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第3章 いざ、天界へ!
50話 天使の気持ち2 エルマーside
……それにしても、この二人距離が近すぎないか。
いや、悪魔の方が近くにいるようにしているのか。
幾ら襲われたことがあるとはいえ、僕もいるしトンゴさんもいるのに、そんなに見せつける様に側に居なくても。
それにシエナさんも、嫌がってない様に見えるのは、なぜなんだ。
天界へ来る前も、転移門にいる間も、移動中も、食事中も、打ち合わせ中も、二人はずっと隣にくっ付いている。
悪魔と逆側の隣をできるだけキープしているが、トンゴさんと喋ったり、職員や店員と話している間はどうしても離れてしまう。
そもそも、天界の取材は僕らが居れば事足りるのに、なぜ悪魔は着いてきているんだ。地上界に残って、観光でもしていればよかったのに。
一番ショックだったのは、食事中にシエナさんが、悪魔に自分の皿のものを分け与えたことだ。
天使悪魔は基本、他人と何かを分けたりしない。
天使には、自分の身の周りのものは全て神が自分に与えてくださったもの、という考えがある。神が態々自分の為に与えてくださったものを、他人に譲るなんて、それは神への冒涜と同じだからだ。
しかし最近は、本当に大切な相手なら、神も許して下さるだろうという考えが広まり浸透してきているので、恋人や家族と分け合うことは多くなってきている。
悪魔は、自分のものを他人に譲るならば、相応の対価を求めるのが普通だ。たとえそれが家族や恋人であっても。
対価無しに自分のものを譲るということは、その相手はそうまでしてでも手に入れたい者ということ。もしくは、既に自分のものとなった相手ということ。
どちらにしても、特別な相手だから許されるその行為を、シエナさんは悪魔としていた。
二人はそれだけ特別な関係なのだろうか。
そう思い、二人きりになれたタイミングで聞いてみるも、シエナさん自身は特に特別なことだとは思っていなかった。
まあ人間は、よく他人と物を分け合っているから、そう考えるのが普通なのだろう。
たくさん食べる男の方が好きなんだろうか。
聞いてみたが、なんだかはぐらかされてしまった。
……大食いって特訓すればできる様になるんだろうか。
一人で悶々と考えていても、いい案は浮かばなかった。
未だに悪魔の総評とシエナさんの事をあーだこーだと好き勝手に言っている親友二人は、僕が大分落ち込んでいる事に気づくと、励ます方向へと切り替え始めた。
「そんな落ち込むなって。あの悪魔の方が彼女と付き合い長いんだから、しょうがねぇじゃん。これから仲良くなればいいんだからさぁ」
「そ~そ~。落ち込む暇があるなら、今からの夕食会で、もっと仲良くなれる様に何か考えた方がいいと思うよ~?」
「とりあえず、悪魔と同じフィールドに立つために、敬語をやめてもらうってのはどうだ?」
「そんなの、馴れ馴れしすぎじゃない?まだ三回目だよ、会うの」
「回数なんて重要じゃないよ~!仲良くなりたいって気持ちが大事なの~!」
「ったく、本当に優等生だよなぁエルマーは。昔っからどんだけ俺らが言っても、それはダメ、あれはダメ」
「そんなんだから、悪魔に負けちゃうんだよ~。俺たちだってもう子供じゃないんだからさ~、殻破ろうよ~。一歩踏み出さないと、欲しいものは手に入らないよ~?」
そうは言っても。仕事相手という立場は、距離を詰めるのが中々難しいんだ。
「「あ」」
二人が同じタイミングで声を上げたので見てる方を向くと、衝立を片付けてもらって視界がよくなったこの場所から、今話題に上がっていた本人たちが、仲良く笑い合ってホテルを出ていくのが見えた。
「「「…………」」」
おい、何か慰めろよ。やさぐれちゃうぞ。この野郎。
その後の夕食会で、シエナさんの隣の席をゲットし、敬語をなくすように仕向けることに成功したのは、親友たちが冷たかったからでは決してない、とは言い切れないのだった。
+ + + + + +
<お知らせ>
いつも読んでくださりありがとうございます。
先行のムーンライトノベルズにあと少しで追いついちゃうので、キリがいいため、ここで少しだけお休みします。
今後は、1章分溜まったら毎日投稿していこうかなと考えています。
ムーンでは、お話が出来次第その都度投稿してますが、アルファポリスでは、毎日少しずつ続けて読んでいただきたいなと思って毎日投稿にしているので、時間を頂きますが、お待ちいただけましたら幸いです。
時々、多分、たまに、気まぐれに?番外編とか小話とかは投稿するかもです。たぶん。きっと。おそらく。がんばれ未来の自分。
皆様お体ご自愛ください(*'ω'*)
いや、悪魔の方が近くにいるようにしているのか。
幾ら襲われたことがあるとはいえ、僕もいるしトンゴさんもいるのに、そんなに見せつける様に側に居なくても。
それにシエナさんも、嫌がってない様に見えるのは、なぜなんだ。
天界へ来る前も、転移門にいる間も、移動中も、食事中も、打ち合わせ中も、二人はずっと隣にくっ付いている。
悪魔と逆側の隣をできるだけキープしているが、トンゴさんと喋ったり、職員や店員と話している間はどうしても離れてしまう。
そもそも、天界の取材は僕らが居れば事足りるのに、なぜ悪魔は着いてきているんだ。地上界に残って、観光でもしていればよかったのに。
一番ショックだったのは、食事中にシエナさんが、悪魔に自分の皿のものを分け与えたことだ。
天使悪魔は基本、他人と何かを分けたりしない。
天使には、自分の身の周りのものは全て神が自分に与えてくださったもの、という考えがある。神が態々自分の為に与えてくださったものを、他人に譲るなんて、それは神への冒涜と同じだからだ。
しかし最近は、本当に大切な相手なら、神も許して下さるだろうという考えが広まり浸透してきているので、恋人や家族と分け合うことは多くなってきている。
悪魔は、自分のものを他人に譲るならば、相応の対価を求めるのが普通だ。たとえそれが家族や恋人であっても。
対価無しに自分のものを譲るということは、その相手はそうまでしてでも手に入れたい者ということ。もしくは、既に自分のものとなった相手ということ。
どちらにしても、特別な相手だから許されるその行為を、シエナさんは悪魔としていた。
二人はそれだけ特別な関係なのだろうか。
そう思い、二人きりになれたタイミングで聞いてみるも、シエナさん自身は特に特別なことだとは思っていなかった。
まあ人間は、よく他人と物を分け合っているから、そう考えるのが普通なのだろう。
たくさん食べる男の方が好きなんだろうか。
聞いてみたが、なんだかはぐらかされてしまった。
……大食いって特訓すればできる様になるんだろうか。
一人で悶々と考えていても、いい案は浮かばなかった。
未だに悪魔の総評とシエナさんの事をあーだこーだと好き勝手に言っている親友二人は、僕が大分落ち込んでいる事に気づくと、励ます方向へと切り替え始めた。
「そんな落ち込むなって。あの悪魔の方が彼女と付き合い長いんだから、しょうがねぇじゃん。これから仲良くなればいいんだからさぁ」
「そ~そ~。落ち込む暇があるなら、今からの夕食会で、もっと仲良くなれる様に何か考えた方がいいと思うよ~?」
「とりあえず、悪魔と同じフィールドに立つために、敬語をやめてもらうってのはどうだ?」
「そんなの、馴れ馴れしすぎじゃない?まだ三回目だよ、会うの」
「回数なんて重要じゃないよ~!仲良くなりたいって気持ちが大事なの~!」
「ったく、本当に優等生だよなぁエルマーは。昔っからどんだけ俺らが言っても、それはダメ、あれはダメ」
「そんなんだから、悪魔に負けちゃうんだよ~。俺たちだってもう子供じゃないんだからさ~、殻破ろうよ~。一歩踏み出さないと、欲しいものは手に入らないよ~?」
そうは言っても。仕事相手という立場は、距離を詰めるのが中々難しいんだ。
「「あ」」
二人が同じタイミングで声を上げたので見てる方を向くと、衝立を片付けてもらって視界がよくなったこの場所から、今話題に上がっていた本人たちが、仲良く笑い合ってホテルを出ていくのが見えた。
「「「…………」」」
おい、何か慰めろよ。やさぐれちゃうぞ。この野郎。
その後の夕食会で、シエナさんの隣の席をゲットし、敬語をなくすように仕向けることに成功したのは、親友たちが冷たかったからでは決してない、とは言い切れないのだった。
+ + + + + +
<お知らせ>
いつも読んでくださりありがとうございます。
先行のムーンライトノベルズにあと少しで追いついちゃうので、キリがいいため、ここで少しだけお休みします。
今後は、1章分溜まったら毎日投稿していこうかなと考えています。
ムーンでは、お話が出来次第その都度投稿してますが、アルファポリスでは、毎日少しずつ続けて読んでいただきたいなと思って毎日投稿にしているので、時間を頂きますが、お待ちいただけましたら幸いです。
時々、多分、たまに、気まぐれに?番外編とか小話とかは投稿するかもです。たぶん。きっと。おそらく。がんばれ未来の自分。
皆様お体ご自愛ください(*'ω'*)
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