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1章 神様が作った実験場
空の穴 13
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あたしの顔や手は真っ赤になっていた。抑揚して赤くなるほどに力を込めた。カンダタの血が白糸を通り、あたしの指股にまで染み込む。
切り離してしまえ。胴と首を。離してしまえ。
そう強く願った。それが糸に呼応したとわかった。白糸はさらに強く食い込んだ。その時になって、何をしようとしているのか知る。あたしは一人の首を落とそうとしていた。
刹那の躊躇い。一瞬にも満たないわずかな瞬間。その間にカンダタは飛ばされた。
カンダタの手が首から離れ、白糸はするりとあたしから抜けてカンダタと共に飛んで行った。
空気を取り戻した肺はひたすらに吸って吐いてを繰り返して、それはつらい咳を呼ぶ。身体中に空気が巡ってまともな思考回路が戻ってくる。
カンダタを投げたのはハクだった。背後から近寄ったハクがカンダタの腰を掴み、そのまま投げた。遅くなったけれど助けに来てくれた。
カンダタにハクは見えない。それがまた有利になった。
カンダタは訳がわからず腕を振るい、叫喚して威嚇するもハクには通じない。ハクは牙も鉤爪も使わず、頭突きと手の甲だけで応戦していた。
手の甲で頬をビンタして頭で腰を持ち上げて投げる。投げられて落ちたカンダタは立ち上がろうとするも間に合わずにハクが突進する。ハクが次第に興奮しているのが捉えられた。
優しいハクが牙も鉤爪も使わずにカンダタを傷つけないよう努めていたのに声を上げて牙を剥き出す。
それが危険信号だと直感が伝える。止めないと。
手をついてから肘をつき、そして身体を起こす。それだけの簡単な動作なのに力が入らない身体が言うことを聞かない。
全ての体力を使い切ったような疲労感。頭痛もする。それでも、止めたいという思いだけが果てしなく広がっていく。
なんでこんなに必死にあったのか不思議に思う。ハクが他の鬼と同じになってしまうのは嫌だと思った。それは名のない感情であたしはそれに従わされていた。
ハクがカンダタの肩に食らいつく。噛まれた本人はすでに気を失っている。
針を呼ぶ。そうするとまたあたしの手の中から糸が伸びて針が垂れる。2本足で立つのも、手や膝で身体を支えられなくても白糸は動いてくれるのね。
白糸に一つの命令を下す。すると針は飛んでハクの口端を縫い付ける。大きな口は不自由となって食事の障害となる。ハクは邪魔となる糸を辿ってそこにあたしを見つける。
地べたを這う姿をみられるのは嫌だ。あたしは意地だけで小枝よりも頼りなない脚を立たせた。なるべくよろめかないように仁王立ちになっても安定はなく、身体は揺れる。
ハクはカンダタを離し、あたしの前へと歩み寄って来る。今度こそ食われるんじゃないかと覚悟した。その形相は鬼そのもので、呑気で感情豊かなハクはいなくなっていた。
けれど、あたしを食らう素振りはなかった。鉤爪で引っ掻いたり、ビンタもしてこない。縫い付けていない片方の口端はつり上がり、黒い目は怒りそのものを表す。
あたしは一度、深く呼吸をしてハクを見上げる。
「カンダタもハクも手に負えないわよ」
ハクの声は唸り、「食うぞ」と脅してくる。怒りの目はカンダタみたいに狂気じみてはいなかった。人間に近い目をしている。
少なくても、理性がある。だからあたしを襲わない。
「助けてとは言ったけれど殺せとは言ってないわよ」
一言二言だけでも深呼吸が必要だった。体もふらつくのに息も荒くなる。なのに、いつもと変わらない生意気なあたしを演じる。
「あんたは鬼になりたいの?ハクが何者かなんてあたしはどうでもいいけれど、呑気でバカなハクは人らしかったわよ。なのに、何よ。今のは。あんなの、他の獣と変わらないじゃない。ねぇ、ハク、あんたは鬼なりたいの?」
説教じみた長々とした台詞は効いたらしい。急にしおらしくなったハクは両手を地に着かせて耳を垂らす。罰を受けた子供みたいに眉を下げて上目遣いであたしの顔色を伺う。
反省はしているみたいね。
「いい子ね。わかったら、カンダタの所まで連れて行ってくれる?」
ハクは崩れ落ちそうになっていたあたしを片手で抱える。ハクの上腕に腰を落とし、あたしの両腕は首に回して身を任せる。
ハクからしてみれば女一人分の重さは羽一枚と変わりないみたいで支障もなく、カンダタのもとへと連れて行ってくれた。
支障はあるのはむしろあたしで、回復するはずの体力は戻らず、怠さが増して頭痛もひどくなる。呼吸はすでに整っているのに。
この怠さは多分疲労ね。走って殴って投げてを繰り返したから。でも、こんなひどくなるものかしら。とりあえず、これは無視して今はカンダタね。
カンダタはボロ雑巾みたいになっていた。彼がそういう身なりになっていたのはあたしが負わせた傷や白粉も原因の一つだろうけど、大体はハクのせいね。衣服は裂かれたり、糸がほぐれたりしている。傷は打撲と腫れものが目立つわね。だからといって大怪我はなく、ハクの噛み傷も深刻なほど深くはない。
また、襲ってくるのも困るわね。
カンダタの頬や首回り、左側に浮かんだ黒蝶を確認する。
あのゆっくりと羽ばたく黒蝶はどこに飛んで行ったのかしら。綺麗になくなっている。残っているのはあたしたちがつけた傷だけね。
安全と判断すべきなのかしら。気絶しているうちに足を床に縫い付けておこうかしら。
ハクから降りてなんとか2本の脚で立とうとした。あたしの脚はほんの一握りの力さえ残っていないみたいで、底知れない疲労感があたしの全てを支配する。
横暴的な怠さが睡魔に変化して腕で立つのでさえ、困難になっていた。これは益々おかしい。
この疲労感はどこからきたの?そこまで身体を酷使していないのに。
ハクが心配してあたしを起こそうと鼻先で優しくつつく。起きろ起きろとうるさく言ってくる。「ここで意識を失ったらスタート地点に戻ってしまう。せっかく着いたのに」と訴えてくる。
ハク、それはカンダタが勝手に思い込んでいるだけかもしれないじゃない。実際、ここには何もなかったじゃない。うざったい光が降るだけで何があるというのよ。元からおかしいカンダタは更におかしくなるし。地獄に落ちてからろくなことがない。それも、そうね。地獄なんだから。
あぁ、ひどく頭が重たい。もう抗えない。
感覚は遮断寸前で横たわった身体は窓越しの空の穴へと向けられていた。
神とやらがあそこにいるのかしら。確かめる術は思いつかない。もし、いるのならそこに天国があるのなら、一本の糸を垂らしてごらんなさいよ。やったとしてしてもあんたなんか祈ってはやらないけど。
太陽よりも真っ白な穴。その中心をひたすらに眺めているとぽつりと黒い点が浮かぶ。
糸みたいな細さじゃない。虫みたいな黒い点ね。どんどん大きくなる黒い点はこちらへと向かって行き、やがて形がはっきりと映る。
あれは、魚?あぁ、もう。今度は何よ。なんなのよ。こんな急展開は退屈だわ。こっちは眠いのよ。寝てやるわ。奇想天外が起きてもあたしは本能に従うわ。
魚の陰を最後にあたしは瞼を閉じて本当の暗闇へと落ちていく。
切り離してしまえ。胴と首を。離してしまえ。
そう強く願った。それが糸に呼応したとわかった。白糸はさらに強く食い込んだ。その時になって、何をしようとしているのか知る。あたしは一人の首を落とそうとしていた。
刹那の躊躇い。一瞬にも満たないわずかな瞬間。その間にカンダタは飛ばされた。
カンダタの手が首から離れ、白糸はするりとあたしから抜けてカンダタと共に飛んで行った。
空気を取り戻した肺はひたすらに吸って吐いてを繰り返して、それはつらい咳を呼ぶ。身体中に空気が巡ってまともな思考回路が戻ってくる。
カンダタを投げたのはハクだった。背後から近寄ったハクがカンダタの腰を掴み、そのまま投げた。遅くなったけれど助けに来てくれた。
カンダタにハクは見えない。それがまた有利になった。
カンダタは訳がわからず腕を振るい、叫喚して威嚇するもハクには通じない。ハクは牙も鉤爪も使わず、頭突きと手の甲だけで応戦していた。
手の甲で頬をビンタして頭で腰を持ち上げて投げる。投げられて落ちたカンダタは立ち上がろうとするも間に合わずにハクが突進する。ハクが次第に興奮しているのが捉えられた。
優しいハクが牙も鉤爪も使わずにカンダタを傷つけないよう努めていたのに声を上げて牙を剥き出す。
それが危険信号だと直感が伝える。止めないと。
手をついてから肘をつき、そして身体を起こす。それだけの簡単な動作なのに力が入らない身体が言うことを聞かない。
全ての体力を使い切ったような疲労感。頭痛もする。それでも、止めたいという思いだけが果てしなく広がっていく。
なんでこんなに必死にあったのか不思議に思う。ハクが他の鬼と同じになってしまうのは嫌だと思った。それは名のない感情であたしはそれに従わされていた。
ハクがカンダタの肩に食らいつく。噛まれた本人はすでに気を失っている。
針を呼ぶ。そうするとまたあたしの手の中から糸が伸びて針が垂れる。2本足で立つのも、手や膝で身体を支えられなくても白糸は動いてくれるのね。
白糸に一つの命令を下す。すると針は飛んでハクの口端を縫い付ける。大きな口は不自由となって食事の障害となる。ハクは邪魔となる糸を辿ってそこにあたしを見つける。
地べたを這う姿をみられるのは嫌だ。あたしは意地だけで小枝よりも頼りなない脚を立たせた。なるべくよろめかないように仁王立ちになっても安定はなく、身体は揺れる。
ハクはカンダタを離し、あたしの前へと歩み寄って来る。今度こそ食われるんじゃないかと覚悟した。その形相は鬼そのもので、呑気で感情豊かなハクはいなくなっていた。
けれど、あたしを食らう素振りはなかった。鉤爪で引っ掻いたり、ビンタもしてこない。縫い付けていない片方の口端はつり上がり、黒い目は怒りそのものを表す。
あたしは一度、深く呼吸をしてハクを見上げる。
「カンダタもハクも手に負えないわよ」
ハクの声は唸り、「食うぞ」と脅してくる。怒りの目はカンダタみたいに狂気じみてはいなかった。人間に近い目をしている。
少なくても、理性がある。だからあたしを襲わない。
「助けてとは言ったけれど殺せとは言ってないわよ」
一言二言だけでも深呼吸が必要だった。体もふらつくのに息も荒くなる。なのに、いつもと変わらない生意気なあたしを演じる。
「あんたは鬼になりたいの?ハクが何者かなんてあたしはどうでもいいけれど、呑気でバカなハクは人らしかったわよ。なのに、何よ。今のは。あんなの、他の獣と変わらないじゃない。ねぇ、ハク、あんたは鬼なりたいの?」
説教じみた長々とした台詞は効いたらしい。急にしおらしくなったハクは両手を地に着かせて耳を垂らす。罰を受けた子供みたいに眉を下げて上目遣いであたしの顔色を伺う。
反省はしているみたいね。
「いい子ね。わかったら、カンダタの所まで連れて行ってくれる?」
ハクは崩れ落ちそうになっていたあたしを片手で抱える。ハクの上腕に腰を落とし、あたしの両腕は首に回して身を任せる。
ハクからしてみれば女一人分の重さは羽一枚と変わりないみたいで支障もなく、カンダタのもとへと連れて行ってくれた。
支障はあるのはむしろあたしで、回復するはずの体力は戻らず、怠さが増して頭痛もひどくなる。呼吸はすでに整っているのに。
この怠さは多分疲労ね。走って殴って投げてを繰り返したから。でも、こんなひどくなるものかしら。とりあえず、これは無視して今はカンダタね。
カンダタはボロ雑巾みたいになっていた。彼がそういう身なりになっていたのはあたしが負わせた傷や白粉も原因の一つだろうけど、大体はハクのせいね。衣服は裂かれたり、糸がほぐれたりしている。傷は打撲と腫れものが目立つわね。だからといって大怪我はなく、ハクの噛み傷も深刻なほど深くはない。
また、襲ってくるのも困るわね。
カンダタの頬や首回り、左側に浮かんだ黒蝶を確認する。
あのゆっくりと羽ばたく黒蝶はどこに飛んで行ったのかしら。綺麗になくなっている。残っているのはあたしたちがつけた傷だけね。
安全と判断すべきなのかしら。気絶しているうちに足を床に縫い付けておこうかしら。
ハクから降りてなんとか2本の脚で立とうとした。あたしの脚はほんの一握りの力さえ残っていないみたいで、底知れない疲労感があたしの全てを支配する。
横暴的な怠さが睡魔に変化して腕で立つのでさえ、困難になっていた。これは益々おかしい。
この疲労感はどこからきたの?そこまで身体を酷使していないのに。
ハクが心配してあたしを起こそうと鼻先で優しくつつく。起きろ起きろとうるさく言ってくる。「ここで意識を失ったらスタート地点に戻ってしまう。せっかく着いたのに」と訴えてくる。
ハク、それはカンダタが勝手に思い込んでいるだけかもしれないじゃない。実際、ここには何もなかったじゃない。うざったい光が降るだけで何があるというのよ。元からおかしいカンダタは更におかしくなるし。地獄に落ちてからろくなことがない。それも、そうね。地獄なんだから。
あぁ、ひどく頭が重たい。もう抗えない。
感覚は遮断寸前で横たわった身体は窓越しの空の穴へと向けられていた。
神とやらがあそこにいるのかしら。確かめる術は思いつかない。もし、いるのならそこに天国があるのなら、一本の糸を垂らしてごらんなさいよ。やったとしてしてもあんたなんか祈ってはやらないけど。
太陽よりも真っ白な穴。その中心をひたすらに眺めているとぽつりと黒い点が浮かぶ。
糸みたいな細さじゃない。虫みたいな黒い点ね。どんどん大きくなる黒い点はこちらへと向かって行き、やがて形がはっきりと映る。
あれは、魚?あぁ、もう。今度は何よ。なんなのよ。こんな急展開は退屈だわ。こっちは眠いのよ。寝てやるわ。奇想天外が起きてもあたしは本能に従うわ。
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