くと奴は灰になった。……そして私自身も体から力が抜けていくのを感じる……おそらくこれが死なのだろう……
「リ……イ……ナ……」
死の淵で1人残してしまう妹の名を呼ぶ。私の唯一の心残りを。
(どうか……平和な世界……で……しあわ……せ……に……)
私は閉じてしまえば二度と開かないであろう重い瞼をゆっくりと閉じ……死という闇を受け入れた……
——そこは不思議な場所だった。上下左右を数多の光で囲まれており、まるでいつも見上げていた星空の中にいるようだ。
(これが……死後の世界なのか?)
私はそう考え自分がどうなったのかを確認しようとした時、ある事に気がついた。
(体が……ない?)
私自身は自分の手を見ているつもりでもそこには何もない。しかし手を動かしたり、足を動かしている感覚はあるというよく分からない状況に陥っていた。
(体は消滅して今は精神?心だけの状態と言う事か?)
答えの出ない自問自答をしつつ私は徐々に周りの星々が動いている事に気付いた。
(いや……これは私が動いているのか?)
星々の景色が私の後ろに流れていく。その速度はどんどんと速くなり、やがて光は点から線へと変わっていった。そして……それは現れた。
(……人!?)
正面から流れてくる景色の中、人が1人立っていた。私はその人物を避ける事が出来ず思い切りぶつかった……はずだった。
(すり抜けただと?)
ぶつかる覚悟をしていた私はホッと無い胸をなでおろしすれ違う直前に脳裏に焼き付いた人影の顔を思い出す。
(子供だったな……)
それはおそらく十代半ばの少年だった。どんな理由があるかは知らないが、
(若いのに……彼もまた……死んでしまったのか……?)
そんな感傷に浸っている内に風景の流れは徐々に遅くなっていき、やがて止まった。そして遂に景色にモヤがかかり意識がどんどんと遠のいていく……
(今度こそ……終わりか……)
私は再び覚悟を決め、運命を受け入れた……
(……流石に……いい加減にして欲しいな……)
私は再び目が覚めたような感覚を覚えた。しかし、今度はどうやら先程とは異なりちゃんと体があるようだ。疲労困憊の中、たくさん寝すぎてしまって起きるのが辛い時に似た倦怠感がある。そもそもここは死後の世界なのか?それとも奇跡的にあの後私は助かったのか?その答えを求め、私は意を決して重い瞼を開いた。
「……………………」
目を開くと天井があった。白い綺麗な天井だ。材質はなんだ?木でも石でも無いようだが……
「……う……あ…………」
どれだけ眠っていたのだろうか?上手く声が出せない。体を起こそうとするが力が入らないので指先から少しずつ動かし慣らす事にした。
数分後私はようやく上体を起こす程度まで体が動くようになった。改めて周りを見回すとほとんどの物が見慣れないものばかりだ。まず身につけている服だが白く清潔感のある繊細な生地で出来ている。衣類だけでなく寝ているベッドのシーツに周りを囲っているカーテンに至るまで高級そうな布で出来ていた。ベッドのすぐ横には何やら音を発している箱があり、そこから伸びた紐を辿ると私の服の中に続いていた。
(なんだこれは?)
服の中を覗くと紐の先には体にくっついている吸盤の様な物があり私はそれを剥がしてみた。すると……
「な……なんだ?」
横の箱が急に異なる音を発する。慌ただしく急かす様な音だ。その音を合図にするように人の足音が聞こえてくる。そして部屋の引き戸が勢い良く開かれた。
「!?」
そこに現れたのは白い衣服に身を包んだ女性だった。女性は私と目が合うと驚き慌てて近寄ってきた。
「哲平君!目が覚めたの!?今丁度ご家族の方が来ているから先生と一緒に呼んでくるわ!」
早口でそう伝えると、女性は再び部屋の外に飛び出していった。
(テッペイ?誰の事だ?そもそも今のは誰なんだ?ここはどこなんだ?私は……死んだのか?)
一向に何も解決しない現状に私は少しイラつきを覚えた。だがそれ以上に不安が勝る。これからどうなるのか……そもそも私にはこれからはあるのか……何もわからない。ふと横にあるテーブルの上に手鏡が置いてあるのに気がついた。私はなんとなくそれを手に取り覗き込んだ。しかし、そこに映っていたのは……
「……誰だ……これは……?」
全く知らない若い男の顔だった。しかし何かが引っ掛かる……何処かで見たような……見覚えが……
「!」
私は完全に思い出した。
(あの精神だけの世界ですれ違った少年の顔だ!)
そこまで思い出し、私は1つの仮説を導き出した。
(ま、まさか!?私は……あの少年の体に転生してしまったのか!?)
~こうして異世界の勇者ジークは現代の日本の高校生哲平の体に転生した。しかし、これはまだこれから起きる壮大な物語の序章に過ぎなかった~
私は奴の胸に深々と突き刺した大剣を支えに何とか立っていた。激闘の末、致命傷を何度も受け今にも失いそうな意識を必死に保ちつつ精一杯の虚勢で奴を見下す。
奴の名は邪龍王ランドギムス。
この世界を何百年もの間、その絶対的な力で支配していた巨悪の龍王。しかし、私は遂に邪竜王を討伐する事に成功した。そして、その邪竜王は今……
「……どうした勇者よ?……我を討ち果たし、念願を叶えた割には浮かぬ顔だな……」
私の足元で胸を穿たれたまま小馬鹿にした様に口を開く。
「黙れ!貴様に語る事など無い!」
「つれないことを言う……最後を共にする仲だと言うのに……」
奴の言う通り、奴の巨大な漆黒の体はその役割全うしたのか、手足と羽の先端から灰となり朽ち始めていた。放っておけば数刻後には全てが灰に代わるだろう。……しかしそれは私とて同じこと……
「……うっ」
大きな声を出すのにどうやら力の最後の一滴を使い切ってしまったのか、剣を掴む私の手は私の意思とは無関係に剣を離してしまった。支えを失った私はまるで糸の切れた人形のように奴の体を転がり落ち地面に叩きつけられた。
「がはっ!」
衝撃で肺の空気が押し出され、痛みで悶え苦しむ。しかし、その痛みですら感じなくなるほど意識が朦朧とし始めていた。
「やれやれ……この邪竜王を倒した勇者の最後がこれか……なんとも不憫よのう……」
「だ……ま……れ……」
憐れみなどいらない……私は自らの天命に従ったまでの事。我らが天母神ヴェリス様のお導きのままに私は闘い続けた。私の人生に後悔など微塵もない。
「……どうやら……我は時間切れのようだ……勇者よ……貴様のおかげでそこそこ楽しめた……よ……さらば……だ……」
最後まで余裕を見せるように軽口を叩くと奴は灰になった。……そして私自身も体から力が抜けていくのを感じる……おそらくこれが死なのだろう……
「リ……イ……ナ……」
死の淵で1人残してしまう妹の名を呼ぶ。私の唯一の心残りを。
(どうか……平和な世界……で……しあわ……せ……に……)
私は閉じてしまえば二度と開かないであろう重い瞼をゆっくりと閉じ……死という闇を受け入れた……
——そこは不思議な場所だった。上下左右を数多の光で囲まれており、まるでいつも見上げていた星空の中にいるようだ。
(これが……死後の世界なのか?)
私はそう考え自分がどうなったのかを確認しようとした時、ある事に気がついた。
(体が……ない?)
私自身は自分の手を見ているつもりでもそこには何もない。しかし手を動かしたり、足を動かしている感覚はあるというよく分からない状況に陥っていた。
(体は消滅して今は精神?心だけの状態と言う事か?)
答えの出ない自問自答をしつつ私は徐々に周りの星々が動いている事に気付いた。
(いや……これは私が動いているのか?)
星々の景色が私の後ろに流れていく。その速度はどんどんと速くなり、やがて光は点から線へと変わっていった。そして……それは現れた。
(……人!?)
正面から流れてくる景色の中、人が1人立っていた。私はその人物を避ける事が出来ず思い切りぶつかった……はずだった。
(すり抜けただと?)
ぶつかる覚悟をしていた私はホッと無い胸をなでおろしすれ違う直前に脳裏に焼き付いた人影の顔を思い出す。
(子供だったな……)
それはおそらく十代半ばの少年だった。どんな理由があるかは知らないが、
(若いのに……彼もまた……死んでしまったのか……?)
そんな感傷に浸っている内に風景の流れは徐々に遅くなっていき、やがて止まった。そして遂に景色にモヤがかかり意識がどんどんと遠のいていく……
(今度こそ……終わりか……)
私は再び覚悟を決め、運命を受け入れた……
(……流石に……いい加減にして欲しいな……)
私は再び目が覚めたような感覚を覚えた。しかし、今度はどうやら先程とは異なりちゃんと体があるようだ。疲労困憊の中、たくさん寝すぎてしまって起きるのが辛い時に似た倦怠感がある。そもそもここは死後の世界なのか?それとも奇跡的にあの後私は助かったのか?その答えを求め、私は意を決して重い瞼を開いた。
「……………………」
目を開くと天井があった。白い綺麗な天井だ。材質はなんだ?木でも石でも無いようだが……
「……う……あ…………」
どれだけ眠っていたのだろうか?上手く声が出せない。体を起こそうとするが力が入らないので指先から少しずつ動かし慣らす事にした。
数分後私はようやく上体を起こす程度まで体が動くようになった。改めて周りを見回すとほとんどの物が見慣れないものばかりだ。まず身につけている服だが白く清潔感のある繊細な生地で出来ている。衣類だけでなく寝ているベッドのシーツに周りを囲っているカーテンに至るまで高級そうな布で出来ていた。ベッドのすぐ横には何やら音を発している箱があり、そこから伸びた紐を辿ると私の服の中に続いていた。
(なんだこれは?)
服の中を覗くと紐の先には体にくっついている吸盤の様な物があり私はそれを剥がしてみた。すると……
「な……なんだ?」
横の箱が急に異なる音を発する。慌ただしく急かす様な音だ。その音を合図にするように人の足音が聞こえてくる。そして部屋の引き戸が勢い良く開かれた。
「!?」
そこに現れたのは白い衣服に身を包んだ女性だった。女性は私と目が合うと驚き慌てて近寄ってきた。
「哲平君!目が覚めたの!?今丁度ご家族の方が来ているから先生と一緒に呼んでくるわ!」
早口でそう伝えると、女性は再び部屋の外に飛び出していった。
(テッペイ?誰の事だ?そもそも今のは誰なんだ?ここはどこなんだ?私は……死んだのか?)
一向に何も解決しない現状に私は少しイラつきを覚えた。だがそれ以上に不安が勝る。これからどうなるのか……そもそも私にはこれからはあるのか……何もわからない。ふと横にあるテーブルの上に手鏡が置いてあるのに気がついた。私はなんとなくそれを手に取り覗き込んだ。しかし、そこに映っていたのは……
「……誰だ……これは……?」
全く知らない若い男の顔だった。しかし何かが引っ掛かる……何処かで見たような……見覚えが……
「!」
私は完全に思い出した。
(あの精神だけの世界ですれ違った少年の顔だ!)
そこまで思い出し、私は1つの仮説を導き出した。
(ま、まさか!?私は……あの少年の体に転生してしまったのか!?)
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