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第2話 家族
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哲平。どうやらあの女性が読んだ名が彼の……いや、もはや私自身の名前らしい。私は少し心を落ち着けてもう一度鏡を覗き込む。【ジーク・フォン・ヴァーミリオン】だった頃の燃え盛る炎の様な赤髪と瞳の色は真っ黒に変わり、顔立ちは全くの別人と化している。
(というか髪が鬱陶しいな……)
目までかかる前髪を払いのけながら、先程出ていった女性の事を思い出す。
(確か先生と家族を呼んで来ると言っていたな……)
先生という事はここは治療施設で私は怪我人か病人という事か……しかし、それ以上の事は分からない。最低限分かる事は、ここがおそらく異世界だという事だ。
(先程見た星空の光景……あれは私が違う世界に転生する光景だったのだろう)
【転生】。元の世界でもごく稀に聞いた事がある。なんらかの死や窮地に追いやられた際に全く違う世界の別人になってしまう事があると。
(眉唾ものだったが……まさか私自身が体験するとは……)
そんな事を考えているとまたもや誰かが近づいてくる気配を感じた。しかも、今度は複数人だ。扉が再び勢い良く開かれると、入室してきた人物は間髪入れず飛びかかってきた。
「てつくーーーん!!」
「うおっ!?」
飛びかかってきたのは長い黒髪の顔立ちの整った少し年上に見える女性だった。私に抱きつくと身をよじりながら抱きつく力を強めてくる……
(こ、これはまずい……!女性の豊満な胸部が……!)
「うわぁーん!お姉ちゃん本当に心配したんだよ!?目が覚めて良かったぁぁー!!」
見事な双丘に顔を埋めながらも私はその言葉を聞き逃さなかった。
(姉!?この人は哲平の姉なのか!?)
私がジタバタと自称姉からの拘束を振り解こうとしていると部屋の入り口の方から別の女性の声がした。
「こらこら、きょうちゃん。てつ君が苦しそうよ?離してあげて?」
おっとりとした声で注意された姉は、「はーい、お母さん」と返事をすると名残惜しげに私から離れた。驚異の胸囲の脅威から解き放たれた私は小さくため息をつくと、解放してくれたお母さんと呼ばれた女性に目を向けた。
「おはよう。てつ君。具合はどう?」
とても若々しく、子供がいる様には見えない可愛いらしい外見の女性は優しげに微笑み、話しかけてきた。私はどう答えるか一瞬悩んだが、正直に今の感想を告げる事にした。
「はい。体は少し重いですが気分は優れています」
そう返事をした私に姉と母は不思議そうな眼差しを向けてくる。2人はお互いの顔を見合わせた後、
「えーと……てつ君……?お姉ちゃん達の事、分かる?」
私は申し訳なさそうに首を横に振った。
「おそらく事故の衝撃による記憶障害ですね」
姉達の後から入ってきた医師らしき男性の質問にいくつか答えると、私はそう判断された。
(まぁ、はたから見ればそう見えるか……実際は別人になっているから記憶がないのは当たり前だが……)
「そんなー……てつ君……」
悲しげな表情で姉が落ち込んでいる。
「検査の結果には問題はありませんでしたが……とりあえずもう少し入院して様子を伺いましょう」
そう言うと医師は立ち上がり扉の方に向かっていった。
「あと、哲平君にたくさんお話ししてあげてください。記憶が戻るきっかけになるかもしれないので」
「分かりました。ありがとうございます」
母が深々とお辞儀をすると、医師は一礼し部屋を去っていった。最後の言葉を聞いた姉は目を輝かせて、
「よーし!じゃあお姉ちゃんがたくさんお話ししてあげ……」
「きょうちゃん」
意気込む姉の言葉は母の言葉で遮られた。
「てつ君も久しぶりに起きたばかりなんだから少し休ませてあげて。もうお昼なんだしどこかに食べ行きましょう。てつ君も今看護師さんにお願いして昼食を用意してもらうわね」
優しく微笑む母の言葉に姉は大きく頷いた。
「うーん、そうだね。てつ君!あとでたくさんお話しするからね!」
笑みを浮かべた母と元気に手を振る姉は一旦部屋を出て行った。私はとりあえず一息ついてベットに横たわり食事が来るのを待つことにした。
起きたばかりであまり食欲がなかったが、とりあえず昼食を取り終わると2人が戻ってきた。それから姉は私に家族の事をたくさん話してくれた。
哲平の姓は柱葉と言い、姉の鏡花と母の毬子の3人家族らしい。父は姉弟が幼少の頃に亡くなったそうだ。哲平は16歳で高校という学舎に通っており、姉は19歳で1つ上の大学という学舎に通っている。ある日その高校の帰り道で哲平は階段から転げ落ちてしまい2ヶ月ほど意識不明の状態だった。しかし、今日ようやく目覚めて現在に至る……という経緯だったようだ。
哲平の記憶を思い出させる為に一生懸命に話しをしてくれる鏡花に私は少し罪悪感を覚えた。私は偽りの弟として記憶の辻褄を合わせる為にそれを聞いているからだ。
(正直に話しても信じてもらえないだろうが……最低の行為だな……)
とはいえ、これから生きていくには情報は必要だ。私は胸を刺す罪悪感に蓋をし、話しを聞き続けた。
「18時になりました。ご面会のお時間は終了となります」
急に部屋の中に声が響くと鏡花は話しを中断した。
「あー、もうこんな時間だ……てつ君私達帰らないと……」
名残惜しそうに顔をしかめる鏡花の頭を毬子は優しく撫でた。
「また会いに来ればいいじゃない。てつ君は逃げないわ」
毬子は鏡花を慰める様に言った後、私の頭も優しく撫でた。
「明日は仕事で、きょうちゃんも学校だから来れないけど大人しくしてるのよ?すぐに良くなれば帰れるからね」
あやす様にそう語りかけてくる母に私はとても懐かしさを覚えた。
(頭を撫でられるなんていつぶりだろうか……)
思えば向こうの世界では戦いの日々で人とこうして触れ合う事自体最期の方はなかった。人の暖かみに癒された私に2人は別れを告げると帰っていった。
——夜になった。
私は……というよりこの肉体はずっと眠っていたせいか目が冴えてしまい全く寝付けないでいた。照明は消され真っ暗な部屋の中、
(ちょうどいい……少し状況を整理しよう)
私は転生したという驚きでうやむやになっていた疑問点をおさらいする事にした。
(まずは肉体だ……)
どういう理由なのかは分からないが、柱葉哲平の体に転生したのは間違いない。とりあえず私はこの世界で彼として生きていくのが最善手だろう。そのための記憶や情報は断片的だが鏡花が教えてくれた。
(次に言語だ)
改めて考えると何故平然と会話が出来るのか?そして書いてある文字も見た事ないのに理解が出来る。これは、おそらく天母神ヴェリス様から授かっている加護のおかげだろう。生前、勇者として天啓を受けた私はヴェリス様より様々な加護を受けていた。その中にあらゆる環境に適応しやすくなる加護というものがあったはずだ。旅先で勝手に言語を理解出来たりその地域の風習や習わしを把握したりと旅を効率的にする加護だ。
(待て……という事はこの世界でもヴェリス様の力が及んでいるという事か?)
あちらとこちらで全く違う別世界だと勝手に思い込んでいたが、もしかしたらあちらで出来る事がこちらでも出来るのではないか?
(……魔法……)
どうやらこの世界では魔法の存在は想像の産物で一般には使用されてない。そもそも皆が大なり小なり持っているはずの魔力を今日出会った者達からは全く感じなかった。
(しかし、私自身はどうだ?)
魔力とは精神に宿るもの。肉体は置いてきてしまったが、精神だけはあちらから転生したのなら……
私は静かに瞑想すると得意だった火の魔法を意識し、掌に魔力を集中して火を起こすイメージを浮かべる。
そしてゆっくりと目を開けると……
「……出来た……」
私の掌には小さく燃え盛る火球が現れていた……
(というか髪が鬱陶しいな……)
目までかかる前髪を払いのけながら、先程出ていった女性の事を思い出す。
(確か先生と家族を呼んで来ると言っていたな……)
先生という事はここは治療施設で私は怪我人か病人という事か……しかし、それ以上の事は分からない。最低限分かる事は、ここがおそらく異世界だという事だ。
(先程見た星空の光景……あれは私が違う世界に転生する光景だったのだろう)
【転生】。元の世界でもごく稀に聞いた事がある。なんらかの死や窮地に追いやられた際に全く違う世界の別人になってしまう事があると。
(眉唾ものだったが……まさか私自身が体験するとは……)
そんな事を考えているとまたもや誰かが近づいてくる気配を感じた。しかも、今度は複数人だ。扉が再び勢い良く開かれると、入室してきた人物は間髪入れず飛びかかってきた。
「てつくーーーん!!」
「うおっ!?」
飛びかかってきたのは長い黒髪の顔立ちの整った少し年上に見える女性だった。私に抱きつくと身をよじりながら抱きつく力を強めてくる……
(こ、これはまずい……!女性の豊満な胸部が……!)
「うわぁーん!お姉ちゃん本当に心配したんだよ!?目が覚めて良かったぁぁー!!」
見事な双丘に顔を埋めながらも私はその言葉を聞き逃さなかった。
(姉!?この人は哲平の姉なのか!?)
私がジタバタと自称姉からの拘束を振り解こうとしていると部屋の入り口の方から別の女性の声がした。
「こらこら、きょうちゃん。てつ君が苦しそうよ?離してあげて?」
おっとりとした声で注意された姉は、「はーい、お母さん」と返事をすると名残惜しげに私から離れた。驚異の胸囲の脅威から解き放たれた私は小さくため息をつくと、解放してくれたお母さんと呼ばれた女性に目を向けた。
「おはよう。てつ君。具合はどう?」
とても若々しく、子供がいる様には見えない可愛いらしい外見の女性は優しげに微笑み、話しかけてきた。私はどう答えるか一瞬悩んだが、正直に今の感想を告げる事にした。
「はい。体は少し重いですが気分は優れています」
そう返事をした私に姉と母は不思議そうな眼差しを向けてくる。2人はお互いの顔を見合わせた後、
「えーと……てつ君……?お姉ちゃん達の事、分かる?」
私は申し訳なさそうに首を横に振った。
「おそらく事故の衝撃による記憶障害ですね」
姉達の後から入ってきた医師らしき男性の質問にいくつか答えると、私はそう判断された。
(まぁ、はたから見ればそう見えるか……実際は別人になっているから記憶がないのは当たり前だが……)
「そんなー……てつ君……」
悲しげな表情で姉が落ち込んでいる。
「検査の結果には問題はありませんでしたが……とりあえずもう少し入院して様子を伺いましょう」
そう言うと医師は立ち上がり扉の方に向かっていった。
「あと、哲平君にたくさんお話ししてあげてください。記憶が戻るきっかけになるかもしれないので」
「分かりました。ありがとうございます」
母が深々とお辞儀をすると、医師は一礼し部屋を去っていった。最後の言葉を聞いた姉は目を輝かせて、
「よーし!じゃあお姉ちゃんがたくさんお話ししてあげ……」
「きょうちゃん」
意気込む姉の言葉は母の言葉で遮られた。
「てつ君も久しぶりに起きたばかりなんだから少し休ませてあげて。もうお昼なんだしどこかに食べ行きましょう。てつ君も今看護師さんにお願いして昼食を用意してもらうわね」
優しく微笑む母の言葉に姉は大きく頷いた。
「うーん、そうだね。てつ君!あとでたくさんお話しするからね!」
笑みを浮かべた母と元気に手を振る姉は一旦部屋を出て行った。私はとりあえず一息ついてベットに横たわり食事が来るのを待つことにした。
起きたばかりであまり食欲がなかったが、とりあえず昼食を取り終わると2人が戻ってきた。それから姉は私に家族の事をたくさん話してくれた。
哲平の姓は柱葉と言い、姉の鏡花と母の毬子の3人家族らしい。父は姉弟が幼少の頃に亡くなったそうだ。哲平は16歳で高校という学舎に通っており、姉は19歳で1つ上の大学という学舎に通っている。ある日その高校の帰り道で哲平は階段から転げ落ちてしまい2ヶ月ほど意識不明の状態だった。しかし、今日ようやく目覚めて現在に至る……という経緯だったようだ。
哲平の記憶を思い出させる為に一生懸命に話しをしてくれる鏡花に私は少し罪悪感を覚えた。私は偽りの弟として記憶の辻褄を合わせる為にそれを聞いているからだ。
(正直に話しても信じてもらえないだろうが……最低の行為だな……)
とはいえ、これから生きていくには情報は必要だ。私は胸を刺す罪悪感に蓋をし、話しを聞き続けた。
「18時になりました。ご面会のお時間は終了となります」
急に部屋の中に声が響くと鏡花は話しを中断した。
「あー、もうこんな時間だ……てつ君私達帰らないと……」
名残惜しそうに顔をしかめる鏡花の頭を毬子は優しく撫でた。
「また会いに来ればいいじゃない。てつ君は逃げないわ」
毬子は鏡花を慰める様に言った後、私の頭も優しく撫でた。
「明日は仕事で、きょうちゃんも学校だから来れないけど大人しくしてるのよ?すぐに良くなれば帰れるからね」
あやす様にそう語りかけてくる母に私はとても懐かしさを覚えた。
(頭を撫でられるなんていつぶりだろうか……)
思えば向こうの世界では戦いの日々で人とこうして触れ合う事自体最期の方はなかった。人の暖かみに癒された私に2人は別れを告げると帰っていった。
——夜になった。
私は……というよりこの肉体はずっと眠っていたせいか目が冴えてしまい全く寝付けないでいた。照明は消され真っ暗な部屋の中、
(ちょうどいい……少し状況を整理しよう)
私は転生したという驚きでうやむやになっていた疑問点をおさらいする事にした。
(まずは肉体だ……)
どういう理由なのかは分からないが、柱葉哲平の体に転生したのは間違いない。とりあえず私はこの世界で彼として生きていくのが最善手だろう。そのための記憶や情報は断片的だが鏡花が教えてくれた。
(次に言語だ)
改めて考えると何故平然と会話が出来るのか?そして書いてある文字も見た事ないのに理解が出来る。これは、おそらく天母神ヴェリス様から授かっている加護のおかげだろう。生前、勇者として天啓を受けた私はヴェリス様より様々な加護を受けていた。その中にあらゆる環境に適応しやすくなる加護というものがあったはずだ。旅先で勝手に言語を理解出来たりその地域の風習や習わしを把握したりと旅を効率的にする加護だ。
(待て……という事はこの世界でもヴェリス様の力が及んでいるという事か?)
あちらとこちらで全く違う別世界だと勝手に思い込んでいたが、もしかしたらあちらで出来る事がこちらでも出来るのではないか?
(……魔法……)
どうやらこの世界では魔法の存在は想像の産物で一般には使用されてない。そもそも皆が大なり小なり持っているはずの魔力を今日出会った者達からは全く感じなかった。
(しかし、私自身はどうだ?)
魔力とは精神に宿るもの。肉体は置いてきてしまったが、精神だけはあちらから転生したのなら……
私は静かに瞑想すると得意だった火の魔法を意識し、掌に魔力を集中して火を起こすイメージを浮かべる。
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