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第3章 いざ、天界へ!
45話 空飛ぶ馬車
御者風の天使二人と何やら話をしていたエルマーさんが、ユニコーンに夢中になっている私とトンゴさんに、馬車に乗る様に声を掛ける。
ユニコーンも馬車もたくさん写真を撮ってから乗り込むと、外から見た時よりも倍以上広い空間が広がっていた。
馬車の中は応接室のような内装になっていて、床は木目が美しい白いフローリング、壁と天井は白に近い薄い水色、三人掛けくらいあるオフホワイトのソファが2台に淡い水色のクッションが3つずつ差し色として配置されており、2台のソファの間にガラスのローテーブルが置かれ、その上にはお茶請けの焼き菓子が白い皿に並んでいる。
端の方にはミニキッチンもあり、お茶の準備などもその場で出来るようになっているようだ。
どう見ても先ほど外側から見た馬車の容量と一致しない空間に驚いていると、空間魔法の一種で、馬車内を拡張してあるのだそうだ。
魔法ってなんでもありだなと思いながら、促されるままソファに座ると、当然にように隣にリトが座り、トンゴさんとエルマーさんは向かい側へ腰かけた。
御者風天使の一人が中へと入り扉を閉めて、端にあるキッチンへ向かいお茶の準備をしてくれているのが見えた。
てっきり、魔法でお茶とかも出せるのかと思っていたのだが、流石に口に入れる物に関しては、地上界と変わらない方法で準備されるそうだ。
「食器やその日食べる分だけとかなら、亜空間に入れることもあるけど、基本的にはやらないですね。時間経過を止めた亜空間を作り出すのは、高度魔法なので、普通の亜空間に食べ物を入れると、時間が経つと普通に腐っちゃいます」
御者風天使さんが淹れてくれたお茶を皆に配り、入り口付近に下がると、エルマーさんがどうぞと言って勧めてくれる。
一口飲むと、ほんのり甘い花の香りと味がして、ほっとする。
天界にのみ生えるモスイという桃に似た果物の花茶で、今の時期が旬だそうだ。
お茶に旬とかあるのかと思いながら、エルマーさんにユニコーンのことや馬車のことを質問しながらゆっくり過ごした。
馬車は、交流年時のみの移動手段で、観光用の乗り物らしい。
普段は転移魔法でどこにでも行けるため、使われないのだが、人間が頻繁に転移魔法で移動するのは危険だということと、以前、転移魔法で送ってもらおうとした人間が別の場所に連れ去られた事件があったことから、人間を転移魔法で移動させるのは禁止になったそうだ。
それ以降、何か観光の目玉になるような人間向けの安全な移動手段はないかと、地上界を覗き見しながら考えていた時に、人間が昔使っていた馬車に目を付けたんだとか。
「地上界と違って道路整備とかされてないから、空を飛べる動物に引っ張らせて、馬車自体に飛行魔法を掛けて空を飛んで移動するようにして、天使が御者みたいに操縦したら、安全だし受けもいいんじゃないかってことで、採用されたんですよ」
「ということは、この馬車は空を飛ぶんですか?」
「ええ。今すでに飛んで移動中ですよ。外見てみますか?」
こちらへどうぞと、大きな窓の近くへ案内されて外を見てみると、眼下に建物がいくつも並んでいる上を、本当に移動していた。
どんどんと街並みが後ろへ流れていく様は、飛行機に乗っている時のようで、飛行機よりも高度が低く、街の様子がしっかりと見ることが出来る距離だ。
「ほあ~、すごい……」
流れる景色に見入っていると、別の馬車が後ろから近づいてくるのが見えた。
その馬車を引いているのは、獅子の体に鷹の頭と翼を持った、グリフォンと呼ばれる生き物だ。これも、物語の中でしか見たことのない生物だ。
急いでカメラを構えて撮っていると、「動物園にも飼育されているから、今度見に行きましょうか」と聞かれて、速攻で頷いた。
天界動物園なんて、今まで空想の中でしか知らない生き物が、たくさんいるのかな。
すっごく楽しみ!
ユニコーンも馬車もたくさん写真を撮ってから乗り込むと、外から見た時よりも倍以上広い空間が広がっていた。
馬車の中は応接室のような内装になっていて、床は木目が美しい白いフローリング、壁と天井は白に近い薄い水色、三人掛けくらいあるオフホワイトのソファが2台に淡い水色のクッションが3つずつ差し色として配置されており、2台のソファの間にガラスのローテーブルが置かれ、その上にはお茶請けの焼き菓子が白い皿に並んでいる。
端の方にはミニキッチンもあり、お茶の準備などもその場で出来るようになっているようだ。
どう見ても先ほど外側から見た馬車の容量と一致しない空間に驚いていると、空間魔法の一種で、馬車内を拡張してあるのだそうだ。
魔法ってなんでもありだなと思いながら、促されるままソファに座ると、当然にように隣にリトが座り、トンゴさんとエルマーさんは向かい側へ腰かけた。
御者風天使の一人が中へと入り扉を閉めて、端にあるキッチンへ向かいお茶の準備をしてくれているのが見えた。
てっきり、魔法でお茶とかも出せるのかと思っていたのだが、流石に口に入れる物に関しては、地上界と変わらない方法で準備されるそうだ。
「食器やその日食べる分だけとかなら、亜空間に入れることもあるけど、基本的にはやらないですね。時間経過を止めた亜空間を作り出すのは、高度魔法なので、普通の亜空間に食べ物を入れると、時間が経つと普通に腐っちゃいます」
御者風天使さんが淹れてくれたお茶を皆に配り、入り口付近に下がると、エルマーさんがどうぞと言って勧めてくれる。
一口飲むと、ほんのり甘い花の香りと味がして、ほっとする。
天界にのみ生えるモスイという桃に似た果物の花茶で、今の時期が旬だそうだ。
お茶に旬とかあるのかと思いながら、エルマーさんにユニコーンのことや馬車のことを質問しながらゆっくり過ごした。
馬車は、交流年時のみの移動手段で、観光用の乗り物らしい。
普段は転移魔法でどこにでも行けるため、使われないのだが、人間が頻繁に転移魔法で移動するのは危険だということと、以前、転移魔法で送ってもらおうとした人間が別の場所に連れ去られた事件があったことから、人間を転移魔法で移動させるのは禁止になったそうだ。
それ以降、何か観光の目玉になるような人間向けの安全な移動手段はないかと、地上界を覗き見しながら考えていた時に、人間が昔使っていた馬車に目を付けたんだとか。
「地上界と違って道路整備とかされてないから、空を飛べる動物に引っ張らせて、馬車自体に飛行魔法を掛けて空を飛んで移動するようにして、天使が御者みたいに操縦したら、安全だし受けもいいんじゃないかってことで、採用されたんですよ」
「ということは、この馬車は空を飛ぶんですか?」
「ええ。今すでに飛んで移動中ですよ。外見てみますか?」
こちらへどうぞと、大きな窓の近くへ案内されて外を見てみると、眼下に建物がいくつも並んでいる上を、本当に移動していた。
どんどんと街並みが後ろへ流れていく様は、飛行機に乗っている時のようで、飛行機よりも高度が低く、街の様子がしっかりと見ることが出来る距離だ。
「ほあ~、すごい……」
流れる景色に見入っていると、別の馬車が後ろから近づいてくるのが見えた。
その馬車を引いているのは、獅子の体に鷹の頭と翼を持った、グリフォンと呼ばれる生き物だ。これも、物語の中でしか見たことのない生物だ。
急いでカメラを構えて撮っていると、「動物園にも飼育されているから、今度見に行きましょうか」と聞かれて、速攻で頷いた。
天界動物園なんて、今まで空想の中でしか知らない生き物が、たくさんいるのかな。
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