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第1章 悪魔との出会い
17話 地上界を紹介!1
許可が下りてからしばらくは、私の方が仕事の調整でバタバタしていたが、今日からやっと本格的にリトと取材に回ることになった。
待ち合わせ場所へ向かいながら、昨日入れたばかりの番号に早速電話を掛ける。
仕事始めの前準備として、昨日リトと二人でケータイショップへ行き、いつでも連絡が取れるように、彼の携帯電話を契約したのだ。
呼び出し音が数回鳴り、言い慣れない感じで「もしもし」と相手が答える。
「ふふっ、まだ慣れないの?」
「あぁ、これは慣れるのに時間がかかりそうだ」
そんなに難しい操作じゃないと思うんだけどな。アリスさんたちも既に使いこなしてたし。
もしかして、リトって機械音痴?
リトが携帯電話に早く慣れるように、大した要件がなくても、こうやって練習がてら電話を掛けたり掛けさせたりしている。
早く慣れてくれるといいけど。
待ち合わせ場所に到着すると、リトは既に待っていて、足元には黒猫が一匹お利口に座っていた。
少しぽっちゃりしてるけど可愛い猫だな、と思っていると、徐にリトが黒猫を抱き上げて私の目の前に突き出してきた。
ちょっと意味が分からず、唖然としていると、さらに意味が分からないことを言い出した。
「兄だ。この黒猫は、いつも兄が使役している個体だから、これからしょっちゅう遭遇すると思う。覚えておいてくれ」
「やぁやぁお嬢さん。いつも弟が世話になっているね。これからよろしく頼むよ」
……は?兄って何?どういうこと?てか猫がしゃべった??
脇の下に手を入れてぶらーんと抱えられながらも、右前足を少し上げて挨拶する姿が可愛い。デブ猫って可愛いよね。
って、いや、そうじゃなくて!
許容量オーバーで目の前の事が処理しきれず、ショートを起こしていると、リトが兄だという黒猫に「ちゃんと一から説明してあげなさい」と怒られていた。
そこから、使役魔法の事を説明されて、少し落ち着いてから、改めてリトのお兄さん?という黒猫に挨拶をする。
「シエナ・ジュルトです。これから弟さんと一緒に仕事をすることになりました。よろしくお願いします」
「そんなに硬くならなくてもいいよ。弟と同じように話して。私は好きで地上界を覗いてるんだし、気を遣わなくていいよ」
ただ美味しい物を食べさせてくれればそれでいいと、お兄さんは言った。それが、この黒猫との約束らしい。
……猫ちゃんが太っている理由が分かった気がする。
そんなこんなで、いきなりお兄さんと一緒にリトとの仕事の初日を迎えた。
何故か私の方が緊張するんですけど。
リトはというと、いつもの事なのか全く気にしていなかった。
初日の今日は、ここから近い乗り物博物館へ行く予定だ。
電車・バス・車・バイク・自転車・飛行機・船など、日常生活に欠かせない乗り物から、気球・ジェットコースター・ロープウェイなどの非日常の乗り物まで、ありとあらゆる乗り物に関する歴史や使われている技術が展示されている。
リトに電車はどうやって動いているか知っているかと聞いたところ、人力じゃないのかと超原始的な回答が返ってきた。
何度も乗っているはずなのに、なぜそう思うのか、ちょっと理解に苦しむ所だ。興味の無さが、そんなところにも影響しているのだろうか。
そんな訳で、リトの社会勉強の一歩として、最初に連れてくることにしたのだ。
どういう感じで進めるかの確認も含めての、練習みたいなものだ。
館内はお兄さん(黒猫)は一緒に入れないため、渋っていたが外で待っててもらって、二人で中へ入る。
異界での交通手段を聞いたが、ほどんどが転移魔法で目的地まで転移するらしい。流石にそれは再現出来ないが、地上界では魔法を使わずどのような技術で多くの人を一度に目的地まで運ぶのか、展示を見ながら一つずつ説明していく。
人力で電車を動かしていると思っていたリトも、博物館を出るころには、人間の技術力と発想力に感嘆していた。
博物館を出てから、合流したお兄さんがお腹が空いたと言ったので、近くの中華料理屋でテイクアウトし、飲食可能な公園で3人でご飯を食べる。
……黒猫の食欲は凄まじかった。
待ち合わせ場所へ向かいながら、昨日入れたばかりの番号に早速電話を掛ける。
仕事始めの前準備として、昨日リトと二人でケータイショップへ行き、いつでも連絡が取れるように、彼の携帯電話を契約したのだ。
呼び出し音が数回鳴り、言い慣れない感じで「もしもし」と相手が答える。
「ふふっ、まだ慣れないの?」
「あぁ、これは慣れるのに時間がかかりそうだ」
そんなに難しい操作じゃないと思うんだけどな。アリスさんたちも既に使いこなしてたし。
もしかして、リトって機械音痴?
リトが携帯電話に早く慣れるように、大した要件がなくても、こうやって練習がてら電話を掛けたり掛けさせたりしている。
早く慣れてくれるといいけど。
待ち合わせ場所に到着すると、リトは既に待っていて、足元には黒猫が一匹お利口に座っていた。
少しぽっちゃりしてるけど可愛い猫だな、と思っていると、徐にリトが黒猫を抱き上げて私の目の前に突き出してきた。
ちょっと意味が分からず、唖然としていると、さらに意味が分からないことを言い出した。
「兄だ。この黒猫は、いつも兄が使役している個体だから、これからしょっちゅう遭遇すると思う。覚えておいてくれ」
「やぁやぁお嬢さん。いつも弟が世話になっているね。これからよろしく頼むよ」
……は?兄って何?どういうこと?てか猫がしゃべった??
脇の下に手を入れてぶらーんと抱えられながらも、右前足を少し上げて挨拶する姿が可愛い。デブ猫って可愛いよね。
って、いや、そうじゃなくて!
許容量オーバーで目の前の事が処理しきれず、ショートを起こしていると、リトが兄だという黒猫に「ちゃんと一から説明してあげなさい」と怒られていた。
そこから、使役魔法の事を説明されて、少し落ち着いてから、改めてリトのお兄さん?という黒猫に挨拶をする。
「シエナ・ジュルトです。これから弟さんと一緒に仕事をすることになりました。よろしくお願いします」
「そんなに硬くならなくてもいいよ。弟と同じように話して。私は好きで地上界を覗いてるんだし、気を遣わなくていいよ」
ただ美味しい物を食べさせてくれればそれでいいと、お兄さんは言った。それが、この黒猫との約束らしい。
……猫ちゃんが太っている理由が分かった気がする。
そんなこんなで、いきなりお兄さんと一緒にリトとの仕事の初日を迎えた。
何故か私の方が緊張するんですけど。
リトはというと、いつもの事なのか全く気にしていなかった。
初日の今日は、ここから近い乗り物博物館へ行く予定だ。
電車・バス・車・バイク・自転車・飛行機・船など、日常生活に欠かせない乗り物から、気球・ジェットコースター・ロープウェイなどの非日常の乗り物まで、ありとあらゆる乗り物に関する歴史や使われている技術が展示されている。
リトに電車はどうやって動いているか知っているかと聞いたところ、人力じゃないのかと超原始的な回答が返ってきた。
何度も乗っているはずなのに、なぜそう思うのか、ちょっと理解に苦しむ所だ。興味の無さが、そんなところにも影響しているのだろうか。
そんな訳で、リトの社会勉強の一歩として、最初に連れてくることにしたのだ。
どういう感じで進めるかの確認も含めての、練習みたいなものだ。
館内はお兄さん(黒猫)は一緒に入れないため、渋っていたが外で待っててもらって、二人で中へ入る。
異界での交通手段を聞いたが、ほどんどが転移魔法で目的地まで転移するらしい。流石にそれは再現出来ないが、地上界では魔法を使わずどのような技術で多くの人を一度に目的地まで運ぶのか、展示を見ながら一つずつ説明していく。
人力で電車を動かしていると思っていたリトも、博物館を出るころには、人間の技術力と発想力に感嘆していた。
博物館を出てから、合流したお兄さんがお腹が空いたと言ったので、近くの中華料理屋でテイクアウトし、飲食可能な公園で3人でご飯を食べる。
……黒猫の食欲は凄まじかった。
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